コンプレックス商材の“正しい”SNSマーケティングのポイント

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コンプレックス商材とは、ダイエットや薄毛治療など、人間が容姿に抱えるコンプレックスの改善を目指す商品・サービスを指します。

一般的な商材に比べてデリケートなジャンルとなるため、マーケティングでは慎重な表現が求められ、薬機法や景品表示法にも注意が必要です。

また、実際に2020年には、Yahoo! JAPANが「コンプレックス部分を露骨に表現したもの」の広告出稿の禁止を発表するなど、広告掲載時のモラルが問題となるケースも発生しています。

そこで本記事では、コンプレックス商材の“正しい”SNSマーケティングのポイントを解説していきます。

コンプレックス商材のSNSマーケティングで気をつけるべき点や表現の工夫などは、他の業種のSNSマーケティングにおいても重要な内容となっておりますので、是非とも最後までご覧ください。

コンプレックス商材のSNSマーケティングで注意するポイント

まずはじめに、コンプレックス商材のSNSマーケティングで注意するポイントを解説していきます。

薬機法や景品表示法を遵守し、誇大広告を避ける

人間が抱えるコンプレックスに対する感覚は人によって異なるため、商材の効果に関する表現には注意を払う必要があります。

まず、薬機法や景品表示法を遵守することは大前提です。

コンプレックス商材の効果・効能は特に誤解を与えやすく、誇大表現になれば景品表示法に抵触します。

また、美容や容姿のコンプレックスに関わる化粧品広告では、効能の表現が薬機法で定めるルールに準じている必要があり、こちらも注意が必要です。

たとえどんなに優れた商品であっても消費者の感じ方は人によって異なるということを念頭に入れつつ、断定的な表現を避けるなど工夫していきましょう。

尚、薬機法・景品表示法については、以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご参考にしてください。

関連記事

【表現記載例あり!】化粧品やサプリメントは要注意!PR投稿時の注意すべき表現は?【薬機法・景品表示法・ステマについて】

ユーザーが不快に感じるコンテンツを避ける

コンプレックス商材を取り扱う場合には、商材のターゲット以外も含め、全てユーザーにとって不快のないコンテンツにすることが大事です。

画像:【91%が不愉快と回答】どんどん過激になっていくSNS広告。若者は外見コンプレックスを取り上げた広告をどう感じているのか?〈実態調査〉|PR TIMES

上記の、全国の学生1,300人に実施されたSNS広告に関する調査では、9割以上が「不愉快または不愉快に感じたことがある」と回答。

主に以下のような理由が挙がっています。

画像:【91%が不愉快と回答】どんどん過激になっていくSNS広告。若者は外見コンプレックスを取り上げた広告をどう感じているのか?〈実態調査〉|PR TIMES

その理由のほとんどがコンプレックス商材に関するものになっていることがわかります。

アンケートの回答者は中学生から大学生までの若い世代ですが、9割という高い割合から、コンプレックス商材の不適切な広告表現を不快に感じるユーザーは他の世代でも多いと考えるのが自然でしょう。

また、内容を詳しく見てみると、事実とは限らない内容を決めつけており、過剰な「ネガティブ広告」であることもわかります。

「ネガティブ広告」は、ユーザーの日常で抱える問題を表面化させたり、不安感を煽ることで訴求する広告手法です。

特に、デリケートなジャンルであるコンプレックス商材では、過剰な「ネガティブ広告」が、無関係なユーザーまでも不快な気持ちにさせ、信頼を損ねることにつながります。

ネガティブな表現よりもポジティブな表現でアプローチするように心がけましょう。

UGCによる拡散は狙いづらい

コンプレックス商材では、SNSマーケティングの武器であるUGC(一般ユーザー生成コンテンツ)が生み出しにくくなります。

自分の容姿の悩みなどはオープンに発信しずらく、一般ユーザーの口コミによる拡散にはあまり期待できない点には注意しましよう。

同様に、公式アカウントのフォロワーを増やすのは大変ですが、必ずしもフォロワーが少ないから発信が届いていないとは限りません。

言い換えれば、コンプレックスを隠している潜在ユーザーが多いということでもありますので、ハッシュタグで投稿の検索性を高めたり、SNS広告で幅広く認知をカバーすることで、直接顧客を獲得していくのがいいでしょう。

コンプレックス商材のSNSマーケティングを成功させるポイント

次に、前項までの内容を踏まえて、コンプレックス商材のSNSマーケティングを成功させるポイントを解説していきます。

広告配信の範囲(ターゲット層)は広めに設定しておく

コンプレックス商材のSNS広告では、広告配信の範囲(ターゲット層)は広めに設定しておくことをおすすめします。

前項で解説したように、コンプレックス商材のユーザーはSNS上で顕在化しづらいため、ターゲティングを細かく絞りすぎると、ニーズにマッチした顧客に情報が届かない可能性があります。

また、コンプレックス商材の利用のきっかけを想定したときに、例えば、

  • 「奥様が旦那様に勧める」
  • 「SNSをよく利用する息子・娘が親に勧める」

など、関係性の深い家族が広告を見て利用を勧めることも考えられます。

上記のケースでは、ターゲットを40代以上・男性としてしまった場合に認知されない可能性があります。

よって、コンプレックス商材のSNS広告では、あえてターゲットを広めにとることで、間接的な顧客獲得も視野に入れていくといいでしょう。

ネガティブ広告をポジティブ広告に

前項でも触れたように、コンプレックス商材のSNSマーケティングでは、ユーザーが不快に感じるコンテンツを避けることが重要になります。

コンプレックスをなんらかの問題にこじ付けるネガティブ広告は、今抱える問題を表面化させるケースがほとんどで、ブランディング低下や炎上のリスクと常に隣り合わせの状態にあります。

まずはネガティブ広告をポジティブ広告に変え、信頼性を高めることが正しい成功のポイントになるでしょう。

特にポジティブなアプローチで重要なことは、コンプレックス解消後の未来にフォーカスすることです。

薄毛治療を例とすると、

×「子供が口を聞いてくれないのは薄毛のせい」よりも

○「子供の運動会でかっこいいパパの姿を見せよう」の方が

不快感がなくポジティブで前向きな印象を受けます。

コンプレックスに悩む人たちの理由や背景は様々ですので、商品やサービスを利用する目的に共感を得られるかどうかが大切です。

ネガティブな表現は避け、前向きなアプローチで多くのユーザーから賛同を得やすいポジティブ広告を心がけていきましょう。

決めつける表現を避け、新時代の価値観に適応していく

コンプレックス商材のマーケティングは、競合よりインパクトのある広告を求めることで、相乗的に内容の過激化が進んでしまっている側面もあります。

しかしながら、こうした悪循環のサイクルに乗ってしまうとどんどん発信内容が偏ってしまい、今の時代にそぐわない表現へと行き着いてしまうのです。

人々の情報感度が高まる昨今では、物事の考え方に多様性が見られ、特に容姿に対する差別的な発信は淘汰される傾向にあります。

こうした時代の中で、「太っているからモテない」「ムダ毛は剃るべき」といった価値観を決めつける表現は避けていくべきしょう。

#剃るに自由を|貝印

コンプレックスを容認し、選択の自由を提言した広告事例として、大手カミソリメーカー「貝印」の取り組みを取り上げます。

画像:プレスリリース|貝印

大手カミソリメーカー「貝印」では2020年に「剃毛・脱毛についての意識調査」を実施。

「気分によって毛を剃っても剃らなくても良い」と思う人が80.5%という結果を受け、以来「#剃るに自由を」をテーマにした取り組みでアプローチを図っています。

特に、渋谷でバーチャルモデルを起用した広告はSNS上でも多くの反響を呼び、価値観の多様化を汲み取ることでブランディング向上に成功した事例となっています。

ユーザーの意識の多様化に伴い、剃ること、剃らないことを自由に選べて、それぞれの価値観を認め合うことを提言した本事例は、まさに新時代の価値観に適応したマーケティングの手本と言えるでしょう。

まとめ

今回は、コンプレックス商材の“正しい”SNSマーケティングのポイントを解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

新時代のSNSマーケティングでは、人々の価値観の多様化に伴い、よりユーザーに寄り添った発信が企業に求められます。

本記事で取り上げたコンプレックス商材は、特に繊細な表現選択が必要となるジャンルであるため、幅広い企業様のSNSマーケティングに参考になる点が多かったのではないでしょうか。

是非とも本記事をご参考に、多くのユーザーから愛される企業発展に活かしていただければ幸いです。

 

また、SNSアカウント運用やSNS広告でお悩みの際は、ノウハウ・実績豊富な「Find Model」に是非ともお気軽にご相談ください!

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