SNSで人気の「フィルター」は、投稿する写真や動画を加工することができる編集機能です。
TikTokやInstagramには、顔や肌を補正して“盛れる”ものから、面白おかしい加工を楽しめるものまで、幅広いフィルター機能が備わっています。
また、フィルターは、主に若い世代の間でトレンドを形成しており、流行りのフィルターを使った投稿には、自然と注目が集まるものです。
もし、SNSアカウントを運用していて、
- フォロワーがなかなか増えない
- エンゲージ(反応)が獲得できない
といった悩みがある場合には、トレンドのフィルター機能を使って投稿してみてはいかがでしょうか?
本記事で、 SNSで人気のフィルターの最新トレンドを紹介していきますので、アカウント運用で特に若い世代のファンを獲得したい方は、ぜひ参考にしてください!
目次
SNSのフィルターとは?
SNSのフィルターとは、投稿素材の撮影時、または撮影後に加工・編集を加える機能を指します。
肌を綺麗にして目をパッチリさせる“盛れる”フィルターや、キャラクターに変身できる楽しいフィルターなど様々な種類があり、SNSに備え付けのフィルター機能なら無料で利用することが可能です。
「フィルター」と「エフェクト」の違い
よく似た言葉に「フィルター」と「エフェクト」がありますが、どちらも画像加工・編集機能という点で共通であり、一般的には同じ意味で使われています。
しかし、アプリや編集ソフトによっては使い分けも見られ、
- フィルターは、写真全体を補正したり、処理を施す機能が多い
- エフェクトは、部分的に変化を施したり、ステッカーのようにグラフィックを追加する機能が多い
という点が特徴です。
SNSでフィルターを活用するメリット
SNSでフィルターが人気を集める背景には、フィルターを利用するさまざまなメリットが関係しています。
SNSでフィルターを活用する主なメリットは以下の通りです。
- 外見を美しく補正して“盛れる”
- エフェクトで顔バレを防げる
- トレンドのフィルターで流行に乗れる
- 親しみやすいコンテンツが作れる
やはり、“盛れる”点は多くの人に喜ばれるメリットであり、最近はSNSに無加工で顔写真を上げる人の方が少ないかもしれません。
また、顔の形を大きく変えたりステッカーを貼るようなエフェクトを使うと顔バレを防げるため、顔出しせずに活動するインフルエンサーなどにも活用されています。
そして、トレンドや話題性を取り入れたり、親しみやすいアプローチにつながる点は、企業の公式アカウントにとっても有効なメリットでしょう。
次項からは、SNSの中で特に人気が高い「TikTok」と「Instagram」のフィルターを中心に紹介するので、公式アカウントを運用する企業の方もぜひ参考にしてください!
Instagramでトレンドの人気フィルター
Instagramのフィルター機能では、投稿したい写真の色調を加工することができます。
写真のシーンに合わせてフィルターを使用することで、多種多様な雰囲気の写真を作り出すことが可能です。
また、ストーリーズやリール動画用に、面白いエフェクトを使った撮影を楽しむこともできます。
キャラクターに変身したり、笑えるコンテンツを生み出すことで親しみやすいアカウント設計に活かしていきましょう。
【エモい系】トレンドの人気フィルター
【エモい系】でトレンドの人気フィルターには、「X-ProⅡ」「Color leak」「Rio De Janeiro」などがあります。
X-ProⅡ
「X-ProⅡ」は、コントラストと暖色系の彩度を高めるフィルターです。
昼夜問わずさまざまなシーンに使いやすいことから人気を集めています。
Color leak
「Color leak」は、写真に虹色フレアを追加することができるフィルターです。
非日常感とエモさを演出できる点が魅力になっています。
Rio De Janeiro
「Rio De Janeiro」は、写真全体に赤〜青系のグラデーション加工を施すフィルターです。
写真が一気に垢抜けた印象になり、さらにInstagramのロゴイメージと親和性が高い点も特徴になっています。
【ノスタルジック・レトロ系】トレンドの人気フィルター
【ノスタルジック・レトロ系】でトレンドの人気フィルターには、「Crema」「Perpetua」「Aden」などがあります。
Crema
「Crema」は、明瞭度とコントラストを抑えたバランスが特徴のフィルターです。
優しい印象を持つことから、人物や動物と相性が良いフィルターとして人気を集めています。
Perpetua
「Perpetua」は、緑系を中心とした寒色を強めに引き出すフィルターです。
どこか懐かしい雰囲気を持ち合わせており、古い街並みを収めた風景写真などにも使われています。
Aden
「Aden」は、白とオレンジが際立つ暖色系のフィルターです。
セピア系の色調がレトロな雰囲気を演出してくれます。
【クール・シック系】トレンドの人気フィルター
【クール・シック系】でトレンドの人気フィルターには、「New York」「Tokyo」「Midnight」などがあります。
New York
「New York」は、ビネット加工と高めの明瞭度が特徴のフィルターです。
一人称視点をイメージさせやすく、主役となる被写体を引き立てる効果に優れています。
Tokyo
「Tokyo」は、あえて彩度を抑えた加工が特徴のフィルターです。
うっすらと色味を残すことで、全体的におしゃれな印象に仕上がります。
Midnight
「Midnight」は、全体的に暗めの加工を施すフィルターです。
彩度は鮮やかなままで、艶のないマット加工のような印象に仕上がります。
【面白・ネタ系】トレンドの人気エフェクト
【面白・ネタ系】でトレンドの人気エフェクトには、「城之内」「Cara Nevosa」などがあります。
城之内
「城之内」は、長い顎が特徴のネタ系の人気エフェクトです。
カードゲームが題材の漫画・アニメ「遊戯王」シリーズに登場する人気キャラ、「城之内克也」が由来になっており、長い顎と急角度の眉毛が特徴の様々な「城之内エフェクト」がSNS上で流行しています。
Cara Nevosa
画像:Cara Nevosa|Instagramのエフェクト
「Cara Nevosa」は、横に広がった鼻と口が特徴の面白系のエフェクトです。
クスッと笑える滑稽な顔に変身できるエフェクトとして世界中で人気を集めており、日本では、素顔を隠して活躍するインフルエンサーの活用事例も見られます
【可愛い系】トレンドの人気エフェクト
【可愛い系】でトレンドの人気エフェクトには、「New glitter pack 1」「DALMATA」などがあります。
New glitter pack 1
画像:New glitter pack 1|Instagramのエフェクト
「New glitter pack 1」は、茶色いワンちゃんの耳と鼻をつけることができる人気エフェクトです。
顔全体にはラメ加工が施され、可愛くて盛れるエフェクトして人気を集めています。
DALMATA
「DALMATA」は、ダルメシアンの耳と鼻をつけることができる人気エフェクトです。
「New glitter pack 1」と同様に、ワンちゃんに返信できる可愛いエフェクトとしてトレンドになっています。
TIkTokでトレンドの人気フィルター
TikTokには、次の5つのシーンに対応したフィルター機能が用意されています。
- ポートレート
- 風景
- グルメ
- Vibe (雰囲気)
各シーン毎にバリエーション豊富なフィルターがあり、自分好みの色調を選択することができます。
また、エフェクト機能が豊富に用意されており、手軽にダイナミックな編集や面白い効果を追加できる点がTikTokの魅力です。
エフェクトを用いた動きのあるコンテンツはトレンド化しやすいので、人気ティックトッカーの投稿などもチェックして参考にしましょう。
なお、TikTokでは、エフェクト機能内にも「フィルター」という項目があります。
今回は「フィルター (色調加工)」と「フィルター系のエフェクト」両方のトレンドを紹介しているので、それぞれ参考にしてください。
【ポートレート】でトレンドの人気フィルター (色調加工)
【ポートレート】で人気のフィルターは、「F3」と「S11」です。
F3
「F3」は、明るめの色調に赤系の彩度を高めたバランスが特徴のフィルターです。
肌を美しく見せながらチークやリップの色が強調されるため、盛れるフィルターとして人気を集めています。
S11
「S11」は、コントラストを抑えて肌ツヤを綺麗に見せてくれるフィルターです。
企業の公式コンテンツにも使いやすい、ナチュラル系のフィルターになっています。
【風景】でトレンドの人気フィルター (色調加工)
【風景】でおすすめの人気のフィルターは、「B1」です。
B1
「B1」は、彩度を高めて風景をより鮮やかにしてくれるフィルターです。
特に、自然景と相性が良くダイナミックな印象に仕上がります。
【グルメ】でトレンドの人気フィルター (色調加工)
【グルメ】でおすすめの人気のフィルターは、「G5」です。
G5
「G5」は、彩度とコントラストを高めて食材の魅力を引き出してくれるフィルターです。
色味を強めて料理の存在感を増してくれるので、グルメ紹介や料理アカウントで重宝されています。
【Vibe (雰囲気)】でトレンドの人気フィルター (色調加工)
【Vibe (雰囲気)】で人気のフィルターは、「V3」と「V11」です。
V3
「V3」は、カッコいいモノクロ編集がしたい時におすすめのフィルターです。
コントラストを高めた白黒加工になっており、シャープな印象に仕上がります。
V11
「V11」は、暖色系の彩度のみを残した珍しいバランスのフィルターです。
アーティスティックな世界観を演出できるので、音楽系コンテンツの映像などに用いられています。
【フィルター系】トレンドの人気エフェクト
【フィルター系】で人気のエフェクトでは、「strawberry」と「Classy Glow」を紹介します。
strawberry
「strawberry」は、全体的な彩度を抑えてリップやチークを強調してくれるエフェクトです。
ティーン世代の女性を中心によく動画で活用されています。
Classy Glow
「Classy Glow」は、彩度を高めて小顔効果を追加できるエフェクトです。
盛れるエフェクトの定番として人気を集めています。
【面白・ネタ系】トレンド中の人気エフェクト
【面白・ネタ系】で人気のエフェクトでは、「haha hihi」と「Energy」を紹介します。
haha hihi
「haha hihi」は、目と口を大きくする面白系のエフェクトです。
顔の印象を大きく変えることができるので、素顔を隠したい人にもよく使われています。
Energy
「Energy」は、漫画やアニメで使われる集中線を追加するエフェクトです。
動画内の笑えるシーンを強調するなど、ネタ系コンテンツでよく使われています。
【可愛い系】トレンド中の人気エフェクト
【可愛い系】で人気のエフェクトでは、「3D Bunny」と「Starlight」を紹介します。
3D Bunny
「3D Bunny」は、可愛いウサギのキャラクターと耳が特徴のエフェクトです。
3Dのウサギが浮き上がるところがかわいいと人気で、多くの動画に使われています。
Starlight
「Starlight」は、キラキラ系の定番エフェクトです。
動画上にきらめく星を散りばめることができ、さまざまなシーンで用いることができます。
その他SNSでトレンド中の人気フィルター
その他、SNSでも話題になっている人気のフィルターとして、
- PS2フィルター
- ARフィルター
について紹介します。
PS2フィルター
「PS2フィルター」とは、ゲームの登場人物のようなCG風の加工ができるAIフィルターのことです。
2000年代に流行した「PlayStation 2」が由来になっており、海外で大流行したのち、今や日本でもトレンド化しています。
▼PS2フィルター加工ができる主な編集ソフト・アプリ
- Remini
- BeautyPlus
- AI Mirror
ARフィルター
「ARフィルター」とは、撮影する写真や動画上に様々な加工を施すことができる機能のことです。
スマホのカメラ機能を通すと、ポケモンがそこにいるかのように見える「ポケモンGO」が、AR技術の例としてイメージしやすいでしょう。
最近は、企業がオリジナルのARフィルターを活用する事例が増えてきており、試着や商品設置のイメージングといった実践的な事例や、話題性につながる面白いAR背景の提供など、幅広く活用されています。
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【かんたん解説】InstagramのARエフェクト/フィルターとは!? 作り方やメリットまとめ
企業がSNSでフィルターを効果的に活用するためのポイント
最後に、企業がSNSでフィルターを効果的に活用するためのポイントを解説します。
写真や映像の訴求力を高める
最近のSNS上の投稿は、加工・編集されたものがほとんどであり、どの人気コンテンツも見た目に美しい点が共通しています。
企業が商品やサービスを紹介する場合も、美しい写真の方が高い訴求力を発揮することができるため、フィルターを活用して色調や明るさを調整するのがオススメです。
また、特にInstagramでは、投稿時に毎回同じフィルターを使うことで色調が安定し、トンマナを統一する効果にもつながります。
なお、加工しすぎるとユーザーからの評価が下がるので、写真詐欺と判断されない加減で活用しましょう。
人気インフルエンサーが使っているフィルターをチェックする
SNSのフィルターには、本記事で紹介してきたようなトレンドが存在します。
トレンドを取り入れたコンテンツは評価されやすく、洗練されたブランディングにも効果的です。
一方で、ひと昔前に流行ったフィルターを用いていたり、コンテンツに古臭いイメージを持たれてしまうと閲覧数は伸びません。
SNSでトレンドを知る一番の方法は、人気インフルエンサーを参考にすることです。
インスタグラマーやティックトッカーが使っているフィルターやエフェクトを真似することで、最新トレンドを取り入れやすくなります。
フィルターを開発する
ARフィルターのように、企業がオリジナルのフィルターを開発することができれば、ブランド認知を一気に高めることが可能になります。
独自のフィルターを開発する際のポイントは、真似したくなる要素を取り入れることです。
SNSのトレンドは、ダンスやポージングといった動きのあるミームとセットになることが多いので、写真や動画撮影が楽しくなる工夫を積極的に取り入れてみましょう。
まとめ
今回は、 SNSでトレンドの人気フィルターについて紹介させていただきました。
企業がフィルターを活用する際のポイントも合わせて参考にしていただき、Instagram・TikTokのアカウント運用にお役立てください。
また、SNSのトレンドは常に変化するものであり、ユーザー目線で最新ノウハウを取り入れることが非常に重要です。
最新ノウハウを自社アカウント運営に反映させてSNS運用の効果を最大化したい方は、「Find Model」にお気軽にご相談ください。
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