「YouTube動画」や「YouTubeライブ」では長時間の動画を投稿でき、テーマについて詳しい話をできる点は大きなメリットです。
しかし一方で、欲しい情報だけを手に入れたい人にとっては「動画のどの部分が一番重要なのか?」と、欲しい情報を見つけるのにストレスを感じることもあります。
そこで活用したいのがYouTubeの「目次(チャプター)」機能です。
チャプター機能を使うことで、「動画開始から何分後にこんな話をしています」と視聴者がわかるようになり、動画を閲覧する利便性が高まります。
今回はそんなYouTubeの
- 目次(チャプター)機能の使い方
- 目次(チャプター)機能のメリット
をわかりやすく解説します。
あなたが動画を見る立場であれば、目次(チャプター)を利用してほしい情報を無駄なく手に入れることができるようになります。
あなたが動画を投稿するユーチューバーであれば、動画の構成や盛り上がるパートや特に見てほしい箇所をユーザーに示すことができ、動画の利便性を高めることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
YouTubeの目次(チャプター)とは
YouTubeの目次(チャプター)とは、YouTube動画の内容に応じて目次を設定し、目的の動画再生時間までジャンプできる機能です。
画像:Video Chapters, RPM, and Live Control Room | Creator Roundup Powered by TeamYouTube|YouTube インスタラボにて赤枠とテキスト追加
目次(チャプター)は、動画の概要欄に「動画の時間」+「目次(チャプター)名称」の形で追加されているテキストで、目次をタップ/クリックすることで、目的の動画再生時間のタイミングまでジャンプすることができます。
動画の再生を調節するシークバーにも設定した目次に沿ってチャプターが追加され、サムネイル画像とあわせて今はどのような話をしているのかを直観的に理解できるようにもなります。
なお、YouTubeのアプリでは各チャプターのカードが一覧で表示され、より直観的にわかりやすくなっています。
画像:Video Chapters, RPM, and Live Control Room | Creator Roundup Powered by TeamYouTube|YouTube インスタラボにて赤枠追加
YouTube動画の目次(チャプター)の作り方
YouTube動画の目次(チャプター)の作り方はいたって簡単で、動画の概要欄の編集画面にて目次(チャプター)をテキストで記入するだけで完成です。
ちなみに、すでに公開済みのYouTube動画にも後から追加で目次(チャプター)を設定することもできます。
ただ、YouTube動画の目次を正常に作るためのルールが少しありますのであわせて紹介していきましょう。
まず、YouTubeスタジオにて目次を追加したい動画の「編集ボタン(えんぴつマーク)」から動画の編集画面を開きましょう。
動画のタイトルや概要欄の編集画面が開きます。
画像:Video Chapters, RPM, and Live Control Room | Creator Roundup Powered by TeamYouTube|YouTube インスタラボにて赤枠追加
概要欄に「目的のタイミングの再生時間」+「目次(チャプター)名」を記入していきましょう。
たとえば、料理の作り方であれば
- 00:00 今回のメニュー紹介
- 01:00 材料の紹介
- 03:00 調理開始
- 10:00 完成・実食
のように作ります。
テキストで一覧をつくり、貼り付けてもOKです。
画像:Video Chapters, RPM, and Live Control Room | Creator Roundup Powered by TeamYouTube|YouTube インスタラボにて赤枠とテキスト追加
YouTube動画で目次(チャプター)を作る際のルール
YouTube動画で目次(チャプター)を作るにはいくつかのルールがあります。
ルールは以下の通りです。
- 時間と目次(チャプター)タイトルの間に半角スペースを入れる
たとえば、「10:00いざ実食!」はNG。「10:00 いざ実食!」のように時間とテキストの間に半角スペースを入れます。 - 目次(チャプター)は半角数字のみで記入する
たとえば、「12:34(すべて全角)」「12:34(一部全角)」は使用できません。 - 目次(チャプター)の最初は必ず「00:00」ではじめる
たとえば、「00:01」から目次はスタートできません。「00:00」にする必要があります。 - 目次(チャプター)は最低3つ以上設定する
たとえば、「00:00 はじめに」「10:00 おわりに」のように、目次は3つ未満では作れません。 - 目次(チャプター)は昇順で時間を設定する。
たとえば「10:00(10分)」の次に「05:00(5分)」は設定できません。 - 目次(チャプター)の最短の長さを10秒以上にする
たとえば、「00:00 表紙」「00:05 挨拶」のように、10秒未満のチャプターは作成できません
上記のYouTube動画の目次をつくるルールを守り、テキストなどであらかじめ一覧化しておくと簡単に目次(チャプター)をつくりやすいのでおすすめです。
YouTube動画に目次(チャプター)がうまく追加できない場合は、上記のルールが満たせていない可能性がありますので、チェックしてみましょう。
YouTubeの目次(チャプター)のメリット
YouTubeも目次(チャプター)を設定するメリットとしては以下を挙げることができます。
動画視聴者、動画投稿者の両方にとってのメリットを紹介しましょう。
YouTube視聴者側の目次のメリット
視聴者のメリット:ほしい情報にダイレクトにアクセスできる
動画を見る視聴者の立場だと、自分が欲しい情報にたどり着くまで動画を一通り視聴しないといけないこともしばしばあります。
特にライブ配信のアーカイブ動画などはいろいろなテーマを雑談形式で話している動画投稿者も多く、要素がバラバラになり、それこそ知りたい情報にたどり着けないことも。
目次(チャプター)を設定しておくことで、長い動画であっても自分が欲しい情報に直接ジャンプでき、情報収集の効率を高めることができます。
視聴者のメリット:コメント上で自分の好きなシーンをタイムスタンプで示せる
たとえば、コメントで「5:10 のボケがすべったところ好き」のように、動画内のどのシーンが面白かったか、あるいは自分はこう思ったなど感想を述べる際に目次(チャプター)機能が役立ちます。
(番外編)視聴者のメリット:視聴者もコメント欄で目次を作れる
目次を作るのが面倒くさいという動画クリエイターもいるかもしれませんが、そんなとき、根強いファンが目次を作ってくれることもあります。
作成してくれた目次(チャプター)はコメント欄にて他のユーザーにも表示されるので、ファンに支えられながらYouTubeチャンネルを盛り上げていくこともできます。
※もちろん、ファンとの良好な関係が気付けていることが前提になります
YouTube動画投稿者側の目次のメリット
動画投稿者のメリット:動画の構成をわかりやすく伝えられる
動画を投稿する立場だと、動画のスタートから終わりまでの構成を順を追って目次にできるため、どんな内容の動画なのか視聴者にわかりやすく伝えることができます。
動画投稿者のメリット:盛り上がる箇所、見せたい箇所をピックアップして教えてあげられる
たとえば長時間の動画で盛り上がる箇所をピックアップして視聴者に伝えることができます。
また、自分の見てほしい部分のみを目次(チャプター)として紹介することもできるため、たとえば動画内で商品紹介をしている場合は、商品を魅力的に紹介しているシーンへ視聴者を誘導させることもできます。
複数商品を紹介しているなら、それぞれの商品別に目次(チャプター)を分けることもできるため大変便利です。
動画投稿者のメリット:視聴者に満足してもらえる
先に紹介していますが、YouTube動画に目次(チャプター)を設定しておくことで、視聴者の情報収集効率を高めてあげることができます。
視聴者は目次をタップ/クリックすることで長時間動画の(自分にとって)必要ないシーンは飛ばし、さっとほしい情報を手に入れることができます。
続いて別の動画で欲しい情報を手に入れて…と、結果的にYouTubeチャンネル内の回遊性を高めることにつながります。
Googleなど検索エンジンで強調表示される(SEOに強くなる)
YouTube動画に目次(チャプター)を入れると、SEO(検索エンジン最適化)の観点から有利になります。
たとえば、以下の画像は検索エンジン大手であるGoogleでの検索結果の画面です。
YouTube動画がピックアップされ、さらに設定している目次が「この動画には○○件の重要なシーンがあります」と強調表示されています。
画像:Google 検索結果
検索エンジンは検索者の意図を満たせる検索結果を表示しようとしているため、検索エンジンから「情報を探している人の求める情報が載っている動画だ」と判断してもらえれば優先的に動画が表示されて多くの人にYouTube動画を見てもらうことも可能です。
もちろん、YouTube内でも同様にアルゴリズムがはたらいているため、ユーザーの求める情報を端的に提供するという役割を目次で追加できる点は大きなメリットとなります。
YouTubeの目次(チャプター)のデメリット
YouTubeの目次(チャプター)は視聴者としては特にデメリットはありません。
一方で、動画投稿者の場合、YouTube動画の目次(チャプター)を設定すると「動画をすべて見てもらえなくなる」事態が発生します。
もはや長時間の動画をただボーっと見ている視聴者はいません。丁寧に作った動画も、1.5倍速で見たり、動画の導入部分はスキップして重要なポイントのみをつまみ食いするという視聴方法がもはや一般化しているのです。
ですので、動画投稿者の視点で見ると、
- 頑張って作った動画を全部見てもらえない
- YouTubeチャンネルとして再生時間を稼げない
- 再生完了カウントを稼げない
といった事態も少なからず出てきてしまう点はデメリットと言えるでしょう。
むやみにYouTube動画のムダを削いではいけない
デメリットで紹介していますが、YouTubeの目次(チャプター)の性質上、必要ないと判断されたシーンは飛ばされてしまいます。
しかし、無駄な部分を削りすぎるのもYouTubeチャンネルとして危険です。
というのも、YouTube動画の「無駄な部分」を楽しみにしているファンも多くいるためです。
たとえば、新しい化粧品を紹介する動画だったとき、単にメイクをほどこして、ビフォーアフターを見せて、商品を紹介するだけの動画は面白みがありませんし、あなたらしさを感じません。
ファンは「あなたらしいコンテンツ」を楽しみにしています。
最近あったことについての雑談、辛かったことや楽しかったことの共有など、本筋から逸れた「無駄な部分」に共感して好きになっているファンも多くいるのです。
もちろん、自分のYouTubeチャンネルの性質にもよりますが、目次をつけても動画を最初から最後まで見てもらうにはどのように作り込めばいいか、ファンの人たちを思い浮かべながら深く考えて動画づくりをしていきましょう。
それこそ、YouTubeチャンネルのファンにどんな動画や構成が見やすいか意見をもらうのも一つの手です。
ファンと共に作り上げる一体感のあるYouTubeチャンネルは他のユーザーにも魅力的に映り、新しいファンの獲得や他の動画投稿者とのシナジーも生まれやすくなりますので、ぜひファンに目を向けた動画づくりを心がけてみましょう。
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まとめ
YouTube動画の目次(チャプター)機能について紹介してきましたが、いかがでしたか。
本の目次と同じように、YouTube動画の目次は動画を見る人にとって利便性の高い機能になります。
手間はかかってしまいますが、せひ設定してユーザーの利便性を高めていきましょう。