SNSマーケティングが一般的となった昨今では、Instagramにおける「オリジナルハッシュタグ」を使ってUGCを生み出し、認知拡大を図るなど効果的なマーケティングも多くみられるようになりました。
したがって、企業のInstagramアカウント運営をしている方の中には、
「実際の活用例を参考にして運用したい!」
「オリジナルハッシュタグってどう使えばいいんだろう?」
などといった考えや疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、オリジナルハッシュタグを活用してUGCの誘発に成功した事例を5つピックアップしてご紹介していきます。
また、事例とあわせて工夫されたポイントも解説しているので、企業のInstagramアカウント運営担当の方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
オリジナルハッシュタグとは?
まずはオリジナルハッシュタグの概要について簡単にご紹介していきます。
オリジナルハッシュタグとは、特定のテーマやキャンペーンに関連する、その企業やブランドが独自に作ったハッシュタグのこと。
また、企業やブランド発信でない自然発生的に生まれるオリジナルハッシュタグもあり、すでに存在するオリジナルハッシュタグを活用する企業アカウントも多くあります。
なお、オリジナルハッシュタグはInstagramのほか、
- YouTube
- TikTok
などといった各種SNS上での多く活用されています。
そんなオリジナルハッシュタグを企業が活用するメリットとしては、
- UGC誘発による認知度の向上…ユーザーがオリジナルハッシュタグを使うことで、他のユーザーがブランドを意識しやすくなり、認知度向上の効果が期待できる
- キャンペーンの効果を高める…特定のキャンペーンに関連したオリジナルハッシュタグを制定することで、ユーザーがキャンペーンに参加しやすくなり、口コミやシェアなどで拡散しやすくなる
- ユーザーエンゲージメントの促進…オリジナルハッシュタグを使うことで、ユーザーの投稿が見つけやすくなることから、ユーザーの投稿に対して企業側からいいねやコメントなどの反応も返しやすくなり、ユーザーエンゲージメントを促進する効果が期待できる
などが挙げられ、ソーシャルメディアの発達による影響で、UGCの誘発はマーケティングにおいて近年特に重要視されてきています。
UGCの例としては、オリジナルハッシュタグ付きのSNS投稿のほかにも、ECサイトの商品レビューや飲食店の口コミ投稿などがUGCに分類されます。
オリジナルハッシュタグ活用によるUGC誘発成功事例5選
前章ではオリジナルハッシュタグの概要を解説しましたが、企業のInstagramアカウント運営をしている方の中には、「オリジナルハッシュタグを作ったはいいものの、どうやって使うか悩む…。」と活用のイメージをつかめない方もいるのではないでしょうか。
そこでこの章では、オリジナルハッシュタグを活用したことでUGCの誘発に成功した5つの事例をご紹介していくので、ぜひアカウント運営の参考にしてみてください。
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
1.ケンタッキーフライドチキン「#ケンタフォト」
画像:@kfc_japan|Instagram
Instagramアカウント:@kfc_japan
フォロワー数:約11.6万人(2023年4月現在)
まず最初にご紹介するアカウントは、フライドチキンを主力商品としたファストフードチェーン店である「ケンタッキーフライドチキン」のInstagramアカウントです。
ケンタッキーフライドチキンでは、「#ケンタフォト」というオリジナルハッシュタグを活用してUGCの誘発に成功しています。
#ケンタフォトは、主にユーザーが実際にケンタッキーの店舗に訪れた際の様子が投稿され、2023年4月時点では約3,800件もの投稿がされています。
また、恒常的に一つのオリジナルハッシュタグを使いたい場合は、上記アカウントのようにトップページにオリジナルハッシュタグを記載しておくことでハッシュタグの周知を図ることができ、UGCの誘発につながります。
▼オリジナルハッシュタグがついた投稿の例
#ケンタフォトでは、以上のように食欲をそそられるような投稿も多く、飲食系のビジネスを展開している場合はUGCの効果で店舗への誘導につながりやすいこともポイントです。
2.しまむら「#しまパト」
画像:@grshimamura|Instagram
Instagramアカウント:@grshimamura
フォロワー数:約76万人(2023年4月現在)
続いてご紹介するアカウントは、プチプラアイテムが若い世代や小さな子どもがいるお母さん世代に人気のファッションブランド「しまむら」のInstagramアカウントです。
しまむらでは、「#しまパト」というオリジナルハッシュタグを活用してUGCの誘発に成功しています。
#しまパトは”しまむらパトロール”の略で、ユーザーがしまむらのアイテムをチェック・紹介する際に使われるハッシュタグとなっており、2023年4月時点で約70万件もの投稿がされている人気ハッシュタグです。
また、#しまパトはInstagram以外のSNSでも多く使われているハッシュタグであり、一つのプラットフォームで人気となったハッシュタグは複数のSNSを通じて拡散されやすくなることが分かる事例といえるでしょう。
▼オリジナルハッシュタグがついた投稿の例
以上のように、しまむらで購入したアイテムを実際にコーディネートとして紹介している投稿も多く、見たユーザーがアイテムを使用する際のイメージをしやすいことも企業側のメリットとなっています。
また、しまむらならではの特徴としては、幼児~子ども服も豊富に取り扱っていることから、Instagramのメイン層である10~20代だけでなく、30代以上のお母さん世代にも人気のハッシュタグとなっていることが挙げられます。
3.H.I.S「#タビジョ」
画像:@tabi_jyo|Instagram
Instagramアカウント:@tabi_jyo
フォロワー数:約8.2万人(2023年4月現在)
続いてご紹介するアカウントは、旅行会社大手である「H.I.S」が運営するInstagramアカウントです。
H.I.Sでは、「#タビジョ」というオリジナルハッシュタグを活用してUGCの誘発に成功しています。
この事例ではオリジナルハッシュタグをアカウント名にして運営していることが特徴で、大きなコミュニティを生み出せると判断した場合はアカウント自体をオリジナルハッシュタグの名前で運用することも一つの手です。
そんな#タビジョは、”旅する女子”を略したもので、20~30代の女性を中心に人気となっており、主に旅先で撮影された綺麗な写真が投稿され、2023年4月時点では約230万件もの投稿がされる巨大コミュニティとなっています。
▼オリジナルハッシュタグがついた投稿の例
以上のように、旅先で撮影されたおしゃれな写真が多く投稿され、他のユーザーが旅行をする際の参考にしたり旅行のきっかけになる効果を期待でき、結果的にH.I.Sのサービスの利用につながる、といった仕組みになっています。
また、「旅行」と「写真」という密接に関係する要素がシナジーを生み出しているからこそ、#タビジョはここまで大きなコミュニティに成長していると推測でき、Instagramの特徴を存分に活かした事例といえるでしょう。
4.LOWYA「#lowyasnap」
画像:@lowya_official|Instagram
Instagramアカウント:@lowya_official
フォロワー数:約85.1万人(2023年4月現在)
続いてご紹介するアカウントは、トレンド感のあるインテリアが人気の「LOWYA」のInstagramアカウントです。
LOWYAでは、「#lowyasnap」というオリジナルハッシュタグを活用してUGCの誘発に成功しています。
#lowyasnapは、LOWYAのインテリアや家具を使ったルームコーディネートや購入品紹介が投稿され、2023年4月時点で約2,000件の投稿がされています。
また、LOWYAの公式サイトでも#lowyasnapがついた投稿を掲載するなど、二次利用をしていることも参考になるポイントです。
▼オリジナルハッシュタグがついた投稿の例
以上のように、#lowyasnapではインテリアの具体的な使用イメージを見ることができ、企業側としては無料のモデルルームのようなイメージで他のユーザーに自社製品をアピールすることができます。
また、インテリアにこだわるユーザーは投稿内でインテリアコーディネートのポイントを紹介していることも多く、投稿を見たユーザーがインテリアにハマるきっかけになり、自社製品の購入につながりやすくなることも企業側のメリットとなっています。
5.PILOT「#my_pilotpen」
画像:@pilot_corporation|Instagram
Instagramアカウント:@pilot_corporation
フォロワー数:約11万人(2023年4月現在)
続いてご紹介するアカウントは、筆記具や手帳などのステーショナリーの製造・販売をしている「PILOT」のInstagramアカウントです。
PILOTでは、「#my_pilotpen」というオリジナルハッシュタグを活用してUGCの誘発に成功しています。
#my_pilotpenは、主にユーザーが持っているPILOTの筆記具紹介の投稿が多く、2023年4月時点で約6,600件もの投稿がされています。
また、公式アカウントでは#my_pilotがついた投稿をストーリーズで紹介するなど、ユーザーがオリジナルハッシュタグを使いたくなる工夫がされており、真似しやすいポイントです。
▼オリジナルハッシュタグがついた投稿の例
以上のように、シンプルな筆記具の紹介やPILOTのペンを使ったイラストなど、投稿するユーザーの個性が出やすく、新しいPILOT製品の発見につながっているといえるでしょう。
まとめ
今回この記事では、オリジナルハッシュタグを活用したUGCの誘発成功事例をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
InstagramをはじめとしたSNSの運用では、いかに他企業との差別化を図れるかがマーケティングのポイントとなるため、オリジナルハッシュタグの有効活用はアカウントを伸ばす重要なファクターになり得ます。
またSNSアカウントの運用は、今回ご紹介したオリジナルハッシュタグの活用もしつつ、包括的視点から運用することが大事です。
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