クレンジングや化粧水、乳液など近年高品質でコストパフォーマンスの良いアイテムが増加の一途を辿るスキンケア商品。
韓国をはじめとした海外ブランドの台頭もあり、ますます注目度は高まっています。
そんな中、スキンケアブランドが売上アップの為に続々とSNSを利用したマーケティング戦略に乗り出していることをご存知でしょうか。
今回はSNSの中でも「LINE」に焦点を当て、スキンケアブランドの企業LINEアカウントを5つご紹介していきます。
アカウントの特徴や参考になるポイントも併せて解説していきますので、スキンケアブランドの集客・売り上げアップをしたいとお考えのSNS担当者・マーケターの方はぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
目次
【解説】参考にしたい!スキンケア系のLINE公式アカウント5選
それではさっそく、今大注目のスキンケアブランドが運営する企業LINEアカウント5選と参考になるポイントを分かりやすく解説していきます。
ロクシタン
まず最初にご紹介するスキンケアブランドの企業LINEアカウントは「ロクシタン」です。
アカウント名:ロクシタン
友だち登録者数:約2633万人(2022年5月現在)
ロクシタンは、厳選された植物素材を使用した高品質のスキンケア商品を取り扱うスキンケアブランドです。
スキンケア、ヘアケア、ハンドケアなど、どの商品も豊かな香りが楽しめることで幅広い層から人気を集めています。
南仏プロヴァンスの伝統と自然を再現した商品が楽しめる長年ファンの多いスキンケアブランドです。
そんなロクシタンの普段の投稿は、
- 商品紹介
- 最新ニュース
- キャンペーン情報
- 季節のイベントに合わせた投稿
上記4点がメインとなっています。
また、トーク画面下部にあるリッチメニューには、
- 公式サイトへのリンク
- スキンケア診断
- 会員証
- ライブ配信まとめ
- 新商品情報
上記5点が設定されていました。
ライブ配信では、自宅にいながら店舗の接客を疑似体験できる上、気になった商品をその場で購入できるため、SNSからの集客・売り上げアップにおいて非常に参考になるSNSアカウント運用の例といえるでしょう。
ロクシタンの企業LINEアカウントにおいて参考になるポイントとしては、
- 人気キャラクターとコラボレーションしたLINEスタンプ配信で親和性を高めている
上記の点が挙げられます。
ロクシタンは、クリエイターにしむらゆうじさんの人気キャラクター「ラブラビット」とコラボレーションしたLINEスタンプを配信しています。
ラブラビットはLINEスタンプやポップアップストアで人気を集め、書籍化・グッズ化を果たしているキャラクターです。
人気キャラクターとLINEスタンプでコラボレーションすることで、ダウンロードしたユーザーに普段のトークでスタンプを使用してもらうことができます。
スタンプを使用しているユーザー、スタンプを送られた相手双方が日常的に目に触れることになるため、企業・キャラクター共に認知度・親和性を高めることができるのです。
特にラブラビットはLINE上で人気のあるキャラクターですので、着眼点の鋭いコラボレーションであるといえます。
ロクシタンのように普段からLINE上の人気クリエイターやキャラクターをチェックし、企業からの情報を受け取ってもらえるユーザーの流入口を増やすことも重要なポイントです。
キールズ
次にご紹介するスキンケアブランドの企業LINEアカウントは「キールズ」です。
アカウント名:キールズ
友だち登録者数:約29.5万人(2022年5月現在)
キールズは、アメリカ発祥の160年以上の歴史を誇るスキンケアブランドです。
科学やハーブの知識をもとに開発された天然由来の商品は、肌トラブルの解消や理想の肌を実現できると話題を集めています。
42カ国とグローバルに店舗展開し、世界中から支持を集めるキールズから今後も目が離せません。
そんなキールズの普段の投稿は、
- 商品紹介
- 最新ニュース
- 店舗情報
- キャンペーン情報
- ライブ配信情報
上記5点がメインとなっています。
下記投稿のようにライン限定キャンペーンを行い、ユーザーが店舗に足を運ぶきっかけを作り出している点は、店舗の集客・売り上げアップに貢献する施策として非常に参考になります。
また、トーク画面下部にあるリッチメニューには、
- ECサイトへのリンク
- スキンケア診断
- 会員メニュー
- 商品情報
上記4点が設定されていました。
会員登録をすると貯まったポイントとギフトと交換できるなど、お得な特典が盛りだくさんです。
キールズの企業LINEアカウントにおいて参考になるポイントとしては、
- リッチメニューにユーザーの興味を引くコンテンツを設定している
上記の点が挙げられます。
キールズのリッチメニューにはスマートフォンを使って簡単に肌診断を行えるコンテンツが設定されています。
ユーザーは自分の顔写真を撮影・アップロードするだけでインスタントスキンリーダーによって肌分析を行うことが可能です。
ユーザーが参加して楽しめるコンテンツ企画を打ち出すことで、利便性を高めると共に友だち登録者離れを防ぐ効果が期待できます。
利便性に着目して考えると、数ある商品の中でどの商品が自分の肌に合うのか簡単に知ることができれば、店舗に足を運ぶことがなかった見込み顧客が迷うことなく商品を選べるため、商品購入に至るハードルを下げることができるのです。
また、友だち登録者離れ防止の点では、LINE友だち登録をして継続的に楽しめる工夫をすることが大切です。
もしくは常に新しい情報が手に入るなど、アクティブなアカウントであれば登録者にメリットを与えることができます。
キールズのように、友だち登録の価値を高めるコンテンツ企画を打ち出すこともSNSアカウント運用において重要なポイントです。
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SHIRO
続いてご紹介するスキンケアブランドの企業LINEアカウントは「SHIRO」です。
アカウント名:SHIRO
友だち登録者数:約9.3万人(2022年5月現在)
SHIROは、スキンケア、フレグランスなどこだわりの素材で製造された高品質の商品を取り揃えるスキンケアブランド。
ナチュラルでありながらしっかりとキメを整えてくれるスキンケア商品の数々は、主に20代以上の年齢層から支持を集めています。
「自分たちが毎日使いたいものをつくる」というコンセプトをもとに、ユーザー目線で使いやすい商品を作り続けているスキンケアブランドです。
そんなSHIROはシンプルなブランドコンセプトを一貫させる目的や、SNSごとの役割分担を明確にするためにLINEでの投稿は行っていません。
SHIROの情報は主にInstagramを通じて配信されており、LINEでは新商品情報をトーク画面で随時配信するように設定されています。
SHIROの企業LINEアカウントにおいて参考になるポイントとしては、
- SNSごとの役割分担を明確に設定し、労力削減をしながら上手く情報整理をしている
上記の点が挙げられます。
SHIROのLINEアカウントでは、問い合わせ、ECサイトへのリンク情報以外の投稿・リッチメニュー設定などは行っておらず、詳しい商品情報は全てInstagramをチェックするように誘導していました。
LINEの役割はあくまでも最新ニュースを配信することであり、最新ニュースをいち早く手に入れたいコアなファンやLINEをメインで使用しているユーザー向けのSNS運用となっています。
SNSごとに役割分担をするメリットは、企業がSNS運用における労力削減をすることができる点です。
SHIROのようにInstagram運用に労力をかけている場合には、LINEではInstagramへの導線を作ることに徹底するのも効率的なSNS運用方法といえるでしょう。
明確なSNS役割分担を行うことで情報整理もしやすく、ユーザーにとっても利便性の高いアカウント運用が行えるのです。
イソップ
次にご紹介するスキンケアブランドの企業LINEアカウントは「イソップ」です。
アカウント名:イソップ
友だち登録者数:約2.3万人(2022年5月現在)
イソップは、スキンケアやヘアケア、フレグランスなどを提供するオーストラリアの高級スキンケアブランドです。
ユーザーに高い効果と使う喜びを感じてほしいという思いの下、スキンケア商品は常に高品質であるよう細心の注意を払って製造されています。
店舗では1組ごとに1人のスタッフが親身に接客を行うことも特徴的で、店頭には長蛇の列ができることも少なくありません。
そんなイソップの普段の投稿は、
- 商品紹介
- 最新ニュース
- 企業情報
- 店舗情報
- キャンペーン情報
- コラム
上記6点がメインとなっています。
コラム形式の投稿は、洗練されたブランドイメージを提供する内容となっており、SNS上でも確立されたブランディングを行っていることが分かりました。
また、トーク画面下部のリッチメニューには、
- 商品紹介
- 問い合わせ
- ECサイト
- 肌タイプ診断
上記4点が設定されていました。
イソップの企業LINEアカウントにおいて参考になるポイントとしては、
- リッチメニューを厳選し、利便性を高めている
上記の点が挙げられます。
イソップのリッチメニューは、商品紹介、問い合わせ、ECサイト、肌診断と必要最低限かつ最も使いやすい項目が設定されていました。
シンプルな項目のみを設定することで、どの年齢層でも分かりやすいリッチメニューを作成することができます。
また、イソップのリッチメニューで最も良いポイントは、トーク画面から直接チャットで問い合わせができるという点です。
リッチメニューの「チャットで問い合わせ」をタップすると、右画像のようなメッセージが送られてきます。
問い合わせでメールやその他サイトへとアクセスする手間がなく、LINE上でやり取りできる点はユーザーにとって非常に便利な機能です。
また、店舗での1組1組に対する親身な接客と同様に、LINEからもコンサルタントによる丁寧な返信をもらうことができる点においても、友だち登録者にメリットを感じさせるポイントといえるでしょう。
イソップのようにLINE上での限定的なメリットを与えられるアカウント運用を行うことで、新たな友だち登録者を獲得し、さらに友だち登録者離れを防ぐことができるのです。
SHISEIDO
そして最後にご紹介するスキンケアブランドの企業LINEアカウントは「SHISEIDO」です。
アカウント名:SHISEIDO
友だち登録者数:約59.1万人(2022年5月現在)
SHISEIDOは、コスメ国内シェア第1位、世界シェア第5位を誇る日本屈指のスキンケアブランド。
身体の内側に眠る美しさを引き出し、肌からサポートすることをモットーに製造されたスキンケア商品は、幅広い年齢層に長年愛されるものばかり。
アートとサイエンスの融合で、最先端の美を追求し続けるスキンケアブランドです。
そんなSHISEIDOの普段の投稿は、
- 商品紹介
- 最新ニュース
- キャンペーン情報
- イベント情報
上記4点がメインとなっています。
また、トーク画面下部のリッチメニューには、
- 商品紹介
- お店検索
- メンバーシッププログラム
- 会員証
上記4点が設定されていました。
わざわざインターネットで検索をしなくても簡単に店舗検索ができる点は、店舗の集客・売り上げアップしたい場合にはぜひ真似したいポイントです。
SHISEIDOの企業LINEアカウントにおいて参考になるポイントとしては、
- リッチメニューを厳選し、利便性を高めている
上記の点が挙げられます。
リッチメニューにある「メンバーシッププログラム」をタップすると、会員登録の特典についての詳しい情報を見ることができます。
上記画像でも記載されているように、SHISEIDOの対象店舗では「LINEが会員証」として使用されています。
また、会員証はリッチメニューから簡単に提示できるようになっていました。
ネット上での手間のかかる会員登録や会員カードの発行よりも、国内でも多くの利用者を抱えるLINEを会員証にする方が利便性が高く、利用ハードルも下げることができます。
さらに、メンバーシッププログラムの項目で会員登録のメリットを記載しておくことで、友だち登録のみをしているユーザーに登録を促すこともできるのです。
店舗利用者を増やしたい、自社の会員数を増やしたいとお考えの場合には、SHISEIDOの事例は非常に参考になる内容といえるでしょう。
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まとめ
今回は、注目のスキンケアブランドが運営する企業LINEアカウント5選と参考になるポイントをご紹介して
いきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したのは、
- ロクシタン
- キールズ
- SHIRO
- イソップ
- SHISEIDO
上記5つの企業LINEアカウントでした。
LINEアカウントを運用する目的やターゲット層によって、投稿内容やリッチメニューの項目選定も異なります。
自社のブランディングにマッチしたコンテンツ企画を打ち出すことや、ユーザーにとって利便性の高い仕様に作り上げることが重要です。
ぜひ本記事を参考に、スキンケアブランドの企業LINEアカウントの運用を施策・検討されてみてはいかがでしょうか。
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