最近では、多くの企業がSNSアカウント運用を取り入れ、商品PRやコミュニケーションに活用するようになりました。
中には、SNS担当の部署を設けて、質・頻度の高い投稿を継続し、大きな成果を得ている企業も少なくありません。
しかし一方で、アカウント作成したものの「人員が割けない」「クリエイティブに長けた人材が少ない」などの理由により、投稿が続かず途切れてしまうケースもあると思います。
そこで今回は、今大注目のAI「ChatGPT」をSNSアカウント運用に活用する方法を解説します。
「ChatGPT」は自然言語処理技術に優れたAIチャットボットであり、アカウント運用に必要なタスクや発想をサポートしてくれることに期待できます。
是非とも本記事を最後までご覧いただき、貴社のSNSアカウント運用にお役立ていただければ幸いです。
目次
ChatGPTとは?
画像:ChatGPT
「ChatGPT(チャットGPT)」は、アメリカの人工知能研究所「OpenAI」が開発した、AI(人工知能)を使ったチャットボットです。
大量のテキストデータを用いたAI学習により、優れた自然言語処理を行うことができます。
無料で使えるメインサービスの基本的な使い方としては、チャット欄に要望を入力することで、対話形式で文章を作成・提案してもらうことができます。
画像:ChatGPT
上記の画像では、「東京で桜をみたい」と要望を伝えただけで、東京の桜の名所を特徴とともにリストアップして提案してくれました。
チャットから目的を読み取って文章を作成してくれるので、口語表現で簡単に利用できる点が魅力です。
尚、ChatGPTの概要や特徴ついては、以下の記事で詳しく解説しておりますので、合わせてご参考にしてください。
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ChatGPT(チャットGPT)とは?最先端AIの概要や特徴・活用方法について解説!
ChatGPTをSNSアカウント運用に活用する方法
それでは本項より、ChatGPTをSNSアカウント運用に活用する方法をいくつか解説していきます。
ソーシャルメディアカレンダーを作成する
まず、ソーシャルメディアカレンダーとは、SNSで投稿するコンテンツのアイデアやテーマなどをあらかじめ月間計画に落とし込むものです。
ソーシャルメディアカレンダーの例には、日にちに関連するトピックなどが挙げられ、発信内容を事前に想定しておくことでスムーズに投稿を作成することができるのです。
とはいえ、月のイベントを調べたり週ごとのテーマを決めるには、それなりの時間と発想力も必要になります。
そこでおすすめしたいのが、ChatGPTでソーシャルメディアカレンダーを作成する活用方法です。
画像:ChatGPT
上記のように、ChatGPTにソーシャルメディアカレンダーの作成を依頼すると、
- 月の重要なイベント
- 週ごとの投稿テーマ
- 曜日ごとの投稿内容
- 投稿の具体例
などを提案してくれます。
今回の例では、期間(5月)と業種(レンタカー)を指定してソーシャルメディアカレンダーを作成しており、GWや母の日、父の日に関連したアイデアや、レンタカーに関連する旅行のアイデアなどが、しっかりと含まれていることがわかります。
SNSアカウント運用を継続する上では、コンテンツのネタを確保することは非常に重要です。
ChatGPTで毎月のソーシャルメディアカレンダーを作成してもらうことは、ネタ探しの時短や投稿の継続において、大きなメリットとなるでしょう。
Instagram投稿用のハッシュタグを提案してもらう
SNSアカウント運用では、投稿に付けるハッシュタグ選定が非常に重要です。
ハッシュタグは投稿のカテゴライズに用いられ、中でも、Instagramのハッシュタグは、検索による流入数に大きく影響するため、1つの投稿に複数のハッシュタグを用いることが一般的です。
そこで、Instagram投稿用の効果的なハッシュタグを探したい際に、ChatGPTに複数のハッシュタグを提案してもらう方法がおすすめです。
画像:ChatGPT
上記の例では、ChatGPTが、Instagram投稿用のレンタカー事業に関するハッシュタグを10個提案しています。
参考として今回の例では、
- 事業内容
- 拠点(場所)
- 特徴(訴求ポイント)
- ターゲット(年代)
- 現在の認知度(フォロワー数)
を提示しています。
尚、上記のフォロワーが少ない設定では、投稿数の少ないスモールキーワードが中心に。
フォロワー数の設定を増やしたり、ターゲット条件を広げると、「#ドライブ旅行」「#沖縄カーシェア」「#リゾートドライブ」のような投稿数の多いミドルキーワードが加わることもわかりました。
情報や条件を増やすことで、よりカスタマイズされた内容を提案してくれるので、様々な要望を伝えて試してみることをおすすめします。
また、Instagramでは、投稿ごとにハッシュタグを入れ替える場面もあるので、キャプションの内容などを伝えてハッシュタグ案を提示してもらうのもいいでしょう。
尚、ハッシュタグのキーワードボリュームなどについては、以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご参考にしてください。
関連記事
【重要!】人気投稿となるInstagramの ハッシュタグ(#) の選び方・活用方法を徹底解説!
コンテンツのキャッチコピーやタイトルを提案してもらう
SNSアカウント運用では、数ある投稿の中から、自社コンテンツを目立たせて興味を持ってもらうことが非常に重要です。
いかに内容に優れていても、サムネイルやタイトルが魅力的でなければ閲覧に結びつかず、せっかくのコンテンツが不発に終わってしまいます。
しかしながら、毎回インパクトのある魅力的なキャッチコピーやタイトルを発想するのはなかなか大変です。
そんな時におすすめなのが、ChatGPTにキャッチコピーやタイトルを提案してもらう方法です。
ChatGPTは、様々な文章パターンを蓄積しているため、AIが最適な言い回しを提案してくれます。
例として今回は、YouTubeのサムネイルに使えるキャッチコピーを提案してもらいました。
画像:ChatGPT
上記の例では、
- 商品の概要
- ターゲット(年代・性別)
- 動画の内容
を提示してキャッチコピーの作成を依頼しています。
単にこちらが伝えた文章を組み合わせるのではなく、「手軽さ」や「ヘルシー」など、提示した条件に見合ったキーワードを新たに取り入れて提案してくれています。
投稿のキャッチコピーやタイトルの発想が尽きた際などには、ChatGPTの提案を参考にキーワードなどを取り入れてみるといいでしょう。
DMの返信用テンプレートを作成する
SNSアカウント運用では、DMで問い合わせや予約を受ける機会が増えます。
返信を待たせることなく対応できるように、いくつかの返信用テンプレートを予め用意しておくことがセオリーでしょう。
ChatGPTでは以下のように、DMの返信用テンプレートを作成することもできます。
画像:ChatGPT
上記の例では、リフォーム・修理業を想定し、営業時間・定休日・返信期間の目安を含めた返信用テンプレートを作成しています。
他にも、予約完了やサービス利用後の挨拶など、ChatGPTで自社アカウントに必要なDMテンプレートをいくつか作成しておくと便利です。
補足:追加や修正の要望をチャットで伝えてみよう
ChatGPTが作成した文章の内容が物足りない場合には、追加や修正の要望をチャットで伝えることができます。
例として、先ほどのDM返信用テンプレートに対し、“箇条書きなどを使ってもう少しわかりやすく”と要望してみます。
画像:ChatGPT
すると上記のように、営業時間と定休日が箇条書きにまとめられ、より読みやすい文章に修正されました。
さらには、リフォーム・修理業務の施工例が箇条書きで追加され、全体的な情報量が一気に増えたことがわかります。
ChatGPTの優れる点は、AI(人工知能)により、ユーザーが修正を求めていることをチャットの文面から読み取ることができる点です。
一度で全ての要望を伝えられなくても、チャットで対話するように修正を加えていくことで、より満足のいく文章に辿り着くことができるでしょう。
ChatGPTを実装したツールを利用することもできる
ここまでは主に、ChatGPTのチャットボットサービスでSNSアカウント運用に活用する方法を解説させていただきました。
しかしながらChatGPTの真髄は、言語能力に優れたAIテクノロジーにあります。
一般的に、ChatGPTのAIテクノロジーを実装するにはプログラミングスキルとデータサイエンスの知識が必要になりますが、すでにChatGPTを実装したツールもいくつか登場しており、導入することで間接的にChatGPTの技術を応用することができます。
ChatGPTを実装したツールには、以下のようなものがあります。
ChatGPTを実装したボットビルダープラットフォーム
- 「Dialogflow」Google
- 「Bot Framework」Microsoft
上記2例は、ChatGPTを実装したボットビルダープラットフォームとなっており、チャットボットをLINEの自動応答などに活用することができます。
ChatGPTを実装したAPI
- 「GPT API」OpenAI
- 「Watson Assistant」IBM
上記2例は、開発者向けにChatGPTを実装したAPI(インターフェースで導入可能なアプリケーション)を提供するサービスです。
ChatGPTの技術を実装したチャットボットや自動応答システムを新たに開発したい場合に用いることができます。
LINEや自社アプリに自動応答サービスを活用したい際や、チャットボットを実装して自社アプリを開発したい場合などには、上記のツール・サービスをご参考にしてください。
まとめ
今回は、いま話題のAI「ChatGPT」をSNSアカウント運用に活用する方法を解説させていただきました。
アカウント運用に必要なタスクを効率化できたり、文章作成に必要な発想力をサポートしてくれたりと、活用できる機会が非常に多いことがわかりましたね。
本記事で取り上げたアイデアをご参考に、SNSアカウントに応用していただければ幸いです。
また、SNSアカウント運用の人員・ノウハウでお困りの際は、Find Modelの企業アカウント運用代行がおすすめですので、是非ともお気軽にご相談ください!
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