日本では多くの国の企業がビジネスを展開していますが、近年は特に韓国企業がSNSマーケティングを活用して日本進出を成功させていることをご存知ですか?
そこで今回この記事では、
- 韓国企業の日本進出が増えている背景
- 日本でのSNSマーケティングのポイント
- 韓国企業がおこなったSNSマーケティング事例
といった内容を分かりやすく紹介・解説していきます。
ぜひこの記事を最後まで読んで韓国企業の対外SNSマーケティングの手法や効果を知り、今後のプロモーションやマーケティングに役立ててみてはいかがでしょうか。
目次
韓国企業の日本進出が増える理由とは?
まずは韓国企業が日本進出をし続ける理由について解説していきます。
韓国企業の対外進出が増えている背景としては、
- 人口が約5,000万人と少ない
- 国内の市場規模が日本の半分以下と小さい
- 財閥企業が大きくなりやすい経済構造
などが挙げられ、韓国では財閥以外の企業は成長のために海外に販路を拡大することが有効な手段となることも多く、日本を含む対外進出が増えることは必然といえるでしょう。
そのうえで、日本にはK-POPや韓国グルメの流行などから分かるように韓国の文化・マーケットを受け入れる土壌が整っており、韓国企業は諸外国に比べ日本への進出のハードルが低いことが推測できます。
そのため、韓国企業が支店の展開や子会社の設立といった日本進出を事業拡大のための選択肢に入れることは自然なことであり、現在では携帯電話や自動車、コスメなどの分野を中心に多くの企業が日本進出を成功させています。
日本でのSNSマーケティングのポイント
日本でのSNSマーケティングは、主に以下の5つの手法によるマーケティングがおこなわれることが多く、多くの外資系企業はそれらの手法を採用して認知度向上やブランディングに成功しています。
◇日本における主なSNSマーケティング手法
- インフルエンサーマーケティング
- SNSアカウント運用
- SNSキャンペーン
- SNS広告配信
- ソーシャルリスニング
ただし、上記の手法を採用すれば必ずSNSマーケティングの効果を得られるわけではありません。
そこでこの章では、日本でSNSマーケティングをする際に頭に入れておきたいポイントを3つご紹介していくので、SNSマーケティングの活用に興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
商品やサービスに適したSNSを選ぶ
まず一つ目のポイントは、「商品やサービスに適したSNSを選ぶ」こと。
SNSにはそれぞれ異なる特徴があり、自社がプロモーションしたい商品やサービスに適したSNSを採用することが大事なポイント。
◇主要SNSの特徴
- Twitter:情報の拡散スピードが強み/10~50代の幅広い年代が利用
- LINE:プッシュ通知で確実にメッセージを送れる/全世代が利用
- YouTube:多くの情報を詰め込むことができる/全世代が利用
- Instagram:視覚的に分かりやすい/10~20代の若者を中心に利用
- TikTok:独自リコメンド機能による高い拡散力/10~20代の若者を中心に利用
以上のように各SNSの特徴を把握し、最適なプラットフォームでSNSマーケティングをおこなうことで成功に近づくため、まずは自社の商品やサービスに適したSNSの選定から始めることがおすすめですよ。
SNSに特化した担当やチームを設ける
次に2つ目のポイントは、「SNSに特化した担当やチームを設ける」こと。
SNSマーケティングは情報発信や更新作業などを継続的におこなうことで効果を見込める施策であるため、専門の担当やチームを設けることで効果が出るまで続けやすくなり、同様にアップデートや不測の事態への対応もしやすくなります。
また、SNSの扱いに慣れていない方がアカウント運用をすることで、しばしば見られる公式SNSアカウントの炎上によるブランドイメージの低下など、分かりやすい失敗につながることが考えられることからも、専門の担当やチームは必要といえるでしょう。
ユーザーとのコミュニケーションを丁寧にする
最後に3つ目のポイントは、「ユーザーとのコミュニケーションを丁寧にする」こと。
SNSの利用者のほとんどは個人利用であるため、多数に向けた発信というよりは個人に向けた発信・運用をおこなうことで、各ユーザーからの印象が上がりやすくなります。
そのため、アカウント運用やキャンペーンなどの手法を採用する場合は1対1のコミュニケーションを意識し、ユーザーとの関係性を深めることを意識しましょう。
韓国企業の日本におけるSNSマーケティング成功事例3選
前章で触れたように、近年では対外進出をするにあたってSNSマーケティングを取り入れることも多くなり、実際に日本でSNSマーケティングをする韓国企業も散見されます。
そこでここでは、韓国企業が日本に進出しておこなったSNSマーケティングの成功事例を3つピックアップしてご紹介していきます。
マーケティングのポイントも併せて解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
それでは一つずつ順番に見ていきましょう。
chuu japan
画像:@chuu_japan|Instagram
Instagramアカウント:@chuu_japan
フォロワー数:約17.4万人(2023年3月現在)
chuu japanは、”韓国の流行をそのまま日本へ”をコンセプトに、20代から30代の女性を中心に大人かわいいスタイルの韓国ファッションを提供している人気ECサイトです。
フォロワー17万人以上という数字からも分かるように、すでに多くの人気を獲得しており、アパレル以外にもカラーコンタクトなども人気商品となっています。
上記の投稿では、日本の成人式のタイミングに合わせてショップ内のセールを開催しており、ブランドターゲット上の継続的な顧客になりうる新成人へのアプローチをしています。
海外に向けて商品やサービスを展開する際には、進出したい国のイベントなどを把握することで、より瞬間風速の高いSNSマーケティングの実現が期待できることが分かる事例といえるでしょう。
MUSINSA JAPAN
画像:@musinsa_japan|Instagram
Instagramアカウント:@musinsa_japan
フォロワー数:約6.5万人(2023年3月現在9
MUSINSA JAPANは、韓国ファッション通販大手のムシンサ(MUSINSA)が日本で展開するECサイトであり、
またMUSINSAは日本を足掛かりに北米やアジアなどへの展開も挑戦しており、世界で通用するアジアブランドの一つとして注目を集めています。
上記の投稿では、日本で初めて開催されるMUSINSAのポップアップストアの告知をしており、韓国で人気急上昇中のブランドが集めることで韓国のリアルなファッションシーンに興味を持つ若い世代の女性にアプローチしています。
Samsung Japan
画像:@SamsungJPN|Twitter
Twitterアカウント:@SamsungJPN
フォロワー数:約65.4万人(2023年3月現在)
Samsung Japanは、韓国に本社を置くサムスン電子の子会社であり、主にサムスン電子が製造する半導体を取り扱っています。
また、個人消費者向けにはスマートフォンをはじめウェアラブル機器やその周辺機器を販売し、誰もが一度は聞いたことがある韓国企業の一つでしょう。
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上記の投稿では、Samsung Japanで人気のスマホ機種「Galaxy」の新作の認知度拡大を狙い、オンラインストアで使えるクーポンやワイヤレスイヤホンが当たるキャンペーンをおこなっています。
参加方法はアカウントのフォローと特定のハッシュタグをつけて投稿を引用リツイートするだけ、と手軽に応募することができ、Twitterの拡散力の高さを上手く活用している事例といえるでしょう。
まとめ
今回この記事では、日本でSNSマーケティングに成功した韓国企業についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
韓国企業の日本進出は今後も幅広い分野で拡大していくことが予想されるので、ぜひ韓国企業がおこなう対日SNSマーケティングを参考にしてみてください。
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