現代人にとってスマホやインターネットは欠かせない存在ですが、中でもSNS(ソーシャルネットワークサービス)はコミュニケーションツールとして年々重要度が高くなっています。
その中でも特にLINE, Instagram, Twitter, YouTube,TikTokは毎日利用している人も多いSNSです。
では実際、日本国内において上記SNSの利用状況はどのようになっているのでしょうか?
Data Reportalは2022年2月、日本国内のSNS使用状況について発表されていましたので、そちらのデータを参考にしながら詳しくご紹介いたします。
本記事では、
・デジタル機器の利用者に関する各種データ
・SNS別のユーザーの詳細情報
・アプリのランキング
について詳しく説明していきます。
日本国内のSNSをビジネスに活用しようとしている方や、今後のトレンドを予測したい方はぜひ本記事を参考にしてください。
世界のSNSユーザー数データは以下の記事にて紹介していますので、こちらもぜひご活用ください。
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目次
デジタル機器の利用者に関する各種データ
まずはデジタル機器についての基本データからご紹介いたします。
デジタル機器等の基本データ
日本人の人口・1億2,580万人に対し
携帯電話の台数は2億210万台(人口比:160.6%)
インターネットユーザーは1億1830万人(人口比:94.0%)
SNSを活用しているユーザーは1億200万人(人口比:81.1%)
となっています(以下、断りがない限りは2022年2月現在のデータ)。
携帯電話に関しては、仕事とプライベートで使い分けている方や、スマホとガラケーで2台持ちの方も多く、今や国民の半分以上が携帯電話を2台持っているという計算になります。
特にスマホでは格安SIMが普及していることもあり、価格の面でも2台持ちしやすくなったことも理由として挙げられるでしょう。
それに伴い、インターネットもほぼすべての場所で使えると言っても過言ではない普及率です。
SNSも日本人の約8割が使用しており、世界の先進国同様、最も重要な通信ツールと言えます。
さらに細かく見ていくと、SNSユーザーは前年から8.7%増加しています。
2020年以降は世界的にコロナ禍だったこともあり、それまでSNSを使用していなかった人もSNSユーザーになったことが伺えます。
一方、SNSの使用時間は平均51分で、前年からの増減はありません。
SNSが日本人の生活の中に十分に普及し、SNSを使用する時間帯がある程度決まってきた、ということを表しています。
ユーザーの男女別・年代別データ
上記グラフは日本国内のSNSユーザーを男女別・年代別で比較したグラフです。
SNSユーザーのボリュームゾーンは25歳から44歳の間にあることがわかります。
この年代は学生時代からインターネットに慣れ親しみ、SNSへの移行もスムーズだった世代に当たります。
さらに仕事でもSNSを活用する人が増えていくことも1つの要因でしょう。
また興味深いことに、44歳までは男性の利用者が多いですが、45歳を超えると逆転しています。
この年代は社会人になった後にインターネットが普及した世代であり、SNSへの加入が若い層と比べて遅かったのが特徴です。
その中でも女性は男性と比較して、プライベートの場面でコミュニケーションをとる機会が多く、その結果SNSへの加入に抵抗がなかったと考えられます。
SNS別のユーザーの詳細情報
続いて、SNS別にユーザーの基本情報を見ていきましょう。
YouTubeユーザーの基本情報
まずはYouTubeのユーザーについてです。
人口比の81.1%、インターネットユーザーの86.2%にあたる1億200万人がYouTubeを使用しており、前年比でも8.7%増加しています。
(参考:YouTubeの公式発表では2020年12月時点で6,500万人)
日本でもコロナ禍でYouTubeを見る人が増加し、YouTuberも市民権を得ました。
さらにコロナ禍によってメディア露出が減少した芸能人がYouTubeに数多く参入したことも重なり、若年層だけではない幅広い層がアプリを導入するに至りました。
結果、今回紹介する5種類のSNSの中でもユーザーが最多となっています。
上記画像は2021年にYouTubeで検索数が多かった単語トップ20です。
当ランキングを見ると、アニメ・ゲーム関連ワードが半数を占めており、圧倒的に多いことがわかります。
特にゲーム『Minecraft』に関しては、Minecraftの実況動画を投稿する人気YouTuber「まいぜんシスターズ」を含め、トップ10に4つもランクインしています。
10代にとってYouTubeがなくてはならないものだということがわかります。
さらに10位に「アンパンマン」がランクインしていることから、子育て世代が子育てのツールとして使用していることも窺い知れます。
その他の単語では、「BTS」などの歌関連ワードや、「ヒカキン」「フィッシャーズ」「フォーエイト」「コムドット」などの人気YouTuberが数多くランクインしています。
YouTubeは多くの層が使用するようになったものの、若年層のエンタメとしての使用方法がまだまだ圧倒的に大きいパイであると言えるでしょう。
LINEユーザーの基本情報
続いてはLINEのユーザーです。
人口比の70.7%、インターネットユーザーの75.3%にあたる8,900万人がLINEを使用しています。
(参考:LINEの公式発表では2022年3月時点で9,200万人)
一時期のeメールのようにスマホを使用したコミュニケーションツールとして定着したと思われていたLINEですが、実はまだ3割の人が使用していないことがわかります。
男女比を見ると女性が55.6%と若干多いことから、特に40代以上の男性の一定数がガラケーを使用している、またはショートメールなどでやり取りしていると考えられます。
Instagramユーザーの基本情報
続いてはInstagramのユーザーです。
人口比の36.6%、インターネットユーザーの39.0%にあたる4,610万人がInstagramを使用しています。
(参考:Instagramの公式発表では2019年6月時点で3,300万人)
LINEと比較すると約半数程度のユーザーですが、前年比で21.3%増加と、まだまだユーザーを拡大していくSNSであると言えそうです。
また、男女比を見ると女性が54.1%と、LINEユーザーの男女比とほぼ同じとなっています。
日本では2017年に「インスタ映え」という言葉が流行語大賞を受賞し、有名なインスタグラマーも女性が多いことから、「Instagram=若い女性がキレイな写真をアップするために使うSNS」という認識が広まっています。
しかし実際のユーザーを見ると、男性のユーザーが決して少ないわけではないのです。
企業がInstagramを使ってPRする場合、女性だけではなく男性のユーザーも意識した作りにすることも一つの手でしょう。
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TikTokユーザーの基本情報
続いてはTikTokのユーザーです。
人口比の12.1%、インターネットユーザーの12.8%にあたる1,519万人がTikTokを使用しています。
(参考:TikTokの公式発表では2021年10月時点で1,690万人)
TikTokのサービス開始は2017年と、今回紹介する他のSNSに比べて圧倒的に遅く、ユーザーもまだまだ少ないのが現状です。
しかし他のSNSと異なり、短時間の動画をとにかく大量にチェックすることができるため、デジタルネイティブの10代から20代には圧倒的な支持を得ています。
InstagramのリールやYouTubeのshortsなど、他のSNSが導入した短時間の動画サービスは、TikTokを意識して作られているサービスと言えるでしょう。
男女比は女性が58.7%と、他のSNSと比較して女性の割合が最も多くなっています。
ただ最近は中小企業の社員がTikTokでバズっている動画をマネしてアップすることも多く、そこから企業の知名度が上がることも珍しくありません。
企業としても、YouTubeのように長時間の動画を本格的に編集する必要がなく、大量にアップすることが可能なので、PR効率が最も大きいSNSでもあります。
Twitterユーザーの基本情報
最後はTwitterのユーザーです。
人口比の46.9%、インターネットユーザーの49.8%にあたる5,895万人がTwitterを使用しています。
(参考:Twitterの公式発表では2017年10月時点で4,500万人)
ユーザー人口はInstagramと比較するとやや多く、前四半期比も+1.3%と増加傾向にあります。
Twitterは2008年に日本語版の運用が開始されている老舗のSNSで、現在では当たり前になったハッシュタグが生まれたSNSでもあります。
現に東日本大震災の際に日本である程度普及していたSNSはTwitterしかなく、固定電話や携帯電話の回線がストップした当時、情報収集に役立ったツールでした。
運用期間が長いだけに、若年層だけではなくユーザーの幅が広いのも特徴です。
企業としても、30代以上のユーザー向け商品のPRでは最も効率がよいSNSと言えるでしょう。
写真や動画ではない文章中心のツールのため、いわゆるTwitter運用の「中の人」の映像センスがそこまで必要がないというのも、企業が運営するうえで魅力的なポイントです。
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アプリのランキング
これまではSNSの情報中心でしたが、本項ではスマホにインストールするアプリの各種ランキングをご紹介します。
アクティブユーザー数ランキング
まずは2021年のアプリのアクティブユーザー数ランキングです。
1位が「LINE」、3位が「Instagram」、4位が「Twitter」と、SNSの使用割合が圧倒的に多いのが見て取れます。
中でもInstagramは、Twitterよりもユーザー数が少ないにも関わらず上位にランクインしています。
InstagramユーザーはTwitterユーザーと比較し頻繁にチェックしている、ということになります。
また、5位に「AMAZON」、9位に「楽天市場」といった通販系のアプリがランクインしています。
現代人にとって、「スマホで買い物を済ませる」ということが当たり前になった結果でしょう。
つまり、「SNSによるPRによって購買意欲を刺激され、アプリ等を使って購入する」という流れがすべてスマホ1台で終わるということは、ユーザーにとって全く違和感のないことなのです。
ダウンロード数ランキング
続いては2021年のアプリのダウンロード数ランキングです。
SNSでは2位に「LINE」、4位に「Instagram」、6位に「YouTube」、8位に「TikTok」がランクインしています。
さらに9位には「AMAZON Prime Video」がランクインしており、YouTube・TikTokと同様の動画系コンテンツが躍進する結果となりました。
これもやはりコロナ禍の影響であり、3位のZOOM CLOUD MEETINGSも同様の理由でしょう。
1位のPayPayと5位のマイナポイントはマイナンバーカード移行に伴う需要の増加であり、今後は街中での買い物もスマホ1台で済む社会にますます変貌していくでしょう。
課金額ランキング
最後は2021年のアプリへの課金額ランキングです。
アプリへの課金と聞いて1番最初に思いつくのはスマホゲームでしょうが、ゲーム部門の1位は今話題の「ウマ娘 プリティーダービー」でした。
ただ、その他を見ると2位の「モンスターストライク」や5位の「パズル&ドラゴンズ」などのスマホゲームや、7位の「ポケモンGO」、8位の「ドラゴンクエストウォーク」といった位置情報RPGゲームなど、数年前に流行ったゲームも数多くランクインしています。
スマホゲームは流行した際に一気にユーザー数が増え、その後アクティブユーザーが減っても一定数は課金して続けるため、長年ランクインし続けているのです。
一方、ゲーム以外のアプリを見ると、1位の「ピッコマ」、2位の「LINEマンガ」と、漫画アプリが上位を独占しています。
週刊少年ジャンプのような週刊漫画誌の売り上げは年々減少傾向にありますが、今や若者を中心とした漫画の読者は「紙で読む時代」から「スマホで読む時代」に移り変わっているのです。
最近では各出版社もその傾向を察知し、独自でアプリを立ち上げています。
例えば「週刊少年ジャンプ+」のアプリでは、今人気の漫画「SPY×FAMILY」を全話無料(一部初回無料もあり)で公開しており、アプリでの読者増加を目指しています。(2022年6月現在)
動画アプリでいえば5位に「YouTube」、6位に「ABEMATV」がランクインしており、動画が見やすくなるならある程度の課金をするという層が多いことも窺えます。
さらに8位に「17live」、9位に「Pococha live」がランクインしており、「スマホでアイドルや配信者に投げ銭する」という文化も根付いたと言えるでしょう。
課金に関しては特に「エンタメへの課金は惜しまない」という日本人の特性が現れるランキングとなりました。
まとめ
今回はSNSを中心として、日本を取り巻く現状のデジタルコンテンツの状況についてお伝えさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?
SNSはまだ20年にも満たない文化であり、YouTubeのようにかなり日本人に馴染んだコンテンツもありますが、この先まだまだどうなるか読めない面もあります。
来年にはまた新たなSNSが若者を中心に席巻している可能性も大いにあるのです。
だからこそ本記事のようなデータを定期的にチェックし、トレンドに敏感になる必要があります。
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