いまやSNSは日々の生活で欠かすことのできないものとなりつつあります。
SNSときいて真っ先に「Twitter」が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
TwitterはFacebookやInstagram、LINEなどとともにSNSを代表する人気ソーシャルネットワーキングサービスです。
本記事ではそんなTwitterを企業が活用することで、拡散力のあるアカウントにするためのノウハウを詳しく解説していきます。
目次
そもそもTwitterとは
Twitterとは、140文字以内の短文テキストをボタン一つで気軽にツイート(投稿すること)したり、他人のツイートに対してリツイート(シェアすること)やいいねをすることができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。
ITの超大国アメリカで2006年に誕生したSNSを代表するソーシャルネットワーキングサービスであり、現在世界で約3億人以上が利用しています。
日本においては、Twitterの月間のアクティブユーザー数(積極的に利用するユーザーのこと)がなんと4,500万人もいると言われており、若い世代を中心に人気を博しているSNSです。
そんな圧倒的人気を後押ししているTwitterの特徴と企業が運用する際のメリットにはどういったものがあるのでしょうか。
Twitterの特徴
FacebookやInstagramなどほかの有名SNSと比較して、ツイッターの最大の特徴がその「拡散力」です。
Twitterでは、ユーザーが見て気に入った投稿を気軽に共有することが可能な「リツイート」という機能によって、瞬く間に情報が拡散される現象が起こります。
またリツイートされて話題の投稿は、Twitterの機能である「トレンド」に掲載されることでさらに認知度を広めていきます。
トレンドとは、Twitterが選出したトレンドキーワードのことです。
リアルタイムで話題となり盛り上がっているキーワードがトレンドとして選出されることも、Twitterの拡散力を後押ししています。
バズった(ものすごく拡散されること)投稿は、テレビやネットニュースなどで取り上げられることも多く、Twitterを利用していない人にまで認知を広めることも可能です。
企業がTwitter運用することのメリット
近年では、個人での利用にとどまらず、企業自らがアカウントを作成して積極的にアカウント運用をしているケースが多くあります。
企業アカウントが投稿した、たった一つのツイートが拡散されバズることで、自社ブランドの認知拡大や自社商品の売り上げアップが期待できるメリットがあるのです。
バズった投稿によって、認知度が高まり有名なアカウントとなることを目指すことは、企業が真剣に取り組むべき魅力的なマーケティングの一つであると言えます。
中には、「シャープ」や「ローソン」など膨大なフォロワーをかかえ、誰もが知る超人気アカウントも誕生しています。
企業がTwitterを運用して有名なアカウントとなり多くのフォロワーをかかえることで、広告宣伝費をかけることなく、ツイートによって新商品や新サービスが瞬く間に認知されていきます。
Twitterアカウント作成の際の注意点
企業が自社のアカウントを運用することは、いまや「SNSマーケティング」として企業が取り組むべき立派なマーケティングの中の一つです。
しかし、企業がTwitterアカウントを運用する際には、
- アカウント作成時の目的を明確にする
- KPIを設定する
- 運用の担当者とマニュアルを用意する
といった3つのポイントに注意する必要があります。
成功している企業アカウントには、この3つのポイントを順守して運用をしているケースが多いのです。
それでは、より具体的に3つの注意ポイントを解説していきましょう。
アカウント作成時の目的を明確にする
Twitterのアカウントの作成自体は、公式が丁寧に作成まで導いてくれるような設計になっているためとても簡単です。
しかし、実はTwitterで成功している企業アカウントはどれも、Twitterアカウント作成の前段階での戦略がしっかりしているのです。
企業のTwitterアカウント作成の目的が、
- 自社ブランドの認知度向上
- 自社の新商品や新サービスを多くの人に届けたい
- 自社商品やサービス利用者とのコミュニケーションを大切にしたい
などによって運用方針が変わります。
Twitterのアカウント作成の前にどのような運用を心がけていくのかを社内でしっかりと検討し、決定しておくことが重要です。
関連記事
KPIを設定する
KPIとは、Key Performance Indicatorの略称で、日本語でいうと「重要業績評価指標」のことです。
つまり、企業が目指すべきゴールにむけて、そのゴールにどれくらい近づいているかを数値で計測する指標のことです。
SNSでは、フォロワーの数やいいねの数が数値として明確に表記されることから、企業がSNSを上手に活用する際にKPIの設定は特に重要です。
- 自社ブランドの認知度向上
KPI例:フォロワー数
- 自社の新商品や新サービスを多くの人に届けたい
KPI例:リツイート数、いいね数
- 自社商品やサービス利用者とのコミュニケーションを大切にしたい
KPI例:コメント数
以上がTwitterでのKPIとして設定すべき例です。
関連記事
Twitter運用における「KGI」と「KPI」とは。設定方法を詳しく解説
運用の担当者とマニュアルを用意する
企業がTwitterを運用する際には、定期的なツイート(投稿)が必要となってきます。
日常の業務に加えて、新たにTwitterの運用を行うことは負担がかかります。
そこで、
- 専属のTwitter運用担当者を任命する
- 曜日ごとにTwitter運用担当者を分ける
- SNS運用代行会社にTwitter運用を代行してもらう
などといった施策が必要となってきます。
また社内でTwitter運用する際には、日常の投稿スタイルにブレが生じないように文章スタイルや投稿頻度などを統一させるように誰がみても理解しやすいマニュアルを用意しておきましょう。
炎上のリスクを抑えるためにも、相手を傷つけないような文章を心がけるなどITリテラシーを学んでおかなければなりません。
その際にも社内で運用マニュアルを整備しておくことは、有効に働きます。
拡散力のあるTwitterアカウント作成に重要なこと
Twitterで拡散力のあるアカウント作成に重要なことは、
- ウケのいいツイートを心がける
- ハッシュタグをうまく活用する
- 画像や動画を活用する
以上3つのポイントが重要です。
それでは実際に、Twitterで拡散力を持っている人気アカウントの事例とともに、それぞれのポイントを解説していきましょう。
ウケのいいツイートを心がける
企業のSNSから流れてくる情報は、どうしてもお堅い印象を持たれがちです。
自社のコンプライアンスに沿って自社の商品やサービスを宣伝しようとすると、SNSのユーザーにはお堅く受け入れ難く感じてしまうことが多いです。
特にTwitterでは、短文でよりフランクな投稿をメインとしたコミュニケーションツールですので、Twitterのユーザーにウケの良い運用を心がけましょう。
Twitterは相手がいて成立するコミュニケーションツールであることからも、一方的な情報発信ではなく、ユーザーを含んだ双方向のコミュニケーションを意識しましょう。
シャープの事例
こちらは、大手家電メーカーである「シャープ」の公式Twitterアカウントです。
シャープのSNS運用担当者である通称「中の人」は様々なメディアから取材されるほどで、特にシャープの中の人は「シャープさん」と愛称で親しまれ、企業SNS運用の成功事例としてよく紹介されるほど有名です。
ただしシャープのふとん乾燥機の製品紹介は何回読んでも意味がわからない。また冬が来てもわからない。 pic.twitter.com/8H0NkawLHM
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) December 16, 2020
シャープのツイートは、企業からの一方通行な堅苦しい内容ではなく、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを意識したとてもフランクで面白い内容が多いのが特徴的です。
そのツイートの内容からは、本当に大手の有名企業が運営しているのか?と思うほどフランクで面白いツイートを多く投稿している点が特徴的です。
ハッシュタグをうまく活用する
「ハッシュタグ」とは、「#」(半角のシャープ)のことです。
ハッシュタグをつけた投稿はSNSで目にする機会が多い、とても幅広く利用されている投稿形態です。
Twitterでは、短文での投稿をメインとしたSNSであることからその投稿の数は膨大です。
そこで自分が検索したい情報をハッシュタグをつけて検索することで、容易にその投稿を検索することができるのです。
例えば、犬を検索したい時に、「#犬」とTwitter内で検索することで、いろんなアカウントが投稿した犬に関するツイートを一気に見ることが可能です。
このハッシュタグ機能をうまく活用することで、企業の新商品や新サービスのキャンペーンを開催して、拡散させて認知度を高めることができるのがポイント。
ハッシュタグを利用した投稿を行うことは拡散力のある情報発信を行えることだけでなく、フォロワーの増加にも貢献するのです。
ローソンの事例
こちらは、大手コンビニチェーンである「ローソン」の公式Twitterアカウントです。
2020年12月時点で540万人以上のフォロワーを抱える企業のTwitterアカウントの中でも、今や誰もが知る人気のアカウントとなっております。
ローソンのツイートには、ハッシュタグが多く利用されております。
サックサク生地のシューがうれしい「ベリーフィーユシュー -苺のミルフィーユシュー-」です♪苺ソース入りのカスタードとクッキー入り苺クリームが入ってます(^^)#ローソン #ローソンスイーツ #ウチカフェ #新感覚スイーツ https://t.co/IrAb7BujPL pic.twitter.com/7ZuDBP5VL6
— ローソン (@akiko_lawson) December 27, 2020
Twitterのユーザーは、「#ローソン」と検索することでローソンの新商品や気になる商品のレビューだけでなく、公式アカウントからの新着情報も容易に検索することができます。
またスイーツ好きなユーザーに向けて、「#新感覚スイーツ」と設定したハッシュタグを利用することで、自社のスイーツを魅力あふれる写真とともに、大いに宣伝することに成功しています。
画像や動画を活用する
Twitterの投稿では、140文字以内の短文での投稿に留まらず、画像や動画とともに投稿するスタイルも大変人気です。
ツイートの内容に加えて、画像と動画を活用するとユーザーの視覚に訴えかけるツイートになります。
タイムライン(自分がフォローしているアカウントのツイートが時系列に掲載される場所)に流れてくるツイートの中でも、動画や画像付きのツイートは目に留まりやすい特徴を持っています。
文章のみのツイートに比べて、伝えられる情報量も増えることで、閲覧されやすいツイートになります。
カップヌードルの事例
こちらは、大手食品メーカー「日清食品」の看板商品である「カップヌードル」の公式Twitterアカウントです。
カップヌードルのアカウントは、動画付きでのツイートを多く利用することで、拡散力を高めるとともに、ユーザーからの話題性を多く獲得しています。
シーフードヌードルに新具材「ほぼイカ」が入ったのでCMを作りました。これまでの普通のイカも入っているので、ぜひ食べ比べてみてほしいです。#そもそもタコだと思っていた人はRT#早見優 #夏色のナンシー pic.twitter.com/vwAPzKtOlz
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) October 21, 2020
このようなどうしても動画を閲覧したくなるツイートにはつい目を留めてしまいます。
実際、この動画付きのツイートは2.7万リツイート、6.5万いいねがつけられていることからもその話題性は抜群でした。
動画付きのこのツイートが広く拡散されたことで、「イカがたくさん入ったシーフードヌードル」の認知度向上に成功しています。
拡散力のあるTwitter運用まとめ
拡散力のあるTwitter運用に重要なポイントをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
拡散力を高める際にご紹介した、
- ウケのいいツイートを心がける
- ハッシュタグをうまく活用する
- 画像や動画を活用する
のポイントを意識することも重要ですが、まずアカウントを作成する段階で意識しなければいないことが多いことも理解しなければなりません。
ぜひ、本記事を参考に拡散力のあるTwitterアカウントの運用を目指してみましょう。
Twitterマーケティング専門メディア「インスタラボ」では、Twitterマーケティングのリーディングカンパニーとしてナショナルクライアントを中心に豊富な支援実績がございます。
- Twitterアカウント運用代行
- Twitter広告運用・分析改善
- Twitterキャンペーン実施
- Twitterインフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング分析レポート
など、その時必要なTwitterマーケティング支援が可能です。
是非お気軽にご相談ください。
お電話でのお問い合わせはこちら▼
050-3184-0601
あなたにおすすめの関連記事