インフルエンサーを起用したPR施策は、さまざまなビジネス形態に対応できることや費用対効果が高いことから、多くの企業に採用される人気の広告手法です。
しかしインフルエンサーPRは失敗した場合の代償も大きく、知識が無いままPRを実施するとマイナスイメージの定着や業績悪化といった多くのデメリットが生まれる結果になりかねません。
そこで今回この記事では、
- インフルエンサーPRのよくある失敗例
- PRを成功させるためのポイント
- 正しいKPI設定のコツ
といった内容を分かりやすく紹介・解説していくので、ぜひこの記事を参考に今後のインフルエンサーPR実施にお役立てください。
目次
インフルエンサーPRでよくある失敗例3選
インフルエンサーPRは、導入が比較的簡単であるため企業の規模にかかわらず頻繫に活用されていますが、知識・準備不足によってPRが失敗してしまうケースも少なくありません。
そこでまずは、インフルエンサーPR実施時によくある3つの失敗例をご紹介していきます。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
適切なKPI設定ができていない
1つ目のよくある失敗例は、「適切なKPI設定ができていない」ケース。
インフルエンサーPRを実施するにあたって、適切なKPI設定ができていないと施策成功の定義が曖昧になり、効果の測定も難しくなってしまいます。
また、KPIが設定されていないと目標達成に必要な改善点や課題が見えづらく、経験や勘といった不確かな要素に頼って施策を進めてしまう危険性も生まれるでしょう。
そのためPRの目的に応じて、
- インプレッション数
- ユーザー登録数
- UGC数
などのように適切なKPI設定が必要となります。
KPI設定について詳しくは記事下部でも解説しているので、気になる方はこちらからチェックしてみてください。
PR感が強く、購入につながらない
2つ目のよくある失敗例は、「PR感が強く、購入につながらない」ケース。
インフルエンサーの投稿のPR感が強いとフォロワーがあからさまな広告として認識しやすく、購買意欲を減少させてしまいます。
また、PR感を生み出す要素としては、
- いつもの投稿と投稿スタイルが違う
- 商品やHPなどのリンクが多く記載されている
- インフルエンサーのジャンルを無視した投稿
などが挙げられます。
そのため、商品やサービスの購入を目的としてインフルエンサーPRを実施する場合は、PR感が強くなりすぎないように意識する必要があるでしょう。
実施期間が短い・予算が少ない
3つ目のよくある失敗例は、「実施期間が短い・予算が少ない」ケース。
インフルエンサーPRというと、”一回の投稿ですぐに効果が出る”というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、インフルエンサーの影響力を最大限に活かすには、一度きりのPR投稿で十分とは言えません。
また、十分な予算を確保していないままPR実施に踏み切ると、起用できるインフルエンサーが限られたり適切なコンテンツ制作が難しくなり、効果が薄れる可能性があります。
おおよその目安としては、
- 実施期間:3~6か月以上
- 予算:1投稿あたりフォロワー数×2~4円
といった期間・予算でPR実施することで広告効果を実感しやすくなるでしょう。
また、ここで挙げた3つの例以外にも、
- インフルエンサーの投稿が不適切で炎上
- ステルスマーケティングが発覚し炎上
といったPR投稿の炎上も失敗例として散見されます。
▼関連記事
インフルエンサーPRを成功させるためのポイント
先ほどはインフルエンサーPRの実施時によくある失敗例をご紹介しましたが、続いてはPRを成功させるために知っておきたい4つのポイントをご紹介していきます。
順番に詳しく見ていきましょう。
企業・ブランドとの親和性を意識した人選をする
まず1つ目のポイントは、「企業・ブランドとの親和性を意識した人選をする」こと。
インフルエンサーPRは、起用するインフルエンサー選定によって成否を大きく分けるといっても過言ではありません。
そのため、紹介してもらうブランドや商品と似たジャンルを扱うインフルエンサーを選ぶことでPR感が薄れ、ユーザーに受け入れられやすいPR投稿となるでしょう。
また、インフルエンサーとのやり取りは不信感のない丁寧なメッセージを心掛け、信頼関係を築くことでPRの成功や継続的な付き合いにもつながります。
インフルエンサーの投稿スタイルを確認しておく
続いて2つ目のポイントは、「インフルエンサーの投稿スタイルを確認しておく」こと。
インフルエンサーは、人によってそれぞれ異なる投稿スタイルを確立しており、そのスタイルが独自性を生み出したり人気の理由となっていることも少なくありません。
Instagramを例に挙げると、
- 写真は1枚だけが多い
- キャプションは短め
- 親しみやすい口調
など、人によって投稿スタイルはさまざまです。
また、いつもの投稿とPR投稿にスタイルの違いが生じれば生じるほど、ユーザーは広告感を感じやすくなり、
- PR効果が発生しづらい
- インフルエンサーの印象が悪くなる
など、誰にとってもデメリットとなります。
そのため、自社がイメージする投稿スタイルのインフルエンサーを選んだり、インフルエンサーの投稿スタイルを尊重したPRを実施することを意識しましょう。
PR投稿のアイデアを提供する
続いて3つ目のポイントは、「PR投稿のアイデアを提供する」こと。
PR投稿を作成する際には、初めからインフルエンサーに全て任せるのではなく、社内でPR投稿のアイデアを出し、そのアイデアをインフルエンサーに共有することでクオリティの高いPRにつながります。
また、PR投稿の初稿をインフルエンサーに依頼し、提出物を社内でより良いPR投稿へとブラッシュアップしていくことも良いでしょう。
PR経験が豊富なインフルエンサーの場合は初めから高品質な投稿を作成してくれるケースもありますが、インフルエンサーのPR投稿の表現の幅を広げるためにも、アイデアを提供することはお互いにとってメリットといえます。
効果測定をする
最後に4つ目のポイントは、「効果測定をする」こと。
インフルエンサーPRに限らず広告施策の基本ではありますが、PR投稿による広告効果を知ることは改善や成功への近道となります。
そのためPRを実施する際には設定したKPIに基づいて、
- インプレッション数
- ハッシュタグの投稿数
- エンゲージメント数
- フォロワー数
といった数値の変化をチェックし、必ず効果測定をするようにしましょう。
KPI設定の重要性とコツ
記事上部で挙げた失敗例の一つに、”適切なKPI設定ができていない”とご紹介したように、インフルエンサーPRを実施するにあたってKPI設定は必須要素といえます。
そこでこの章では、KPI設定の重要性とコツをまとめてご紹介していくので、ぜひPR実施時の参考にしてみてください。
インフルエンサーPRにおけるKPI設定の重要性
インフルエンサーPRは多様な目的に対応できる施策である反面、チェックできる指標やデータの種類も多いことから、施策の目標を明確にしないと目標達成への道筋が分かりづらくなりやすく、KPI設定が重要となります。
そのため、インフルエンサーPRを実施する際には、PRの目的に応じてKPIの設定を柔軟に変えることが重要なポイントといえるでしょう。
目的別におすすめのKPI例
インフルエンサーPRの主要な目的別におすすめのKPI例は以下の通りです。
認知拡大が目的の場合
認知拡大が目的の場合は、どれだけ多くのユーザーに届いているかが重要なポイントであるため、
- インプレッション数
- リーチ数
- シェア数
- 動画再生数
- インプレッション単価、動画視聴単価(CPM、CPV)
などをKPIとして設定すると良いでしょう。
商品・サービスの購入が目的の場合
商品やサービスの購入が目的の場合は、売り上げにつながる行動が重要なポイントであるため、
- SNS経由サイト遷移数
- ユーザー登録数
- 購入数、売り上げ、利益
- 獲得単価(CPA)
- 投稿の保存数・保存率
などをKPIとして設定すると良いでしょう。
話題性の獲得が目的の場合
話題性の獲得が目的の場合は、競合他社との比較やシェアされた回数が重要なポイントであるため、
- SoV
- ポジティブ/ネガティブコメント比
- シェア数
- UGC数
などをKPIとして設定すると良いでしょう。
まとめ
今回この記事では、インフルエンサーPRの失敗例と改善方法などを紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
施策の失敗例やその改善方法をあらかじめ知っておくことで、いざインフルエンサーPRを実施する際に失敗を予防しやすくなるので、インフルエンサーPRを検討している方はぜひ繰り返しチェックしてみてください。
また、インフルエンサーPRの経験が少ない場合は、初めのうちはインフルエンサーキャスティング企業に依頼して徐々に内製化していくこともおすすめです。
インフルエンサーPRの実施に興味がある方は、業界トップレベルの適正価格でスピーディー且つハイクオリティなディレクションを実現するFind Modelにぜひご相談ください。
▼関連記事
- ブランドコンテンツ広告を活用してユーザーの潜在ニーズにアプローチ!的確なターゲットにリーチ出来たインフルエンサーマーケティングのポイントとは?
- インフルエンサーマーケティングに関するトラブル10選!対策方法もご紹介します
▼おすすめ資料をダウンロードする