YouTubeの機能である、ショート動画。短い尺の動画配信と言えば、15秒から1分程度のTikTokやInstagramのリール投稿機能があります。
まだリリースされて間もないサービスのため、詳しくご存じない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、YouTubeの新機能であるショート動画とは、という所から活用事例についてまで幅広くご紹介します。
動画の参考になるポイントもあわせて紹介していますので、YouTubeの動画投稿について悩んでいる際のヒントとしてお役立てください。
目次
ショート動画とは
始めに「YouTubeショート動画」とは何かについて解説していきます。
YouTubeのショート動画とは、縦型の動画を投稿・閲覧できるYouTubeの新しいサービスです。
動画の長さは、最大60秒までとなっており、YouTubeのショート動画用に投稿することが可能です。
また、投稿された動画は「YouTubeショート」の部分から閲覧ができます。画面をスワイプすると次の動画が再生されて、通常のYouTubeと同じようにコメント、高評価、低評価ができる機能もついています。
基本的にYouTubeの動画は3分以上の尺があるものが多いですが、YouTubeショートは最大1分の動画になります。
なので、ちょっとしたスキマ時間や暇つぶしとして、手軽に動画を楽しむことが可能になる、新しいコンテンツです。
企業のYouTubeショート動画活用事例
それでは早速、企業のYouTubeショート動画活用事例について紹介していきます。
大京警備保障株式会社
まず始めにご紹介する企業は、大京警備保障株式会社(旧「大京警備保障のおじさんが可愛いを目指すチャンネル」)です。
「警備のイメージを覆す」をモットーに、SNS上で精力的に活動を行っている企業です。
画像:大京警備保障株式会社
企業公式アカウントながらYouTubeチャンネル登録者数は約17.5万人、動画の総再生回数1億4千万回以上を突破しています。(2022年2月現在)
その他のSNSも広く活用しており、フォロワーは数万人~。TikTokに至ってはフォロワー数170万人を超えている驚異的なファンを抱えるSNSマーケティングに非常に秀でた企業です。
内容として40〜50代中年男性社員たちがダンスを踊っている動画など、ほのぼのとした動画を多数投稿。
その他、今ホットなアニメネタを取り入れた動画を投稿したりと、トレンドも貪欲に取り入れて大きな話題を生み出している、今SNS上で非常に注目の企業です。
面白いだけではなく、和やかでほんわかした会社の雰囲気が動画を通して伝わってきます。やはり、実際に働きたい会社があったとしても、内部のリアルな様子はなかなか把握できないと思います。
だからこそSNSを通じて、会社の内側の様子やどのような社員が活動しているのかをYouTubeや、ショート動画で発信していくことで、企業のブランディングにつなげることも可能になってきます。
マイナビ転職【公式】
次にご紹介するのは、マイナビ転職【公式】です。
画像:マイナビ転職【公式】
就職活動を経験された方でしたら、1度は耳にしたことのある企業なのではないでしょうか。
マイナビは、就職・転職・進学情報の提供や人材派遣・人材紹介などを行っている、大手人材・広告企業です。
マイナビ転職のチャンネルで「仕事あるある」や「転職あるある」をYouTubeショートとして公開しています。
あるある動画を出しているユーチューバーやティックトッカーは人気が高く、SNSでバズっているのをよく目にすると思います。
YouTubeの1つの動画として出すには尺が短いですが、ショート動画だったらサクサクと見ることができるのに加えて、動画数としても増やすことができます。
また、出したショート動画をYouTubeのまとめ動画として出してもよいでしょう。
コンテンツが多いことは、ユーザーにとって、企業の信頼感にも繋がります。
このように、人気になりそうな動画のコンセプトを考えて投稿に数をしっかり増やしていく、という点もポイントになってきます。
資生堂
次にご紹介するのは、資生堂 Shiseido Co., Ltd.です。
資生堂は化粧品メーカーとして、日本国内で第1位、世界では第5位という世界的なシェアを誇る企業です。
資生堂の中でも数々の人気ブランドが展開されています。 そんな資生堂は、ユーチューブショートで商品の紹介をメインに動画を公開しています。
新商品の化粧水ミストの使い方や、パウダーのおすすめポイント訴求など、商品を購入したユーザーはもちろん、まだ購入していないユーザーに対しても「欲しい!」と思わせるような、実用性のあるユーチューブショートです。
2分以上の動画をわざわざ見ないようなユーザーに対しても、ショート動画ならばスキマ時間に見ることができるため、訴求しやすくなっていると思います。
尺が短いからこそ、要点がまとまった実用性のあるコンテンツを制作することができるので、是非このように応用してみてはいかがでしょうか。
株式会社 明治
最後にご紹介するのは、株式会社明治です。
画像:株式会社明治
明治といえばチョコレートやキャラメルなどのお菓子が有名ですが、他にもプロテインなどの製造・販売も行っています。
明治は、ユーチューブショートでレシピ動画をメインに投稿しています。
チョコレート、アイスクリームなどの王道商品ではなく「プロテインを活用した」一見変わったレシピを公開して おり、ヨーグルト風味のプロテインで作れる、カレー味のチキンコールスローのレシピなど、あっと驚くような組み合わせで作ることのできる料理レシピ動画が掲載されています。
写真だけでレシピを発信すると、工程によっては分かりにくくなる可能性があったり、解説の文字数が多くなりすぎて離脱率を高めてしまうこともあります。
なので、インスタグラムやティックトックなどの短い動画でレシピを紹介している企業は多くなっており、非常に人気の高いコンテンツです。
その中で、どのように差別化して認知拡大を図るか、という点が非常に重要になってきます
まとめ
YouTubeショート動画活用事例についてご紹介させていただきました。
YouTubeのショート動画のポイントとしては、ユーザーが自ら動画を選ぶユーチューブの基本的な動画と比べて、不特定多数のユーザーにリーチすることが可能になっているという点です。
その結果、動画やチャンネルを知ってもらう機会が以前より増加して認知が広がるきっかけになり、チャンネル登録者数の増加につながる可能性も十分にあります。
InstagramのリールやTikTokの動画を、YouTubeのショート動画に応用してみる、などの工夫もできると思います。
他のSNSと比べて、YouTubeショート動画はまだ事例や取り入れている企業も少ないという現状があります。
是非、本記事を参考にしていただいて、ユーザーに認知を広められるような、有益な動画を作っていきましょう。