「アンバサダー」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
国内ではネスカフェが行っている「ネスカフェアンバサダープログラム」キャンペーンなどをはじめ、企業やキャンペーンから「アンバサダー」という言葉を使う機会が増えたと感じます。
では今、Instagramにおいて「アンバサダーマーケティング」という方法が注目されてきていることはご存知でしょうか。
今回は、アンバサダーマーケティングとは何なのか、既存のインフルエンサーを使った「インフルエンサーマーケティング」との違いは何なのか、どのようなメリットがあるのか、どんなキャンペーン事例があるのかなどを紹介していきます。
また、後半では施策効果の高いアンバサダーの選び方も詳しく解説していますので、参考にしていただければ幸いです。
インフルエンサーを活用したマーケティング事例は、インフルエンサーに依頼し、商品を魅力的にPRできた成功事例8選のページをご参照ください。
目次
アンバサダーとは?定義を解説
アンバサダーとは、英語を直訳すると「大使」という意味です。現代ののSNSを使ったマーケティングにおいては自社の商品・製品に対して強い興味関心、愛情や熱量を持っていて、口コミなどの情報配信を自発的に行ってくれるユーザー(ファン)のことを指す場合が多くなっています。
Instagramで数年前からTVなどのメディアで取り上げられている「インフルエンサー」に住み分けが近く、影響力・興味関心の度合いを指標とした場合に被る部分があるため、比較されがちな「アンバサダー」ですが、まずはインフルエンサーとアンバサダーがどのように異なるのか、どのような目的に合ったマーケティング方法なのか以下にご説明します。
アンバサダーマーケティングの概要とインフルエンサーマーケティングとの違い
まず既存のインフルエンサーマーケティングについて、ご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんので、簡単にご説明します。
その後、インフルエンサーマーケティングと比較するかたちで「アンバサダーマーケティング」についてご説明しましょう。
インフルエンサーマーケティングは大規模コミュニティへの効率的な認知とブランディングを狙うPR手法
インフルエンサーマーケティングとは、SNS上でファンが多く影響力のあるユーザー(インフルエンサー)を「商品やブランドの認知拡大に活用する」マーケティング手法です。
インフルエンサーは、InstagramやTwitterに代表されるSNSにおいて自身のファンを多く獲得しており、1つの投稿に対して得られるエンゲージメント(いいね!やコメント数)が多い特徴があります。
そのため、商品やブランドのPR・ブランディングに起用すれば、投稿やハッシュタグ・タグ付けなどからそのユーザーをフォローしている多くのファンに商品やブランド名を届けることができます。また、普段からフォローしているインフルエンサーのリアルな感想が付加されるため、一般的な認知手法(例えばテレビCMやバナー広告など)と比較して、高いエンゲージメントを獲得することが出来ます。
つまり、認知の「量」を担保しつつ、高いエンゲージメントを獲得する認知の「質」も追い求めるマーケティング手法となります。
インフルエンサーマーケティングについては基礎から応用まで5分で理解するインフルエンサーマーケティングの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
アンバサダーマーケティングは企業の製品が好きで熱量のあるユーザーによる口コミ効果を狙うPR手法
対して「アンバサダーマーケティング」は、認知の「質」を重視したマーケティング手法です。
例えば、昼下がりに奥様達が立ち話をしていて、自分で使った製品等の情報を「これ良かったわよ!おすすめよ!」と発信する奥様がいたとしましょう。その話を聞いた別の奥様が別のコミュニティで「ちょっとこの製品知ってる?」と情報を口コミでどんどん拡げていくようなイメージです。
この昔からあるアナログな情報伝達手段である「口コミ」を、現代のSNS社会において実践することが「アンバサダーマーケティング」になります。
先にもお伝えしましたが、「アンバサダー」とは自社の商品・ブランドに対して強い拘りや興味関心があり、口コミなどの情報を発信する熱量があるユーザーのことを指します。ファンの多い少ないに関わらず、自社にとって熱量のあるユーザーによる口コミほど貴重はものはありません。
アナログな口コミでは、街を歩いていてもどの人が自社の製品に対してどれだけの熱量を持っていて、どれだけの頻度で情報(口コミ)を発信しているのかわかりません。
しかし、たとえばInstagramの場合、
- 投稿内容や履歴を見ればどんな製品に対してどれだけの熱量があるか
- そのユーザーと繋がっている人が投稿に対してどんな反応をしているのか
ということまで解ります。
自社製品に対して思い入れが強く熱量のあるユーザーを探しマーケティングに活用する上でも、SNSを使った「アンバサダーマーケティング」は非常に効率的な方法だといえます。
アンバサダーマーケティングのメリット
ここからはアンバサダーマーケティングの良い点をご紹介しましょう。
自社商品のポジティブなPRを行うユーザーが確保できる
アンバサダー起用によって、自社にとって中長期的にポジティブな情報配信を行えるユーザーを確保できます。
日々の投稿やハッシュタグ、タグ付け投稿によって効率的に確度の高いユーザーを取り込むことが出来るようになるとともに、当該ユーザーの口コミからそのユーザーのフォロワーを自社のファンへと育てることも可能になり、自社の配信だけでは手が届かなかったユーザーにもアプローチしファンとして間接的に育成できることが魅力です。
自社にとって有益なフィードバックをしてくれるユーザーを確保できる
自社商品のアンケートなどフィードバックに対する反応が良いこともアンバサダーの特徴でしょう。自社に対して熱量のあるユーザーであるため、意見の吸出しが一般ユーザーよりも容易に行えます。
一般的なWebアンケートでは熱量にバラつきがあるため参考になり得るデータが取れる確率は低くなりますが、たとえばInstagramを利用したアンバサダーマーケティングであれば狙ったターゲットに対してアプローチでき、ヒアリングも行え、商品やマーケティング活動の効率的なブラッシュアップを行うことができます。
例えば、アンバサダーが投稿した商品内容に対するポジティブなコメントやネガティブなコメントなど、アンバサダー以外の部分からも意見の吸出しが行えることはメリットでしょう。
Webサイトへの流入増加などを通して見込客が増える
アンバサダーマーケティングを行うことによるメリットとして、口コミ効果やタグ付け投稿によるWebサイトや自社のSNSアカウントへの流入増加が考えられます。
自社製品に対するポジティブな意見を実際のユーザーが配信することで、その口コミを見たユーザーの興味関心、自社製品に対する知識が高まるため「この商品を扱っている企業はどんな会社なのだろう」という風にWebサイトへの訪問が行われます。
興味を持った商品を販売しているのが信頼できる企業なのかを確認するとともに、製品に対する正確なスペックや知識を得るための訪問であるため、アンバサダーマーケティングによるサイト訪問者は購買につながりやすい顧客であると言えます。
発信する情報の質が高まる
アンバサダーマーケティングを行うことによって、自社商品やサービスを発信する際、発信内容の質が高くなるといったメリットがあります。
公式の企業アカウントからの情報発信は、どうしても広告臭の強い宣伝であると情報を受け取ったユーザーに思われてしまいがち。
言い換えると、企業の公式アカウントからの情報発信では、いかなる推しポイントがある商品やサービスでも、結局は企業が購買・利用につなげるためのセールストークの一環であると色眼鏡で見られてしまいがちなのです。
しかし、アンバサダーを起用することによって上記のような広告臭は大変少なくなります。
アンバサダーによる投稿の最大の特徴は、企業側の視点ではなく、いちユーザー目線からの投稿であるという点。
アンバサダーという自分と同じユーザーの一人による商品・サービスの使用感といった感想は、広告臭が少なく受け取ることが可能。
商品・サービスの純粋で信用性の高い口コミであるという印象を、ユーザーに与えることができるのです。
アンバサダーマーケティングのデメリット
アンバサダーマーケティングを検討する上で、理解しておくべきデメリットをご紹介しましょう。
アンバサダーを発見することが難しい
アンバサダーマーケティングのデメリットとしては、自社の商品・サービスに対して熱い思いを抱いているアンバサダーをうまく発見することが難しいといった点があげられます。
企業がアンバサダーマーケティングを担ってくれる対象者をSNS上で探し出すには、
- 対象者が実際に自社商品・サービスを利用しているユーザーかどうか
- 対象者の日常の投稿スタイルが、自社のイメージを損ねるものではないか
といった点に着目する必要があります。
アンバサダーを通してユーザーに信頼性の高い情報を提供するためには、実際にアンバサダーが商品・サービスを利用した経験があることが求められます。
また、アンバサダーによる日常の何気ない投稿が、企業の世間に対するイメージと齟齬があるものであってはなりません。
さらに、アンバサダーとして適切なユーザーを発見したとしても、定期的に投稿を行う人かどうかといった投稿頻度にも着目する必要もあります。
アンバサダーの熱が急に冷めることがある
アンバサダーマーケティングとして起用していたアンバサダーの自社に対す熱が冷めることによって、急にアンバサダーマーケティングが成り立たなくなることがあります。
多数のフォロワーを抱えて日常的に企業からマーケティングの依頼を受けるインフルエンサーと違い、アンバサダーは自社商品・サービスの熱烈なファンであるといった点に重きを置いたいちユーザーです。
アンバサダーと企業との間には、インフルエンサーマーケティングほどの、規約や条件といった約束事があるわけではありません。
結局、アンバサダーマーケティングはいちユーザーであるアンバサダーによる自社に対する想い・熱量が続いてくれることを前提とした施策です。
ですので、アンバサダーが自社の商品・サービスに対して興味を失ってしまった場合には、アンバサダーによる投稿が行われなくなってしまうことは必然です。
以上のような背景から、候補となるアンバサダーを複数人起用するなどといった戦略が求められます。
アンバサダーマーケティングの事例4選
ここでInstagramを活用したアンバサダーマーケティングの事例をご紹介しましょう。
不特定多数のユーザーの中から自社の熱烈なファンを募集し、起用するのであれば「アンバサダーキャンペーンの実施」がオススメです。ブランドイメージに合ったインスタグラムユーザーをピックアップするのであれば、自社アイテムやサービスなどのハッシュタグ、口コミ投稿を行っている熱量の高いユーザーを探すという手もあります。
EPSON スマートキャンバス
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アンバサダーと言えばネスカフェの取り組みが非常に有名ですが、EPSONも自社製品「スマートキャンバス」のPRにアンバサダープログラムを取り入れ始めました。
EPSONがInstagramにおいて行ったアンバサダー募集キャンペーンは、ユーザーから大きな反響を得ています。
内容としては、
- キャンペーンに応募したインスタグラマーの中から抽選で、自社製品である「Smart Canvas」をプレゼント
- 商品が当たったユーザーは、自分のインスタグラムアカウントでスマートキャンバスの写真を定められた3ヶ月間で3回以上投稿していく
というものです。
また、ユーザーが投稿した写真はEPSONの公式ホームページやSNSアカウントにおいて掲載される可能性があるため、自身のアカウントのPRにもなるというユーザーメリットがあります。
MUSE&Co.
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アパレル、コスメを取り扱う女性向けブランドMuse&Co.でも、以前からInstagramにおいてアンバサダー募集キャンペーンを行っています。
アンバサダーに選ばれた場合、展示会や撮影現場の見学・イベントへの招待、商品サンプルの提供などが行われ、ブランドのファンであるアンバサダーにはたまらないメリットがあるキャンペーン設計になっています。
応募条件は「1日1回以上インスタアカウントへ投稿しているユーザー」と、上記のエプソンと比べてやや厳しめで、アンバサダーであると共にインスタグラマーとしての活動を頻繁に行っているユーザーをターゲットにしています。
また、採用後は
- 週に1回以上自社指定のハッシュタグを入れて、更に自社Instagramアカウントへタグ付け投稿を行う
- Instagramストーリーズ機能を利用して月に4回以上Muse&Co.の自身が選んだオススメアイテムを紹介する
ことと、かなりの熱量がないとクリアできないハードル設計となっており、「アンバサダー」且つ「インフルエンサー」の立ち位置にいるユーザーがターゲットではないかと感じます。
こうした応募・応募後の条件付けを高めに設定することで応募者をフィルタリングし、本当に熱量を持った質の高いユーザーを起用できる可能性が高まります。併せてフォロワー数が多いユーザーを見つけることができればリーチ数も大きくなり、アンバサダー起用による効果が見込みやすい設計になっていることがポイントでしょう。
ハニーベイクドハム
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ハニーベイクドハムでも、Instagramを利用したアンバサダー募集キャンペーンを行っています。
2017年の7月に行われた当キャンペーンでは、アンバサダーを「ホームシェフ」と名付け募集しました。
具体的な内容は、
- アンバサダープログラムに応募したユーザーに毎月無料で2回、異なる種類のハムを提供
- 提供品で作った料理の写真やレシピなどをInstagram上に指定ハッシュタグをつけて投稿する
- 投稿することで、更にクーポンやサンドイッチ無料券をプレゼントする
など、インスタグラムの中でもデリスタグラマーや主婦層をターゲットにしたキャンペーンを展開しています。
ハッシュタグ「#ハニーベイクドハム」付きで投稿された画像の一覧を見ると、プロ並みにオシャレな投稿が多く投稿ユーザーの熱量が伺える結果となっており、思わず作ってみたいと思わせる画像ばかりになっています。
アンバサダーが投稿した写真を自社の公式アカウントなどにリポスト(Instagramのシェア機能)することで、フォトジェニックな投稿を増やせる効果もあるので、アカウント強化にも一役買ってくれます。
ポテトファーム
@potatofarm_hokkaido_calbee_jp
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有名お菓子メーカーのカルビーにおいても、アンバサダーキャンペーンは行われています。2017年の7月に実施されたアンバサダー募集キャンペーンで、採用上限20名で行われました。
アンバサダーに採用された場合、自社製品4箱入り1箱x20箱をプレゼントと、上記のハニーベイクドハム同様にリターンが大きいことがメリットです。
応募条件は、
- 対象となるインスタグラムアカウントをフォロー
- 対象の公式アカウントによる投稿に対してコメントする
だけで応募完了になるので、インスタグラムのプレゼントキャンペーン並みに敷居が低いことが参考になる点でしょう。アンバサダー選定後も厳しい条件付けがあるわけではなく、商品を使っている画像のアップが任意であるということも募集ハードルを低くしている要因です。
アンバサダーマーケティングは熱量の高いユーザーを募ることが大切ですが、今回の場合、まずは募集へのハードルを低くして参加者の母数を増やせます。さらに、応募の母数が多いほど選ばれたアンバサダーは「自分は熾烈な競争を勝ち抜いたんだ」という高揚感を持つため、よりモチベーションの高い投稿を心がけてくれるメリットもあります。
たくさんの応募者の中からアンバサダーを選出する大変さはありますが、選択肢が多くなり、選出後のモチベーションもコントロールできる良い例と言えるでしょう。
BABY-G
老舗時計ブランドのCASIO「Baby-G」でもアンバサダーを起用して、Instagramで投稿を行っています。
商品の特性を活かせるサーフィンやダンスなどアクティブなフィールドに身を置いている女性をアンバサダーとして起用し、各アンバサダーのアカウントから投稿を行う方法で運用しています。
普段の生活を投稿している個人アカウントだからこそ、「アンバサダーとしてPRしている」といった「広告感」がないことも魅力の1つといえるでしょう。
以上で紹介した事例の他にも、コカ・コーラなども若年層インスタグラマーやプレイヤーをアンバサダーとして起用してマーケティングを行っています。
インフルエンサーも個人アカウントには違いありませんが、PR色が強い投稿も見受けられるようになってきており、それをユーザーがどう捉えるのかが今後のポイントになるでしょう。
アンバサダーに対する条件を厳しくしすぎず普段の投稿と同じレベルでさり気なく商品のPRが行えることが、アンバサダー起用のポイントになってきます。
アンバサダーマーケティング成功のための6つの人選びポイント
適切なアンバサダーを選ぶことは、SNSを使ったアンバサダーマーケティングの成功の要になります。では、候補者の何を見て自社にマッチしたアンバサダーと判断すればいいのでしょうか。まずは最低でも以下の項目は見るようにしましょう。
- SNSアカウントのフォロワー数
- エンゲージメント率(フォロワー数に対する「いいね」や「シェア」数の割合)
- 普段の投稿で受けているコメントの質がよいか
- 投稿画像や動画が自社製品とマッチしているか
- 自社のターゲットと応募してきた人がマッチしているか
- PR投稿の多さ
それぞれの項目を以下で説明します。
SNS(Instagram)アカウントのフォロワー数
候補者のSNSアカウントのフォロワー数が多ければ多いほど、多くの人に情報を届けることができます。いくら熱量のある人が応募してきてくれても、フォロワーが10人しかいなければ誰の目にも留まりません。
アンバサダーマーケティングを成功させたいのであれば、ある程度のフォロワー数を持った候補者を選びましょう。
エンゲージメント率(フォロワー数に対する「いいね」や「シェア」数の割合)
エンゲージメント率とは、投稿に対する反応率のことです。
例えば、以下の2人が候補者にいたとしましょう。
- フォロワーが10万人いて「いいね」が平均100つく人(反応率:0.1%)
- フォロワーが1万人いて「いいね」が平均1,000つく人(反応率:10%)
前者の方が多くの人に情報を届けることができますが、反応率が非常に低いため、フォロワーの質が低いと判断できます。
それに対して後者の場合、投稿に対する反応率が非常に高いのでフォロワーの質も高いと判断できます。
口コミをうまく活用するアンバサダーマーケティングの性質を考えると、反応してくれる人が多いことでさらなる口コミが増えるため、後者を選ぶ方がよいと考えることができます。
もちろん、マーケティングの目的が自社製品の認知であればその限りではありませんので、フォロワー数と反応率の高さのバランスを見て自社の目的に沿った人を選ぶことが大切です。
普段の投稿で受けているコメントの質がよいか
口コミを活用するアンバサダーマーケティングでは、普段の投稿でもらっているコメントの質も重要です。
たとえば、ファッションをメインに投稿しているアンバサダー候補者がいたとしましょう。
普段の投稿についているコメントが「今日もかわいいね」「いつも見ています」といった、ファッションに関係ないものが多い場合は、ファッションよりもその人に興味があるフォロワーが多いことがわかります。
それに対して、「その服はどこのブランドですか?」「どこのお店で買ったんですか?」など、商品自体に興味を持ってくれているコメントが多い場合は、ファッションを参考にしたくて商品もあわせて見ているフォロワーが多いこともわかります。さらに、来ているコメントに対して丁寧に回答しているなら、人間性もよくビジネスパートナーとしても信頼できると判断できます。
コメントの質が良いアンバサダーは、購買へつながりやすいファンへもリーチできるので、積極的に見つけていきましょう。
投稿画像や動画が自社製品とマッチしているか
フォロワー数やエンゲージメント率が高くても、自社のPRしたい製品とアンバサダーの世界観が合わなければ、投稿をしてもらってもフォロワーの心には響きません。
たとえば、PRしたい自社製品がファッションなら、普段からファッションについて投稿している人を選ぶことが大切です。
自社製品とアンバサダー候補者の相性が良いか必ず確認しましょう。
自社のターゲットとアンバサダー候補者の属性がマッチしているか
自社製品を売りたいターゲット層と、アンバサダーのペルソナはマッチさせるようにしましょう。
たとえば自社製品が「20代女性向けファッション」なのに、「30代女性」をアンバサダーとして起用すると、自社の狙いたいターゲットと情報が届く相手にズレが生じてしまいます。
情報を届ける相手がターゲットとずれているとPR効果が薄れますので、アンバサダー候補者をフォローしている人の属性も調べる必要があります。
PR投稿の多さ
アンバサダー候補者の中には、別で企業のPRをしている人も混ざってきます。
SNSユーザーは一般的に広告色の強い人を好まない傾向がありますので、アンバサダーとして選んだ人がPR投稿ばかりしている人だと見ているユーザーは興ざめしてしまいます。できる限りPR色の少ない人を選びましょう。
また、自社専属のアンバサダーとして起用するのですから、競合他社の製品をPRしていない人を選ぶことも大切です。現在別の企業のアンバサダーとして活動していないかは必ずチェックしましょう。
アンバサダーマーケティングをするなら、キャスティング会社に相談することも一つの手
アンバサダーマーケティングを実施する際に最低限チェックするべき項目を紹介しましたが、このほかにも確認した方がよい項目はたくさんあります。
正直、限られたリソースの中で担当者がアンバサダー候補者を一人一人チェックするのは非常に大変なものになります。アンバサダーマーケティングについてのノウハウが無い場合はなおさらです。
もし自社に適切なアンバサダーを選定する人的なリソースが無い場合は、SNSで影響力のある人を選定するプロである「インフルエンサーキャスティング会社」に相談してみるのも一つの手です。
キャスティングの専門家がこちらの要望に合わせて最適な人をリストアップしてくれるので、募集して集まった一般人の中から自社で選定する場合に比べて、手間を大幅に削ることができます。また、公募では集まらないような強力な影響力をもつ人を紹介してもらえる可能性もあります。
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最後に
今回はInstagramのマーケティング方法の1つとして話題の「アンバサダーマーケティング」についてご紹介しました。
日本企業による導入・成功の事例はまだまだ少ないものの、インフルエンサーマーケティングと違い質の高い効果的なブランディングが行えるため、導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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