日々の晩酌や様々なイベント・催しなどで欠かせないお酒は、大人にとって非常に身近な存在です。Instagramにおいてもお酒やアルコールに関する投稿は盛んに行われており、お酒やアルコールに関わる企業のキャンペーンやプロモーションも多く見られます。
今回はInstagramで開催されたお酒やアルコールに関するキャンペーンやプロモーションの事例をご紹介いたします。
お酒・アルコールをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーション事例
それでは早速、お酒・アルコールをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーションの事例をご紹介してまいります。昨年2018年に行われたものから5つの事例をご紹介いたします。
1.#わたしは香る派 おいしさ実感キャンペーン(サントリービール株式会社)
画像:#わたしは香る派 おいしさ実感キャンペーン|SUNTORY
はじめにご紹介するのは、サントリーグループでビールの製造・販売を主に行っている企業「サントリービール株式会社」が2018年3月5日から2018年6月5日の間に開催したInstagramキャンペーンの事例です。
こちらのキャンペーンは、サントリービール株式会社が販売しているビールのブランド「ザ・プレミアム・モルツ」の新製品「ザ・プレミアム・モルツ <香る>エール」に関連するキャンペーンで、同製品を飲んだ感想をSNSで投稿してもらうというものでした。
キャンペーンには「ザ・プレミアム・モルツ」の公式Instagramアカウントをフォローした上で、指定のハッシュタグ「#わたしは香る派」「#香るエール」を付けた「ザ・プレミアム・モルツ <香る>エール」の画像や同製品を飲んだ感想を投稿することで応募することができ、当選者には「ザ・プレミアム・モルツ <香る>エール」の6缶パックがプレゼントされました。
このキャンペーンの特徴的な点はキャンペーンの締切が期間中1ヶ月ごとに3度設けられている点です。締め切りごとの当選者が100名と非常に多く、画像を投稿すると当選確率が2倍になるとのことで当選する可能性の高さが魅力的に感じられるキャンペーンとなっています。
毎月締め切りを設定することで自社製品についての写真や動画が継続的にSNS上に投稿され、大きな宣伝効果が期待できます。
さらに、Instagramの他にTwitterからもキャンペーンに参加することができ、多くのSNSユーザーが応募しやすいようになっていることもポイントです。
メインで活用しているSNSは人により異なるため、複数のSNSでキャンペーンに参加できるようにすることで、参加ハードルを下げつつ参加者の母数を増やすことができます。加えて、複数のSNSでキャンペーンに関する投稿が増えることで自社ブランディングにつながるメリットも見逃せません。
自社のSNSアカウントのフォロワーを増やしつつ、製品PRも行う抜かりないInstagramキャンペーンです。
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2.贅沢搾り 公式Instagramアカウント フォローキャンペーン(アサヒビール株式会社)
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続いてご紹介するのは、アサヒグループで種類の製造・販売を行っている企業「アサヒビール株式会社」が2018年7月24日から2018年8月27日まで開催したInstagramキャンペーンの事例です。
このキャンペーンは同社で取り扱っているチューハイブランド「贅沢搾り」に関連するキャンペーンです。「贅沢搾り」の公式Instagramアカウントをフォローすることでキャンペーンに応募することができ、キャンペーンの応募者の中から抽選で100名に「『アサヒ贅沢搾り』バラエティセット4種24本」がプレゼントされました。
フォローキャンペーンは公式アカウントをフォローするだけで参加完了なので誰でも気軽にキャンペーンに応募できる点が特徴です。このキャンペーンの後押しもあり、「贅沢搾り」の公式Instagramアカウントはフォロワー数約3万4,000人(2019年7月現在)に人気アカウントとなっています。
自社アカウントのフォロワー増加を主な目的として、Instagramキャンペーンへの参加ハードルを下げて多くのフォロワーを獲得したキャンペーン事例です。
3.ロックで楽しむ夏のお酒 Instagramリポストキャンペーン(月桂冠株式会社)
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次にご紹介するのは、日本酒を中心に種類の製造・販売を行う企業「月桂冠株式会社」が2018年4月27日から2018年5月25日の間に開催したInstagramキャンペーンの事例です。
こちらのキャンペーンは期間限定発売の同社商品「檸檬ロック」「サムライロック」「氷原酒」のPRを行うキャンペーンで、同社公式Instagramアカウントをフォローの上、同社公式アカウントから投稿された画像の中から自身が飲みたいと思う商品を選んでリポストすることでキャンペーンに応募することができ、抽選で5名にリポストした画像の商品がプレゼントされました。
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上の3つの投稿は月桂冠株式会社の公式アカウントから投稿されたリポスト用の投稿です。リポストキャンペーンは他にも見られますが、指定の投稿が複数用意されているのは珍しいパターンで、選んだ投稿がそのままプレゼントの選択になるのもユニークですね。商品のイメージに合わせた色や構図で写真自体がとてもフォトジェニックに仕上がっている点も魅力的です。
リポストキャンペーンは、自社のキャンペーン投稿をキャンペーン参加ユーザーに再投稿してもらえるため、リポストしたユーザーのプロフィールに表示されて他ユーザーの目にとまりやすくなったり、Instagramのハッシュタグ検索でも目につきやすくなる効果があります。
ハッシュタグの活用やリポストキャンペーンを通しての自社製品の露出をいかに増やすかも、Instagramキャンペーンを成功させるポイントとなります。
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4.この夏はKUNIZAKARIの果実のお酒でうちでも!そとでも!みんなでおしゃぱキャンペーン(中埜酒造株式会社)
画像:この夏はKUNIZAKARIの果実のお酒でうちでも!そとでも!みんなでおしゃぱキャンペーン|中埜酒造株式会社
こちらの事例は、老舗酒造メーカーの「中埜酒造株式会社」が2018年5月12日から2018年7月16日の間に開催したInstagramキャンペーンです。
このキャンペーンは中埜酒造株式会社の商品「KUNIZAKARI 果実のお酒」シリーズのPRを行っているキャンペーンで、「KUNIZAKARI 果実のお酒」で行われた「おしゃぱ(おしゃれパーティー)」の様子を撮影した写真が募集されました。
キャンペーンには「KUNIZAKARI 果実のお酒」シリーズが写ったパーティーの写真を指定のハッシュタグ「#kunizakari」「#果実のお酒でおしゃぱ」を付けてInstagramに投稿することで応募することができ、抽選で「ROOMMATE ヘルシーフードドライヤー」「recolte ワッフルボウルメーカー」がそれぞれ10名、「KUNIZAKARI 果実のお酒 300ml 4本セット」が50名にプレゼントされました。
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豊富なバリエーションの「KUNIZAKARI 果実のお酒」と色とりどりの料理が映えるカラフルな写真が多数投稿されています。「國盛」は中埜酒造株式会社を代表する歴史ある日本酒ブランドですが、そんな日本酒のイメージとは全く異なった親しみやすく手に取りやすい商品イメージが表現されたキャンペーンとなっています。
また、本事例では人気インスタグラマーの「あみくま」さん(@amikuma1219)や「ふう」さん(@fu0821)などがInstagramキャンペーンについての投稿を行っています。
数万人から数十万人のフォロワーを抱える人気インスタグラマー(インフルエンサー)にキャンペーンについて言及してもらえることで、情報が爆発的に拡散され、参加者の増加が見込めます。
自社と相性の良いインスタグラマーを見つけInstagramキャンペーンの告知などを依頼するのも集客の上で効果的なため、施策アイデアとして検討してみるとよいでしょう。
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5.ハーブのお酒で温活カクテル インスタグラムキャンペーン(養命酒製造株式会)
画像:ハーブのお酒で温活カクテル インスタグラム キャンペーン|養命酒製造株式会社
最後にご紹介するのは、薬用酒「養命酒」の製造・販売で知られる「養命酒製造株式会社」が2018年9月から2018年12月25日まで開催したInstagramキャンペーンです。
こちらは養命酒製造株式会社が販売している「ハーブのお酒」シリーズのPRキャンペーンで、「ハーブのお酒」を使った温活カクテルの写真が募集された他、「養命酒製造 ハーブのお酒」公式Instagramアカウントからもキャンペーン用に9つの温活カクテルレシピが投稿されました。
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キャンペーンには「PEACH JOHN 両面起毛フランネルシャツパジャマ」のメンズ・レディースが抽選でそれぞれ10名にプレゼントされる「つくって応募」コースと、「PEACH JOHN ハッピィラヴァーズペアスリッパ」が抽選で20名にプレゼントされる「いいね!で応募」コースの2通りの応募方法があり、抽選にはずれた中から抽選で30名に「JCBギフトカード(1,000円分)」がプレゼントされるWチャンスもありました。
どちらのコースに応募する場合も「養命酒製造 ハーブのお酒」公式Instagramアカウントをフォローすることが共通条件となっており、それぞれの応募コースでは、
- 「つくって応募」コースでは「ハーブのお酒」を使った温活カクテルの写真にプレゼントの指定ハッシュタグ「#ハーブのお酒でメンズPJ当たる」「#ハーブのお酒でレディースPJ当たる」を付けてInstagramに投稿
- 「いいね!で応募」コースには公式Instagramアカウントから投稿された温活カクテルレシピの中から好きなものに「いいね!」を付ける
という条件で応募することができました。
本Instagramキャンペーンでは、ユーザーの心理を上手に利用している側面が見られます。
「つくって応募」コースでは指定の写真とハッシュタグをつけて投稿するため、ユーザーの熱量が必要になり参加ハードルが高めの印象となり、参加率が下がる可能性があります。
そこで「いいね!で応募」コースも同時に実施します。こちらは指定の投稿に「いいね!」するだけという手軽な参加条件のため、「つくって応募」コースの参加を断念したユーザーが流れ込みやすくなっているのがポイントです。
Wチャンスの救済措置もあるため、「いいね!するだけだし、とりあえず参加しておくか」とユーザーの心理的なハードルを下げてキャンペーンに参加するよう上手く促しています。
結果、キャンペーン用投稿9枚の合計いいね!数は7400件(2019年7月現在)を超えており、1200件を超えるいいね!を獲得した投稿もあるなど、多くのユーザーがキャンペーンに参加しました。
松竹梅の3つの価格の商品があった場合に真ん中の価格の商品を選びやすくなる「フレーミング効果」と呼ばれる心理学的効果と似た影響を上手く機能させたInstagramキャンペーンです。
お酒をテーマにしたキャンペーンは数多く実施されていますが、健康に良いカクテルというテーマは医薬品である「養命酒」を取り扱っている養命酒製造株式会社ならではです。そうした自社の強みや企業やブランドのイメージを上手く利用し、「養命酒」以外のリキュール製品のPRやブランディングを巧みに行ったユニークなInstagramキャンペーン事例といえるでしょう。
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まとめ
Instagramでは企業によって様々なキャンペーンやプロモーションが行われていますが、中でも食品や飲料は人気のジャンルで非常に多くの事例が見受けられます。お酒やアルコールに関するキャンペーンやプロモーションも同様で、多くの事例に埋もれることなくInstagramユーザーにアピールを行うためには様々な工夫やユニークさの表現が必要になるでしょう。
今回ご紹介した事例はどれも工夫が凝らされていたり、他社とは異なるユニークさを持ったものとなっています。自社でお酒やアルコールをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーションの企画を行う際にはぜひ、参考にしてみてください。
Instagramキャンペーン事例は以下のページにまとめておりますので、ケーススタディとしてご活用ください。
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