イベントを開催する際に大きな課題となるのが「告知」と「集客」です。近年、イベントの告知と集客にSNSを活用する方法が注目を集めており、様々な企業や団体がSNSを活用するようになっています。
今回はSNSを活用したイベント告知と集客についての解説と、各SNS(Instagram、Twitter、YouTube、Facebook)やインフルエンサー起用によるイベント集客の成功事例をご紹介いたします。
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目次
イベント集客にSNSを使うべき理由とメリット
はじめに、イベント集客にSNSを活用するメリットについて解説いたします。
インターネットユーザーのSNS利用率が高い
近年、IT技術の発展により多くに人々がスマートフォンなどの端末を用いて気軽にインターネットを利用することができるようになりました。中でもSNSの発展はかなりの勢いを見せており、SNSの利用率は年々上昇傾向にあります。
総務省が2020年に発表した「令和元年通信利用動向調査」によると、2019年度のSNS利用率(インターネット利用者に占めるSNS利用者の割合)は全年齢層で約70%となっており、多くの消費者がSNSを活用しています。
20代~30代の若い世代はもちろん、最近では60代以上の高齢者もSNSの利用率が大きく伸びている状況です。
SNSは今や人々にとって当たり前に利用するツールとなっており、いかに多くの人の目に触れるかが重要なイベント告知や集客においてSNSは最適なツールと言えるでしょう。
フォロワーへの定期的なイベント情報発信ができる
多くのSNSではフォロー・フォロワー機能の実装が一般的です。フォローしているアカウントの新規投稿はタイムラインなどに優先的に表示され、設定によっては新規投稿を通知で知ることができます。
定期的かつ継続的にフォロワーに対してイベントの情報を発信することができるため、長い期間フォロワーの興味を引き、モチベーションを高め続けることが可能です。
SNSは拡散性が高い
SNSの強みは投稿の拡散性の高さです。投稿にハッシュタグを付けられる機能や、お気に入りの投稿に「いいね」を付ける機能、リツイート・リグラムのように他のユーザーの投稿を自身で再投稿することができる機能によって、人気の高い投稿はより広い範囲のユーザーに広がります。
多くのユーザーから人気を集めた投稿やハッシュタグはSNSプラットフォーム上での人気トレンドとなることもあり、「バズる」ことによって半ば社会現象のように大きな広がりを見せることもあります。
相互コミュニケーションによりイベントニーズを把握できる
多くのSNSでは単純な投稿機能だけでなくコミュニケーションツールとしての機能も実装されています。投稿にコメントを付けたりそれに対して返信を行う機能や、ユーザー間で直接連絡を取り合うメッセンジャー機能なども利用することができます。
企業・団体側とフォロワーでより気軽に相互コミュニケーションを行うことも可能。
アンケート機能を利用すればフォロワーがどのようなイベントを望んでいるかといったニーズを把握することもできます。
イベントとSNSキャンペーンの併用で集客力を高められる
SNS上では多くの企業や団体がキャンペーンを開催しています。
指定のハッシュタグを付けた投稿をすることで参加することができるキャンペーンや、キャンペーン投稿をリツイートすることで参加可能なキャンペーンなどが一般的ですが、それらのSNSキャンペーンを併用しイベントの情報を拡散することでイベント認知をより広げることができます。
また、キャンペーンに参加することでイベント時に特典がもらえるなど、ユーザーメリットを提示することでイベント参加者も増える集客効果も期待できます。
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SNSによるブランディングとイベントの魅力をアピールできる
イベント告知・集客以外の場面でもSNSは有効に働きます。SNSで魅力的な情報を投稿、継続的に情報発信を行うことで企業・団体やイベントのブランディングを行うことができます。
SNSを活用してイベント告知・集客を行う際、興味のあるユーザーは過去写真動画投稿を閲覧することもできるため、イベントの雰囲気や魅力を感じ取ってもらいやすくなります。
詳細なターゲティングによるSNS広告配信ができる
多くのSNSでは公式の機能として広告配信機能が用意されています。
アプリ起動時に表示される広告やフィード(タイムライン)に表示される広告、動画広告など、目的に応じて様々な種類の広告を配信することができます。
さらに、年齢や性別、ユーザーごとの興味・関心などのデータを用いて詳細なターゲティングをすることが可能であるため、集客したいターゲットに対して無駄なく効果的な広告配信ができることも魅力です。
SNSはデータによる効果測定が可能。次回の改善につなげられる
SNSおよびSNS広告では、自分の投稿結果や広告効果をデータとして見ることができます。
イベント告知用の投稿や広告配信後、蓄積されたデータを分析することで改善点の発見につながり、次回以降のイベントの際に最適化させて継続的な集客力の向上を図ることができます。
イベント認知度が低い場合はSNSインフルエンサーに宣伝してもらうのも一つの手
イベント認知度が低く独自で集客を行うことに苦戦している場合、SNSインフルエンサーを起用しイベントの宣伝をしてもらったりタイアップ企画を実施することで効果的な集客を行うことができます。
ここからは、SNSインフルエンサーを起用したイベントの集客について解説していきましょう。
SNSで人気のインフルエンサーとは
SNSインフルエンサーとは、SNSアカウントに多数のフォロワーを抱え、SNSにおいて大きな影響力を及ぼすことができるユーザーを指します。インスタグラマーやユーチューバーなどがインフルエンサーに当たります。
SNSインフルエンサーを起用した広告や宣伝はインフルエンサーマーケティングと呼ばれ、短期間で多くのターゲットユーザーへ情報を訴求することができることから、近年様々な業界の企業・団体から注目されています。
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イベント集客にSNSインフルエンサーを起用するメリット
SNSインフルエンサーを起用したイベント集客には主に以下のようなメリットがあります。
数万~数十万人のフォロワーへ一度にイベント情報を宣伝できる
人気の高いSNSインフルエンサーは数万~数十万人のフォロワー(ファン)を抱えています。SNSインフルエンサーにイベントの告知を行ってもらうことにより大勢のフォロワーに対して一度に情報のアプローチを行うことができるため、効率的にイベントの告知や宣伝、集客を行うことができます。
ゲストとしてイベントへ参加してもらうことでインフルエンサーのファンを見込み客にできる
人気SNSインフルエンサーをイベントのゲストとして招くことで、インフルエンサーと直接接する機会を得たい多数のフォロワー・ファンをイベントの見込み客にすることができます。
広告やランディングページで画像を2次利用させてもらえる(※事前すり合せが必要)
予め話し合いの上許可を得る必要がありますが、イベントの広告やSNSからの誘導先となるランディングページに掲載する画像や動画クリエイティブとして、起用するSNSインフルエンサーの写真や動画を2次利用させてもらうことができます。(あらかじめ使用許可をもらう必要があります)
広告やランディングページで有名なインフルエンサーを目にすることで、広告やランディングページを見た人に対してイベントへの興味関心を掻き立てることができます。特にインフルエンサーのファンだった場合の効果は絶大です。
その地域やイベントジャンルに詳しいインフルエンサーを起用することで訴求力を増すことができる
人気の高さだけでなく、イベントを開催する地域やイベントのジャンルなどに詳しいSNSインフルエンサーを起用することで、より訴求力の高いイベントを行うことができます。
必要に応じてイベント企画・開催のアドバイザーとして協力を得ることも可能です。
以下では実際にSNSインフルエンサーによるイベント集客の成功事例(Instagram、Twitter、YouTube、Facebook)を紹介していきましょう。
Instagramを活用したインフルエンサー(インスタグラマー)によるイベント集客事例
まずはじめに、Instagramによるイベント集客事例をご紹介します。Instagramの強みやインフルエンサーによる宣伝など、詳しく紹介していきましょう。
Instagramの特徴とイベント集客への活用アイデア
Instagramは写真や画像、動画の投稿に特化したSNSです。視覚からの訴求に秀でているためInstagramを用いたブランディングやイベント告知・集客はとても高い訴求力が期待できます。
イベント会場の様子を伝えやすいことから、写真や動画とキャプションを用いた投稿による「現地体験レポート」はキャンペーンやイベントにおいて効果的で定番のPR方法です。
Instagram の独自機能である「ストーリーズ」では投稿にスタンプやフィルター、アンケート機能、文字などを用いて編集を行うことができ、多くのユーザーの目を引く訴求力の高い投稿が気軽に作成・投稿可能です。
URLなどのCTAボタンの貼り付けもでき、ランディングページやイベントページへの誘導も容易です。
インフルエンサーによるInstagramでのイベント集客事例
画像:ショールームスペシャルイベント 人気インスタグラマートークイベント|Canon
インスタグラマーを起用しInstagram でのイベント集客を行っている事例としてご紹介するのは、カメラやビデオを始めとする映像機器や事務機器、デジタルマルチメディア機器を主に製造・販売している大手電気機器メーカー「キヤノン株式会社」が2018年似開催した「ショールームスペシャルイベント 人気インスタグラマートークイベント」です。
このイベントには5名の人気インスタグラマーが招かれ、おしゃれな写真撮影の仕方やインスタ映えする写真撮影のコツなど、インスタグラマーごとに違ったテーマのトークイベントが行われました。
以下の投稿はイベントに招待されたインスタグラマー「ayumi(@ayumiichi)」さんがキャンペーン告知を行っているものです。
ayumiさんは双子のお子さんの写真をInstagramで投稿している人物で、投稿されているお子さんの「寝相アート」写真が話題を呼び、2019年9月現在のフォロワー数は約1万9500人という人気インスタグラマーです。
この投稿をInstagramで見る
また、以下は同イベントに招待された別のインスタグラマーである「aimue(@amiue)」によるイベントの告知です。2人姉妹のお母さんで可愛らしいお子さんの写真が人気となっており、フォロワー数は約6万6900人と非常に人気のインスタグラマーです。
この投稿をInstagramで見る
この他にも、人気インスタグラマーとして
- 旅行系の写真投稿で人気を集めている「SAKIE(@sakiiiya)」さん(フォロワー数:約4万1700人)
- 現役医療研究者ながら幻想的でフォトジェニックな写真で高い人気を誇る「ai*(@iro_dori_)」さん(フォロワー数:約5万1900人)
- インスタ映えが素晴らしいカフェやスイーツの写真投稿で人気の高い「きょん。(@kyon_tokiiro)」さん(フォロワー数:約7万7100人)
が招待されており、トークイベントを行いました。
数万人のフォロワーを持つ人気インスタグラマーを複数起用している点や各インスタグラマーが得意とするジャンルの写真に関するトークイベントを行っている点など、インスタグラマーとそのフォロワーの特徴と興味をしっかり把握した上でイベントが開催された素晴らしい事例と言えるでしょう。
撮影機器の製造・販売に定評のあるキヤノン株式会社ですので、商材とイベントのテーマの相性が抜群に良い点も注目したいポイントです。
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Twitterを活用したインフルエンサーによるイベント集客事例
続いて、Twitterによるイベント集客事例のご紹介です。Twitterの強みやインフルエンサーによる宣伝など、詳しく紹介していきましょう。
Twitterの特徴と活用アイデア
Twitterは「ツイート」と呼ばれる短文を投稿するSNSです。その投稿の手軽さから若年層を中心に広く支持を集めており、非常に人気の高いSNSとなっています。
他人の投稿を再投稿できるリツイート機能や現在盛り上がっている話題がわかる「ハッシュタグ」や「トレンド」など、投稿の拡散性・情報のリアルタイム性が他のSNSと比較して高いのがTwitterの特徴です。
トレンドには多くのユーザーが関心を示し、関連するツイートを投稿します。ツイートやリプライを通してディスカッションが生まれることも多く、上手く活用することでイベントの話題性をアピールすることができます。
インフルエンサーによるTwitterでのイベント集客事例
画像:ケアベア™展 心ときめくカラフルワールドベント|松屋銀座
インフルエンサーによるTwitterでのイベント集客事例としてご紹介するのは「ケアベア™展~心ときめくカラフルワールド~」です。百貨店の松屋銀座にて今年2019年8月8日から8月26日に開催されました。
「ケアベア™」はアメリカのカード会社「アメリカン・グリーティングス社により、グリーティングカードの挿絵として誕生したキャラクターで、誕生以来アメリカをはじめヨーロッパやアジアなど、世界各国で親しまれています。「ケアベア™」の誕生から現在に至るまでの基調な原画や「ケアベア™」の様々なアイテムが展示された他、グッズの販売もされファンはもちろん多くの人が楽しめるイベントでした。
こちらのイベントをTwitterでPRしたのは「ミスターヤバタン(@mr_yabatan)」さんです。ミスターヤバタンさんはノルウェー人の男性で、非常に人気の高いインフルエンサーです。芸能人や外国人のモノマネが特に人気で、テレビ番組にも出演された有名人でもあります。
ケアベアになっちゃった外国人!🐻
ケアベア展 @松屋銀座 8月26日まで!#ケアベア展 #PR pic.twitter.com/KYuBIWmZOB
— ミスターヤバタン (@mr_yabatan) August 23, 2019
街を歩きながら撮影された動画をTwitterやInstagram、TikTokといったSNSに投稿されている他、YouTubeにも動画を投稿されています。笑いが堪えられないという面白い投稿の数々は非常に人気で、2019年9月現在のTwitterにおけるフォロワー数は約25万4000人に上ります。
PR動画ではケアベアのきぐるみを着たミスターヤバタンさんが「ケアベア™展~心ときめくカラフルワールド~」の会場を回りながら個性的なテンションとトークでイベントを楽しんでいます。女性との軽快な掛け合いも見ていて楽しい気分になりますね。
ミスターヤバタンさんは同様の内容のPRをTikTokにおいても投稿されています。TikTokではTwitterの人気をはるかにしのぎ、フォロワー数94万人を超える人気となっています。(TikTokアカウント:@mr_yabatan)
TwitterとTikTokは共にユーザー数が大変多く人気の高いSNSですが、それぞれのSNSプラットフォームごとに主要なユーザー層が異なります。
複数のSNSでPRを行うことでより幅広いSNSユーザーに情報をリーチすることができるため、ひとつのSNSのみでPRを行うよりも高いイベント集客効果が期待できます。
こちらのイベント集客事例は複数のSNSで活躍するインフルエンサーを起用し、複数のSNSを通して効果的なPRを行った好例と言えるでしょう。
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YouTubeを活用したインフルエンサー(ユーチューバー)によるイベント集客事例
次に、YouTubeによるイベント集客の事例をご紹介いたします。YouTubeの特徴やインフルエンサーによるイベント集客の事例を解説していきましょう。
YouTubeの特徴と活用アイデア
YouTubeの最大の特徴は世界最大の動画プラットフォームである点です。
イベント告知動画を配信したり、過去のイベントの様子を撮影したものを編集し配信するなど、画像や写真以上の高い訴求力が期待できる「動画」形式でイベントの特徴や魅力を伝えることができます。テロップや音声など幅広い表現を活用できることもポイントです。
動画視聴者に対して目的や用途に応じた通知を行うことができる「YouTubeカード」など、豊富なCTAで視聴者のネクストアクションを促すことができ、様々なアプローチでイベントの告知や集客を行うことが可能です。
また、親会社であるGoogleの広告配信サービスとも相性が良く、YouTubeでの動画広告に加えてリスティング広告(サーチエンジンの検索結果上)やディスプレイ広告(サイトやアプリ上)など幅広い場所に広告を配信できることが魅力です。
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インフルエンサーによるYouTubeでのイベント集客事例
画像:肉フェス TOKYO 2017 WONDERLAND|肉フェス
インフルエンサーによるYouTubeでのイベント集客事例としてご紹介するのは、東京都江東区青海で2017年に開催された「肉フェス TOKYO 2017 WONDERLAND」です。
「肉フェス TOKYO 2017 WONDERLAND」は肉料理を扱う多数の店舗が出店し、日本はもちろん世界各国の様々な肉料理を楽しむことができるイベントです。
「肉フェス TOKYO 2017 WONDERLAND」をPRしているのは人気ユーチューバーの「HIKAKIN」さんと「SEIKIN」さんです。
HIKAKINさんのチャンネル登録者数は運営4チャンネル合計で約1494万人(2019年8月現在)、SEIKINさんのチャンネル登録者数は運営2チャンネル合計で約494万人(2019年8月現在)となっており、2名とも非常に人気の高い有名ユーチューバーです。HIKAKINさんとSEIKINさんはご兄弟でもあります。
PR動画はHIKAKINさんのゲーム動画チャンネル「HIKAKINGames」 で投稿されており、オンラインゲームの開発・運営を行っているアソビモ株式会社がサービスを提供しているスマートフォン用オンラインゲーム「アヴァベルオンライン」をHIKAKINさんとSEIKINさんが遊ぶ内容となっています。
アヴァベルオンラインを提供するアソビモ株式会社は本イベントの協賛をしているゲーム会社です。同社のゲームをダウンロードしプレイして条件を満たし、「肉フェス TOKYO 2017 WONDERLAND」の現地でゲーム画面を提示するとお肉が無料で食べられるというキャンペーンについて動画で紹介しています。
「肉フェス TOKYO 2017 WONDERLAND」にはHIKAKINさんとSEIKINさんもアーティストとして出演されており、アプリのダウンロード数増加とイベント集客を同時に行ったユニークな事例となっています。
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Facebookを活用したインフルエンサーによるイベント集客事例
最後にFacebookによるイベント集客事例をご紹介いたします。Facebookの特徴とインフルエンサーを起用したイベント集客事例について解説していきます。
Facebookの特徴と活用アイデア
Facebookはその多機能さがウリのSNSです。イベント集客においても、専用のイベントページを作成し公開できる機能が実装されています。イベントページは写真やイベント名の他に開催場所や開始・終了日時、詳細情報・キーワード・チケットURL、共同主催者といったデータを入力し作成できます。
公開されたイベントページには「興味あり」「参加予定」のボタンが設置されており、ページを閲覧したユーザーはそこからイベントの出欠を行うことができます。参加ボタンを押した情報は拡散される他、参加者のリストの確認ができます。
「興味あり」のボタンを押したユーザーにはメッセージなどで再度アプローチを行うことができる他、次回以降のイベント参加も促せるので、イベントに興味を持っている人の取りこぼしを少なくすることができます。
ディスカッション機能もあるため主催・ユーザー双方のコミュニケーションも行いやすく、イベントの告知と集客がイベントページのみでほぼ完結できるの点がFacebookの大きな強みです。
インフルエンサーによるFacebookでのイベント集客事例
画像:『ジャポニズム~花よりマカロン』ヒルトン東京 新デザートフェア 6月1日より|一般社団法人 日本スイーツ協会
Facebookを活用してイベント集客を行っている事例としてご紹介するのは、東京の高級ホテル「ヒルトン東京」のマーブルラウンジにて2018年に開催された「ジャポニズム~花よりマカロン」です。
こちらのイベントは大正ロマンを彷彿させるレトロで可愛らしい世界観の中で、季節のフルーツなどを使ったパステルカラーの「姫スイーツ」やマカロンなど約30種類のスイーツが楽しめるデザートフェアです。
以下のFacebook投稿は同イベントを写真と文章で紹介しているPR投稿で、人気インフルエンサーの「外村美姫」さんによって投稿されました。
外村美姫さんは衣料品店の「しまむら」のファッションを使ったコーディネートで有名な人物で「しまむらの達人」と呼ばれています。テレビ番組にも出演された有名人であり、ファッション・コーディネートのジャンルを中心にInstagramやFacebook、ブログで活躍しています。
上でご紹介したFacebook投稿は、実は外村美姫さんによる以下のInstagram投稿をシェアしたものです。
この投稿をInstagramで見る
インフルエンサーは様々なSNSで活躍していますが、日本においてはFacebookをメインで活動しているインフルエンサーは少ないのが現状です。
Facebookユーザーは他SNSと比較して年齢層が高めのユーザーが多いのが特徴ですが、こちらの事例のようにInstagramとFacebookを同時に運用しているインフルエンサーを起用することでFacebookユーザーに対してもリーチすることが可能です。
また、Facebookは実名登録制のSNSであり、年齢や性別をはじめ、住まい、職業、ライフイベントなどの情報をもとにした詳細なターゲティングができるFacebook広告の配信もできます。
イベント用のFacebookページを作り、インフルエンサーや広告によりイベントページへ誘導し集客するといった流れがFacebookを活用してイベント集客をする際の基本的な流れになります。
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SNS活用とインフルエンサーによりイベント集客を成功させるポイント
さいごに、SNSの活用とインフルエンサーを起用したイベント集客を成功させるために必ず押さえておくべきポイントをご紹介してまいります。
イベントのターゲットユーザーが最も利用しているSNSを活用する
Twitterのユーザーは若年層が大きな割合を占めているのに対して、Facebookは比較的高い年齢層のユーザーが多いなど、SNSごとの利用ユーザー層には違いがあります。
イベントで集客したいユーザー層がどのSNSを利用しているのかを把握した上で、ターゲットユーザーが最も利用しているSNSをメインとしてイベント告知・集客に活用しましょう。
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可能であればなるべく多くのSNSを活用する
近年、ひとりのユーザーが複数のSNSを利用することは一般的ですが、一方で特定のSNSしか利用していないというユーザーもまた多く存在します。
多くのSNSユーザーにイベント情報をリーチしたいのであれば、なるべく多くのSNSを活用するのが良いでしょう。
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SNSの運用体制を確立し、ファンとの交流を積極的に行う
イベントの告知・集客に限らず、SNSを活用したマーケティングを行う際にはSNS運用体制を確立することが重要です。
継続的に投稿を行い情報を発信し続けることはもちろん、投稿に付けられる返信(リプライ)やダイレクトメッセージなどを通してファンとの交流を積極的に行えるよう、担当者の作業時間の確保をすることが大切です。
ユーザーがイベントについての投稿をしていれば積極的に「いいね」したり、各SNSのアンケート機能でイベントニーズを把握をするなど、ユーザーとのタッチポイントを増やすように心がけましょう。
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直前告知、直前ライブ配信など、ファンや見込み客の期待を高める施策を打つ
イベントの集客はいかに参加希望者の気持ちを高め「楽しみ」にさせるかが重要です。
たとえばインフルエンサーをイベントのゲストとして招いているのであれば、イベント直前にインフルエンサーにライブ配信をしてもらいファンと交流してもらうのもよいでしょう。
イベントでどんなことをやるのか、どんな楽しみ方があるのか、マル秘ネタなど情報を上手に見え隠れさせることでファンのイベントへのモチベーションを高めてもらうことを狙ってみましょう。
プロフィールや投稿に位置情報や開催日時などの詳細を記載しておく
イベントの基本情報は明確に表記することが重要です。SNSのプロフィールや投稿にはイベントの開催日時やイベント会場の位置情報など、イベントの詳細情報をしっかりと記載しておきましょう。
また、場所に関しては、各SNSにて「位置情報タグ(SNSの投稿からマップを表示する機能)」を投稿に付加できるようになっていますので、現地へのわかりやすいアクセス方法とあわせて記載しておくと親切です。(以下はInstagramの例)
SNSでの検索性を高めるためにオリジナルハッシュタグを記載しておく
SNSではまず、投稿を多くのユーザーに見てもらうことが肝心です。SNS内での検索性を高めるために、オリジナルハッシュタグを作成しプロフィールや投稿に記載しておくのが良いでしょう。
各SNSではオリジナルハッシュタグのついた投稿のみを表示させることができるため、オリジナルハッシュタグのついた投稿の数が増えれば増えるほどイベントの盛り上がりを見ているユーザーにアピールすることができます。
オリジナルハッシュタグとメジャーなハッシュタグと組み合わせることもおすすめの方法で、多くのユーザーを集めやすくなると同時にイベントの知名度向上・ブランディングを行いやすくなります。
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開催するイベントと親和性の高いインフルエンサーに依頼する
インフルエンサーにイベントの宣伝やイベントのゲストとして依頼する場合は、イベントと親和性の高いインフルエンサーに依頼しましょう。
特にインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーの抱えるフォロワーに対してイベント情報を宣伝することになるため、集客ターゲットとなるフォロワーを多く抱えているインフルエンサーを起用することが重要になります。
インフルエンサーのジャンルやフォロワー数だけではなく、情報が届く先も含めてイベントと親和性の高いインフルエンサーを起用することで宣伝効果を高めることができます。
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SNS広告配信やプレスリリースの配信も積極的に行う
SNSの投稿だけではなくSNS広告配信を活用することで集客の効率を高めることができます。イベントに合ったターゲティングを行い配信の最適化を進めることで、高い広告効果が期待できます。
SNS外部からのアプローチもまた有効であり、自社ホームページやプレスリリース配信サイトを利用してイベント開催のプレスリリース配信を積極的に行うことでも、イベント集客増加につなげることができます。
特にプレスリリースの場合、メディア各社がイベントに興味をもってくれることでそのイベント情報がメディアへ掲載され、さらなる拡散と話題の創出が期待できます。
まとめ
広告や集客はいかに人に見てもらえるかが最も重要です。
時代の移り変わりにより新聞や雑誌、チラシなどのアナログ媒体の集客力が低下した現在、ユーザー数の多いSNSは非常に有力な集客ツールです。SNSインフルエンサーも広く活躍しており、インフルエンサーマーケティングの効果は過去の広告媒体を凌ぐという事例も珍しくありません。
これまでイベント集客にアナログ媒体を利用していた、SNS以外のWeb媒体を利用して集客を行っていたという企業・団体のご担当者さま、イベントを開催したいので有力な集客ツールを探しているという方はこの機会にぜひ、SNSを活用したイベントの告知・集客を検討してみてはいかがでしょうか。
本メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでは、SNSを活用したイベント集客はもちろん、イベント企画のご提案、人気インスタグラマーやユーチューバーを起用したイベントの話題作りとキャンペーン拡散などお力添えできます。
また、Twitterでの拡散やプレスリリースの配信なども併せて行うことができますので、イベント集客でお悩みの際はお気軽にご相談ください。
お電話でのお問い合わせはこちら▼
050-3184-0601