
近年、外出や旅行に行くことが制限される生活が続いてきました。
旅行に行けない消費者側にとってもホテル・旅館側にとっても厳しい状況が続く中、負けじと様々なマーケティング施策で売上アップ・集客に力を入れるホテル・旅館も多く見られます。
数あるマーケティング施策の中でも、LINEを始めとしたSNSは私たちの生活に欠かせない存在となっており、上手く活用することで新たな顧客を獲得できる可能性は大いに広がります。
今回は、日本の多くの人が利用している「LINE公式アカウント」を活用して集客しているホテルの事例5選とその参考ポイントについて解説していきます。
これからホテルのLINE公式アカウントの運用を検討・実施されている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
あわせて読みたい
LINE公式アカウントとは?メリットや開設方法、企業の成功事例まで詳しく解説
目次
参考にしたい!ホテルのLINE公式アカウント5選
それではさっそく、参考にしたいホテルのLINE公式アカウントを5つご紹介していきます。
スパ&ホテル 舞浜ユーラシア
まず最初にご紹介する参考にしたいホテルのLINE公式アカウントは「スパ&ホテル 舞浜ユーラシア」です。
画像:スパ&ホテル 舞浜ユーラシア|LINE Official Account
アカウント名:スパ&ホテル 舞浜ユーラシア
友だち登録者数:約1.2万人(2022年1月現在)
スパ&ホテル 舞浜ユーラシアは、東京湾を望む 2 棟からなる落ち着いた雰囲気のホテル。
東京ディズニーランドからも舞浜駅からも2kmの距離にその所在を置いているため、多くの観光客にも利用されるホテルです。
温泉も人気となっており、宿泊だけでなく日帰り旅行でも思いっきり楽しむことができます。
定期的に配信されるメッセージは、
- イベント情報
- キャンペーン情報
- クーポン情報
などがメインとなっています。
友だち登録後の初回のメッセージ配信では、館内で利用できる500円クーポンを配布しており、LINE友だち登録をすることでしか得られないメリットを感じさせるものとなっています。
画像:スパ&ホテル 舞浜ユーラシア|LINE Official Account
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- Twitterアカウントへの移動
- Instagramアカウントへの移動
- ホームページへの移動
以上3つの項目をチェックすることができます。
LINE公式アカウントのリッチメニューを活用して他のSNSとの連携を上手く行っていることが分かります。
SNSアカウント運用において、「情報にアクセスしやすいこと」や「情報が簡潔にまとめられていること」はユーザーが理解しやすいアカウント作りには大切な要素です。
LINE、Twitter、Instagramそれぞれでしか得られない情報を使い分けて発信し、一つ一つのSNSで情報が簡潔にまとまっている上で上手く連携を取れる点は、理想の運用方法としてぜひ参考にしたいポイントです。
また、LINE公式アカウントのタイムライン投稿(画像右)では、ホテル内の様子が詳しく分かる写真の数々を投稿。
メインとなる写真の他8枚の写真が投稿されており、スライドさせることで全ての写真が閲覧できるようになっています。
写真を多く投稿することでより詳しくホテルの様子を知ることができるため、ユーザーがホテルに訪れたいと思うきっかけになる可能性があるのです。
タイムラインの最大の特徴は、Instagramのように写真メインの投稿ができることなので、ユーザーの目を引き付けるような画像作りを工夫しながらこの特徴を活かしていきましょう。
SORANO HOTEL
次にご紹介する参考にしたいホテルのLINE公式アカウントは「SORANO HOTEL」です。
画像:SORANO HOTEL|LINE Official Account
アカウント名:SORANO HOTEL
友だち登録者数:約1.9万人(2022年1月現在)
SORANO HOTELは、東京立川に誕生した「食、温泉・スパ、フィットネス・ワークショップ」などを気軽に楽しむことができる新発想のホテル。
心にも体にも健やかであること「ウェルビーイング」をコンセプトに、常識に捕らわれないホテル運営を目指しています。
定期的に配信されるメッセージは、
- 館内施設紹介
- キャンペーン情報
- クーポン情報
などがメインとなっています。
LINE公式アカウントへの友だち登録後の初回メッセージ配信では、
- ホームページ
- リピーター特典について
- 宿泊特典について
- レストラン&バー紹介
上記の4つのページへ移動できるメッセージを送信しており、役立つ情報・お得な情報を提供しホテル利用への導線をつくっています。
必要な情報にアクセスしやすく、ユーザーが使いやすい配信内容を工夫している点はぜひ参考にしたいポイントです。
画像:SORANO HOTEL|LINE Official Account
トーク下に表示されるリッチメニューには
- ショップカード機能
- 公式ウェブサイト
- 新着情報
- Instagramへの移動
以上4つの項目をチェックすることができました。
LINE公式アカウントの便利な機能である「ショップカード」を活用することで、来店したユーザーが店舗のQRコードを読み込むだけでポイントを貯められるようになります。
ショップカード機能を利用することで継続的にLINEを活用してもらえる可能性も高まるため、積極的に活用していくことが大切でしょう。
また、SORANO HOTELはタイムライン投稿をしていないことも特徴の一つです。
その代わりにリッチメニューからInstagramのアカウントへと移動することができるようになっており、タイムライン投稿でできるような写真投稿は全てInstagramにまとめてあります。
リッチメニュー、Instagram、アカウント全体の作りからみられるこだわりのポイントは、「スタイリッシュな世界観の統一」を徹底している点。
SNSの世界観はホテルのブランディングにも大きく関わりますので、世界観の軸がぶれないアカウント作りは非常に重要となっています。
関連記事
【ホテル業界】Instagramにおけるプロモーション活用事例!
リーベルホテル
続いてご紹介する参考にしたいホテルのLINE公式アカウントは「リーベルホテル」です。
画像:リーベルホテル|LINE Official Account
アカウント名:リーベルホテル
友だち登録者数:約3万人(2022年1月現在)
リーベルホテルは、大阪府にある「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のオフィシャルホテルです。
「今こそ、ホカンス!」をキャッチコピーに、ホテルでバカンス気分を味わえるような様々なサービスを提供しています。
日帰りのスパプランも人気で、年代を問わず多くの人から愛されるホテルです。
LINE公式アカウントへ定期的に配信されるメッセージは、
- イベント情報
- 店内施設情報
- クーポン情報
などがメインとなっています。
友だち登録後の初回メッセージ配信では、
- 通知が多いと感じた際には通知をオフにできること
- ユーザー側から送られたメッセージには返信ができないこと
などが紹介されます。
アカウントについての説明も丁寧に説明されているため、ユーザーが使い方が分からずアカウントをブロックしてしまったり、不便な思いをするリスクを減らすことが可能となっています。
画像:リーベルホテル|LINE Official Account
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- スパ施設情報
- 公式ウェブサイト
- 宿泊予約への移動
- レストラン紹介
- レストラン予約
以上5つの項目をチェックすることができました。
リーベルホテルのリッチメニューの特徴として、予約サイトへの誘導をメインにしているという点が挙げられます。
友だち登録をしたユーザーにとっては、わざわざサイトを検索してホテル・レストラン予約をするよりもLINEから簡単に予約ができる方が手間がかからないので、ストレスのないスムーズな予約が可能に。
「ユーザー目線で考えた時に使いやすいアカウント作り」はLINE公式アカウント運用において常に心がけるようにしましょう。
また、タイムライン投稿(画像右)では、投稿文の最初に【LINEお友だち限定】と付けることでLINE友だち登録をすることで得られる付加価値を強調しています。
フォロワー離れを防ぐためにも、定期的にユーザーにメリットを与える施策も重要となっています。
ウェスティンホテル東京
次にご紹介する参考にしたいホテルのLINE公式アカウントは「ウェスティンホテル東京」です。
画像:ウェスティンホテル|LINE Official Account
アカウント名:ウェスティンホテル
友だち登録者数:約2.1万人(2022年1月現在)
ウェスティンホテルは、東京都恵比寿にある22 階建ての高級ホテルです。
東京タワーから 4 kmという好立地活かし、ヨーロッパスタイルの内装を施した客室からは東京の景色が一望できます。
洗練された料理が自慢のレストランや高級スパなども魅力です。
LINE公式アカウントにて定期的に配信されるメッセージは、
- レストランメニュー情報
- キャンペーン情報
などがメインとなっています。
友だち登録後の初回メッセージ配信では、「最新の情報は1週間に3回、タイムラインでお知らせします。」というメッセージが送られてきており、具体的な更新頻度・更新の仕方を知ることができます。
メッセージを楽しみにしているユーザーは定期的な更新を期待することができ、メッセージをあまり受け取りたくないというユーザーは情報が必要な際にタイムラインからまとまった情報を得ることができるのです。
LINEの使い方はユーザーによって様々ですので、LINEユーザーに寄り添った配慮がされている点は非常に親切ですね。
画像:ウェスティンホテル|LINE Official Account
ウェスティンホテルのLINE公式アカウントでは、トーク下に表示されるリッチメニューは設けられていないことも特徴。
代わりにタイムライン投稿(画像右)数は500投稿を超えており、フォロワーも約1.2万人と非常に多くのユーザーに支持されています。
LINEのタイムライン投稿は、写真メインである点においてInstagramの投稿スタイルと似ており、Instagramの代替として更新する使い方も一つの方法です。
日本においてはInstagramよりもLINEを使用している人口の方が多く、利用者層の世代にも偏りがありません。
ですので、ウェスティンホテルのようにLINEタイムライン投稿を活用してホテルの様子を宣伝していくやり方は、効率的なマーケティング施策と言えるでしょう。
「どのSNSを活用してどのような目標を達成したいか」を明確に設定することで、アカウント運用における担当者の労力も削減し無駄のないアカウント運用を実現させることができます。
関連記事
【最新Excel配布中】日本・世界のSNSユーザー数まとめ(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE,TikTok)
都ホテル 京都八条
最後にご紹介する参考にしたいホテルのLINE公式アカウントは「都ホテル 京都八条」です。
画像:都ホテル 京都八条|LINE Official Account
アカウント名:都ホテル 京都八条
友だち登録者数:約1.1万人(2022年1月現在)
都ホテル 京都八条は、京都駅から徒歩6分という繁華街にある高級ホテルです。
豪華でグレードの高い客室のみならず洗練された料理が楽しめるレストランが人気。
ビジネスセンターがあることも特徴の一つです。
LINE公式アカウントにて定期的に配信されるメッセージは、
- イベント情報
- クーポン情報
などがメインとなっています。
友だち登録後の初回メッセージでは、ホテル内で使える初回限定ソフトドリンク無料クーポンを配布しており、ホテルを利用するきっかけ作りとして活用していることがうかがえます。
画像:都ホテル 京都八条|LINE Official Account
都ホテル 京都八条のLINE公式アカウントでは、トーク下に表示されるリッチメニューは設けられていません。
予約サイトやショップカードなどのような便利なサービスとしてではなく、狙った情報を定期的に発信する従来のメールマガジンのような媒体としてLINE公式アカウントを活用しているのです。
ユーザーにアカウントの機能を利用してもらうという視点ではなく、あくまでも情報を受け取ってもらうというスタンスでの運用のため、リッチメニューを設ける必要はなくなります。
労力のかからないアカウント作りとして企業側のメリットの一つにもなっているため、目的に沿った活用方法を考えて運用していくことは非常に重要なポイントだと言えるのです。
画像:都ホテル 京都八条|LINE Official Account
タイムラインでは、動画を使用した投稿を行っています。
流し読みされやすいタイムラインにおいて、動画による投稿はユーザーの目を引き付けやすい傾向にあるため、宣伝方法として非常に効果的ですね。
さらに、料理の説明に付け加えて、キャンペーンの期間・店舗・価格などの情報が全て丁寧に記載されている点も真似したいポイントとなっています。
投稿文章を作成する上で、より多くの情報を簡潔にまとめることが非常に重要となっていますので、ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、参考にしたいホテルのLINE公式アカウントを5つご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
誰もがパソコンやデバイス端末を持っている現代において、SNSの活用方法によっては集客や売上を大きく伸ばすことも大いに期待できます。
目的や状況に沿ってリッチメニュー・LINEの機能・タイムライン投稿などを工夫して友だち登録者数を伸ばしていきましょう。
ぜひ本記事を参考に、LINE公式アカウントを活用したマーケティング施策を検討されてみてはいかがでしょうか。
SNSマーケティング専門メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでは、SNSマーケティングのリーディングカンパニーとしてナショナルクライアントを中心に豊富な支援実績がございます。
大手企業のSNSアカウント運用を手掛けたメンバーチームが、LINE公式アカウント運用を丁寧にサポートさせていただきます。
これから始める、あるいは今LINE公式アカウント運用でお悩みの際には是非お気軽にご相談ください。
お電話でのお問い合わせはこちら▼
050-3184-0601