今や私たちの生活に欠かせない存在となったSNS。
その中でも動画を自由に投稿・閲覧することができるYouTubeは、毎日見て楽しんでいるという方も多いのではないでしょうか。
YouTubeが台頭する中で、YouTube上の配信者「YouTuber(ユーチューバー)」は近年増加していますが、そんな中でも近年特に人気となりつつあるのが、主に2Dや3Dのアバターを使って活動している「VTuber(バーチャルユーチューバー)」です。
今回は、今大注目のVTuber(バーチャルユーチューバー)4組ご紹介していきます。
企業とのタイアップ事例も併せてご紹介していきますので、SNSを活用したマーケティング施策をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
今大注目のVTuber(バーチャルユーチューバー)4組と企業タイアップ事例
それではさっそく今大注目のVTuber(バーチャルユーチューバー)4組ご紹介していきます。
にじさんじ
まず最初にご紹介するYouTubeで今大注目のVTuber(バーチャルユーチューバー)は「にじさんじ」さんです。
YouTubeチャンネル:にじさんじ
登録者数:87.9万人(2021年12月現在)
「にじさんじプロジェクト」は様々なインフルエンサーが所属するVTuberプロジェクトです。イベント、グッズ、楽曲など様々なコンテンツを通じて次世代のエンタメを担うことを目的としています。
現在 100名以上のライバー(ライブ配信者)が所属しており、YouTubeを中心に、bilibili、ツイキャス、ニコニコ動画、Twitchなど多くの動画配信プラットフォームで活躍しています。
各ライバーがそれぞれの頻度で配信を行っているため、チャンネル全体では毎日たくさんの配信が行われています。
普段のYouTube投稿は、
- 雑談
- ゲーム実況
- 歌ってみた
- オリジナルアニメ
- 生配信
となっています。
所属するライバーの人数も多く、それぞれの個性や得意ジャンルも異なるため、投稿内容もバラエティーに富んだものとなっています。
にじさんじの投稿のマネしたいポイントとしては、
- 毎日投稿を絶やさない
- バラエティーに富んだ内容で、各ライバーごとのファンがいる
このような点が挙げられます。
SNSを効果的に活用する上で、更新頻度が高いことはファン離れを防ぐという点で重要です。
にじさんじはライバーの所属人数が多いため毎日投稿できるということが最大の強みであり、各ライバーごとにファンが増えていくため、結果的にチャンネル全体の登録者数や知名度はどんどん高まっていきました。
【タイアップ事例】池田模範堂×にじさんじ「#股間スクイズ supported by デリケアエムズ」
さされ・かゆみ止めの「ムヒ」などで有名な池田模範堂は、デリケートエリアのかゆみ・かぶれ治療薬「デリケアエムズ(M’s)」のイメージキャラクター「股間戦士エムズーン」とにじさんじとのコラボレーション番組「#股間スクイズ supported by デリケアエムズ」を投稿しました。
番組内容は、野球において股間を守るアイテム“ファウルカップ”に着目したクイズバラエティ。
にじさんじプロジェクトは今や中高生、大学生の間では知らない人がいないというほど人気で知名度の高いVTuber(バーチャルユーチューバー)ですので、部活で野球などのスポーツをすること人が多い世代へ向けたアプローチとしては非常に効果的といえます。
VTuber(バーチャルユーチューバー)のインフルエンサーを起用する際には、ターゲット層を明確化した上で投稿内容を考えるということがより効果的な方法なのです。
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電脳少女シロ
次にご紹介するYouTubeで今大注目のVTuber(バーチャルユーチューバー)は「電脳少女シロ」です。
アカウント名:Siro Channel
登録者数:68万人(2021年12月現在)
「電脳少女シロ」さんは、アイドルとして武道館でコンサートすることを夢見て活動をしている電脳少女という設定のVTuber(バーチャルユーチューバー)。
VTuber(バーチャルユーチューバー)という概念をキズナアイに続いて名乗った先駆者の中の一人で、「VTuber四天王」の一人とされています。
活動開始以来、YouTubeチャンネルにて動画を欠かさず毎日投稿しており、2020年には毎日連続投稿1000本を達成しました。
普段の投稿は、
- 雑談
- ゲーム実況
- 踊ってみた
- 歌ってみた
となっています。
電脳少女シロさんの投稿のマネしたいポイントとしては、
- ゲーム実況や雑談においてのトーク力
- 魅力的な声を武器にしたコンテンツ作成
このような点が挙げられます。
その美声を活かしたコンテンツ作りと動画内でのトークの実力でここまでの人気に上り詰めた電脳少女シロさん。
エンターテインメントにおいて、このような実力は必須ですよね。
【タイアップ事例】河合塾One×電脳少女シロ「この春、新年度に向けて勉強を頑張るあなたを応援!」キャンペーン
高校生向けオンライン学習サービス「河合塾One」は、時間・場所を選ばない受講スタイルと、講師の指導ノウハウを取り入れたAI学習指導を特徴としています。
電脳少女シロが「勉強応援アンバサダー」に就任し、電脳少女シロのYouTubeチャンネルやSNSにて応援メッセージ動画やスペシャルレッスンの実施をするなどのタイアップを果たしました。
キャンペーン内容としては、
- 電脳少女シロのYouTubeチャンネルやSNSを活用し、河合塾Oneで勉強を頑張る生徒を応援
- 河合塾Oneの無料体験登録で、電脳少女シロのオリジナル応援動画が視聴可能
- サービス継続者への特典として、電脳少女シロによる英語スペシャルレッスン
- 電脳少女シロが英語の学習ポイントを説明する特別レッスンを提供
このようなものとなっています。
AI学習指導が注目されている河合塾Oneが、若者に人気の電脳少女シロとコラボレーションすることは、河合塾Oneのコンセプトや強みともマッチしており、高校生の登録者数を伸ばす上でも他のサービスと比較して魅力的な特典であることは間違いなしです。
このように、インフルエンサーを起用するアプローチは自社製品・サービスの強みを把握した上でぜひ検討しましょう。
また、人気ユーチューバー(インフルエンサー)をアンバサダーとしてパートナーシップを結び、長期的に友好的な発信をしてもらうことで、ユーチューバーのファンへ継続的にブランドの魅力を伝えてもらえるようになります。
アンバサダーマーケティングも効果的な施策となりえますので、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
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ピーナッツくん!オシャレになりたい!
続いてご紹介する今大注目のVTuber(バーチャルユーチューバー)は「ピーナッツくん!オシャレになりたい!」です。
アカウント名:ピーナッツくん!オシャレになりたい!
登録者数:13.3万人(2021年12月現在)
「ピーナッツくん」は、日本のVTuber(バーチャルユーチューバー)であり、ゆるキャラ、ラッパーでもあります。頭はピーナッツで、体は黄色、白いブリーフをはき、赤いスカーフを首に巻いている5歳の男の子という設定。
全てのアニメ動画が1分弱と見やすく、時事ネタなどを独自の価値観でネタにする作風も人気となっています。また、先にご紹介した「にじさんじ」を中心に、他のVTuber(バーチャルユーチューバー)とのコラボレーションも展開しており、幅の広い活動で今中高校生などの若者を中心に注目を集める存在です。
普段の投稿は、
- ミュージックビデオ
- オリジナルアニメ
- 生配信
- 歌ってみた
となっています。
ピーナッツくん!オシャレになりたい!の投稿の良いポイントとしては、
- 視聴者を巻き込む企画が多い
- 音楽からアニメまでエンターテインメントにおいて多岐にわたる活動を行っている
このような点が挙げられます。
ピーナッツくん!オシャレになりたい!の企画には視聴者参加型のものが多いため、なんとなく登録したユーザーをファン化させる上で非常に効果的です。
- 「デニムくん」というキャラクターをダメージジーンズにするため暴言をコメント欄に書き込ませるという企画
- 女子高生の視聴者とスカイプで直接雑談をする「JK枠」
などの参加型企画は特に人気を呼んでいます。
また、エンターテインメントにおいてジャンルを飛び越えた活動を積極的に行っており、このジャンルに囚われない活動が認知拡散の入口を広げているのです。
【コラボレーション事例】アンジェラ・アキ×ピーナッツくん 第43話「アンジェラ・アキ」ショートアニメ
こちらの動画では、日本の女性シンガーソングライター、ジャズピアニストであるアンジェラ・アキさんがアニメの中に登場します。
アンジェラ・アキさんの認知度が低いと思われる世代と、ピーナッツくんのファン層がマッチしており、アンジェラ・アキさんを知らない層が楽曲を聞くきっかけ作りとして非常に効果的だといえます。
YouTubeのみで活動するのではなく、キャラクターを軸とし、他のメディアに展開していく「メディアミックス」のビジネスモデルが重要視されるようになった昨今において、ピーナッツくんのようなキャラクターとのタイアップをすることは、様々なコンテンツ間の垣根を超えたアプローチを可能にするのです。
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クマーバチャンネル
最後にご紹介するYouTubeで今大注目のVTuber(バーチャルユーチューバー)は「クマーバチャンネル」です。
「クマーバチャンネル」は、国内発として唯一の「キッズ向けVTuber」として、未就学児向けの知育エンターテインメントとして投稿をされています。
投稿開始からわずか1年でVTuber(バーチャルユーチューバー)部門の月間再生回数1位を獲得するという圧倒的な人気で、5才のクマの男の子「クマーバ」が歌ったり踊ったり、冒険をしながら視聴者と共に成長していきます。
普段の投稿は、
- 人気楽曲のカバー
- ダンス動画
- オリジナルアニメ
- 知育系動画
となっています。
クマーバチャンネルの投稿の良いポイントとしては、
- デジタル教育に抵抗のない若い子育て世帯をターゲットにしている
- メディアミックス戦略を用いている
このような点が挙げられます。
今までにありそうでなかった「キッズ向けVTuber」という独自性を開拓したニッチなコンセプト作りによって、月間再生数1位という実績を得た「クマーバチャンネル」。このことは企業や商品とのコラボレーションを実現する上でも非常に大切な要素です。
また、メディアの垣根を超えた「メディアミックス」という概念は、今後のマーケティング戦略においても重要視されています。
【コラボレーション事例】くまモン×クマーバチャンネル「Go Toご当地」企画
こちらの企画は、新型コロナウイルスの影響で旅行が難しい状況にある中で生まれたものです。
このようなコラボレーションは、メディアの枠を飛び越えた地域活性化としてのインフルエンサー起用方法と言えます。
クマーバチャンネルのように「他にありそうでなかった企画やコラボレーション」を狙うためには、事前にしっかりとした市場調査を行い、視聴者のニーズを考察することが大切です。
地域や企業にオリジナルのキャラクターがいる場合はVTuberとコラボして出演することで、視聴者の興味関心を高めることが期待できます。
さまざまな形に応用できますので、検討してみるとよいでしょう。
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まとめ
今回は、今大注目のVTuber(バーチャルユーチューバー)4組をご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
近年VTuber(バーチャルユーチューバー)は、広報のプロモーションに起用する企業も多く見られ、話題となっています。
VTuber(バーチャルユーチューバー)などのSNS上のインフルエンサーを起用したマーケティング施策をお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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