企業がビジネスを加速するためにSNSアカウントを活用するケースは近年一般的になってきていますが、特に美容などの分野は写真や動画を使ってアイテムの訴求がしやすいことから、SNS上での情報発信に適している分野といえます。
また、美容分野では消費の中心世代である30代や40代にターゲティングされたブランドや商品も多くあり、SNSアカウントの運用方法もターゲットに合わせたさまざまな工夫がされていることをご存知でしょうか。
そこで本記事では、30代・40代向けの美容商材を扱うSNSアカウントの運用成功事例をまとめてご紹介していきます。
参考になるポイントや運用の工夫点も解説しているので、ぜひ本記事を参考に今後のSNSアカウント運用にお役立てください。
目次
30代向けの美容商材を扱うSNSアカウント運用成功事例5選
それではさっそく、30代向けの美容商材を扱うSNSアカウントの運用事例をご紹介していきます。
順番に詳しく見ていきましょう。
1.サイクルプラス
画像:cycleplus.jp|Instagram
Instagramアカウント:@cycleplus.jp
フォロワー数:約0.1万人(2023年11月現在)
最初にご紹介するのは、「サイクルプラス」のアカウント運用事例です。
サイクルプラスは、肌のうるおいを高めることによりハリや透明感のある肌に導くスキンケアシリーズを展開するブランドであり、保湿とエイジングケアを両立できることが魅力。
Instagramアカウントでは、
- スキンケアの豆知識
- 新製品の紹介
- 製品の使い方
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、肌内部のうるおいが減少し始める30代のユーザーが気になる保湿成分をテーマに、ヒアルロン酸が持つ保湿力の高さやヒアルロン酸が配合されたアイテムで改善を期待できる肌悩みを紹介しています。
ターゲットユーザーが知りたい情報をSNS上で発信することは、アカウントの影響力拡大を図れるとともに、ユーザーからのリアクションを今後の製品開発に活かすこともできるため、参考にしやすい活用法といえるでしょう。
こちらの投稿では、“お客様からの声”を紹介しており、30代ユーザーを中心にさまざまな利用者からのリアルな意見を確認することができます。
同年代の利用者からの意見は商品購入の大きな検討材料になることから、既存顧客に加えて潜在ターゲットにもアプローチしやすいSNS上での発信に適した内容です。
2.IPSA(イプサ)
画像:ipsa_jp|Instagram
Instagramアカウント:@ipsa_jp
フォロワー数:約17.3万人(2023年11月現在)
続いてご紹介するのは、「IPSA(イプサ)」のアカウント運用事例です。
IPSAは、肌の個性に合わせた16種類の化粧水を展開するME(エム・イー)をはじめとした、肌本来の美しさを引き出すためのアイテム展開をするスキンケアブランドであり、ユーザーの約80%が20代~30代となっています。
Instagramアカウントでは、
- 新製品情報
- イベント開催情報
- スキンケアの方法などを扱うライブ配信
といったコンテンツを中心に運営されています。
上記の投稿では、20~30代の肌の悩みを抱える1,236万人に向けたサポートを実施する「#素肌からわたしの自信をつくろう」プロジェクトの始動を告知しています。
ターゲットの年齢を絞ったプロジェクトは該当ユーザーが特別感を感じやすくなるため、ターゲットや利用者層が明確な場合はぜひ参考にしたい取り組みといえるでしょう。
またこちらの投稿では、肌悩みのもととなる紫外線ををしっかりブロックする日焼け止め「プロテクター マルチシールド」を紹介し、“日中使うたびに、うるおいバリア機能を整え”など、肌の状態が揺らぎやすい30代に刺さるキラーワードを活用していることがポイント。
また、ハッシュタグの使い方としては、日焼け止めや紫外線に関するワード以外にも「#カバンの中身」や「#夏の必需品」といったハッシュタグを使うことで、日焼け止めに関する検索をしていないユーザーにもアプローチする工夫がされています。
3.AVEDA(アヴェダ)
画像:avedajapan|Instagram
Instagramアカウント:@avedajapan
フォロワー数:約5.1万人(2023年11月現在)
続いてご紹介するのは、「AVEDA(アヴェダ)」のアカウント運用事例です。
AVEDAは、1978年にアメリカ・ミネソタ州のヘアスタイリストによって作られたヘアケアブランドであり、年齢を重ねるとともに髪のパサつきが気になり始める30代の女性から高い人気を集めています。
Instagramアカウントでは、
- 新製品情報
- キャンペーン情報
- 製品の使い方
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、AVEDAと同じく30代に人気なファッションブランド「3.1 フィリップリム」とのコラボレーショングッズとして、リサイクル素材が使われたスカーフやポーチ、人気のヘアブラシを紹介しています。
30代のユーザーが多いブランド同士のコラボはターゲットユーザーの注目を集めやすく、コラボ相手の既存ファンを取り込む相互作用を期待できる取り組みです。
こちらの投稿では、頭皮ケアのプラスワンにおすすめのアイテムとして頭皮マッサージクリームが紹介され、動画を活用することで視覚的にユーザーの注目を集める工夫がされています。
また、クリームの使い方はチューブから直接頭皮に塗布してマッサージするだけで簡単に使えるため、薄毛や頭皮トラブルの予防として頭皮ケアに関心を持ち始める30代へのアプローチとしても有効な内容といえるでしょう。
4.アテニア
画像:attenir_official|Instagram
Instagramアカウント:attenir_official
フォロワー数:約2.2万人(2023年11月現在)
続いてご紹介するのは、「アテニア」のアカウント運用事例です。
アテニアは、お手頃価格で続けやすいエイジングケアを実現するスキンケアブランドであり、年齢によるシワやくすみの悩みが気になり始める年齢層のユーザーから人気となっています。
Instagramアカウントでは、
- スキンケアの豆知識
- ライブ配信のアーカイブ
- 製品情報
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、30代の肌悩みとして多いくすみを改善して明るい肌を実現できるとして人気の商品「スキンクリア クレンズ オイル」のリニューアルをリールを使って紹介しています。
リールを使うことによりフォロワー外のユーザーの発見タブに掲載されやすくなることから、発信内容に適した投稿形式を採用していることもポイントといえます。
またこちらの投稿では、インナーケアを始める際におすすめのアイテムとして「コラーゲンビューティストEX」を紹介し、
- ドリンク
- パウダー
- 粒
といった種類別に特徴やおすすめの人を解説しています。
インナーケアへの意識が高まるタイミングである30代のユーザーに対して商品の選び方を提案する投稿は、ターゲットのニーズを満たす投稿といえるでしょう。
5.RMK
画像:rmkofficial|Instagram
Instagramアカウント:@rmkofficial
フォロワー数:約40.1万人(2023年11月現在)
最後にご紹介するのは、「RMK」のアカウント運用事例です。
RMKは、カバー力がありながら自然な仕上がりを実現できるメイクアップブランドであり、手が出しやすいデパコスブランドとして20代後半~30代に多くのユーザーを抱えています。
Instagramアカウントでは、
- 新製品の発売情報
- 製品特徴の解説
- ライブ配信
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、オイルを使ったケアを始める際のおすすめアイテムとして、オイル特有のベタつきを抑えながら肌へのトータルアプローチを実現する「Wトリートメントオイル」を紹介しています。
また、Wトリートメントオイルは保湿力の高さから多種多様な肌トラブルへのアプローチが期待できるアイテムですが、キャプション部分では“乾燥やハリ不足”といったターゲットユーザーが多く抱える悩みを強調して紹介していることがポイントといえるでしょう。
またこちらの投稿では、女優の内田理央さんを起用し新製品である「ラスティング ジェルクリーミィファンデーション」をPRしています。
内田理央さんはブランドユーザーのメイン層と同年代の32歳であるため30代のユーザーへの効果的な訴求となり、SNS上でのブランディングを実施する際に参考になる投稿です。
40代向け美容商材を扱うSNSアカウント運用成功事例5選
続いては、40代向けの美容商材を扱うSNSアカウント運用事例をご紹介していきます。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
1.オバジ
画像:obagi_japan_official|Instagram
Instagramアカウント:@obagi_japan_official
フォロワー数:約2.6万人(2023年11月現在)
最初にご紹介するのは、「オバジ」のアカウント運用事例です。
オバジは、毛穴の黒ずみやシミ、シワ、ニキビなど複合的な悩みが出やすい40代でも納得して使えるリッチな処方のアイテムが多いスキンケアブランド。
Instagramアカウントでは、
- 製品開発の背景
- 新製品情報
- キャンペーン・イベント情報
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、オバジが展開する人気美容液シリーズ「Cセラム」について、社員が実施している使い分け方を紹介しています。
効果が異なる2種類のセラムの併用を提案することにより、40代が抱える複数の肌悩みに対して臨機応変に対応できることが分かるように工夫がされている投稿です。
またこちらの投稿では、ハリケアにこだわった新スキンケアライン「オバジX フレームリフトシリーズ」の発売を告知しており、日常的なエイジングケアを求めるユーザーから注目を集め400件以上のいいねを獲得しています。
“根本からのハリケア”や“大人肌”などのように、メインユーザー層である30代後半~50代に対するキーワードを投稿に入れているほか、みずみずしい商品イメージを加速させる写真の使い方も参考になるポイントです。
2.LuLuLun(ルルルン)
画像:lululun_jp|Instagram
Instagramアカウント:@lululun_jp
フォロワー数:約4.9 万人(2023年11月現在)
続いてご紹介するのは、「LuLuLun(ルルルン)」のアカウント運用事例です。
LuLuLunは、肌悩みやスキンケアの目的に応じて多種多様なシートマスクを展開するブランドであり、ラインナップの一つとして45歳以上をターゲットとした「ルルルンOver45」も販売しています。
Instagramアカウントでは、
- 製品の使い方
- ユーザー投稿のリポスト
- Instagramキャンペーン
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、エイジングケアにおすすめのフェイスマスクとして「ルルルンOver45」がリールで紹介され、文字や写真だけでは伝わりづらい商品の魅力も分かりやすく伝わる投稿となっています。
また、ユーザーの悩みに共感したうえで商品紹介がされているため受け入れやすい構成となっていることに加え、使い終わった後のシートマスクの活用法まで提案されていることから、使用時のイメージが湧きやすい動画といえるでしょう。
こちらの投稿ではユーザーの投稿をリポストして紹介しており、“一応まだ41歳ですがこのマスクを使用”と、45歳未満のユーザーからも利用されていることをアピールできる投稿となっています。
また、公式アカウントでリポストすることにより、リポストしてほしいユーザーからの製品に関する投稿が増え、より多くのユーザーに製品の認知が拡大する効果も期待できるでしょう。
3.マキアレイベル
画像:macchialabel|Instagram
Instagramアカウント:@macchialabel
フォロワー数:約0.7万人(2023年11月現在)
続いてご紹介するのは、「マキアレイベル」のアカウント運用事例です。
マキアレイベルは、スキンケアとメイクを両立する美容アイテムを多く展開するビューティーブランドであり、
Instagramアカウントでは、
- スキンケアの豆知識
- 新製品の紹介
- ユーザー投稿のリポスト
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、浸透力アップが期待できる「ファインバブル」を発生できることが魅力の化粧水を紹介しており、文章よりもユーザーに見られやすい写真や動画を多く使って製品の魅力を詳しく伝えています。
加齢によりうるおいが減少する40代の肌は、乾燥からくる肌トラブルや敏感肌に悩まされやすいことから、美容成分の浸透力の高さや低刺激性の処方をアピールしており、ターゲットの悩みにフォーカスした投稿作成は真似しやすい工夫です。
こちらの投稿では、皮脂の過剰分泌に悩む人に有効とされる整肌成分・アゼライン酸の配合率の高さが魅力の美容液「ディーププラスAZ」を紹介し、
- 美容家のmimiさんが監修している
- クリニックや輸入品以外では入手困難な高配合
など、特別感を演出することにより幅広い年代に満足感を与える工夫がされています。
また、“「大人のゆらぎ肌」はもちろん、「脂性肌」で悩まれている思春期のお子様にもぜひ使っていただきたい商品です。”と思春期の子供を持つ年齢層である40代に効果的な訴求をしていることもポイント。
4.ブライトエイジ
画像:brightage_japan|Instagram
Instagramアカウント:@brightage_japan
フォロワー数:約1.9万人(2023年11月現在)
続いてご紹介するのは、「ブライトエイジ」のアカウント運用事例です。
ブライトエイジは、第一三共ヘルスケアが展開するエイジングケア専門ブランドであり、複合的な肌悩みが出始める40代以上のユーザーから支持を集めていることが特徴。
Instagramアカウントでは、
- 製品のこだわりポイント
- Instagramキャンペーン
- 製品の紹介
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、三大美容誌にもカウントされる人気雑誌「VoCE」の月間コスメランキングで2つの製品が1位を獲得したことをお知らせしており、客観的なブランド価値の高さを示しています。
ブライトエイジは2017年に誕生した比較的新しいブランドであることから、ブランディングの一環としてSNSアカウントの運用をする際に参考になる投稿といえるでしょう。
またこちらの投稿では、フォロー&コメントで参加できるInstagramキャンペーンを実施しており、当選者100名に対してブライトエイジのスターターキットをプレゼントするものとなっています。
ブライトエイジのようにターゲットユーザーの年齢が限定的でアカウントの成長スピードが緩やかになりやすい場合は、上記のようなキャンペーンを実施して認知拡大やフォロワーの増加を図ることもおすすめです。
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【スキンケア 編】Instagramキャンペーン・プロモーション事例まとめ
5.POLA(ポーラ)
画像:pola_official_jp|Instagram
Instagramアカウント:@pola_official_jp
フォロワー数:約7.7万人(2023年11月現在)
最後にご紹介するのは、「POLA(ポーラ)」のアカウント運用事例です。
POLAは、“すべて、私らしく”をコンセプトとしたスキンケアブランドであり、「B.A」や「リンクルショット」などといったエイジングケアラインが人気を集めています。
Instagramアカウントでは、
- 製品の使い方
- イベント開催情報
- 新製品の紹介
などを中心に投稿を作成されています。
上記の投稿では、ホリデーシーズンのセルフご褒美アイテムとしてB.Aシリーズのスキンケアアイテムやメイクアップアイテムを紹介しています。
B.Aは1アイテムあたり20,000円を超える商品もある高級エイジングケアラインであるため、自分へのご褒美をテーマにした投稿は30代後半~40代以上にパーソナライズされた投稿といえるでしょう。
またこちらの投稿では、シワの改善を期待できる美容液「リンクルショット メディカル セラム」の使い方を動画で分かりやすく紹介。
リールの活用に加えてユーザーからのコメントを促しエンゲージメントの増加を図ることでInstagramアルゴリズムからの評価を高め、フォロワー外のユーザーへのリーチを増やす工夫がされています。
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【かんたん解説】Instagramアルゴリズムを理解しておすすめ表示される方法
まとめ
本記事では、30代・40代に向けて美容商材を扱うSNSアカウント運用事例をまとめてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
ターゲットの年代を絞ったSNSアカウント運用は利用するプラットフォーム選びが重要であり、30代や40代向けの運用は幅広い年代に多くのユーザーがいるInstagramやX(旧Twitter)、YouTubeがおすすめです。
また、SNSアカウントの運用に慣れていない場合や人的リソースが確保できない場合は、アカウント運用代行サービスを活用することもおすすめです。
SNSアカウントの運用代行サービスに興味がある方は、最大2.6億人以上へのリーチが可能なFind Modelにぜひご相談ください。
インスタラボ編集部の公式記事。
支援実績11,000件、最大2.6億リーチ可能なFindModel(ソーシャルワイヤー株式会社)が運営しています。
ILライター:M.N・Y.O・T.S・R.S・K.Mの5名で運用。
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