2021年に突入し、ますます囁かれるようになった「DX人材」というフレーズ。
我が国日本においては、少子高齢化による人手不足の影響も相待って今まで以上にデジタル化による業務改善が求められています。
本記事では、DX人材について初めて聞いたという方にも分かりやすく解説していくと共に、DX人材の育成方法についても併せてご紹介していきます。
目次
DX人材とは
少し経済系のニュースを覗くと、頻繁に登場する「DX人材」という言葉。
「なんとなくデジタル系の言葉であることは分かるけど・・」とぼんやりとしか捉えられていない方も少なくないでしょう。
ここでは、DX人材について分かりやすく解説していきます。
DX人材とは
まずDXというフレーズについて整理していきましょう。
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション」の略称です。
直訳すると、デジタルによる変形といったところでしょうか。
DXという概念が登場したのは今から10年以上前、2014年に遡ります。
2014年にスウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が、デジタル社会の到来を予測して発表した概念。
ストルターマン教授はDXについて、「人間の生活に何らかの影響を与え、進化し続けるテクノロジーであり、その結果、人々の生活がよい方向に変化する」と定義しました。
DXとは、デジタルによって人々の生活をよくするという人々にとってプラスの文脈で語られる言葉であるということが分かりました。
さらに我が国日本の文脈においてもう少しDXを分かりやすく定義しようとすると、日本経済産業省によるガイドラインが助けになります。
日本におけるDXについては、経済産業省が2018年に発行した「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」によって明確な定義付けがされています。
経済産業省によると、
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジ タル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのも のや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
との定義付けがされています。
そして、「DX人材」とは以上で見てきたデジタルトランスフォーメーションを成し遂げる人のことを指します。
DX人材とは〜まとめ〜
- DX・・・デジタル社会を背景に、企業がデジタル化の恩恵を最大限に享受できるようデジタルによる変革を起こすこと
- DX人材・・・以上のようなことを為す人・または集団
DX人材になることのメリット
DX人材になることで、キャリアアップや転職につながったりとビジネスシーンで多くのメリットを得ることができます。
システム開発や企業の内部統制システムの構築など、デジタル社会だからこそ企業から求められる需要が数多く存在しています。
このようなスキルを身に付けることで、業界を問わずに大活躍できるだけでなくグローバルにも働くことが可能です。
【必見】DX人材に求められる6つの役割
独立行政法人情報処理推進機(IPA)は、DX人材に求められる役割として6つの職種を挙げています。
具体的には、
- プロデューサー
- ビジネスデザイナー
- アーキテクト
- データサイエンティスト・AIエンジニア
- UX・UIデザイナー
- エンジニア・プログラマー
以上の6つです。
いずれもデジタル社会においては必要不可欠の存在であり、また企業や人々の取り巻く環境をより豊かにすることを担う職業であることは間違えありません。
以下でそれぞれ簡潔にご紹介していきましょう。
プロデューサー
DXという文脈において別名プログラムマネージャーと定義されるプロデューサーは、DXを押し進めるプロジェクトを統括する役割をもっています。
マネジメント力を武器に、デジタルビジネスを実現するためのリーダー的存在としてDXを進める上で必要不可欠な存在です。
ビジネスデザイナー
ビジネスデザイナーは、プロデューサーが描いた構想を具体的に実現するために必要な存在です。
着想力や企画構成力を元に、能動的に行動して企業のDXを促進していく重要な役割を担っています。
アーキテクト
アーキテクトとはその名の通り、システムを設計する担当者のことを指します。
ビジネス上の課題を洗い出して、そのソリューションを具体的に情報システム化するなど、デジタルビジネスに関するシステムを構築する重要な役割を担っています。
データサイエンティスト・AIエンジニア
データサイエンティスト・AIエンジニアとは、AIやビッグデータといったテクノロジーの発達に伴って高度化したデータを分析し、DXの設計や分析につなげる役割をもっています。
データサイエンス力やデータエンジニアリング力を背景に、デジタル技術やデータ解析に精通した人材といてDX推進において重要な存在です。
UX・UIデザイナー
UX・UIデザイナーとは、その名の通りユーザー向けのデザインを設計する担当者のことを指します。
デザイナーとしての技術は、業種を問わず数多くの業態で必要となる必須スキルです。
エンジニア・プログラマー
システムを実装したりインフラを構築したりするエンジニア・プログラマーはDXにたいへん必要な存在です。
実際に作る部分を担う人材としてDX推進には重要な人材です。
DX人材の育成方法
幅広い知識が求められるDX人材においては、ITの基礎知識を前提にそれを活かす様々な活用方法を知っていることが必要となってきます。
企業がDX人材を育成するには、DX人材に求められる役割が多彩であることや高度なスキルを要求されるため簡単ではありません。
しかし、外部の研修制度やサービスを利用することでDX人材に求められる高度なスキルを習得していくことが可能です。
外部からノウハウを習得しつつ、社内の環境に適応した人材へと育てていくことで企業が理想とするDX人材へと成長していくでしょう。
DX人材 まとめ
DX人材についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
2021年現在、DX人材に求められるのは
- プロデューサー
- ビジネスデザイナー
- アーキテクト
- データサイエンティスト・AIエンジニア
- UX・UIデザイナー
- エンジニア・プログラマー
といった以上6つの役割です。
デジタル社会を背景に、企業がデジタル化の恩恵を最大限に享受できるようデジタルによる変革を起こすことができるDX人材は、デジタル化がますます進んでいく世の中においてさらに求められる重要な人材となっていくでしょう。
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