最近は企業でInstagramを運営することも増えてきました。
フォロワーが増えていくとInstagramも活気づいていき、ユーザーとの双方向的なコミュニケーションが強化されるとその分ファンも増えていきます。
一方で、コメントが増えていくと企業としての対応の手間もかかるようになってきてしまいます。
そんな中で多くの企業が導入しているのが「チャットボットツール」です。
チャットボットツールを導入すると、自社が発信したフィード投稿やストーリーズ、ライブ配信などに対するユーザーのコメントに、DMを介して自動で返信することができます。
本記事では、チャットボットツールのメリットや、おすすめのチャットボットツールの紹介をいたします。
Instagramの運営でなるべく効率化を図りたい担当者の方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
Instagramチャットボットで可能なこと
2021年、Instagramの運営会社であるMeta社は、Instagram DM(ダイレクトメッセージ)のAPIを公開。
これにより、チャットボットツールの開発が進みました。
チャットボットツールを使えば、簡単なよくある質問であれば自動返信できるようになったため、ユーザーとのコミュニケーションが効率的になります。
その中でも具体的にできることは以下のことです。
自動でのコメント対応
チャットボットツールの一番の利点は、自動での返信が24時間行えることでしょう。
手動の場合は従業員の勤務時間内でしか対応できず、もし24時間対応したいのであれば交代制にする必要があるので手間も人件費もかかります。
自動返信だとその手間も省け、ユーザーも簡単な質問ならいつでも解決できるので便利に感じます。
リンクの送付
企業の中には、インスタライブで商品を紹介し販売しているところも増えてきました。
インスタライブの中で商品に興味があるコメントをユーザーがした場合、そのユーザーに対しDMで商品のWebページやECサイトを案内し、購買への導線をつくることができます。
診断コンテンツ
ユーザーがその商品に興味があっても、「自分に合うかわからない…」となかなか購入に踏み切れないことがあります。
そんなときは診断コンテンツを使うとよいでしょう。
診断コンテンツとは、いくつかの質問に回答してもらうことでユーザーのタイプなどを診断し、それぞれに合った商品や対処法を紹介するというもの。
企画性やインタラクション性が高いため、ユーザーに楽しんでもらいながらコミュニケーションが取れる上、AI対応と思わせないような自然な形で商品に興味を持ってもらうことができます。
プレゼントキャンペーン
インスタグラムのキャンペーンの応募条件はフォローやリポスト、またはそれらの複合など条件が様々ありますが、あらかじめ条件を設定しておくとDMで応募先の案内を自動で送ることができます。
また、当選者とのコミュニケーションはもちろん、落選者を含む応募者全員とのコミュニケーションもサポートしてくれるので、外れた人も不快感が残りにくくなります。
チャットボットツールを使用するメリット
アルゴリズム上で優位になる
Instagramの投稿がおススメで上位に来やすくするためには、投稿のエンゲージメントを高める必要があります。
そのためにはユーザーのコメントに素早く対応したりしてコミュニケーションを深める必要があります。
その点において、自動で返信してくれるチャットボットツールは効率的なのです。
こうしてアルゴリズムで上位になることで投稿がさらに多くの人の目に留まり、フォロワーが増えやすくなります。
ユーザーの分析に役立つ
チャットボットツールの中にはユーザーの分析機能がついているものもあります。
たとえばユーザーとの会話履歴やユーザーの行動履歴の分析です。
そこからロイヤリティの高いユーザーを洗い出せば、彼らに向けた特別な施策も打つことができます。
商品購入の後押しになる
商品に興味を持ったようなコメントをしたユーザーに対して、DMで商品の詳細や購入ページを案内することで、よりスムーズに購買に進んでもらえるよう促すことができるようになります。
購買を迷っているユーザーに対しても、より強い後押しになることでしょう。
最適なチャットボットツールを選ぶポイント
チャットボットツールを選ぶ際には、企業の目的やアプローチ方法を事前に理解し、それにあったツールを取捨選択する必要があります。
そのポイントとしては以下のようなものが挙げられます。
機能の多さと料金との釣り合い
もちろん多機能なチャットボットを選んだほうが後々のことを考えればお得です。
自動返信機能といってもFAQ対応だけではなく、アンケート配信やフォーム入力機能、クーポン配信など、さまざまなメッセージ配信の型があればマーケティングの幅が広がります。
顧客が多い企業であれば顧客管理システムも組み込まれたものを使うことで、顧客対応に追われてしまう状態を解消できます。
ただし高機能だとコストもかさむので、どこで折り合いをつけるかが問題となってきます。
初期費用や月額が安ければ導入の負担も少なく、運用を続けやすいでしょう。
チャットボット導入で浮くコストを計算したうえで導入を検討しましょう。
サポート体制
チャットボットツールはまだまだ成長途中の分野なので、運用をサポートしてくれる体制が整っていることは重要なポイントになります。
サポートは無料のものもあれば有料の場合もあるので、料金形態をよく確認しておきましょう。
Instagramに適したチャットボット設計
Instagramには
- フィード投稿
- DM
- ストーリーズ
- リール
- ライブ配信
など、さまざまなコンテンツ機能があります。
問い合わせをしてくるユーザーはさまざまなコンテンツからリーチしてくるため、チャットボットもそれらの機能に対応している必要があります。
投稿やストーリーズを見たユーザー、メンションしてくれたユーザーにピンポイントにメッセージ配信を行える機能などがあることもポイントです。
チャットボットの種類
チャットボットはAI搭載型とシナリオ型の2種類があります。
AI搭載型は機械学習が搭載されているチャットボットで、シナリオを事前に用意していなくても柔軟な対応をすることが可能です。
さらに、顧客からの問い合わせや質問などの情報を蓄積・学習することで、精度の高い対応ができるようになってきます。
そのため、AI型チャットボットは、運用期間が長くなるほど有人対応のような受け答えができるようになります。
一方のシナリオ型は、シナリオにそって対応するタイプのチャットボットです。
事前にどのような質問や音声が送られてくるのか想定して、それに対する返答をいくつか用意することによって対応を行います。
シナリオとなるデータベースがあれば、音声案内や公式SNSなどのメッセージ対応を行うことができ、導入するためのコストや知識も少なく済みます。
また、事前に用意するシナリオに問題がない限り、問い合わせや案内で適切な対応を行ってくれるので、業務の負担も大幅に削減できます。
現状はこの2つの中だとシナリオ型が選択されることが多いです。
これはAI搭載型と比べると価格が安く抑えられるためでしょう。
ただし現在のAIの発展は目覚ましいので、AI搭載型の機能がさらに向上する、または普及により価格が抑えられるようになると状況もまた変わってくるでしょう。
Instagram対応チャットボットツール5選
それでは、Instagram対応チャットボットツール5選をご紹介しましょう。
iステップ
アイステップ株式会社が提供するiステップの特徴は、Instagramのチャットボットツールにおいてできることなら欲しい必要な基本的な機能を備えていることです。
自動返信(フィード・ストーリーズ・ライブ・リール)をはじめ、アンケート機能・診断コンテンツ作成機能・キャンペーン自動化・アンケート機能などが備わっています。
14日間の無料トライアルがあるため、そもそもInstagramのチャットボットがどのようなものなのかを知りたいという人にもおススメです。
導入アカウントも1700以上あるので、実績を重視して選びたい方も安心して選べます。
ChatBook
ChatBookは、日本で唯一Facebookが公認する開発プロバイダーに選ばれている株式会社クラフターが提供しています。
Instagram以外にもFacebookやLINE、ウェブサイトでも同様のチャットボットツールを提供しているため、他のツールと一元管理するために依頼したい場合におススメです。
CraftChatは数あるチャットボットサービスの中でも、マーケティングに特化しており、
- アポ獲得が出来るカレンダーメッセージ機能
- 顧客をリードステージ毎に管理出来るUI
- 業界最多級のCRMやMAツールとの連携
- 複数プラットフォームのチャットボットを受信箱一つで一元管理
など、リード・顧客獲得をよりサポートすることに焦点を合わせています。
もちろん、ストーリーや投稿へのコメント、DMへの自動返信に加え、ライブ投稿へのコメント内容に関連付けて、DMでライブ内で紹介した商品を紹介し、購入への導線がつくれます。
また、チャットボットの設定やユーザーの行動データの閲覧、分析なども簡単にできます。
BotBonnie
画像:https://www.botbonnie.com/jp/instagram
台湾に本社を置くボニーテクノロジー株式会社が提供するBotBonnieは、プレビルドマーケティングセットと呼ばれる、ストーリーズ等を活用したキャンペーンのテンプレートが用意されていることが特徴です。
たとえばストーリーのタグ付けにもDMを介して自動返信してくれるため、「ストーリーでブランドをタグ付けすると、インセンティブやくじ引きのチャンスがもらえるキャンペーン」などを展開することができます。
テキスト、ボタン、画像、カルーセル、遅延メッセージなど、すべてのメッセージ形式が活用できるのもポイント。
ただし、Youtubeのビデオ講座には誰でもアクセスできるものの、解説は全て中国語なので注意が必要です。
Auto Reply
株式会社バトラーが提供するAutoReplyはサポート体制が特徴的なチャットボットツールです。
Webからの問い合わせとZoomで行われる不定期のセミナーイベントが用意されているほか、導入後のフォローアップ支援とインフルエンサー紹介を請け負っています(フォローアップとインフルエンサー紹介はオプション料金がかかります)。
ほかにも、インスタライブ中に指定したキーワードを使ったコメントに対するクーポンの配布やキャンペーン応募者の対応などが可能です。
DMでは診断コンテンツもあり、そこから購入につなげるといった施策も打つことができます。
また、各社が抱えているInstagramの運用課題に応じて、自社に最適なプランを選択できます。
コストを抑えたい場合の安価なプランもあれば、リソースがない企業向けとして運用や施策の実行まで丸投げできるプランも用意されています。
sikiapi
画像:https://sikiapi.com/instagram
sikiapiはInstagramに特化したチャットボットツールです。
取得したユーザー情報を自動的に管理することが可能で、チャットボットにもクーポン配信やアンケートなどの機能が充実しているほか、ストーリーズやライブでのコメントなどで反応を示してくれたユーザーに自動でメッセージを送るといったダイレクトポスティングにも対応しています。
さらに、Instagramの運営が1アカウントのみであればスモールプランが対応していますが、月額4,800円と大変お得なプランになっています。
このプランでもスポットコンサルと活用セミナーは1回無料、さらにチャットサポートに至っては無制限と対応が手厚いのも嬉しいところです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、Instagramで活用できるおすすめのチャットボットについて紹介しました。
チャットボットを活用すればより多くの顧客に対して適切な対応をすることができます。
しかし、AI搭載型でもまだすべての問題に完璧に対応できるわけではなくまだまだ発展途上の分野なので、今後も各社のサービスが変更になる可能性は十分にあります。
どのようなチャットボットを利用するべきか、逐次自身で見極めるようにしましょう。
各種SNSで自社のアカウントを伸ばしたいとお考えのご担当者様はこちらまでお気軽にご相談ください。
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