TOP画像:Instagram、クリエイターがARカメラエフェクトを作成・公開できる「Spark AR」プラットフォームを提供開始
Instagramでは、ARで作成された技術を用いてストーリー投稿やビデオチャットを彩ることができることをご存知でしょうか?
Instagramのストーリーやビデオチャットにおいて、AR技術によるエフェクトやフィルターを活用した様々な演出を行うことができるのです。
本記事では、InstagramにおけるARエフェクト・フィルターのメリットや作り方にいて分かりやすくご紹介していきます。
目次
そもそもARとは?
まず、ARとは何かについて簡単に紹介しておきましょう。
AR(Augmented Reality)は「拡張現実」と呼ばれており、現実世界をコンピュータによって拡張すること、あるいは、拡張された現実世界のことです。
もっとわかりやすく言うと、現実世界にコンピュータで作られた仮想てきなモノを重ね合わせることです。
近年人気の「ポケモンGO」がAR技術を取り入れた例としてイメージしやすいでしょう。現実の地図情報をもとに、ポケモンキャラクターを「あたかも目の前にいるかのように存在させる」ことができています。
そのほか、たとえば
- 現実空間にスマホの画面越しに花びらを舞わせる
- 部屋にインテリアを仮置きする
- 気になる眼鏡や服を自分の顔や体で試着する
と様々な応用が可能です。
総務省の発表した「令和2年 情報通信白書」によると、AR/VRの市場は拡大する見通しであり、5Gもあわさって今後さらに普及が進むことが予想されています。
InstagramのARエフェクト・フィルターとは
画像:鬼滅の刃、リラックマなど人気キャラクターとコラボしたARカメラエフェクトが登場
Instagramには、アプリのカメラ機能にARエフェクト・フィルター機能がついており、撮影している動画をさらに華やかにデコレーションすることができます。
たとえば、人気キャラクターになれるARエフェクトや、キラキラや花びらといった画面全体を飾るARフィルターなど様々なものが提供されています。
InstagramでARエフェクトは
- リアルタイムでストーリー撮影
- リール
- ビデオ通話
- インスタライブ
でデフォルトで使えます。
InstagramのARエフェクト・フィルターが自分で作れるように
Instagramは、2019年8月14日にInstagramユーザーがAR(拡張現実)技術を活用したカメラエフェクトを作成して、Instagramのストーリー上で公開することができる「Spark AR」を提供開始しました。
InstagramのARフィルター「Spark AR」を活用することで、カメラに写った自分の顔や体を認識して頭に猫耳をつけたり、髭を生やしたり、また背景に蝶々を飛ばして楽しむことも可能になります。
実際世界にはいないキャラクターや加工を施すことができるARエフェクトは、Instagramのストーリーをより自分好みでおしゃれにカスタマイズすることができます。
ユーザーを惹きつける求心力のあるストーリー投稿を通して、Instagram上級者な気分になることもできます。
ARエフェクト・フィルター 3つのメリット
ARエフェクト・フィルターについてご紹介してきましたがお分かりいただけたでしょうか。
ARをフル活用したストーリー投稿などは、視覚的に楽しむことができるInstagramにおいてとても親和性の高い技術です。
Instagramにおいて、そんなSpark ARを活用するメリットとしては、
- 遊べる
- 試着できる
- 話題やファンを作れる
といったものが挙げられます。
それぞれ以下で解説していきましょう。
遊べる
カメラでの撮影時にARエフェクトやフィルターを活用することで、視覚的に大変面白い写真を作成することが可能。
ほっぺたにハートマークを浮かばせたり、頭に猫耳をつけたりと人物の撮影をARによるエフェクト効果で彩ることができます。
また背景に蝶々を飛ばしたり、背景全体にハートを降らせたりすることも可能で、人物だけでなく風景写真にも採用することができるのです。
「ポケモンGO」などAR技術をフル活用したアプリや、ARの家庭ゲームが話題となるなど、AR技術は人々の生活に徐々に浸透してきています。
InstagramにおいてもAR技術を活用した撮影は今後もさらに進化していくことでしょう。
試着できる
InstagramのARフィルターを活用することで、様々なアイテムを実際に試着する擬似体験をすることが可能です。
洋服などのアパレルから腕時計や指輪など小物アイテムまで、まるで実際に試着をしているかのような経験を体験することができます。
ARフィルターをオンにしたカメラで体や腕を画面に映すことで、誰にも咎められず手軽に試着して購入後のイメージを思い浮かべることができるのです。
話題やファンを作れる
ARエフェクト・フィルターを使ったコンテンツは、ユーザーに対して普段のInstagramとは違った体験を与えることが可能。
マーケメディアさんの調査によると、ARの成長率は2020年までになんと71.6%と予想されており、人々のAR技術に対する興味関心の高さを伺うことができます。
Spark ARを加えるだけでいつものInstagramとは違う、一味違ったコンテンツになるので多くのユーザーから話題性を獲得することができます。
またそのようなコンテンツは、積極的に投稿したくなるため拡散力のあるコンテンツであると言えます。
Instagramのリールにおいても、ARエフェクトやフィルターを使った動画は話題性を集めるだけでなく、ファンを獲得できることからも、人々の興味関心をひく人気アカウントとなることができます。
ARエフェクト・フィルターの作り方/申請方法
ARカメラエフェクトの作り方を簡単に紹介しておきましょう。
一見難しそうに見えるARエフェクト・フィルターの作り方ですが、実は意外と簡単に作成できちゃいます。
まず用意するものは、
- パソコン
- Facebookアカウント
- Instagramアカウント
- Photoshopなどの画像編集ツール
- Spark AR Studio
の以上5点。
ARエフェクト・フィルターの基本的な作り方
① Spark AR Studioをダウンロードする(無料)
https://sparkar.facebook.com/ar-studio/download/
② Facebookアカウントでログインする
③ 「New project」をクリックして、編集画面を開く
④ 左下のAssetパネルの「+Add Assets」をクリック
⑤ 「+Add Assets」から「Import from Computer」を選択して自分で予め作成した画像などを取り込む
⑥ 左上にある「+Add Object」をクリックして、「Facetracker」をクリックする
⑦ もう一度「+Add object」をクリックして、その中にある「faceMesh」をクリックする
⑧ Facemeshを選択しながら、右側にある「Materials」から「+」をクリックし「Create new materials」をクリックする
⑨ Materialを選択した状態で、右側の「Texture」から色などを変更することができる
⑩ 左側の「Test on Device」からInstagramの「Send」をクリックして、Instagramアプリへエフェクトを送る
以上の方法で簡単なARエフェクトを作成することが可能です。
Spark AR Studioでは、さらに多様なARエフェクトを作成することができます。
公式サイト https://sparkar.facebook.com/ar-studio/learn/
ARの作り方について詳しく解説している方もいらっしゃいますので、参考にしてみると良いでしょう。
▼参考:Yuka Ohishiさん
以上を参考にして、Spark AR Studioの世界を楽しんでみてください。
また自作したARエフェクト・フィルターを実際にInstagramのストーリーで活用するには、申請することが必要なことを覚えておきましょう。
Spark AR Hubから公開申請することができます。
承認されるまでの期間はバラバラですが、10日くらいかかるのが平均です。
企業が導入しているInstagramのARエフェクト・フィルター
最近では企業もSpark ARを活用し、ARエフェクトやフィルターをリリースしています。
その例をご紹介しましょう。
ニトリ
ニトリではインテリア雑貨専門店「デコホーム」のエプロンが試着できるARをリリースしました。
スマホでInstagramを起動し、ARカメラで試着対象の人物を写すと、4パターンのエプロンの試着が可能になります。
これによりエプロン選定から試着までシームレスに体験が可能となりました。
BILLABONG
画像:世界的サーフブランド「BILLABONG」のWOMENSが"ロコガール気分"になれるARを公式Instagramでリリース!この夏イチオシの可愛い柄が出現するARをOnePlanetが制作しました。
世界的サーフブランド「BILLABONG」では「ロコガールになれるAR」をリリース。
主な機能としては
- Billabong Womensの柄「Beyond The Palms」がアニメーションと共に空間に表示
- 波の音が流れる演出
- 複数名同時トラッキング(最大5人)
- 口を開くと、ビラボンのロゴが顔に表示されるフェイスペイント
- 日焼け演出
などがあります。
コロナ禍で外出しにくかったころ、少しでも海に居るような気持ちが少しでも楽しめるようにという思いで開発されたARエフェクトとなっています。
佐藤千亜妃『夜をループ』
画像:Z世代向けSNSマーケティング事業を展開するuzumaki creative、佐藤千亜妃「夜をループ」のTikTok ・Instagram ARフィルターをリリース
シンガーソングライター・佐藤千亜妃さんの楽曲『夜をループ』のリリースを記念し、Instagram上のストーリーズやリールで活用できるARエフェクト・フィルターもリリースしました。
歌詞に関連してZ世代に親しみやすい「エモさ」を意識し、歌詞が曲に合わせて表示される歌詞フィルターになっており、魚眼レンズ風のフィルター機能も合わせてMVを模した加工となっています。
このフィルターはTikTokでもリリースされており、「夜をループ」はTikTokの急上昇チャート1位を記録しました。
このように、新製品の宣伝のためにARエフェクトやフィルターをリリースするのもSNSでは有効な手段です。
InstagramのARエフェクト・フィルター まとめ
InstagramのARエフェクト・フィルターについてそのメリットや作り方も併せてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
InstagramでARエフェクト・フィルターを活用することで
- 遊べる
- 試着できる
- 話題やファンを作れる
といったメリットを享受することができます。
AR技術を様々な分野で活用する市場は、今後も延びていくことが予想されています。
ぜひ本記事を参考に、様々なシーンでのInstagram運用に役立てていただければ幸いです。
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