多くの人々がSNSを情報ツールとして利用する昨今、企業の販促におけるSNS上での評判は非常に重要なものとなります。
ユーザーはSNSで商品やサービスに対する口コミなどを検索し、参考にしているため、消費行動に大きな影響をもたらすのです。
中でも、UGC(User Generated Content)と呼ばれる、一般ユーザーが生成するコンテンツには、消費者目線での生の声が反映されています。
さらに人々の消費選択への影響以外に、企業にとっては、改善をすべき点や、新しいアイデアを生み出す際の手がかりにもなるでしょう。
そこで本記事では、SNSマーケティングに不可欠な「UGC」のメリットと増やす方法について解説します。
基本的なメリットを踏まえた上で、実際に「UGC」を増やしていくために効果的な方法について成功事例も交えながら解説しておりますので、是非ともご参考にしていただければ幸いです。
目次
SNSマーケティングに不可欠な「UGC」のメリット
まずはじめに、SNSマーケティングに不可欠な「UGC」のメリットについて解説していきます。
信頼性や説得力が高い=訴求力が高い
「UGC」は、一般ユーザーの能動的な投稿によるリアルな口コミであることから、信頼性や説得力に優れています。
公式アカウントの投稿やインフルエンサーのPR投稿では、どうしても利益目的を感じてしまうため、関心を持たせることができても購入までには至らないという場合も考えられます。
一方で「UGC」は、1つの投稿の発信力は小さくなりますが、同じ消費者目線の一般ユーザーによる、脚色のないストレートな意見を知ることができるため、購入を決定づける訴求力の高さに長けているのです。
連鎖的に拡散されやすい
「UGC」は、一般ユーザーによる投稿であるため、1つの投稿単体での発信力は大きくありません。
しかしながら、商品を試してみたいと思わせる質の高いUGCは、さらなるユーザーのUGCを生み出しやすく、口コミが口コミを呼ぶことで連鎖的に拡散されていくことに期待できます。
特に、企業や商品独自の「オリジナルハッシュタグ」を用い、検索性を高めることは非常に効果的です。
UGC同士に強い結びつきが生まれ、UGCの連鎖を加速させることができるでしょう。
また、「UGCを促すキャンペーン」を実施すれば、魅力的な賞品を目的に、より質の高いUGCを生み出させることにも効果を発揮するでしょう。
費用対効果が高い
「UGC」は、一般ユーザーによる投稿であるため、コストが掛からない点もメリットになります。
インフルエンサーによるPRや広告出稿などは、短い期間で大きな成果を得られる分、それなりの費用も必要になります。
一方「UGC」は、ポジティブな口コミが生み出されるまでの商品の実績や、口コミが蓄積されるまでに時間がかかる面はありますが、基本的に大きな費用はかかりません。
コツコツと「UGC」を促していくことでやがて長期的な成果につながることから、費用対効果が高いSNS戦略と言えるでしょう。
もちろん、UGCを促すキャンペーンの実施などでは賞品にコストをかける必要がありますが、自社商品を採用したり、当選人数を調整したりと、コスト管理が比較的容易であることも魅力です。
改善やアイデアにつながる
「UGC」は、商品やサービスの改善、新しいアイデアのヒントなど、企業のイノベーションにも大きなメリットをもたらします。
従来のパッケージ化された顧客アンケートよりも、SNS投稿は自由度が高いため、UGCには、忌憚のないリアルな声がそのまま反映されています。
UGC投稿を蓄積させることは、膨大なアンケートデータを得られることでもあるため、改善点を明らかにしたり、ユーザーのニーズを汲み取ったりと、今後の取り組みのヒントを得ることができるのです。
UGCを促すことはもちろん重要ですが、同時に普段から、SNSで自社商品に関するキーワードを検索するなど、今後のイノベーションにつながる情報にも目を向けるようにしていきましょう。
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SNSマーケティングに不可欠な「UGC」を増やす方法と成功事例
それでは、SNSマーケティングに不可欠な「UGC」を増やす方法を解説していきます。
成功事例もご紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。
オリジナルハッシュタグを活用する
まず、「UGC」を増やす上で効果的な方法として、オリジナルハッシュタグの活用を取り上げます。
ブランド名や商品名を含めたフレーズを「オリジナルハッシュタグ」として用いることで、
- ブランド認知度を向上させるキャッチコピーの役割を果たす
- UGC同士を結びつけることによる検索性の向上
といったメリットを得ることができます。
成功事例:「#フランフランのある生活」/Francfranc フランフラン(@francfranc_official)|Instagram
画像:「#フランフランのある生活」|Instagram
上記のように、人気雑貨ブランドFrancfranc(フランフラン)では、ブランド名を冠名としたオリジナルハッシュタグ「#フランフランのある生活」を活用されています。
Instagramでは、9000件を超える投稿がヒット。
定番の「オリジナルハッシュタグ」があることで、おすすめの商品を簡単に検索することができる状態を生み出しています。
また、自社ブランドの商品の魅力である「生活の充実感」が伝わるフレーズは、キャッチコピーの役割も果たしており、投稿を目にしたユーザーに憧れを抱かせることで、連鎖的に同様のオリジナルハッシュタグによるUGCを生み出すことにもつながっています。
UGCを増やす過程において、「オリジナルハッシュタグ」で1つのコミュニティを形成してファン化を促すことは非常に効果的な方法ですので、是非とも取り入れていきましょう。
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【重要!】人気投稿となるInstagramの ハッシュタグ(#) の選び方・活用方法を徹底解説!
キャンペーンを活用してUGCを促す
次に、SNSキャンペーンを活用することでUGC投稿を促す方法をご紹介します。
SNSキャンペーンでは、参加条件に工夫を加えることで、得られる成果に変化をもたらすことができます。
UGCを増やす上では、参加条件に「指定したハッシュタグでの投稿」や、「商品写真を用いた投稿」などを設定することで、一般ユーザーによる投稿数を増やすことが効果的です。
また、その際にUGCの質を高めるポイントとして、
- 商品の感想や購入のきっかけなど、商品との関わりを掘り下げるような投稿文を促す
- フォトコンテストなど、選考基準の中にクリエイティブの質を高める要素を組み込む
といった工夫がおすすめです。
商品の感想や購入のきっかけなどを投稿分に含めてもらうことで、UGCを目にした新規ユーザーにとって訴求力の高い投稿になることや、購入の決め手から自社商品の魅力を探ったり、感想から改善点を知ることができるでしょう。
また、フォトコンテストによるキャンペーンは、特にInstagramとの相性が良く、美しい写真で質の高いUGCを生み出すことに効果的です。
成功事例:「#コメリガーデニングコンテスト2022」/コメリ(@komeri_jp)|Instagram
大手ホームセンター「コメリ」では、Instagramで様々なフォトコンテストを積極的に実施しています。
中でも本事例で用いられたハッシュタグ「#コメリガーデニングコンテスト2022」では、5000件を超える投稿がヒット。恒例イベントとしてフォトコンテストを楽しみにしているユーザーが多くいらっしゃることがわかります。
また、フォトコンコンテストの成功要因には、応募者に対して丁寧なフィードバックに努めている点が挙げられます。
上記の結果発表の投稿では、受賞した作品に対して審査員からコメントを発表。さらに自社サイトで応募作品をまとめて公表し、その旨をキャプションでアナウンスしています。
フォトコンテストを通して質の高いUGCを増やしていることに加えて、ユーザーとの関係性を深めるコミュニケーションの場としての役割も果たしており、高い顧客ロイヤリティを得ていることが窺えますね。
InstagramアカウントでUGCを促したい場合には、本事例のようなフォトコンテストによるキャンペーンは非常に有効です。
そしてキャンペーン前後のユーザーとのコミュニケーションを丁寧に行うことで、熱量の高い顧客を獲得していくことにも期待できるでしょう。
アンバサダーマーケティングを活用する
UGCを増やすSNS戦略では、アンバサダーマーケティングを活用することも非常に有効です。
アンバサダーマーケティングでは、主に、普段から自社商品やサービスの投稿をしてくれている熱量の高い顧客(ファン)をアンバサダーに採用して、PR活動に協力してもらいます。
予め自社ブランドに好意的な顧客を募って企業から働きかけるため、ユーザーのモチベーションに火がつきやすく、質の高いUGCで協力を得られることに期待できます。
報酬として商品のサンプルを優先的に試供してもらったり、公認アンバサダーとして投稿を公式アカウントでシェアするなど、親密な関係性を築いていくことがポイントになります。
成功事例:家族が幸せであり続ける研究所|mellow lab(@mellow_lab_nagoya)|Instagram
愛知県名古屋市にあるカフェを併設したフォトスタジオ「家族が幸せであり続ける研究所|mellow lab」では、上記のようなアンバサダーが中心となって主催するイベントを定期的に実施。
アンバサダーと協力して新しい戦略を打ち出すことで、地元客との親密なコミュニケーションにつなげています。
自分が主催するイベントだからこそ、アンバサダーの方々による宣伝活動にも自然と熱がこもります。
上記のリポストのように、イベントに対する思いが顧客目線で語られることで、同世代や似た境遇のユーザーに対して強い訴求力を持つUGCが拡散されていきます。
本事例のように実店舗を持つビジネスでは、地元客をアンバサダーに採用することで、属性の近い客層に認知を拡大させ、同時にUGCを増やしていくことに期待できますね。
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まとめ
さて、本記事では、SNSマーケティングに不可欠な「UGC」のメリットと増やす方法について解説させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
「UGC」を増やす方法では、成功事例を見ていく中で、具体的な戦略イメージが湧いてきたのではないでしょうか。
メリットの項目で触れたように、費用対効果の高さも「UGC」の魅力ですので、是非とも本記事の内容をご参考に自社に関連する「UGC」を強化していきましょう!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
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