コロナ禍の状況でなかなか遠出や旅行ができなくなってしまった昨今。
しかし、旅館・ホテルなどの宿泊施設は、SNSを活用したマーケティング施策に続々と乗り出していることをご存知でしょうか。
皆さんの中には、旅館などのSNSを見ながら旅先に思いを馳せたり、具体的に旅行の計画を立てているという方も少なくないでしょう。
企業はSNSを活用することで、企業のブランディングや商品・サービスの認知力向上を図ることができるため、新規顧客獲得につなげることが可能です。
今回は、旅館が運営しているSNSアカウント運用事例を5つご紹介していきます。
本記事では、SNSアカウント運用で参考になるポイントも併せて解説していきますので、SNSを使って集客・売り上げを伸ばしたい旅館のSNS担当者、マーケターの方はぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
目次
【旅館 編】参考になる!SNS企業アカウント成功事例5選
それではさっそく、旅館が運営しているSNSアカウント運用事例をご紹介していきます。
湯快リゾート Yukai Resort【公式】(Instagram)
まず最初にご紹介する参考にしたい旅館のSNSアカウントは、「湯快リゾート Yukai Resort【公式】」です。
アカウント名:yukai_official
フォロワー数:1.3万人(2022年2月現在)
湯快リゾート Yukai Resortは、西日本を中心とした温泉旅館・格安ホテルを運営する企業です。
保有する全国各地の旅館は全て天然温泉で、豪華バイキング、館内カラオケ、卓球など無料で楽しめる設備・サービスも充実。
「日本の温泉を身近に」をモットーに、顧客の思い出に残る旅館運営を行っています。
湯快リゾート Yukai Resort【公式】の普段の投稿は、
- 設備・サービス紹介
- 料理紹介
- キャンペーン情報
- イベント情報
- 最新ニュース
上記のようなものがメインとなっています。
湯快リゾート Yukai Resort【公式】のアカウント運用で参考になるポイントとしては、館内にSNS用の映えスポットを設置し、UGCを獲得している点が挙げられます。
UGCとは、(User Generated Content)の略称のことで、SNSユーザーが投稿やクチコミによって生成していくコンテンツのこと。
下記の投稿では、館内に設置してあるSNS投稿に使えるパネルとハッシュタグを使用して、顧客にSNSの写真投稿を促しています。
多くの顧客のSNSアカウントから旅館の情報を発信してもらうことができれば、旅館の雰囲気が伝わる写真もSNSで増やすことができるため、より高い宣伝効果が期待できますよね。
また、近年のSNSユーザーは一般ユーザーやインフルエンサーのレビュー・意見を重要視する傾向にあるため、顧客のレビューを見て旅館に興味を持つユーザー・見込み顧客の獲得にも繋がります。
本アカウントのように、「映えスポット」などのUGCを獲得するきっかけ作りを行うことで、企業のブランディングや認知度を向上させることが可能になるのです。
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ONSEN RYOKAN 由縁 新宿(Instagram)
次にご紹介する参考にしたい旅館のSNSアカウントは、「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」です。
アカウント名:yuenshinjuku
フォロワー数:1万人(2022年2月現在)
ONSEN RYOKAN 由縁 新宿は、東京都の新宿という大都会に所在を置く現代的な旅館です。
新たな旅館の過ごし方を体感できる宿泊施設として、昔ながらの旅館の良さを活かしながらも新しく斬新なサービス提供を追求。
シンプルな客室・レストランと天然温泉の露天風呂が楽しめる旅館です。
ONSEN RYOKAN 由縁 新宿の普段の投稿は、
- 設備・サービス紹介
- 料理紹介
- インスタライブ配信
- 最新ニュース
上記のようなものがメインとなっています。
ONSEN RYOKAN 由縁 新宿のSNSアカウント運用で参考になるポイントとしては、「まとめ機能」を活用して、イベント情報や旅館内の様子を分かりやすく整理している点が挙げられます。
下記の画面(画像左)は、ONSEN RYOKAN 由縁 新宿のまとめタブとその詳細(画像右)です。
Instagramの「まとめ機能」は、フィード投稿をカテゴリー別でまとめて、一つの記事のようなコンテンツにできる機能となっています。
ONSEN RYOKAN 由縁 新宿の一例として「YUENスイート限定香袋づくり体験」というまとめがあります。
本アカウントを訪れたユーザーは、まとめ機能を活用することで、スイートルーム限定の香袋づくり体験に関する今までの投稿を全てまとめて閲覧可能に。
本事例のように、同じ内容に関する投稿をまとめて閲覧できることで、ユーザーにとって見やすく情報が分かりやすいアカウント作りが可能になります。
Instagramには、まとめ機能以外にも便利な機能がいくつか存在しますので、Instagramで使える機能を事前にチェックし、アカウント運用の目的に対してベストな機能を活用していきましょう。
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【かんたん図解】Instagramまとめ機能のわかりやすい使い方
飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】(Twitter)
続いてご紹介する参考にしたい旅館のSNSアカウントは、「飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】」です。
アカウント名:MotoyuRyokan
フォロワー数:3.2万人(2022年2月現在)
飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】は、どこか懐かしい風景の中に佇む神奈川県厚木市にある旅館です。
「美肌の湯」と呼ばれる全国トップの名湯は有名で、温泉ソムリエがいるということも特徴の一つ。
都内から車で約60分と比較的アクセスが良いにも関わらず、昔ながらの城下町の趣も感じられます。
飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】の普段の投稿は、
- 設備・サービス紹介
- 周辺施設・観光地紹介
- 料理紹介
- 最新ニュース
- リツイート・引用リツイート
上記のようなものがメインとなっています。
今まさに桜が見頃の飯山観音。
庫裡橋から飯山観音までのんびり散策などしてみてはいかがですか。#niceatsugi #飯山の桜 #厚木の桜 #飯山観音 #桜
#sakura pic.twitter.com/rAVn74ENvv— 飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】 (@MotoyuRyokan) March 28, 2021
飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】のアカウント運用で参考になるポイントとしては、旅館の認知度向上のため、ハッシュタグ機能を活用して新たな見込み顧客へリーチしている点が挙げられます。
横浜・川崎から車で約60分の隠れ家温泉!横浜近郊で見つけた温泉旅館がここに https://t.co/XbJQ8sANC5#旅館の料理#旅館のご飯#GoToトラベル#GoTo #niceatsugi#鮎塩焼き#鮎料理 pic.twitter.com/vWU1GhFHti
— 飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】 (@MotoyuRyokan) August 13, 2020
上記の投稿は、飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】の料理の魅力を伝える写真をメインにした内容となっています。
写真と共にトレンドや定番のハッシュタグを多めに使用することで、ハッシュタグ検索によって旅館を探している見込み顧客や旅行に興味のあるユーザーが投稿を見つけやすいようにしています。
Twitterで投稿する際には話題となったハッシュタグを使用することで、新たなユーザー層に旅館の情報を発信できる可能性が広がり、トレンドに乗ることで話題性を獲得できるチャンスにも繋がります。
絶景露天風呂の宿 銀波荘(LINE)
次にご紹介する参考にしたい旅館のSNSアカウントは、「絶景露天風呂の宿 銀波荘」です。
画像:ginpaso|LINE OFFICIAL ACCOUNT
アカウント名:絶景露天風呂の宿 銀波荘
友だち登録者数:約1.14万人(2022年2月現在)
絶景露天風呂の宿 銀波荘は、瀬戸内海の絶景が目の前に広がる露天風呂が自慢の旅館です。
絶景露天風呂の宿 銀波荘がその所在を置く「赤穂」は、忠臣蔵などでも有名な地域で、歴史的建造物も多く、見どころたくさん。
人気の観光地と瀬戸内海・日本海の海の幸をふんだんに使った豪華な料理が人気の秘訣です。
絶景露天風呂の宿 銀波荘のトーク(画像右)では、
- 他SNSへのURL
- LINE会員限定のお得な情報
- 割引クーポン
などを中心に定期的にメッセージ配信を行っています。
本アカウントのように、LINE限定のクーポンを配布し、ユーザーに友だち登録のメリットを与えることで友だち登録者離れを防ぎ、クーポンがあるという理由で旅館に訪れるハードルを下げることも可能です。
また、本アカウントの普段の投稿では、
- 館内の様子
- イベント風景
- 周辺の風景
上記のようなものがメインとなっています。
画像:ginpaso|LINE OFFICIAL ACCOUNT
絶景露天風呂の宿 銀波荘のアカウント運用で参考になるポイントとしては、投稿で空き室情報を発信することで、タイムリーで無駄のない予約システムを作り上げている点が挙げられます。
上記の画像(右)のように、宿泊予約にキャンセルが出た場合、投稿にてすぐに空き室情報を発信しています。
絶景露天風呂の宿 銀波荘への問い合わせはLINEのトークから可能なので、投稿を見たユーザーがすぐに予約ができたり、客室について気軽に質問できるシステムになっているのです。
LINEからタイムリーな客室空き情報・予約問い合わせができることは、ユーザーにとって便利なアカウント作りをする上で参考になるポイント。
また、旅館にとっても旅館の予約・キャンセルを効率よくコントロールできることで売り上げアップにも繋がりますよね。
LINEのアカウント作りは比較的自由度が高く、トーク画面下にリッチメニューを設けて予約ができるようにするなどの工夫もできるため、どのような構成にするかをしっかり考えた上で様々な機能を活用していきましょう。
鳥羽ビューホテル花真珠(TikTok)
最後にご紹介する参考にしたい旅館のSNSアカウントは、「鳥羽ビューホテル花真珠」です。
アカウント名:tobaview
フォロワー数:10.18万人(2022年2月現在)
鳥羽ビューホテル花真珠は、日本の伝統文化が残る街「伊勢志摩・鳥羽」に所在を置く旅館です。
鳥羽湾を望む絶景、「美人の湯」といわれる名湯、伊勢志摩が誇る四季折々の味覚が存分に楽しめます。
女将の細やかなこだわりが散りばめられた館内・サービスも人気の秘訣です。
鳥羽ビューホテル花真珠の普段の投稿は、
- TikTok人気コンテンツを用いた動画
- 設備・サービス紹介
- スタッフ紹介
- スタッフのオフショット
上記のようなものがメインとなっています。
@tobaview 久しぶりのルームスタッフ💗仕事終わりに襲撃😗#鳥羽 #旅館 #普段は真面目に仕事しています #鳥羽ビューホテル花真珠 #fyp ♬ オリジナル楽曲 - O_kai0701
鳥羽ビューホテル花真珠のアカウント運用で参考になるポイントとしては、TikTok上の人気コンテンツを使用しファンを集めた上で、集客に繋げる工夫を館内に施している点が挙げられます。
本アカウントでは、人気楽曲を用いてスタッフが踊る動画など、TikTok上で人気となっているコンテンツを存分に使用した動画が投稿されています。
鳥羽ビューホテル花真珠は、人気コンテンツ投稿によって話題性を獲得し、フォロワー数もおよそ10万人と多くのファンを集める人気アカウントに作り上げることに成功しています。
宿泊客がパネルに気付いてTikTokに投稿するというパターンも考えられるため、そこからまた新たなTikTokユーザーへと旅館の情報を発信していくことができますね。
TikTokは、ユーザーによって作り出されるコンテンツ「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」がメインとなっているSNSですので、鳥羽ビューホテル花真珠のようにユーザーと同じ目線に立った投稿を行い、親しみを持ってもらうことが人気アカウントになる方法の一つです。
まとめ
今回は、旅館が行っているSNSアカウント運用事例を5つご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した旅館のSNSアカウントは、
- 湯快リゾート Yukai Resort【公式】(Instagram)
- ONSEN RYOKAN 由縁 新宿(Instagram)
- 飯山温泉 元湯旅館 【厚木市】(Twitter)
- 絶景露天風呂の宿 銀波荘(LINE)
- 鳥羽ビューホテル花真珠(Tik Tok)
以上の5つです。
本記事でご紹介したように、SNSはそれぞれの特徴や機能が異なるため、達成したい目標を明確に設定した上でのアカウント運用を心がけましょう。
どのSNSにおいてもユーザーにとって便利なアカウント作りを追求することが、集客や売り上げアップにも繋がっていくため、非常に重要なポイントです。
ぜひ本記事を参考に、旅館のSNSアカウント運用を施策・検討されてみてはいかがでしょうか。
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