Z世代から圧倒的な支持を得ていることで徐々に認知されてきた「フィンフルエンサー」という言葉。
しかしまだまだ一般的な存在とは言えず、
「フィンフルエンサーって具体的にどんなもの?」
「フィンフルエンサーを起用する時のポイントは?」
などといった疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、
- フィンフルエンサーとは
- フィンフルエンサー起用時の注意点
- 注目フィンフルエンサー
などを分かりやすく紹介・解説していきます。
ぜひこの記事を参考にフィンフルエンサーについての基本情報を押さえ、マーケティングのバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか。
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目次
フィンフルエンサーとは
フィンフルエンサーとは、個人投資や資金管理、資産運用といった金融系の情報や知識に特化したインフルエンサーのことであり、TikTokやYouTube、InstagramなどのSNSに金融知識を求めるZ世代から急激に人気が高まっています。
また、フィンフルエンサーという言葉は「ファイナンス(Finance)」と「インフルエンサー(Influencer)」を組み合わせた造語で、「金融インフルエンサー」と呼ばれることもあります。
そんなフィンフルエンサーの投稿は、YouTubeやInstagram上でも人気ですが、特にTikTok上で圧倒的な人気を得ていることが特徴。
その証拠にTikTokでは「#investing(投資)」や「#crypto(暗号資産)」などといったハッシュタグがついた動画が数十~数百万本投稿されており、その中でも「#fintok(Finance×TikTok)」は特に人気で300万人以上のユーザーがフォローしているんです。
また、フィンフルエンサーの人気や注目が広まった背景には、
- フィンテック(金融×ITテクノロジー)の拡大
- 暗号通貨や個人投資の普及
- 若年層の経済不安による金融分野への関心の高まり
などがあると考えられています。
フィンフルエンサーに求められる役割・注意点
この章では、フィンフルエンサーに求められる役割や注意点を3つご紹介していくので、実際にフィンフルエンサーアカウントの作成や起用を考えている方は、運用する際の参考にしてみてください。
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
正確性の高い情報を提供する
まず1つ目のポイントは、「正確性の高い情報を提供する」こと。
不正確な情報やコンテンツが多く投稿されている金融ジャンルでは、ユーザーからの信頼性の高さがアカウントの評価に直結するといえます。
その中で他のアカウントと差別化を図るためには、正確性の高い情報を常に発信し続け、地道にユーザーの信頼を得ることが重要なポイント。
また、アカウントの信頼性を高めるために、ファイナンシャルプランナーをはじめとした金融系の資格を取得することも効果的です。
エンタメを意識する
続いて2つ目のポイントは、「エンタメを意識する」こと。
Z世代のユーザーは、フィンフルエンサーが発信する金融に関する知識や情報をSNS内にあるエンタメの一種として捉えているため、短時間で簡単に理解できる内容にすることが大事です。
そのため、極端に専門性が高かったり分かりづらい内容は避け、効果音やエフェクトなどを活用して理解しやすくエンタメ性に富んだ内容・編集をすることが運用のポイントといえるでしょう。
誇大広告やデータの表記ミスに気を付ける
最後に3つ目のポイントは、「誇大広告やデータの表記ミスに気を付ける」こと。
金融サービスは資産に関係するものであるため、フィンフルエンサーが発信する情報には正しさが常に求められ、誇大広告やデータの表記ミスがあった際には金融庁から業務改善や停止命令が下ることも現実的に考えられます。
そのため、PR投稿や具体的な数字を使った投稿をする際は、細心の注意を払うことが必要といえるでしょう。
また、TikTokでは金融サービス商品の広告を禁止するポリシーを導入するなど、ユーザーを不利益や詐欺から守る動きも徐々に活発化してきているので、違反をしないように定期的にポリシーや規約の再確認をしておくことも大事ですよ。
注目フィンフルエンサー5選
ここまではフィンフルエンサーの概要やアカウント運用のポイントを解説してきましたが、続いては注目のフィンフルエンサーアカウントを5つピックアップしてご紹介していきます。
実際にフィンフルエンサーとして人気を得ているアカウントを見ることで、運用する際のイメージがより明確になるのでぜひチェックしてみてください。
それでは一つずつ詳しく紹介していきます。
お金の知識チャンネル【小林修】 さん
画像:@kobayashi.yami|TikTok
TikTokアカウント:@kobayashi.yami
フォロワー数:約4.9万人(2023年3月現在)
まず初めにご紹介するフィンフルエンサーは、「お金の知識チャンネル【小林修】 」さんです。
「お金の知識チャンネル【小林修】 」さんは、消費者金融を経営してきた経験から得たお金にまつわるさまざまな情報を発信するフィンフルエンサー。
TikTokの短い動画のなかで、過剰な編集をせずシンプルかつ分かりやすいことが特徴で、欲しい情報がすぐにキャッチできることが人気の理由と考えられます。
@kobayashi.yami #tiktok教室 #マネー教室 #みんなに見せたい動画 #tiktokトリビア #お金 #税金 #tiktokテキスト ♬ Way Back Home - SHAUN
上記の投稿では、ユーザーの関心を惹きやすい海外の情報としてスウェーデンの税金事情を取り上げ、税率が高い理由や日本とは違うユニークな制度などが紹介されています。
以上から分かるように、ユーザー自身の生活に役立つ情報だけではなく興味をそそられる内容を取り上げることが多くの視聴数を得るためのポイントです。
【お金の教養】のも さん
画像:@nomomoney48|TikTok
TikTokアカウント:@nomomoney48
フォロワー数:約1.6万人(2023年3月現在)
続いてご紹介するフィンフルエンサーは、「【お金の教養】のも」さんです。
「【お金の教養】のも」さんは、投資による資産運用・資産形成をテーマに動画を投稿しており、役立つ知識から実業家の収入事情までシンプルな動画構成で紹介しています。
また、証券マンとしての経歴があることで発信される情報の信頼性も高いため、今後もフォロワー数が伸びていくことが予想されます。
@nomomoney48 買ってはいけない金融商品#買ってはいけない#金融商品#投資#貯蓄#NG ♬ オリジナル楽曲 - ADM
上記の投稿では、人間の持つ「損をしたくない」という心理を利用した、買ってはいけない金融商品について投稿し、8万回近い視聴回数を獲得しています。
もちろんタイトルだけでなく内容も伴っていることで動画が成立しているので、引きのあるタイトルとそのタイトルに負けないインパクトのある内容をセットとして動画を作ることが、フィンフルエンサーとしての人気を得るための要因といえるでしょう。
両学長 リベラルアーツ大学 さん
YouTubeチャンネル:両学長 リベラルアーツ大学
チャンネル登録者数:約232万人(2023年3月現在)
続いてご紹介するフィンフルエンサーは、「両学長 リベラルアーツ大学」さんです。
「両学長 リベラルアーツ大学」さんは、チャンネル登録者数が230万人以上と金融系ユーチューバーの中でもトップクラスのフィンフルエンサーです。
投稿されている動画の内容は、副業や節約法といったカジュアルな内容から税金や保険などの専門的なものまで幅広く投稿されており、編集もポップで親しみやすいため世代を問わず支持を受けていると考えられるでしょう。
上記の投稿では、投資や資産運用自体の情報ではなく、「お金に対してどのようなマインドで接すればいいのか」というベクトルで動画を作り、視聴者のマネーリテラシー向上の手助けをしています。
以上のような動画を見たうえでチャンネル内の他の動画を見てもらうことで、視聴者がより現実的に投資や資産運用のアクションに移ることが期待できます。
そのため論理的な解説ばかりではなく、多角的な視点から捉えた「お金」に関する情報の発信も大きな支持を得るために必要な要素の一つといえるでしょう。
BANK ACADEMY / バンクアカデミー さん
画像:BANK ACADEMY / バンクアカデミー | YouTube
YouTubeチャンネル:BANK ACADEMY / バンクアカデミー
チャンネル登録者数:53.1万人(2023年3月現在)
続いてご紹介するフィンフルエンサーは、「BANK ACADEMY / バンクアカデミー」さんです。
「BANK ACADEMY / バンクアカデミー」さんは、がポップなペンギンのイラストが目印の学校では教えてくれないお金の知識を学ぶことができるチャンネルで、
- つみたてNISA
- iDeCo
- 年金
- 社会保険
- 楽天経済圏
- 資産運用
- キャッシュレス
といったジャンルの動画を中心に投稿されています。
上記の投稿では、チャンネル内でも特に人気のジャンルである「つみたてNISA」に関して、実績を公開することで視聴者に対して運用のイメージをより明確に伝えています。
投資の始め方を紹介するフィンフルエンサーは多くいますが、以上のように実際の運用状況まで公開することで発信者への信頼性が増し、さらに多くの視聴数や登録者数につながっていると推測できます。
vacay(ヴァケイ)|暮らし・お部屋・お金 さん
画像:@vacay_room|Instagram
Instagramアカウント:@vacay_room
フォロワー数:約17.7万人(2023年3月現在)
最後にご紹介するフィンフルエンサーは、「vacay(ヴァケイ)」さんです。
「vacay(ヴァケイ)」さんは、”お部屋や暮らしを豊かにする”をコンセプトに、便利グッズやライフハック情報とともに、節約や投資といったお金にまつわる投稿をおこなっています。
金融関連の難しそうな話題を身近な暮らしの要素と組み合わせることで、ユーザーが興味を持ちやすくなる工夫がされており、女性を中心に人気を集めています。
上記の投稿では、投資初心者に向けてリアルな悩みに共感しつつ、資産運用サービスの仕組みやメリットを分かりやすく紹介しています。
また、投資の始め方が分からない方へのガイドが配布されていたり、情報量の少ないシンプルサムネイルなど、初心者にフォーカスした安心感のある投稿が人気を集めている要因と考えられるでしょう。
まとめ
今回この記事では、フィンフルエンサーについて詳しく紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
フィンフルエンサーはZ世代を中心に人気が高いことから、今後もさらに注目が広がっていくことが予想される分野です。
これからのマーケティングやプロモーションにフィンフルエンサーを起用したい方は、ぜひご相談ください。
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