日本のSNSの利用者の数は、年々増加傾向にあります。
SNSは、コミュニケーションツールや情報収集の手段で生活の一部として利用している人が多くいます。
SNSの利用者の増加に伴って、企業がSNSを自社商品やサービスのマーケティングに活用するケースも増加しました。
SNSの効果は絶大で、SNSでバズった商品はテレビニュースでも取り上げられ、実店舗には連日行列ができてしまうことも。
みなさんの中にも、SNSでお気に入りの商品を見つけてついつい購入してしまった経験があるのではないでしょうか。
本記事では、株式会社ネオマーケティングが実施した調査をもとにして、日本人のSNS利用状況とともに、日本人が最も商品購入に利用しているSNSをご紹介。
多くの人々の商品購入に利用されているSNS第2位は、まさかの結果に。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
全世代別SNS利用状況
まずは、日本人の世代別SNS利用状況を見ていきましょう。
令和3年に総務省が実施した「令和3年通信利用動向調査」によると、インターネットを利用している日本人のSNS利用状況は、前年と比較しても増加傾向にあることがわかります。
画像:令和3年通信利用動向調査
特筆すべきは、10代から60代のインターネット利用者世代によるSNS利用率の割合が70%を超えている点。
若い世代はもちろんのこと、50代から60代にも多くのSNS利用者の存在があることが驚きです。
SNSがいかに多くの日本人に利用されているかが分かる結果となりました。
最近のSNS利用者増加の背景には、2020年からの新型コロナウイルスの流行に伴う外出自粛が影響しているとも言われています。
SNS利用率ベスト3は、「LINE」「YouTube」「Instagram」
続いて、日本で多くの人に利用されているSNSの利用率データもご紹介します。
令和3年に総務省が実施した「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」によると、日本の主要なSNSの年代別利用率は以下のようになっています。
画像:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>
本調査によるSNS利用率ベスト3は、
- LINE
- YouTube
という結果になりました。
チャットツールであるLINEの利用率は、全世代で90%を超えるという結果に。
LINE株式会社が運営するLINEアプリは、日本人の王道メッセンジャーアプリとして人気が確立されています。
今では、インドネシアをはじめとする東南アジア各国での利用者も増加傾向に。
東南アジアも含めた全世界のLINEの利用者は、1億9,300万人にものぼると発表されています。(2022年8月発表)
また、LINEについで人気のSNSとしてYouTubeがランクイン。
YouTubeは、世界的な動画プラットフォームとして、全世界に20億人以上のユーザーを抱えています。
近年では、ショートムービーを楽しむ機能である「YouTube Shorts」が実装されたことにより、YouTubeの新しい楽しみ方ができるように。
YouTubeでは、ユーチューバーによるバラエティに富んだ動画企画や、著名人の参入、YouTube限定のニュース番組といった、豊富な動画コンテンツの存在が全世代での人気を下支えしいるのですね。
SNSによる商品購入の喚起
実際に、SNSが消費者の商品購買に影響を与えているのかどうかを見ていきましょう。
SNSが消費者の購買行動に影響する!?
近年のSNSの発達は、消費者の購買行動に変化をもたらしたと言われています。
いまでは、多くの企業がSNSマーケティングを実施し、自社商品・サービスの情報をSNSを通して発信しています。
消費者は、いま必要としている商品や世間で流行っている人気商品の情報をSNSを通して気軽に把握することができるようになりました。
以下は、令和2年のアライドアーキテクツ株式会社による、約2,900名のインターネットユーザーに対してSNSが購買行動に影響を与えたかどうかをアンケート調査の結果です。
同調査によると、SNSをきっかけとした商品購入経験者の割合は、主要なSNS利用者間全てで50%を超える結果に。
SNSを利用している消費者の半数以上がSNSをきっかけに商品購入をしていることがわかりました。
また同社は、SNSで商品購入をした消費者にどのような内容が商品購入のきっかけになったかについてもアンケート調査を実施。
同調査では、主要なSNSの「企業アカウントのキャンペーンやクーポン」の情報が商品購入のきっかけになるという結果が得られてます。
企業のSNSマーケティングでは、SNS利用者の商品購買行動を促進するために、さまざまな工夫が行われいます。
企業は、自社商品のプロモーションのためにSNSで商品情報を発信し、SNS利用者限定のお得なクーポンを発行してSNS利用者の商品購買につなげています。
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【必見】商品購入のきっかけとなるSNSランキング
令和4年に株式会社ネオマーケティングは、日本で主要なSNSごとの購入頻度を調査しました。
調査結果は以下のとおりです。
画像:生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング
同調査によると、ユーザーの商品購入頻度の高いSNSランキングは、
- TikTok
という結果になりました。
「よく購入する」「ときどき購入する」と回答したユーザーの合計の割合は、Instagramが48.3%で一番多い結果に。
Instagramは、ショッピング機能とよばれる通常投稿に紐づけて、商品購入ページへと誘導する機能が充実してます。
Instagramユーザーは、お気に入りの商品投稿のショッピングバッグのアイコンが付いたマークをタップすると、当商品の金額など詳細を把握することができます。
さらに「ウェブサイトで見る」をタップするだけで、企業のECサイトヘと飛ぶことができるのです。
そして、同調査で「よく購入する」「ときどき購入する」と回答したユーザーの合計の割合の第2位は、Pinterestという結果に。
TwitterやYouTubeといった日本のSNS利用者の最上位のSNSではなく、PinterestがInstagramに肉薄して第2位だったという結果に意外性を感じる方も多いのではないでしょうか。
Pinterestは、世界に4億人以上のユーザーを有する、写真や動画といった視覚的情報を共有することができるSNSです。
Instagramに似ているSNSとしてよく比較されるPinterestですが、Pinterestはストック型のSNSであるといったようなInstagramにはない特徴を持っています。
そしてPinterestは、Instagramと同じくショッピング機能が実装されているため、企業がPinterestを活用して自社商品のプロモーションを行える環境が充実しているのです。
Pinterestユーザーは、お気に入りの商品画像をタップするだけで、簡単に当商品の購買ページまで飛ぶことができるため、商品購入をスムーズに行うことが可能に。
SNSの中でも、特にInstagramやPinterestといった視覚情報の発信・共有に優れているSNSは、消費者の商売行動に深く影響していることがわかりました。
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まとめ
本記事では、日本人のSNS利用状況と併せて商品購買のきっかけとなるSNSをご紹介してきました。
商品購入のきっかけとなるSNSベスト3は、
- TikTok
という結果に。
ランキング2位のPinterestという結果に驚いた方も多いのではないでしょうか。
人々の商品購買行動に影響を与えると言われるSNS。
SNSの利用者の増加に伴って、今後もSNSでの商品購買人口は増加していくことでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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