SNSマーケティングを導入する際に、企業にとって最適なSNSというのは、
- アカウントの目的
- 扱う商品やサービス
- 顧客のターゲット層
などよって異なります。
中でもTikTokは、若い世代(Z世代)へのアプローチや認知拡大に適しており、ショート動画による動きのあるコンテンツで瞬間的にプロモーションを図りたい場合にも有効です。
今回は、TikTokをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイントと参考事例を解説しておりますので、「TikTok運用を検討したい」「TikTokをもっと伸ばしたい」という企業様は、まずは本記事の内容をご参考にしてみて下さい。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
TikTokをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイント
それでは早速、TikTokをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイントを解説していきます。
1つでも当てはまる場合には、是非ともTikTokの活用を検討してみましょう。
「新規事業や新サービスの認知拡大を図りたい」=インプレッション数を稼ぐ
「新規事業や新サービスの認知拡大を図りたい」という場合に、TikTokは有効なSNSの1つになります。
まず、TikTokは、コンテンツの表示順序がランダムになっており、ユーザーに対して様々なコンテンツが表示される仕組みなっています。
よって、フォロワーでなくともコンテンツを視聴してもらえる可能性が他のSNSよりも高く、幅広いインプレッション数を稼ぐことに期待できます。
また、ランダム表示にはユーザーの視聴履歴に基づいたアルゴリズムが反映されているほか、他のSNSと同様にハッシュタグも活用できるので、親和性の高いユーザーからのインプレッションにも十分に期待できるでしょう。
尚、インプレッション数をさらに活かすためには、
- 冒頭でユーザーの関心を掴み、視聴スキップを防ぐ
- スピード感のある編集で、視聴維持率を高める
といった点も重要なポイントになりますので、是非とも覚えておきましょう。
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「短期間でバズらせたい」=瞬間的な販促・トレンド化
これまでの「TikTok売れ」が示しているように、TikTokは、瞬間的な販促・トレンド化に大きな強み持ち、「短期間でバズらせたい」場合には、やはりTikTokが最有力となります。
これには、ショート動画特有の「SNSミーム(模倣による流行)」が強く影響しており、
- 簡単に真似できる
- 短時間で楽しめる
という2点が重要なポイントです。
たとえSNS上でUGCになりにくい商品・サービスであっても、上記のポイントを押さえたコンテンツであればTIkTokでバズる可能性は十分にありえるでしょう。
特に、過去TikTokでバズった事例は、
- ダンスや特定のモーションを組み合わせたもの
- 流行りのBGMやオリジナル音源を活用したもの
が多くを占めており、商品・サービスジャンルの垣根を超えて様々な成功事例が出ています。
「若い世代(Z世代)に訴求したい」=ユーザー属性を活かす
TikTokの利用者層は年々広がりを見せているものの、やはり若い世代の利用率の高さは、他のSNSを凌ぐ大きな特徴になっています。
中でもZ世代は、見かけのブランドに捉われずに商品やサービスの本質を見極める傾向があるとされ、言い換えれば、多くの情報から価値を判断した上で消費行動に至るということでもあります。
こうした背景からも「若い世代(Z世代)に訴求したい」場合には、視覚情報や聴覚情報を駆使して情報量を増やすことができる動画コンテンツが有効だと考えられるのです。
さらに、情報選択の早い若い世代のユーザーは、「タイパ」を重視する傾向もみられます。
その点でもTikTokは、短尺ありながら多くの情報を付加できるため、若い世代に向けて非常に理にかなったSNS選択と言えるでしょう。
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映像や音楽を活用したい=ストーリー性やアーティストのクリエイティブ力を活かす
数十秒程度の尺が一般的なTikTok動画ではありますが、構成に工夫を加えることで、十分にストーリーを魅せることができます。
ストーリー性を活かすことはユーザーの共感を生み出すことに繋がるため、高い訴求効果に期待できるでしょう。
実際にTikTokでは、従来のテレビCMや昨今のWebCMと比較しても遜色のないハイクオリティな動画投稿で、プロモーションしている事例も多くみられます。
また、TikTokの特徴で忘れてはいけないのが、音楽との親和性の高さです。
TikTokをきっかけに売れた楽曲が多いように、TikTokユーザーは音楽シーンへの情報感度が高い傾向があります。
実際に、音楽系の動画や音楽に合わせたダンス動画は根強い人気を誇り、クリエイティブ力に優れたアーティストとのタイアップで販促に成功している事例も数多くみられます。
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実際にTikTokで行われたSNSマーケティングの参考事例5選
それでは最後に、実際にTikTokで行われたSNSマーケティングの参考事例5選をご紹介いたします。
ABCマート × 新しい学校のリーダーズ さん|音楽とダンスで魅了するPR
画像:新しい学校のリーダーズ|GAMMA FORCE|ナイキ|ABCマート
ABCマートでは、NIKEの新商品「ガンマフォース」のアンバサダーに、TikTokをきっかけに大ブレイク中の「新しい学校のリーダーズ」さんを起用。
同グループのTikTok公式アカウント「新しい学校のリーダーズ ATARASHII GAKKO!(@japanleaders)」では、タイアップ動画が投稿されました。
@japanleaders ABCマートにて発売中👟✨ #NIKE #ガンマフォース #ABCマート #SukiLie #新しい学校のリーダーズ #pr ♬ Suki Lie (スキライ)
4人のメンバーそれぞれが異なるカラーの「ガンマフォース」を着用し、自身の楽曲「Suki Lie」に合わせてオリジナルダンスを披露するという、豪華なPR動画になっています。
「新しい学校のリーダーズ」は、TikTokで「首振りダンス」が話題になり、再生回数25億を超える大トレンドを巻き起こした、若い世代の音楽リーダー的存在です。
ダンスをきっかけとしたミームでTikTokにトレンド生み出した実績は、いうまでもなくPRでの話題性の獲得にもつながっています。
普段からダンスや楽曲の注目度の高いアーティストとのタイアップPRは、TikTokにおける王道の成功パターンと言えるでしょう。
THE BODY SHOP × NICO【平成フラミンゴ】さん|インフルエンサーの来店動画で訴求
@___nicoichi___ みんなもTHEBODYSHOP集合ね❤️#ザボディショップ#とろけてするん#クレンジングバター#pr ♬ オリジナル楽曲 - NICO【平成フラミンゴ】
THE BODY SHOPでは、2人組人気ユーチューバーユニット「平成フラミンゴ」のNICOさんをタイアップPRに起用。
NICOさんの公式アカウント「NICO【平成フラミンゴ】(@___nicoichi___)」でタイアップ動画が投稿されました。
TikTokにしては、長めの動画になっていますが、NICOさんの語り口調のナレーションとユーモアのある来店動画により、飽きのこないコンテンツになっています。
YouTubeではなく、あえてTikTokでPRを打ち出している点にはいくつかのメリットがあります。
まずはTikTokの縦型動画で2分ほどの動画にすることで、YouTubeの通常投稿よりも気軽に視聴しやすくなっている点です。
YouTubeでは、動画を選択し、場合によっては広告表示の後に初めて視聴が開始されますが、TikTokであれば自動再生からそのまま視聴を進めてもらうことに期待できるでしょう。
また、メインコンテンツのYouTubeよりも、NICOさんのTikTokでの個人アカウントの方がプライベートに関心のあるユーザーが多いため、より販促期待値の高いユーザー層にアプローチすることにもつながっています。さんこ
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fino(フィーノ) × 桜 さん|ストーリー性のあるPRで若い世代の共感獲得
@0808sakura 「なりたい自分に近づいてる時間」ってめっちゃ楽しくない?#まさかのとぅる髪 #fino #フィーノ #pr ♬ あの日のまま - アスノポラリス
資生堂の美容液ヘアブランド、fino(フィーノ)では、TikTokでのPRに高校生インフルエンサー「桜(@0808sakura)」さんを起用。
タイアップ動画では、部活の引退後に、大学生活に向けて大人への一歩を踏み出す女の子の青春ストーリーが描かれており、同世代ユーザーにとって非常に共感性の高いコンテンツに仕上がっています。
若いユーザーの多いTikTokで、さらにティーン世代から人気のインフルエンサーを起用することで、的確にターゲット層を絞ってアプローチすることに成功していますね。
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メリット × 実熊瑠琉/みくまるる さん|オリジナル楽曲とダンスで印象度高いコンテンツ
@kuma_99 CM出演したよメリットDAY+で外シャンプー!#PR ♬ オリジナル楽曲 - 実熊瑠琉/みくまるる
花王のヘアケアブランド、メリットでは、2人の人気インフルエンサー「実熊瑠琉/みくまるる(@kuma_99)」さんと「沢田京海(トメィトゥ)(@tomato10810)」さんをPRにW起用。
それぞれの公式TikTokアカウントからWebCM動画が投稿され、オリジナル楽曲とダンスによる印象的なコンテンツで訴求を果たしました。
実際にファンからは「癖になる」「頭から離れない」「中毒性がある」などのコメントがみられ、新商品の認知を上手く植え付ける結果となりました。
@tomato10810 メリットDAY+で外シャンプー!!!はじめてのCMのお仕事緊張したぁ#PR ♬ オリジナル楽曲 - 沢田京海(トメィトゥ)
若い世代から人気を誇るお2人のTikTokフォロワー数を足すと、脅威の200万人超えとなります。
そこにオリジナル楽曲とダンスというTikTokの強みを活かしたPR動画でアプローチすることで、非常に多くのユーザーに対し、新商品を認知させることに成功しています。
OWNDAYS Japan【公式】|映像を活かして調光レンズをウォッチング
@owndaysjpTikTokでバズった!OWNDAYSの室内⇔屋外でレンズの色が変わる調光レンズを1日かけて、色の変わる様子をウォッチング♡ UVシールドが貼られた車内でも色が変わるタイプや、ブルーライトカット付きのタイプと、様々なニーズに合った調光レンズをご用意しています🎵♬ オリジナル楽曲 - OWNDAYS Japan【公式】
メガネ販売チェーン店「OWNDAYS Japan【公式】(@owndaysjp)」では、TikTokの映像コンテンツを活かして調光レンズをPR。
出勤中・お仕事中・休憩中の様子をウォッチングし、室内と屋外で色が変わるという特徴を、映像による時間経過で上手く表現されています。
また、出演されている「メガネ屋どぅ」さんは、同社の公式インフルエンサーとしてnoteでのライターとしてもご活躍されています。
社内スタッフを広報担当の公式インフルエンサーに採用するアイデアは、接客でファンの付きやすい店舗ビジネスなどで特に有効な施策ですので、是非とも抑えておきましょう。
まとめ
以上、TikTokをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイントと参考事例を解説させていただきました。
TikTokのユーザー層、表示方法、音楽・ダンスとの親和性の高さなど、SNSとしての特徴に着目することで、ブランドや商品に合ったマーケティングの切り口が見えてきましたね。
また、今回取り上げた参考事例は、人気のティックトッカーやアーティストとのタイアップが中心となりました。
やはりTikTokにおいても、インフルエンサーマーケティングによる認知拡大・販促が最有力の施策となるでしょう。
尚、実際にインフルエンサーマーケティングを導入される際は、是非ともキャスティング実績豊富な「Find model」にお気軽にご相談ください!
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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