SNSでは近年、企業以外にも様々な機関・機構が情報発信を行う姿が見られます。
地方の自治体が地域の魅力について発信することを目的としたアカウントも多く、ユーザーの興味・関心を引くようなコンテンツ制作を行っている投稿も見られます。
そこで今回は、X(旧Twitter)を活用して自治体とインフルエンサーのタイアップをしている地域活性化成功事例3選をご紹介します。
加えて、X(旧Twitter)を利用した情報発信の際やインフルエンサーとコラボする際に重要なポイントもまとめて解説していきます。
地域の魅力を発信していきたい団体のSNSご担当者様は、ぜひ最後までご一読ください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
X(旧Twitter)でインフルエンサー施策をするときのポイント
実際の成功事例を見る前に、まずは地域活性化を目的としたX(旧Twitter)上のインフルエンサー施策をするときの3つのポイントをご紹介していきます。
ポイントを踏まえてタイアップを行うことで、タイアップ投稿の効果をより高めることが可能となりますので、是非確認していきましょう。
複数回投稿を行ってもらえるインフルエンサーが有効
X(旧Twitter)はInstagramやYouTubeなどの他SNSと比較した際、投稿がタイムラインを流れていきやすい傾向にあります。
また、1投稿につき画像は4枚まで・無料ユーザーはテキスト140文字までという制約もあるため、発信できる情報は限られます。
そのため、1度の投稿だけではユーザーの印象に残りずらいといった懸念があります。
上記の点から、X(旧Twitter)では複数回に分けた投稿や、長期的にタイアップを行ってもらえるインフルエンサーとのタイアップが有効であると言えるでしょう。
ツリーを活用して投稿を行ったりハッシュタグを利用することで、前投稿を再びユーザーに閲覧してもらうことにも繋がるでしょう。
拡散したくなるようなエンタメ性のある投稿
X(旧Twitter)の特徴として、リポスト機能による拡散性の高さが挙げられます。
より多くのユーザーに投稿を閲覧してもらうには、この拡散力を活かすことが必要不可欠です。
上記の点から、ユーザーが拡散したいと感じられる・幅広いユーザーが楽しむことのできるようなエンタメ性のあるコンテンツを提供することが重要となるでしょう。
インフルエンサーによる投稿では、インフルエンサーのフォロワーが楽しめる投稿であることもポイントです。
普段のインフルエンサーの投稿のエンゲージメントを分析することで投稿の方向性を決定していくことも有効となるでしょう。
発信したい内容と相性の良いインフルエンサーの選定
地域の魅力を発信する際には、どんな魅力を発信するかというポイントを決定することが重要です。
インフルエンサー選定の際は、ユーザーに押し出していきたい地域の特色と相性の良いジャンルのインフルエンサーとタイアップを行っていくことが必要となるでしょう。
例えば、地域の特色としてアートの魅力を発信したい場合には、日ごろからアートに造詣の深いインフルエンサーとコラボすることで、インフルエンサーのフォロワーにも興味を持ってもらいやすくなります。
また、コラボ投稿とインフルエンサーの普段の投稿との親和性も高くなるため、投稿からPR感を感じさせにくく、フォロワーからも信頼感を感じられやすいといったメリットもあります。
まずはどんな風に魅力を発信していくかという戦略を決めた上で、的確なインフルエンサー選定を行っていきましょう。
【X(旧Twitter)編】自治体とインフルエンサーのタイアップによる地域活性化成功事例3選
ここからは、X(Twitter)を使った自治体とインフルエンサーのタイアップによる地域活性化の成功事例を3つピックアップしてご紹介していきます。
順番に詳しく見ていきましょう。
福島県相馬市
画像:相馬市公式ホームページ
最初にご紹介するのは、福島県相馬市が実施したインフルエンサータイアップ事例です。
相馬市は福島県の東北端にあり、年間の気温差が少なく住みやすい土地としても有名です。
海の恵みや大地の恵みが豊富であることから、食の名産も多いのが魅力でもあります。
そんな相馬市は、「道の駅そうま」のリニューアルを記念して、大食いアイドルとしても有名なインフルエンサー、もえあずさんこともえのあずきさんとのタイアップを行っています。
【タイアップ事例】相馬市×もえのあずきさん
福島県相馬市にある『道の駅そうま』が2022年10月20日リニューアルオープン!!
それを記念して✨
これから毎月もえあずが【相馬市】へあそびにいってSNSで魅力を伝えていきます☺️#もえあずin相馬市 #PR pic.twitter.com/maZMorKRKM— もえあず(エラバレシ) (@moeazukitty) October 15, 2022
投稿では道の駅のリニューアルを知らせ、毎月定期的に相馬市の魅力を伝えることを記載しています。
オリジナルのハッシュタグ#もえあずin相馬市を付けることで、ハッシュタグをタップした際に相馬市のPR投稿を閲覧できるような工夫も行っていることが分かります。
この日は焼肉食べまくったよ
A5ランク黒毛和牛【相馬牛】めちゃくちゃ美味しいしこのお店コスパよくて大満足やった
そのあと大好きな梨狩り✨
この地域は潮風があたるから、ミネラル豊富でみずみずしく甘い梨が育つみたい#もえあずin相馬市 #pr pic.twitter.com/HmtYSNbHAy— もえあず(エラバレシ) (@moeazukitty) October 15, 2022
その他のPR投稿では相馬市のグルメを楽しむ姿を画像と共に紹介しています。
相馬市のグルメの魅力を訴求できるような、大食いタレントであるもえあずさんならではの投稿内容となっており、ビジュアルの可愛らしさからフォロワーも楽しめるような投稿内容となっております。
上記のように定期的に魅力の発信を行ってもらうことでフォロワーにもイメージ付けが行いやすく、より相馬市のイメージ付けを行うことができます。
また、相馬市は食の魅力を中心にPRを行っていることから、食のイメージの強いインフルエンサーの起用を行っていることが分かります。
インフルエンサーとタイアップを行う際は、地域の魅力としてPRしたいポイントを決めた上で適切なインフルエンサー選定を行うのが良いでしょう。
佐賀県
画像:佐賀県
次にご紹介するのは、佐賀県が実施したインフルエンサータイアップ事例です。
佐賀県は、九州の北西部に位置しており、水産業が盛んなことでも有名です。
また、豊かな自然に恵まれた住環境があり、お隣の福岡都市圏が通勤・通学圏にあるなど、“自然と都会のいいとこどり”できるのが魅力でもあります。
そんな佐賀県は、サイエンスエンターテイナーとしてタレント活動を行われているインフルエンサー、五十嵐美樹さんとのタイアップを行っています。
【タイアップ事例】SAGAものスゴフェスタ×五十嵐美樹さん
佐賀県に到着し、#SAGAものスゴフェスタ に出展する企業を訪問しています✨第1弾は、#昼夜間自動配電装置 を世界で初めて開発し、電気の安定供給を支える #戸上電機製作所 へ!佐賀県でのものづくりを知るきっかけを提供したいという想いで、銅の加工・色付体験を楽しめるブースを出展されます!#PR pic.twitter.com/AeDMUnn3qM
— 五十嵐美樹/Miki Igarashi (@igamiki0319) August 18, 2023
第3弾は、地方自治体として初のシンクロトロン光施設である、佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター(SAGA-LS)へ伺いました!写真は、佐賀県窯業技術センターの光沢のある光彩上絵で、シンクロトロン光も用いて研究開発が行われたそうです。地域産業への貢献も含めて、大変勉強になりました!! #PR pic.twitter.com/FTHTQ6hZSF
— 五十嵐美樹/Miki Igarashi (@igamiki0319) August 20, 2023
佐賀県では、佐賀のものづくりをテーマにした佐賀県内最大級の集合型イベント「SAGAものスゴフェスタ」を開催しています。
上記のタイアップ投稿ではSAGAものスゴフェスタのPRの一環として、ものづくりを行っている工場や研究センターに五十嵐さんが訪問しています。
投稿は「第〇弾」と複数回に分けて行われており、それぞれの場所で体験したことやものづくりの魅力が伝えられています。
普段からサイエンスエンターテイナーとして活動されている五十嵐さんとの相性はとてもいいタイアップであることが分かりますね。
また、五十嵐さんは実際に「SAGAものスゴフェスタ」のイベントにも登場されています。
オフラインのイベントも組み合わせることで、よりSNSでの発信内容の効果も高くなることが予測されます。
投稿が流れていきやすいX(旧Twitter)では、上記のように複数回に分けた投稿や情報発信が重要であると言うことが伺えました。
愛知県名古屋市
画像:名古屋市公式ウェブサイト
最後にご紹介するのは、名古屋市が実施したインフルエンサータイアップ事例です。
名古屋市は愛知県の県庁所在地および中部地方で 最大の人口を有する都市であり、市内の交通網も充実しており、多くの人でにぎわっています。
歴史的に見ても様々な背景があり、
そんな名古屋市は、着物姿の江戸時代の町人が現代にタイムスリップしたようなイラストが特徴的なイラストレーター、山田全自動さんとのタイアップを行っています。
【タイアップ事例】名古屋市×山田全自動さん
名古屋観光あるある①でござる。
名古屋の観光スポットのPRをさせて頂くことになりましたでござる♪続きは近日公開予定ですのでお楽しみに!でござる!#ワォがたくさん #愛知県 #名古屋 #名古屋市 #名古屋観光 #熱田神宮 #名古屋市役所 #愛知県庁 #手羽先 #しゃちほこ #PR pic.twitter.com/VmlpLhpKVU
— 山田全自動 (@y_haiku) December 3, 2021
ご好評につき名古屋観光あるある第2回でござる!
こちらの特設ページではプレゼントキャンペーンのお知らせもあるので是非見てね♪
https://t.co/RzixtTlVzU#名古屋観光あるある #ワォがたくさん #PR #名古屋 #名古屋市 pic.twitter.com/k1Csjve3Ff— 山田全自動 (@y_haiku) March 11, 2022
山田全自動さんは上記の投稿で「名古屋観光あるある」をイラストにして紹介しています。
4枚の画像で漫画のように楽しめる投稿となっており、名古屋市民のみならず多くのユーザーが楽しめるような内容となっています。
投稿によって県外のユーザーには幅広い名古屋の情報を知ってもらうことができる一方、名古屋出身のユーザーには名古屋のことを思い出してもらうきっかけづくりができるなどのメリットがあります。
また、投稿の中ではプレゼントキャンペーンの存在を告知し、名古屋市公式観光情報サイトへの流入も訴求しています。
サイト自体も山田全自動さんとのコラボを行っており、フォロワーの方が楽しめるようなコンテンツを提供していることが分かります。
インフルエンサーとタイアップを行う際は、上記のように幅広いユーザーが楽しめるような投稿・コンテンツを制作することで投稿の拡散を狙うことが重要となるでしょう。
まとめ
以上、【X(旧Twitter)編】自治体とインフルエンサーのタイアップによる地域活性化成功事例3選をご紹介しましたが、いかがでしたか。
インフルエンサーとのタイアップを活用することで、これまで訴求できなかったターゲット層にもアプローチすることが可能となります。
適切なインフルエンサー選定を行うことで有効なコラボ投稿を作成し、自社や自分の自治体の認知拡大を行っていきましょう。
インフルエンサーマーケティングにご興味があるSNSご担当者様は、お気軽にFind Modelにご相談ください。
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