Instagramでは、様々な企業が公式アカウント運用を行っています。
自動車メーカーも、ほとんどの企業がInstagramにおいてプロモーションを行っています。
今回は、自動車メーカーのInstagramにおけるプロモーションを見ていきましょう。
目次
自動車メーカーのInstagramにおけるプロモーション活用事例
ユーザーの投稿を活用したキャンペーン
日産は、日本の大手自動車メーカーです。
「豊かで楽しいカーライフを皆さまにお届けしたい」という想いと共に、日々日本の高品質な車を世界中で生産しています。
大手自動車メーカーとして膨大な商品ラインナップを誇っており、常に新しいモデルが誕生し続けています。
長きにわたり魅力的な商品開発と技術革新に取り組んできた日産。
現在では世界の様々な国と地域において商品やサービスをご提供し、高い信頼を獲得しています。
20か国以上に生産工場を持っており、日本が世界に誇るグローバル企業として活躍し続けています。
日産のInstagramアカウントのここがすごい
日産では、Instagramの一般ユーザーが指定したハッシュタグを付けた投稿をピックアップして紹介しています。
たとえば上記の投稿では、「#にゃっさんデイズ」というハッシュタグを付けた投稿を動画で1つにまとめて紹介しています。
「#にゃっさんデイズ」とは、日産から販売されている乗用車「デイズ」と猫を掛け合わせた造語で、猫が日産デイズに乗っている様子から、ネコ用日産系自動車「にゃっさんデイズ」が生まれました。
にゃっさんデイズは車のペーパークラフトのグッズがあり、ちょうど中に猫が入れるようなスペースがあります。
ペーパークラフトの車に猫が入って猫が車に乗ているような様子を写真や動画に収め、ハッシュタグを付けて投稿することで応募できるキャンペーン型の企画として募集されました。
Instagramで多くのユーザーの注目を集めやすい動物と自社商品グッズを合わせた投稿を募ることで、普段Instagramで車を検索しないようなユーザーにも投稿が届く可能性が高まります。
また、日産のInstagramアカウントでは積極的にキャンペーンや一般ユーザーの投稿のリポストを行っています。
関連したハッシュタグのついた投稿を日産の公式アカウントでリポストすることで、他ユーザーとの間接的なコミュニケーションにつながります。
大きな企業故に直接的なやり取りは行えずとも、Instagram上の投稿を介してユーザーとの間接的なコミュニケーションを取っています。
趣旨によって適切な投稿方法をとっている
画像:mercedesbenzjapan | Instagram
メルセデスベンツは、ドイツを中心に乗用車の販売を行っている大手自動車メーカーです。
現在でも高級車専門メーカーとしてのイメージが強いですが、豊富なクラスと価格帯の車をラインナップしており、幅広い年代のユーザーから愛されています。
1886年にドイツの技術者、カール・ベンツによって創設された歴史ある自動車メーカーで、世界初の自動車として初の特許を取得しています。
メルセデス・ベンツが他社よりも先に採用したデザインや装備が、他自動車メーカーに大きな影響を与えていることが多く、たとえば世界で初めて採用したドアミラー内蔵式の側面方向指示器は、世界中の自動車メーカーが模倣し、2021年現在は多くの車種が標準装備するに至っています。
世界的な自動車メーカーの先駆けとして、今もなお多くのメーカーに影響を与えている存在です。
メルセデスベンツのInstagramアカウントのここがすごい
メルセデスベンツはその圧倒的な存在感から高級車専門メーカーというイメージが先行してしまいがちですが、実際は電気自動車の製造に取り掛かっていたり、価格帯も幅広く取り揃えているメーカーです。
Instagramではそんなメルセデスベンツのイメージからは、少しギャップを感じるような投稿も行われています。
上記の投稿は、電気自動車の特徴を動画の投稿で紹介しています。
車が好きなユーザー、特に男性は車のエンジン音や運転時のギミックに趣向を凝らす方も多くいらっしゃいます。
電気自動車は比較的運転操作が簡単で騒音がない事がメリットなのですが、今までの車が好きだったユーザーにとっては、逆にデメリットに捉えられてしまうことが多いのです。
そんな電気自動車のイメージを変えるような投稿を行っているのがメルセデスベンツのInstagramアカウントです。
パワフルでスポーティーな走りが楽しめると動画で紹介することで、先行してしまっているイメージを変えることに努めています。
また、写真ではなくダイナミックに走っている様子を動画で投稿することで、より説得力のある投稿になっています。
伝えたい趣旨に合わせた適切な投稿を行えている、見事な運用です。
ブランドイメージを反映させたアカウント
BMWも世界的に有名な自動車メーカーの1つです。
Instagramアカウントのプロフィール欄にもある「駆けぬける歓び」というキャッチーなコンセプトと共に、世界中で乗用車の販売を行っています。
ドイツ・バイエルン州ミュンヘン市に本社を置いており、プレミアムブランドに特化した世界的自動車メーカーです。
低金利ローンや認定中古車制度など、さまざまな業界標準を築き、製品、サービス、顧客満足の分野において常に輸入車業界をリードしています。
日本国内にも数多くある正規ディーラー・ショールームを通じてBMWとMINI製品の販売とアフターセールスを提供しています
BMW JapanのInstagramアカウントのここがすごい
BMW JapanのInstagramアカウントでは、テレビCMのようなクオリティの動画を投稿しています。
車は画像単体でもスマートな画になるため、ヴィジュアル重視のInstagramとの相性が良いといえます。
また実際に走っている動画を投稿し、ダイナミックで魅力的な印象を与える投稿を行うことで、より具体的に伝えたいイメージが伝わりやすくなります。
上記の投稿で走行している映像に巧みな演出を加えて、車の高級感を上手く演出できています。
また、文字入れを行っている投稿においても、選定する画像や文字のフォントにこだわることで野暮ったさを感じさせることなく内容を伝えることができています。
企業の一商品に特化したアカウント
LEXUS(レクサス)は、トヨタ自動車が展開している高級車ブランドです。
アメリカで1989年から販売が開始され、日本では2005年に取り扱いが始まりました。
ブランドスローガンとして「EXPERIENCE AMAZING」を掲げており、心揺さぶる驚きと感動の体験をレクサスを通して提供しています。
LEXUS(レクサス)は、「ラグジュアリー」と「最先端テクノロジー」を意味する造語としてのネーミングで、車体エンブレムにも使用されています。
2015年の日本国内販売台数は約48,000台を記録し、2005年の国内展開以降、過去最高記録を更新するほどの人気ぶりで今なお多くのユーザーに愛され続けています。
LEXUS(レクサス)のInstagramアカウントのここがすごい
レクサスはその車体の圧倒的な人気ぶりから、トヨタ自動車から販売されているにも関わらずトヨタとは個別に車種単体でアカウント運用を行っています。
トヨタ自動車は取り扱っている車体のバリエーションが非常に多く、トヨタの括りで紹介を行うと他の車種の投稿に流されてしまう可能性があります。
また、レクサスそのものの人気ぶりからレクサスのみの情報を欲するユーザーのニーズに応えるためにも、あえてアカウントを分けているようです。
アカウントに関しても統一感のある運用を行っています。
車体に関する洗練された画像や動画の投稿を行うことで、アカウントにレクサス特有の高級感や特別感を与えています。
自動車メーカーのInstagramにおけるプロモーション活用事例:まとめ
今回は、自動車メーカーのInstagramにおけるプロモーション活用事例についてご紹介しました。
自動車は車体そのものや走っている様子がそのまま宣伝になり得るので、Instagramとの相性が良いコンテンツです。
その中でも伝えたいイメージによって、撮影するシチュエーションや画像か動画かを選定するなどの適切な方法をとっているのが印象的でした。
今回の記事を参考にして、どんな投稿方法を行っているのかに着目してみると、新たな発見があるかもしれません。
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