オンラインコミュニティとは、オンライン上で集まったユーザーが様々な目的で形成するコミュニティのことです。
近年では、インターネットの発展とともに、オンライン上での交流が盛んになりました。
SNSの発展も背景に、オンラインコミュニティは簡単に形成できるようになり、また参加ハードルも低くなっています。
本記事では、オンラインコミュニティについてコミュニティの種類や作り方をわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
オンラインコミュニティとは
オンラインコミュニティとは、オンライン上で形成されるコミュニティのこと。
趣味の共有や同じ目標を志す人の交流の場としてオンラインでの交流がはかられます。
総務省の2018度版の「情報通信白書」では、SNSの発展も要因して日本の20代から70代のオフライン/オンラインコミュニティへの参加状況は、80%にものぼるという調査結果が発表されました。
TwitterやInstagramといったSNSでは、簡単にコミュニティを形成して参加することができるため、いまでは個人がコミュニティに携わることのハードルが著しく低下しています。
オンラインコミュニティは、距離的課題を度外視して、日常生活では出会う機会の少ない人たちとのつながりができる場として活用されています。
企業としても、自社商品・サービスのファンを増やすために、オンラインコミュニティを活用する事例が増えているのです。
オンラインコミュニティの企業側のメリット
ユーザーの生の声を収集できる
オンラインコミュニティに参加しているユーザーは、主体的に意見を発言してくれる傾向があります。
例えば、コミュニティ内に新商品に関する質問を投げかけることで、ユーザーへのヒアリングを簡単に行うことが可能に。
オンラインコミュニティに参加しているユーザーの生の意見をダイレクトに収集できるので、オフラインで行うアンケートと比較して時間やコストを節約できます。
ユーザーのファン化を促進できる
オンラインコミュニティ内で、ユーザーと積極的に交流することで自社のファンを増やすことができます。
企業に対するユーザーのファン化を促進させるためには、顧客ロイヤリティの向上が欠かせません。
そのためには、オンラインコミュニティ内において、リリースした商品に対する熱い想いやストーリーをユーザーに伝え、商品やサービスに愛着を持ってもらうように心がけましょう。
カスタマーサポートのコスト削減ができる
オンラインコミュニティでは、ユーザー同士の積極的な交流によりコミュニティが成長していきます。
また、ユーザーが主体的にコンテンツを作り上げていくため、運用者はファシリテーションのみに集中することができます。
なにか問題が発生した場合においても、ユーザー同士で課題を解決してくれるため、カスタマーサポートの必要性がなくコスト削減につながります。
オンラインコミュニティ6つの種類
オンラインサロン
オンラインサロンは、主に個人が主催者となってオンライン上で形成する会員制のコミュニティのこと。
多くが月額の参加料を支払うことで参加が可能で、主催者が発信するコンテンツや参加者同士での交流を楽しむことができます。
有名なオンラインサロンの例として、西野亮廣さんの『西野亮廣エンタメ研究所』が注目を集めています。
オンラインサロンは、主催者のスキルや思考法を直接学ぶことができる場として、活用することも可能です。
企業コミュニティ
企業コミュニティは、企業が自社の商品やサービスのマーケティングや販売促進などを目的として運用するコミュニティのこと。
参加者に対して、お得な情報や限定クーポンを発信することにより固定客の獲得につなげることができます。
また企業コミュニティは、顧客ロイヤリティを醸成する場としても活用されています。
有名な企業コミュニティの例として、カゴメ株式会社の『&KAGOME』が挙げられます。
同コミュニティでは、カゴメ商品の人気投票を開催したり、魅力的な料理レシピを公開するなどファン化を促す運用がされています。
趣味コミュニティ
趣味コミュニティとは、共通の趣味を持った人々がオンライン上で集まって形成するコミュニティのこと。
趣味コミュニティは、主にTwitterやFacebookといったSNSにおいて形成されることが多いです。
趣味コミュニティの特徴としては、定期的に参加者同士が現実で交流するオフラインの交流会が開催されることです。
同じ趣味を持っている者同士、オンラインでは完結せず現実の場での交流でも難なく盛り上がることができるのですね。
ファンコミュニティ
ファンコミュニティとは、著名人やブランドなど特定の事柄に熱い想いを持っている人々が形成するコミュニティのこと。
他のコミュニティに比して、熱烈なファン同士の交流が積極的に行なわれやすいといった特徴があります。
ファンコミュニティは、ユーザーが同士が形成する非公式のコミュニティと企業がファン同士の交流を目的に運営するコミュニティの2パターン存在します。
企業が運営する場合には、ファンコミュニティの枠を超え、企業コミュニティの一部として認識されています。
地域コミュニティ
地域コミュニティは、ある特定の地域に住んでいる人々が形成するコミュニティのこと。
地域コミュニティには、地域をいまは離れている出身者が参加することもあり、地域の特定の話題で盛り上がっています。
ナレッジ共有コミュニティ
ナレッジ共有コミュニティとは、参加者同士で疑問を投げかけ、疑問に回答することでナレッジを共有していくコミュニティのこと。
ナレッジ共有コミュニティは、コミュニティ内での交流の様子がオープンになっていることが多い点が特徴的です。
内部の交流をオープンにすることで、コミュニティ外の人々もナレッジを共有することができるのです。
有名なナレッジ共有コミュニティの例として、Yahoo!知恵袋やWikipediaが挙げられます。
知恵の共有に役立つナレッジ共有コミュニティですが、コミュニティは基本無料で誰もが参加することができるため、信頼度の高い回答なのかどうかに注意する必要があります。
オンラインコミュニティの作り方
本パートでは、実際にオンラインコミュニティを形成する際に必要なステップをご紹介していきます。
オンラインコミュニティを作るためには、
- オンラインコミュニティの目的を明確にする
- 運営プラットフォームを決定する
- ユーザーの参加費用を決定する
- コミュニティガイドラインを定める
- ユーザーの集客をする
といったステップを踏む必要があります。
1. オンラインコミュニティの目的を明確にする
まずは、オンラインコミュニティの目的やコンセプトを決定しましょう。
目的やコンセプトが定まっていないと、発信するコンテンツにブレが生じで参加者の離脱につながってしまうこともあります。
企業がオンライコミュニティを形成する場合には、「ブランドのファン化を促したい」「利用者の生の声を収集したい」といったように目的を明確にすることが大切です。
2. 運営プラットフォームを決定する
オンラインコミュニティをどの媒体を活用して運営していくかを決定しましょう。
主な媒体としては、SNSを活用するケースが多い傾向にあります。
自社にノウハウがある場合には、自社サイトにて自前で運営する方法もおすすめです。
3. ユーザーの参加費用を決定する
オンラインコミュニティに参加するユーザーの参加費用を決めましょう。
提供する情報の希少性を重要視して有料に設定したり、広く参加者の門戸を開いて無料に設定したりとオンラインコミュニティの目的別に設定するようにしましょう。
一般的には、オンラインサロンの参加費は有料で設定されていることが多いため、参加費を有料とする場合にはオンラインサロンの運営方針を参考にすることがおすすめです。
4. コミュニティガイドラインを定める
健全なオンラインコミュニティの運営のめに、運営ルールや利用規則といったコミュニティガイドラインを定める必要があります。
事前にガイドラインを設けることで、オンラインコミュニティ内のトラブルを防止することにつながります。
例えば、オンラインコミュニティ内のコンテンツの転用禁止や情報商材などの提供の禁止といったガイドラインを定めて、参加者が快適に利用できる環境づくりを整えましょう。
5. ユーザーの集客をする
最後に、オンラインコミュニティの参加者を募るために、インターネット上で積極的にコミュニティの宣伝をいましょう。
オンラインコミュニティを盛り上げるためにも、多くのコミュニティ参加者の存在が欠かせません。
集客媒体として、情報の拡散力の高いSNSを活用することがおすすめです。
まとめ
本記事では、オンラインコミュニティについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最近では、企業が運営することも多いオンラインコミュニティ。
企業は、オンラインコミュニティを活用することで、ユーザー生の声を収集できたり、マーケティングに生かすことが可能です。
ぜひみなさんもオンラインコミュニティの運営を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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