皆さんは「動画配信サービス」と聞いて何を思い浮かべますか?
最近ではYouTubeやNetflix、Amazonプライム・ビデオなど、多種多様な映像コンテンツが巷にあふれかえっています。
しかしその分、テレビの地上波放送が割を食う形になり、特に若い視聴者は「テレビ離れ」が深刻になりました。
さらに追い打ちをかけるように、地上波で放送されていた番組の違法配信が動画サイトに横行し、視聴者がリアルタイムや録画で見ることが減っていきました。
このような逆境の中、2015年に開始したサービスが民放公式テレビ配信サービス「TVer」です。
TVerは在京民放キー局5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)と、在阪民放5社(MBS毎日放送、ABCテレビ、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪)が共同で運営しており、無料で見逃し配信を視聴できるのがポイントです。
本記事ではTVerについて、どのようなサービスなのかを詳しく解説していきます。
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目次
TVerのメリット
まずはTVerについて、基本情報に基づいたメリットをご紹介していきます。
完全無料
TVerの一番の魅力は、アプリのダウンロードから視聴に至るまで、まったく課金することなくスマホやパソコンで見ることができるという点です。
また、TVerには会員登録機能もありますが、登録していなくても視聴で困ることはほとんどありません。
(会員登録のメリットは後述)
見逃し配信
テレビの場合、もしその時間に見られなければ録画をするほかありませんが、録画もできなかった場合は合法で見ることができず、再放送を待つしかありませんでした。
その点、TVerでは見逃し配信を行っており、原則として放送から1週間は後から見ることができます。
SNS上で話題になったことで知った番組でも、後追いでチェックできるのです。
また時折特集が組まれ、過去放送されていたドラマやバラエティー番組を一挙に配信することも。
いずれも、再生ページに視聴期限は書かれているので、いつまで見ることができるか気になる方はまずチェックしましょう。
画像引用:TVer
上記画像のようにサイトではランキングや話題の動画をピックアップしているので、ここから気になる番組をチェックすることも可能です。
住んでいる地域では見られない番組も視聴可能
TVerは在京民放キー局と在阪民放キー局が共同で運営していることから、これらのテレビ局の番組を見ることができます。
つまり、関東や関西以外に在住しているユーザーでも、関東ローカルや関西ローカルの番組を見ることができるのです。
例えば、ABCで放送されている千鳥の冠番組「相席食堂」はTVerで配信されることで、関西ローカルであるにも関わらず日本全国の視聴者の間で話題になっています。
また、関東・関西以外の地方ローカルでもTVerで配信される番組は多くあります。
TVerでは、LINEのアンケート機能を使ったキャンペーン「みんなの声大調査」を定期的に開催しており、TVerに「見たい番組」をリクエストすることができます。
もしも地方の番組で見たい番組があった場合、リクエストしてみるのはいかがでしょうか?
倍速視聴
YouTubeをはじめとした動画配信サービスでは「倍速視聴」の機能がありますが、この機能はTVerにもあります。
再生速度は通常の速さ「×1.0」のほか、「×1.25」「×1.5」「×1.75」の4パターンです。
30分番組を急いで見たい場合、「×1.75」であれば17分で見終わることができます。
いろいろな動画コンテンツを見たいZ世代は動画を倍速で見ることが当たり前で、「推しのアイドルが出ている部分だけは等倍速で見る」という人もいるとか。
倍速機能は現代人に向けた機能と言えるでしょう。
「お気に入り」「あとでみる」
TVerの再生ページには「いいね」「シェア」のボタンのほかに「お気に入り」「あとでみる」ボタンがあります。
レコーダーの機能に例えると、「お気に入り」は「毎週録画」、「あとでみる」は「単発録画」に近い機能です。
例えば、毎週放送されている番組をTVerで見たい場合、「お気に入り」でピン留めしておくことで、マイページから見ることができます。
特番や単発ドラマなど、毎週見るわけではない番組は、「あとでみる」でピン留めしておくことで、こちらもマイページから見ることができます。
本機能を使うことで、うっかり見逃してしまうことを最小限にすることが可能です。
画像引用:TVer
リアルタイム視聴
2022年4月にTVerがリニューアルされましたが、その中でも目玉の機能が「リアルタイム視聴」です。
それまでは、リアルタイムのテレビ視聴はテレビ、あるいはチューナー内蔵のスマホでしか見ることができませんでした。
この機能はインターネット回線を利用しているので、TVerを見ることができるスマホやパソコンであれば「リアルタイム視聴」をすることができます。
本機能により、テレビを見ることができない出先でもリアルタイムの放送を見ることができるようになりました。
これまで、スポーツやお笑いの賞レースなど、家に帰るまでSNSなどで結果を見ないようにすることが大変だった、という方も多いのではないでしょうか?
TVerでリアルタイム視聴ができるようになれば、そういったネタバレをする可能性が少なくなるでしょう。
TVer IDの活用でより便利に
2022年4月のリニューアルでは、新たに「TVer ID」が導入されました。
先述の通り、TVer IDに登録せずとも動画の視聴は可能ですが、登録することで以下のようなメリットがあります。
- スマホやパソコンなどの異なるデバイス間で、「お気に入り」機能や「レジューム再生(途中から再生)」機能を連携できる。
- リアルタイム配信の「追っかけ再生」機能が利用できる。
例えば、ある番組を途中までパソコンで見たが、出かけるのでその後はスマホで見たい、という場合などは、TVer IDを導入していたほうが便利です。
TVerのデメリット
続いて、現時点でのTVerのデメリットをご紹介します。
視聴途中でCMが流れる
TVerでは、地上波放送でCMが入るタイミングと同じタイミングで広告が入ります。
その広告も6秒から60秒とまちまちで、入る回数も決まっていません。
レコーダーの録画であれば早送りができますが、TVerでは飛ばすこともできません。
さらに、動画配信サービスでよくある「月額料金を払うことで広告がなくなる」というサービスも現状ありません。
すべての番組がリアルタイム視聴できるわけではない
2022年4月から導入されたリアルタイム配信ですが、すべての番組がリアルタイム視聴できるわけではありません。
現在対象となっているのは在京キー局の番組のみで、時間帯もプライムタイム(19時~23時)の番組がほとんどです。
さらにプライムタイムの中でも配信されてない番組も多く、TVerの「リアルタイム」のタグでリアルタイム視聴対象番組か確認する必要があります。
通信量に注意
TVerの利用は無料ですが、もちろん通信費用はユーザー負担です。
あくまで目安ですが、パソコンやスマホで1時間視聴すると、平均800MB程度使うことになり、1か月毎日1時間視聴すると24GB消費する計算になります。
また、ストリーミング再生のみのため、コンテンツをダウンロードしてオフライン再生する機能もありません。
スマホ料金のプランをデータ量に応じた従量制プランにしている方は注意が必要です。
TVerは画質を「自動」「高」「中」「低」の4段階で選ぶこともできるので、あまり消費したくない場合は画質を落とすことも1つの手でしょう。
まとめ
本記事ではTVerについて詳細を説明させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
本来はテレビ離れの防止や違法アップロード対策として開始したサービスでしたが、結果として「見逃し配信」などはZ世代をはじめとした現代人とマッチしており、2021年にはアプリの累計ダウンロード数が4000万を突破しました。
最近ではテレビ局側も、場合によっては視聴率以上にTVerの再生数やお気に入り登録者数を重視する傾向にあり、番組の最後にTVerの登録を呼びかけることが増えてきました。
TVer側も2020年から、1年間にTVerでの再生回数が多かった番組を表彰する「TVerアワード」を開始。
よりリアリティのある人気を反映しているとして、各界からの注目も高まっています。
皆さんもTVerをダウンロードし、よりよいテレビライフを送られてみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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