2024年においても、マーケティングの中心はSNSになると予想されます。
特に、昨今のSNS普及率は加速する一方で、コミュニケーションだけでなく情報検索ツールとしての役割も果たしています。
では、企業が2024年のSNSマーケティング戦略を練る上では、果たしてどのような点がポイントになるのでしょうか?
本記事で、SNSやネット利用に関する最新の動向・データの中から特に押さえておきたい内容をピックアップしておりますので、是非とも今後のSNSマーケティングにお役立ていただければ幸いです。
目次
2024年のSNSマーケティングで押さえておきたい最新の動向・データ
それでは、2024年のSNSマーケティングで押さえておきたい最新の動向・データを取り上げて解説していきます。
インターネット利用者に占めるSNS利用者の割合は80.0%
まずは大枠的なデータとして、SNS利用者の最新動向を取り上げます。
以下、総務省による「情報通信白書」の調査結果をご覧ください。
SNSの利用状況
上記によると、最新のインターネット利用者に占めるSNS利用者の割合は80.0%に達していることがわかります。
また、本データは小学生以下や年配層も含まれているため、消費が活発な年齢層ではさらに高いSNS利用率であることが窺えます。
実際には60代においても7割超えになっており、SNS=若い世代という認識は完全に風化したと言えるでしょう。
SNSの利用目的、1位は「コミュニケーション」、次いで「情報収集」
では次に、幅広い世帯に普及するSNSの主な利用目的について、引き続き総務省の「情報通信白書」から最新の調査結果を取り上げます。
SNSの主な利用目的は以下の通りです。
SNSの利用目的(複数回答)
SNSの利用目的で最も多いのは「コミュニケーションのため」です。
日本は「LINE」の利用率が高いので、通話・メッセージに役立つ点も結果に反映されていると言えるでしょう。
また「LINE」は、公式アカウントによるクーポン発信や予約処理など、マーケティングに活用される事例が増えてきており、今後も導入する企業は多いと考えられます。
次いで多い回答は「知りたいことについて情報を探すため」となっており、SNSが情報収集の役割を大きく担っていることが窺えます。
特に最近はあるとあらゆるジャンルで情報発信力に優れたインフルエンサーが活躍しており、お気に入りのアカウントをフォローすることで習慣的にSNSから情報収集するユーザーも増えてきています。
インフルエンサーとのタイアップ施策はもちろん、企業自らがユーザーに役立つ情報を届け、SNSでの発信力を磨くことがさらに重要になるでしょう。
幅広い世代で「コスパ」意識高まる
続いて重要視したいのが「コスパ」への意識です。
以下、消費者庁による「消費者意識基本調査」の調査結果をご覧ください。
上記によると、消費行動において費用対効果(コストパフォーマンス)を重視する人の割合は高く、10代〜50代の過半数の方が「とても当てはまる」「ある程度当てはまる」と回答しています。
特に、20代〜30代はコスパへの意識が高く、今後も脱ブランドの流れを考慮しながら、質の高さやお得感を押し出していくことが重要になるでしょう。
また、SNSでの商品レビューを中心としたインフルエンサーマーケティングも引き続き有効な施策といえます。
若い世代ほど「タイパ」を意識
さらに若い世代においては、「タイパ」への意識が顕著に高まりつつあります。
引き続き、消費者庁による「消費者意識基本調査」の調査結果をご覧ください。
上記では、「費やした時間に対する成長を重視する(か)」という項目で「タイパ」への意識を調査しており、若い世代ほど「タイパ」を意識する傾向が見られています。
中でも10代後半は、全世代で唯一コスパよりもタイパの方が高い回答数となっており、今後は年代の成長と共にさらに「タイパ」への意識が浸透していくと予想されます。
Z世代、α世代が中心の市場では、特にランニングコストや長期的なメリットをアピールすることが重要でしょう。
また、情報量のタイパに優れるショート動画の活用もマーケティングにおいてさらに重要度を増すことが予想されます。
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Z世代が選ぶ「今後(いまよりも)流行りそうなSNS」1位はInstagram
TikTokが若い世代から流行したように、SNSでは若い世代のトレンドが非常に重要です。
そこで、今後のSNSの動向を予想する重要情報として、LINEリサーチによる「若者の流行調査」を取り上げて解説いたします。
Z世代(全国15~24歳)を対象にしたリサーチによると、「今後(いまよりも)流行りそうなSNS」の1位はInstagram(48.6%)となっており、半数近い回答を獲得しています。
Instagramといえば、日本ですでにブームを迎えている印象がありますが、若い世代からは今後さらに流行りそうという認識のようです。
実際にInstagramでは2023年に収益化機能が拡充されており、今後ますますクリエイターの活動が活発化することに期待されています。
また2位はTikTok(37.2%)となっており、InstagramのリールとTikTokのショート動画は今後もSNSで大注目のコンテンツと言えるでしょう。
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SNS新勢力では「BeReal」「Discord」に注目!
引き続きLINEリサーチの「若者の流行調査」に注目すると、主要SNS企業を除いた上位には「BeReal」と「Discord」がランクインしています。
BeReal
「BeReal」は、無加工・無編集のリアルな投稿が話題のSNSで、若い世代の女の子たちを中心に人気を集めています。
「映えないSNS」とも言われ、Instagramとは両極端な性質で差別化されていることから今後もユーザー層を拡大していきそうです。
Discord
「Discord」は、主にゲーム環境に特化したコミュニケーションツールとして人気を博しており、男女共に高い利用率を誇ります。
例として、eスポーツでも人気のアプリ「Identity V第五人格」の公式ディスコードには、6万人を超える参加者が集まっており、企業の公式アカウントが情報発信可能なコミュニティとしても注目されています。
「BeReal」「Discord」共に、特徴やジャンルがはっきりしていることで、利用者を確実に獲得している印象を受けますね。
企業が情報発信や消費者とのコミュニケーションに活用している事例も出始めているので、新勢力のSNSにもさらに注目していきまましょう。
出典:LINEリサーチ
まとめ
さて、今回は2024年のSNSマーケティングに向けて、SNSやネット利用に関する最新の動向・データの中から特に押さえておきたい内容を解説させていただきました。
SNSの利用率が増え続ける中、最近は利用目的や人気コンテンツの傾向に変化が見られ始めています。
特にSNSのトレンドは、Z世代以下の若い世代の影響が非常に大きいのでZ世代の消費行動の特徴にも引き続き注目していきたいところです。
尚、最新ノウハウを活かしたSNSマーケティング・インフルエンサーマーケティングをご検討の際は、是非とも「Find model」にご相談いただければ幸いです!
インスタラボ編集部の公式記事。
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