本格的なコロナ明けとなる2023年現在、日本では観光客の姿が増えてきました。
特に観光施設においては、グローバルに発信可能なSNS集客が重要視されており、インバウンドの復興に大きく貢献しています。
そこで今回は、観光施設のインバウンド向けSNS集客をテーマにポイントと成功事例をご紹介していきます。
日本旅行を検討する観光客に対して効果的に情報を届けるポイントを、事例を通じて学び取っていただければ幸いです。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
観光施設のインバウンド向けSNS集客!ポイント
まずはじめに、観光施設のインバウンド向けSNS集客のポイントを確認していきましょう。
視覚情報で訴求する
インバウンド向けのSNS集客で必ず意識したいポイントの1つに、視覚情報での訴求が挙げられます。
写真・動画などは、言語に頼らず視覚的な情報でアプローチできるので、日本語が読めない外国人に観光施設の魅力を伝えることに期待できます。
特に動画コンテンツは、映像を通じて「どんな体験ができるのか」を非言語的にアピールすることができるでしょう。
また、構成においては、見るだけで伝わる作りを心がけ、動作や表情をわかりやすく取り入れていくといいですね。
英語(外国語)キャプションで情報を補完する
前述したように、メインコンテンツにおいては、視覚情報を中心とした感覚的に理解できる内容が効果的です。
しかし一方で、英語(外国語)キャプションを用いることで、伝えたい情報を補完することもできます。
動画の補足文やお店の概要など、最低限伝えたい情報を英語(外国語)で記載することで、興味の段階を抜けてアクション(来店)に結びつけることに期待できるでしょう。
また、英語キャプションの利用は、単に、観光客が多い場所であることをアピールする効果にも期待でき、外国人に対する歓迎の意味合いも伝わります。
英語(外国語)ハッシュタグを活用する
インバウンド向けのSNS集客では、外国人ターゲットへの認知拡大が課題となります。
検索性を高める上では、英語(外国語)ハッシュタグを活用することは外せないポイントとなるでしょう。
またその際に、お店や施設の名前といったブランドキーワードだけでは、未知の海外ユーザーに投稿をリーチさせることができません。
「#kimono 」「#japanesefood 」「#susukino 」のように、ジャンルや場所によるミドル〜ビッグキーワードを複数組み合わせることで、広くアクセスされることを心がけていきましょう。
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位置情報を登録する
自社アカウントに海外ユーザーを流入させる経路を考えた時、ハッシュタグと同等に重要となるのが位置情報です。
位置情報は、情報の発信地域を絞れるため、旅行の行き先の検討中も決定後も、目的地周辺の情報取集によく活用されます。
特に、地図検索機能が導入されているInstagramは場所に基づいた検索利用が多いので、企業アカウントの投稿では位置情報を設定することを習慣化していくといいでしょう。
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外国人観光客の来店シーンを取り入れる
コンテンツに外国人観光客の来店シーンを取り入れることで、海外ユーザーが施設の利用シーンをイメージしやすくなります。
皆様も海外に旅行に行く際には、観光客が多い場所の方が安心するのではないでしょうか?
治安が良いと言われる日本ですが、やはり安心して楽しめるかどうかはインバウンドにおいても重要なポイントになるので、実際に観光客が訪れているシーンを通じて、好印象を持ってもらうことは大切です。
外国人のお客様が来店された際には、一緒に写真を撮ったり、様子を動画で撮影させてもらったりすることで、次なる集客に結びつけていきたいですね。
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観光施設のインバウンド向けSNS集客!成功事例5選
それでは実際に、観光施設のインバウンド向けSNS集客の成功事例5選をご紹介します。
前述したポイントを踏まえながら参考にしていきましょう。
Owlcafe tokyo akiba fukurou フクロウカフェ 東京 アキバフクロウ(@owlcafe_akibafukurou_tokyo)|Instagram
東京・秋葉原の日本最大級のフクロウカフェ「アキバフクロウ」は、外国人客の人気観光スポットとして急激に注目を集めています。
Instagramでは上記のように、外国人観光客の方々が店内で楽しむ様子を収めたリール動画が投稿されていました。
部屋にくつろぎフクロウと触れ合う様子をリールにすることで、言葉はなくとも施設の魅力が伝わってきますね。
また、キャプションには、「Thank you for coming(=きてくれてありがとう)」と、来店客に感謝を伝える一言も添えられています。
難しい英文を用いなくとも、一言、英語でのフレーズがあるだけで、歓迎する気持ちは伝わります。
インバウンドのSNS集客を向上させたい場合に、まずは「映像+英語での一言」からはじめてみましょう。
teamLab( @teamLabmovie)|YouTube
デジタルコンテンツ・アートで日本が世界に誇る「チームラボ/teamLab」のYouTubeでは、世界のユーザーに向けたグローバルな動画発信が見られます。
上記動画は、マカオにオープンした巨大没入空間「チームラボ スーパーネイチャー」のPVで、高さ8mの超巨大な作品群による大迫力の自然、没入体験の魅力を伝えています。
テロップには、英語と中国語のタイトルが挿入されており、主要国言語を用いたサムネイルで広く海外ユーザーの関心を獲得することに成功しています。
また、キャプションには、中国語・英語・日本語での紹介文と各言語による公式サイトのURLが掲載されており、閲覧する利便性はもちろんのこと、世界に向けて発信するグローバルな企業ブランディングの役目も果たしています。
過去に日本で実施されたイベントや施設を紹介する動画でも、英語や中国語の活用が見られるので、YouTube概要欄やサムネイルでの英語(外国語)キャプションの事例として、是非とも参考にしてみてはいかがでしょうか。
アートアクアリウム®美術館 / ARTAQUARIUM®MUSEUM 【公式】(@artaquarium_tm_official)|Instagram
銀座三越を拠点に、金魚×芸術作品の展示施設を手掛ける「アートアクアリウム美術館」は、日本の金魚の鑑賞文化を芸術として楽しめることから、インバウンドでも有名な観光施設になっています。
同社のInstagram公式アカウントでも海外ユーザーを意識した投稿の工夫が見られ、上記投稿では、キャプションに英語での文章が用いられていました。
Enjoy Japanese summer in a cool space where goldfish swim!
SUMMER ART AQUARIUM EXHIBITION 2023 -Goldfish in Ginza- Now being held
引用元:アートアクアリウム®美術館 / ARTAQUARIUM®MUSEUM 【公式】(@artaquarium_tm_official)|Instagram
「金魚が泳ぐ涼しい空間で日本の夏を満喫! SUMMER ART AQUARIUM EXHIBITION 2023 -金魚 in 銀座- 開催中(Instagram翻訳)」
という文章になっており、
- 日本の夏をテーマにしたイベント
- 金魚を楽しめる涼しい空間
- 銀座(観光エリア)
といった情報を英語圏の海外ユーザーに伝えています。
また、ハッシュタグにおいても、「#goldfish 」「#artaquarium 」「#ginza 」というように、施設の特徴と場所による検索性を高めています。
特に地名のハッシュタグは、その地域の観光情報を集めるユーザーによる検索利用率が高いので、積極的に活用していきましょう。
マジックバーフレンチドロップ 谷町9丁目(@frenchdropmagicbar)|Instagram
大阪・谷町9丁目にある老舗マジックバー「マジックバーフレンチドロップ」は、大阪の人気観光スポットとしてインバウンド人気を集めています。
Instagramでは、頻繁に英語キャプションでの投稿が発信されており、上記投稿では以下のような文章が見られました。
We host magic shows every night of the week.
We have many international guests and are accustomed to doing shows in English.
We are also highly rated on TripAdvisor.
We are looking forward to your visit.
「私たちは毎晩マジックショーを主催しています。海外からのゲストも多く、英語でショーを行うことに慣れています。トリップアドバイザーでも高い評価をいただいております。皆様のご来店を心よりお待ちしております。(Instagram翻訳)」
お店の紹介を中心とした内容になっており、
- 海外ゲストが多く英語ショーに慣れている
- 旅行案内サイトで高評価をいただいている
というように、ゲストが安心して利用しやすい点を伝え、来店を促していることがわかりますね。
またハッシュタグでは、「#japantravel 」「#japantrip 」というように、日本旅行を直接意味するビッグキーワードが活用されています。
投稿数も多いキーワードですが、利便性による検索率が高く、旅行目的が明確なユーザーに絞った認知効果に期待できます。
インバウンド向けのSNS集客では、海外ユーザーの目的やニーズを踏まえた投稿の工夫を是非とも参考にしたいですね。
ROR Comedy Club|Facebook
大阪市の中央区に拠点を構える、コメディークラブ「ROR Comedy Club」は、100%英語でコメディーライブが楽しめる観光スポットとしてインバウンド人気を集めています。
同社は公式HPを英語で運営されいるほか、Facebookアカウントでも英語を中心とした投稿を発信されている点が特徴です。
上記投稿では、コメディライブの開催情報がアナウンスされています。
Come and check out some Stand Up Comedy at RORs cozy basement Comedy Club right in the heart of Osaka's nightlife district, right in the middle of the week!Wednesday August 9 | 8.30pm | ¥1500Seats are filling up, RSVP at rorcomedy.com to grab yours!
「週の真ん中、大阪のナイトライフ地区の真ん中にあるRORs cozy basement Comedy Clubでスタンドアップコメディを見に来てください! 8月9日水曜日 | 午後8時30分 | ¥1500 (Facebook翻訳)」
ハッシュタグも全て英語で設定されており、海外ユーザーに積極的にコミットする姿勢がアカウント運営から窺えますね。
また、文中にHPリンクを挿入する手法もとられており、自然な形で自社サイトの閲覧、予約に促している点もポイントです。
Facebookは世界で最もユーザーが多いSNS(2023年現在)であり、グローバルに情報発信したい場合におすすめです。
特にインバウンド向けのSNS運用を進める際には、Instagramなどに加えてFacebookアカウントも運用することで、投稿のシェアや位置情報の設定など、互換性による集客メリットも活かしていきましょう。
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まとめ
「観光施設のインバウンド向けSNS集客!ポイントと成功事例5選」はいかがでしたでしょうか?
昨今のインバウンド復興においては、やはりSNS運用の工夫が重要なポイントになっていると言えます。
特に、観光客のニーズや目的を踏まえた施設の特徴・場所についての情報発信や、魅力を伝える視覚情報・言語変換の工夫は、是非とも積極的に取り入れていきたいですね!
尚、企業や店舗の目的に応じたSNSアカウント運用のサポートに関しては、実績豊富な「Find model」にお気軽にご相談いただければと思います。
それでは、最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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