圧倒的な影響力と拡散力で高い成果を得られるインフルエンサーマーケティングですが、数多くの成功例の裏側には、不発に終わった事例や失敗例も存在します。
本サイト「インスタラボ」でも、SNS・インフルエンサーマーケティング専門のメディアサイトとして、これまでに様々な成功事例を取り上げてきましたが、失敗にフォーカスする記事は極めて少なくなっています。
そこで今回は、「実際にあったインフルエンサーマーケティングの"よくなかった事例”4選」を取り上げ、失敗の理由をもとに、具体的な改善策をご紹介してまいります。
基本的に高い成果を得やすいインフルエンサーマーケティングではありますが、より高い結果を求めるためにも、失敗例から理由を探り、学びと経験を活かしていきましょう!
目次
インフルエンサーマーケティングの"よくなかった事例”4選
それでは早速「実際にあったインフルエンサーマーケティングの"よくなかった事例”4選」をチェックしていきましょう!
1. 写真的に映えない商材|便利なオフィスグッズのPR
広くSNSマーケティングを考える時に、昨今は特に商品のビジュアルが重要になります。
主要SNSの全てが写真や動画を主体としていることから、視覚情報の充実が訴求に大きく影響するためです。
具体例として「社内コミュニケーションの円滑化を図るオフィスグッズ」の事例では、積極的なインプレッションを図るも大きなヒットには繋がりませんでした。
コロナ禍でオフィスでの就業時間が減ったことも理由としてありましたが、それ以上に、商品の魅力が伝わりきらなかったことが理由に挙がりました。
ビジュアルではなく実用性や利便性が強みの商品では、魅力が伝わる前に閲覧をスキップされてしまう懸念が高まります。
また、インフルエンサーを起用したとしても、ユーザーに魅力を落とし込むまでの持久力がコンテンツに求められるのです。
本事例の改善策としては、
- 商品の特徴が一目で分かる見出しの工夫
- 充実したキャプションによるPRの援護
- 認知度以上にインフルエンサーと商材のマッチ度を鑑みる
などが挙げられ、写真的に映えない商材では、CTR(クリック率)強化と実用性を押し出せるキャスティング、及びコンテンツの実現が重要である点が浮かび上がりました。
2. Amazonギフトプレゼントキャンペーン|X(旧Twitter)のリツイート施策
X(旧Twitter)のリツイート施策は、参加ハードルが極めて低いことで数多くのユーザーを巻き込める反面、ターゲティングの難しさが課題になります。
中でも「Amazonギフトプレゼントキャンペーン」の事例では、本来目的とするターゲット層にマーケティング効果が発揮されないケースが見られます。
1番の理由には、Amazonギフトの高すぎる利用価値が挙げられ、ありとあらゆるジャンルの商品購入に使えるAmazonギフトでは、企業との親和性が薄いユーザーも集まりやすくなってしまいます。
またAmazonギフトのプレゼント施策に対する可否は、インフルエンサー・所属事務所によっても異なるため、キャスティングにも不安が残るのが現状です。
改善策として、まずは施策の目的を予め明確にすることが重要になります。
そこで集客や売上の見込みやすいターゲット層を狙う場合には、自社商品や親和性の高い賞品のプレゼントキャンペーンに舵をきることをお勧めします。
一方で、話題性や瞬間的なエンゲージメントの獲得を目指すのであれば、X(旧ツイッター)での「Amazonギフのプレゼントキャンペーン」は非常に高い参加率を見込めるでしょう。
※尚、キャンペーンにおける金券の取り扱いはSNSによって異なるため、十分にガイドラインを確認しましょう。
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3. インフルエンサーに注目が集まりすぎる|振袖ブランドのPR
タイアップ投稿では、人気インフルエンサーが紹介することで注目が集まったとしても、必ずしも商品の販促につながるとは限りません。
実際に過去、「振袖のタイアップPR」の事例で、振袖を着用したインフルエンサーの可愛さにばかり注目され、肝心の振袖商品にスポットライトが当たらないという事象が起きています。
主に晴れ着として扱われる振袖は、普段使いしやすいファッションアイテムとは異なり、可愛いから憧れる・真似したいといったモチベーションだけでは購入に結び付かなかったのです。
改善策としては、
- 投稿にストーリー性を持たせて商品を主役に据える
- 振袖以外の情報と組み合わせて文字情報に興味を持たせる
などが挙げられ、いずれにおいてもインフルエンサーのインパクトに負けないPR要素を含めることで、キャスティングによる相乗効果を引き出すことが重要でしょう。
くれぐれも「人気インフルエンサー=売れる」という単的な考えに陥らぬよう、商品の特性にあった魅せ方を話し合いながら施策を進めていきたいですね!
4. 普段の投稿とのギャップが生じる|ウォーターサーバーのPR
タイアップ投稿では、普段の投稿とのギャップが良くない方向に作用してしまうこともあります。
普段は高いエンゲージメント率を誇るインフルエンサーでも、
- 商品との親和性が低い
- 普段の投稿と雰囲気が違いすぎる
といった理由で、その真価が発揮されなくなってしまうのです。
実際に「ウォーターサーバーのタイアップPR」の事例では、ガジェット・生活雑貨系のインフルエンサーを起用したところ、フォロワーのニーズとズレが生じてしまい、期待したほどの成果には至りませんでした。
また本事例では、企業側が提供する宣材写真を用いたこともマイナスに作用しており、普段のスタイリッシュな雰囲気とは異なる性質の投稿が広告臭を強調し、ユーザーに受け入れ難い印象を招いたと考えられます。
改善策としてはまず、商品のメリットを享受しやすいインフルエンサーの選定が挙げられます。
本事例で言えば、
- 普段から水を多く使うファミリー系
- 水の持ち出しや確保が不可欠なバンライフ系
であればタイアップに納得感が感じられますね。
そして、あえて素材提供を控えてインフルエンサーのクリエイティブ能力を活かすことも重要でしょう。
PRへの熱量ばかりが先行してしまうと、一方的な広告感を強めてしまうことがあります。
インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーを支えるファンの存在を大切にし、インフルエンサー本来の魅力を損ねないように気をつけたいですね!
まとめ
今回は「実際にあったインフルエンサーマーケティングの"よくなかった事例”4選」ということで、失敗の理由と具体的な改善策をご紹介させていただきました。
インフルエンサーマーケティングでより高い成果を得るためには、
- プロモーションとインフルエンサー本来の魅力の両立
- シナジーの見込めるキャスティング
が重要である点を再確認できたのではないでしょうか。
本サイト「インスタラボ」を運営する「Find model」では、11,000件以上のインフルエンサーマーケティング支援実績の中で、数多くの経験から確かなノウハウを蓄積・活用しております。
インフルエンサーマーケティングをご検討の際には、是非とも「Find model」にお気軽にご相談いただけましたら幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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