
YouTube、より手頃な広告なし視聴プラン「Premium Lite」を米国などで提供開始
YouTubeは、広告なしで動画を視聴できる新しいプラン「Premium Lite」の提供を、米国で開始することを発表しました。月額7.99ドルという、より手頃な価格で、YouTubeの視聴体験を向上させることができます。
YouTubeによると、「本日より、米国でPremium Liteの試験運用を拡大します。Premium Liteは、月額7.99ドルで、YouTube上のほとんどの動画を広告なしで楽しめる、新しい、より手頃な方法を提供します。」とのことです。今後数週間で、現在パイロット版を提供しているタイ、ドイツ、オーストラリアのすべてのユーザーも利用できるようになる予定です。
画像 | YouTube Rolls Out Ad-Free ‘Premium Lite’ Subscription Offering
Premium Liteは、昨年から試験的に導入されていましたが、この度、正式に提供範囲を拡大することになりました。YouTube Premiumの主な魅力の一つである広告なし視聴を、より安価に実現できるため、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、Premium Liteでは、一部のコンテンツで広告が表示される場合があることに注意が必要です。YouTube側の説明によると、Premium Liteユーザーは、一部のエリアでは広告が表示される可能性があるとのことです。
既存のYouTube Premiumプランでは、広告なし視聴に加えて、YouTube Musicの利用やバックグラウンド再生などの機能も提供されています。一方、Premium Liteは、広告をなくすことだけに特化した、よりシンプルなプランとなっています。
YouTube Premiumの加入者数は現在1億2500万人を超えていますが、これはYouTubeの月間アクティブユーザー25億人のうち、わずか5%に過ぎません。
2023年には、Elon Musk氏がTwitter(現X)の収益の50%をユーザーのサブスクリプションから得る計画を発表し、有料のソーシャルメディアサブスクリプションが議論を呼びました。しかし、歴史的に見ても、無料で利用できるプラットフォームに対して、実際に料金を支払うユーザーはごくわずかです。
広告がない方が便利であることは確かですが、少しでも節約したいと考えるユーザーにとっては、広告が表示されることは許容範囲内である場合が多いでしょう。現在の経済状況を考えると、この傾向はさらに強まると考えられます。
実際、X Premium、Meta Verified、Snapchat+など、新たに追加されたソーシャルメディアのサブスクリプションサービスは、いずれも主要な収益源として大きな成果を上げていません。
関連記事はこちら▼
まとめ
YouTube Premium Liteは、広告なし視聴を求めるユーザー層に新たな選択肢を提供することで、有料会員の増加に貢献することが期待されます。しかし、ソーシャルメディアのビジネスモデルにおいて、サブスクリプション収入が主要な収益源となるには、まだ課題が多いと言えるでしょう。
SNSマーケティングのプロ集団であるインスタラボ編集部は、月間120万PVを超えるメディア運営と13,700件以上の支援実績を通して、企業や個人のブランド力を高めるお手伝いをしています。 最新のトレンドや効果的なマーケティング戦略を分かりやすく発信し、お客様のビジネス成長を力強くサポートいたします。 SNSマーケティングに関するお悩みは、私たちにお任せください。
▼関連記事
▼おすすめ資料をダウンロードする