ヘアサロン・コスメなど、美容・化粧品業界のプロモーションツールとして活躍するSNS、インスタグラム。
直接的な集客に結びつけることができるため、企業に限らず、個人でも情報発信を行うユーザーが増えております。
美容系の大手広告メディア「ホットペッパービューティー」の調査によると、インスタグラムを利用している20代女性は美容系のサロンに通う頻度が高いということがわかっており、リピーター客を獲得するのにもインスタグラムの活用は有効的であるといえます。
今回は、インスタグラムを活用するメリットと、美容・化粧品業界のインスタグラム活用事例から参考にしたいポイントを紹介していきます。
インスタグラムを活用したマーケティングの詳細を知りたい方は、事例から活用法まで幅広く学ぶインスタグラムマーケティングの教科書をご覧ください。
目次
美容・化粧品業界がインスタグラムを活用する2つのメリット
インスタグラムのコアユーザーはファッションにまつわる情報感度の高い20代女性となります。
また、写真や動画がメインのコンテンツであることから、フォトジェニック(写真写りが良い、写真向き)なコンテンツとの親和性が高いことも特徴になります。
そのため、「綺麗・かわいい・美味しそう・楽しい・面白い・憧れる」など感情に直接伝わりやすい商材を扱っている美容・化粧品業界はインスタグラムとの親和性も高く、活用することによる効果も期待できるでしょう。
インスタグラムを活用するメリットは主に2つ挙げられます。
メリット1:集客の強化を実現できる
美容室やネイルサロンやコスメショップなどのオフィシャルアカウントに写真や動画を投稿することで、ユーザーの関心を集めることができ、店舗の集客に繫がります。
例えば得意なスタイリングや最新デザインを定期的に投稿することで、ユーザーはカタログを見るような感覚で投稿を楽しんで見てくれます。
この時に、ユーザーが求めていたイメージと投稿した画像のイメージが合致していた場合、ユーザーが実際にお客さんになる可能性が非常に高くなります。
さらに、インスタグラムにはDM(ダイレクトメッセージ)機能や、ビジネスアカウントの場合はお問い合わせボタンがプロフィールに表示されるため、投稿を見て気に入ったユーザーがそのまま直接予約を取るということもできます。
わざわざまとめサイトや広告媒体から予約をする手間が省けるので、集客率の向上が期待できるでしょう。
メリット2:自社ブランディングによる他社との差別化が図れる
企業でインスタグラムを運用することは、自社ブランディングにも効果があります。
ブランドに合わせて投稿内容のテーマを統一させることで、より一貫性が高まり、ユーザーに強い印象を与えることができます。
また、投稿欄を通し独自の世界観をつくりあげることで競合他社との差別化を図ることができます。
参考になる!美容・化粧品業界のインスタグラム活用事例4選
集客や自社ブランディングに繋がるインスタグラムのオススメ活用事例を紹介していきます。
基本的な使い方から応用までを、4つのアカウントを中心にみていきましょう。
人気美容室「ALBUM」|動画やストーリーズを活用し、ヘアスタイル、アレンジの参考になるコンテンツを投稿
出典:@album_hair
渋谷・原宿に4店舗構える人気美容室「ALBUM」。
2015年1月2日から運用を開始して、2018年11月現在、インスタグラムのフォロワー数はなんと35万人を超えており、「いいね」の数は2000〜4000を獲得しています。
少し辛口めのモード系をベンチマークブランドとしており、コンセプト・ターゲット層を定めて運用しているのが印象的。
また、スタイリストさんもアカウントを作って運用しており、それぞれ人気のある投稿を分析したり、共有したりしています。
動画を中心にアップするのがポイント
ALBUMでは、ヘアスタイルやセット、メイクの動画を中心にアップしています。
近年、Instagramに限らず、多くの動画メディアが注目されてきています。そこにうまく目をつけ、静止画から動画投稿にシフトチェンジしているのが印象的です。
動画は上手く編集されており、見ているユーザーが飽きないようショートカットされています。投稿頻度も高く、様々なスタイルをアップしているのが魅力となります。
また、ヘアメイクのサンプルをInstagramストーリーズに投稿してカタログ化しているのも面白い特徴。ヘアスタイリストごとにハイライト化し一覧表示することで、だれに頼めばお好みの髪形にできるのかを分かりやすくしています。
ストーリーズにはヘアサロンの予約ページへのURLもつけられており、Instagramから来店への導線もしっかりと確保されています。
コスメの最新情報を提供するメディア「FAVOR」|自社ウェブサイトへの導線設計を徹底している
「FAVOR」のインスタグラムは、キレイになれる情報やトレンドメイク情報など、コスメを中心に情報発信を行っています。
投稿されている画像のトーンも明るく、パッと目に入った時の統一感がありますね。
うまくウェブサイトへ誘導しているのがポイント
FAVORのインスタグラム活用法で注目すべきポイントは、ウェブサイトへの誘導を徹底していることです。
プロフィールページはもちろん、すべての投稿に「@favor_offcial」というプロフィールページへの導線が挿入されています。
プロフィールには自社のアプリをダウンロードするためのURLが記載されており、上手にネクストアクションへの誘導を行なっています。
Instagramストーリーズではキャンペーンの紹介を行っており、そこからもサイトへ遷移させることができます。
インスタグラムから自社商品の売上やサイトへの流入数を増やすためには、ハッシュタグ「#●●」、メンション「@●●」、URLを上手に組み込んで導線設計をするのが効果的ですので上手に活用しましょう。
会員制ネイル商品販売店「NAIL PARTNER」|1日の投稿数が多く最新トレンドを発信することでユーザーの関心を惹きつける
出典:@nailpartner
おしゃれなデザインのネイルが印象的な「NAIL PARTNER」。
ネイル商品の会員制販売店でありながらも、その凝ったデザインのネイルが人気を呼び、Instagramのフォロワー数は10万人を突破しています。
1日の投稿数が多く、トレンドを取り入れた最新情報を提供しているのがポイント
ネイルパートナーは1日の投稿件数が多く、サロンやネイリスト向けの写真やキャンペーン情報を中心に投稿しています。
ネイルやコスメなどの美容・化粧品業界は、トレンドの移り変わりが早いため、ファンユーザーに対して最新情報を常に発信することが、トレンドに敏感なリピーターの獲得に繫がります。
毎日たくさんの投稿をするのは非常に大変ですが、NAIL PARTNERは「リポスト機能」を上手に活用して数多くの投稿を行っています。
「リポスト機能」とは、Instagram投稿のシェア機能(Twitterでいう「リツイート」)のことで、他人の投稿を自分の投稿としてシェアできるものです。
多くの有名ネイリストの方に協力してもらい、自社のアカウントへリポストさせてもらうことで投稿のバリエーションを増やすとともに一日の投稿数を増やしています。
リポストの方法はインスタグラムのリツイート!リポスト(リグラム)アプリの使い方解説の記事にて解説していますので、併せて参考にしてみてください。
かわいいコスメを提供する「CANMAKE TOKYO」|丁寧なキャプションでファンの商品理解を促す
かわいいプチプラコスメを扱っている「CANMAKE TOKYO」。
全体の印象が明るく統一されており、見ているだけで楽しい気持ちになるように設計されています。
フォロワーは38万人を超え、平均いいね数は8500を獲得しており、人気のブランドとして多くのユーザーに愛されています。
キャプションの詳しい説明コメントにより商品理解を促しているのがポイント
「CANMAKE TOKYO」のInstagram投稿はキャプション(コメント欄)の情報量が多く丁寧に書かれているのがポイントです。
商品を使ったメイクのコツ、商品のちょっとした特徴と名前、それぞれのアイテムの価格など、プチプラアイテムを販売している自社の強みも上手に取り入れています。
こうした投稿をユーザーが何度も目にすることで商品一つ一つの違いが分かり、ブランドの理解を深めることができます。
また、お店で購入する際もInstagramの画面を見ながら、あるいは店員に見せながら購入することができるので購買までのサポートとなるのも見逃せないポイントです。
各インスタグラムのアカウントを分析し、成功ポイントを見つけることで、自社アカウントを成長させるヒントを得ることができます。
自身のブランドコンセプトに合ったInstagramやほかのSNSアカウントをチェックして、何がユーザーに気に入られている部分なのかを意識しながら参考にしていきましょう。
他の業界におけるインスタグラム活用事例は以下の記事にて紹介していますので併せてご覧ください。
美容・化粧品業界はインフルエンサーを起用したプロモーション施策との相性が抜群
インスタグラムを活用する場合、自社でのアカウント運用と合わせてインフルエンサーを起用することでさらなるマーケティング効果の向上が期待できます。
インフルエンサーとは、特定のコミュニティにおいて他ユーザーへの「口コミ」の影響力が大きい人物のことです。
インフルエンサーは必ずしも芸能人というわけではなく、女子高校生や主婦といった一般人がインフルエンサーとなるケースがSNSの普及に伴って多く見られるようになりました。
なかでもインスタグラムにおいて多くのフォロワーを獲得し、発信力・影響力を持つユーザーのことをインスタグラマーと呼び、インスタグラマーをインフルエンサーとしてプロモーション施策に起用する企業が増えています。
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インフルエンサーを起用したプロモーションは従来の広告とは異なり、ユーザーの共感、好感を集めるコンテンツの発信によって効果を上げています。
そのため、宣伝色の強いプロモーションを行うよりもインフルエンサーを介した方が企業側のメッセージが多くのユーザーに届けられ、認知向上やCV獲得といった結果に繋がりやすくなるのです。
美容・化粧品業界はインスタグラムとの親和性が高い業界であり、またインフルエンサーが多く活躍する領域になるため、予算に余裕があったりさらなる効果を求める場合はインフルエンサーの起用を検討してみるのも良いでしょう。
SNSマーケティング専門メディア「インスタラボ」では、Instagramマーケティングのリーディングカンパニーとしてナショナルクライアントを中心に豊富な支援実績がございます。
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インフルエンサーを起用した施策の効果が高い理由はなぜインフルエンサーを起用した広告の費用対効果は高いのか?の記事にて詳細に説明しています。
また、インフルエンサーを起用した施策についてしっかり知りたい方は基礎から応用まで5分で理解するインフルエンサーマーケティングを。
インフルエンサーを実際に起用してプロモーションを行った事例はインフルエンサーを起用し、商品を魅力的にPRできた成功事例8選の記事にて詳細に解説していますので、併せてご覧ください。
まとめ
コアユーザーである20代女性を主にターゲットとする美容・化粧品業界。
競合の数が他の業界と比べて多く、一貫するテーマやインパクトのあるコンテンツでなければフォロワーを集めるのは厳しくなっています。
インスタグラムを活用してブランディングや集客を行うのであれば、今回紹介した活用事例を参考にし、余裕があればインフルエンサーの起用も検討すると良いでしょう。