世界中で利用され、私たちの身近なコミュニケーションツールの一つであるFacebook。
国籍を問わず多くのユーザーに利用されているFacebookは、企業が海外でマーケティングを行う際も有効なツールとなるでしょう。
また、海外向けのFacebookマーケティングを検討する場合、国ごとのユーザー数やその傾向を把握することが重要といえます。
そこで、本記事では、アジア諸国のうち11か国における
- Facebookユーザー数
- 男女・世代別ユーザー数
などを紹介していきます。
なお、今回は
- 日本
- 韓国
- 台湾
- 香港
- インドネシア
- マレーシア
- フィリピン
- タイ
- ベトナム
- シンガポール
- インド
のアジアにおける11か国について取り上げていきます。
それぞれの国のユーザー数の特徴についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
国ごとのユーザー数や男女・世代別データを把握することで、ターゲットへの効果的なアプローチが可能となります。
Facebookにおける広告配信やPRをご検討の方におかれましては、ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
目次
Facebookの世界全体のユーザー数と利用状況
それではさっそく、世界全体のユーザー数と利用状況について紹介していきます。
DATAREPORTALの発表では、Facebookには世界で約19億8000万人もの広告リーチのポテンシャルがあるとされています。
また、世界人口の24.8%、世界のインターネットユーザーの38.4%にFacebookの広告がリーチしていることになり、高い普及率を獲得していることが示されています。
画像:FACEBOOK STATISTICS AND TRENDS|DATAREPORTAL
月あたりのアクティブユーザー数においては、
- Facebook 29億5800万人
- YouTube 25億1400万人(ポテンシャル広告リーチにより算出)
- WhatsApp 20億人
となり、世界全体で見たSNSのユーザー数において、Facebookがトップにランクインしていることが分かっています。
出典:GLOBAL SOCIAL MEDIA STATISTICS|DATAREPORTAL
Facebookの特徴
世界のインターネットユーザーのうち38.4%もの高い広告リーチを獲得しているFacebook。
その大きな特徴は、
- 基本的にユーザーは実名でアカウントを登録する
- 学校や企業を登録することができ、同じコミュニティのユーザーとつながりやすい
- 基本的に実名で利用するため信頼性が高く、ビジネスで利用されるケースも存在する
- 画像・動画や文章を気軽に投稿することができる
- Facebook上のページやグループを作成することで、企業も情報発信を行うことができる
- 「Facebookショップ」というショッピング機能がある
などの点を挙げることができるでしょう。
上記のように、Facebookには多様な利用方法があることから、ユーザーにとってはコミュニケーションやショッピング、企業にとっては情報発信や販売促進などの点で便利なツールであるといえます。
そのため、企業のSNS戦略を行う上でも、Facebookの活用には多くのメリットがあると考えられます。
アジア11か国のFacebookユーザー数
また、DATAREPORTALの調べに基づくと、アジア11か国のFacebookユーザー数は以下の通りとなりました。
今回ご紹介するアジア11か国のFacebookユーザーランキングトップ3は
1位 インド
2位 インドネシア
3位 韓国
という結果になりました。
11か国の中では、他のアジア諸国と比較しても1位のインドのユーザー数が特出しており、2番目のインドネシア、3番目の韓国のユーザー数は他の国のユーザー数を大きく上回っています。
また、アジアのいずれのにおいてもFacebookが多くのユーザーを獲得しており、その存在が広く浸透していることが分かりました。
出典:DATAREPORTAL
アジア11カ国ごとのFacebookユーザー数と男女・世代別データ
ここからは、アジア11カ国それぞれのFacebookユーザー数と男女・世代別データを国別により詳しくご紹介いたします。
日本
はじめにご紹介するのは日本です。
日本では、約 15,050,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの14.7%がFacebookを使用しており、46%( 6,923,000 人)が女性、54%( 8,127,000 人)が男性となっています。
日本においては、30代以降のユーザーが多く、全体的に男性のユーザー数が女性のユーザー数を上回っていることが分かりました。
また、世界全体で見たSNSのユーザー数においてトップにランクインしているFacebookですが、日本においては、YouTube、Twitter、Instagramなどの他のSNSと比較するとユーザー数が少ない傾向があるようです。
日本でFacebookを超えるユーザー数を獲得しているYouTube、Twitter、Instagramなどは匿名で利用するユーザーも多いSNSとなっています。
一方、Facebookは基本的には実名でアカウントを登録するシステムであるため、信頼性が高く、リアルなコミュニティの繋がりが活かせる点が魅力です。
ですが、日本にでは匿名で利用することができるSNSが好まれる傾向があるとも考えられます。
日本において、他のSNSでは20代のユーザーが多い傾向がありますが、Facebookに関しては30代以降のユーザーに浸透しているとも言えるため、30代以降のユーザーをターゲットにしたマーケティングを行う場合、Facebookは有効なツールになるでしょう。
出典:DIGITAL 2023: JAPAN|DATAREPORTAL
韓国
次にご紹介するのは韓国です。
韓国では、約 96,000,000 人がFacebookを利用しており、今回ご紹介しているアジア11か国の中では3番目に多いユーザー数を獲得しています。
インターネットユーザーの19%がFacebookを使用しており、39.4%( 37,824,000 人)が女性、60.6%( 58,176,000 人)が男性となっています。
韓国においては、20代のユーザーが最も多く、30代以降は年齢が高くなるのに応じてユーザー数が少なくなっています。
また、すべての年齢において男性ユーザー数が女性ユーザー数を上回っていることから、韓国では男性からのニーズが大きい傾向があるといえるでしょう。
韓国では、ハイレベルな歌やダンスで高い人気を集めるK-POP歌手やアイドルグループ多く存在しています。
そのような著名人のFacebookページが作成されることも多く、Facebookで最新のニュースや新曲を発表しているケースもあります。
若い層では、Facebookを利用し、このような歌手やアイドルグループの最新情報をキャッチするユーザーも多いと考えられます。
また、韓国では、私生活の写真などを友人とシェアする方も多く、実名で登録することによってリアルなつながりを楽しむことができるプラットフォームとなっています。
出典:DIGITAL 2023: SOUTH KOREA|DATAREPORTAL
台湾
次にご紹介するのは台湾です。
台湾では、約 16,200,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの74.7%がFacebookを使用しており、50.2%( 8,132,400 人)が女性、49.8%( 8,067,600 人)が男性となっています。
台湾では、インターネットユーザーの74.7%がFacebookを利用しており、インターネットを利用している方のほとんどがFacebookを利用しているといっても過言ではないでしょう。
また、台湾では、Facebookユーザーの男女比にあまり大きな差がないことが分かりました。
加えて、20代~40代のユーザー数にもあまり多きな差はなく、Facebookが世代を問わずにまんべんなく利用されているといえます。
インターネットユーザーの大半に使用されており、性別や年代を問わずに広く利用されているFacebookは、様々な層にアプローチするマーケティングツールとなるでしょう。
また、Facebookは台湾の方々から高い人気を誇っており、日常的に高い頻度で利用する方も多いとされています。
友人とのコミュニケーションとしての利用方法のほかにも、情報収集のために利用される傾向があるようです。
Facebook上でニュース配信を行うメディアなどもあり、多くのユーザーからシェアされて拡散されることも頻繁にあります。
このように、台湾ではFacebookが人々にとって非常に身近な存在となっているといえます。
そのため、台湾でSNSマーケティングを行う場合、Facebookを用いた戦略が効果的であると考えられます。
出典:DIGITAL 2023: TAIWAN|DATAREPORTAL
香港
次にご紹介するのは香港です。
香港では、約 4,200,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの60.2%がFacebookを使用しており、55.4%( 1,873,200 人)が女性、44.6%( 2,326,800 人)が男性となっています。
香港では、インターネットユーザーの半分以上がFacebookを利用しており、その存在が国民に浸透していることが分かります。
ユーザー数が最も多いのは30代で、2番目に多いのが40代であることが示されています。
また、すべての年代において、男性よりも女性のユーザー数が多い結果となりました。
ニュースや流行の情報収集に利用したり、友人の近況確認などに利用するユーザーも多いとされており、人気のSNSとなっています。
そのため、香港でSNSマーケティングを行う際は、Facebookを用いると効果的であるといえるでしょう。
出典:DIGITAL 2023: HONG KONG|DATAREPORTAL
インドネシア
次にご紹介するのはインドネシアです。
インドネシアでは、約 119,900,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの56.3%がFacebookを使用しており、43.8%( 52,516,200 人)が女性、56.2%( 67,383,800 人)が男性となっています。
今回ご紹介するアジア11か国の中では、インドネシアは2番目に多いユーザー数を獲得しています。
インドネシアでは、20代のユーザーが最も多く、30代以降は年齢が高くなるにつれてユーザー数が少なくなっています。
また、すべての年代において男性ユーザー数が女性ユーザー数を上回っているのも特徴で、Facebookを高頻度で利用しているユーザーも一定数存在しているようです。
また、旧友とのコミュニケーションツールやショッピングに利用するユーザーが多いとされています。
インドネシアでは、Facebook上に同窓会グループなどが作られることが多く、以前の友人とのコミュニケーションや情報共有に利用される場面が多いようです。
また、Facebookでショッピングをするユーザーが非常に多いのも特徴で、商品を購入するための情報収集・販売者とのコミュニケーションなどにFacebookが活用されています。
インドネシアにおいては、自社製品のPRや販売促進を行うにあたり、Facebookは心強いツールとなるでしょう。
出典:DIGITAL 2023: INDONESIA|DATAREPORTAL
マレーシア
次にご紹介するのはマレーシアです。
マレーシアでは、約 20,250,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの61.3%がFacebookを使用しており、46.4%( 9,396,000 人)が女性、53.6%( 10,854,000 人)が男性となっています。
マレーシアでは、20代のユーザーが最も多く、30代以降は年齢が高くなるにつれてユーザー数が少なくなっています。
加えて、すべての年代において男性ユーザー数が女性ユーザー数を上回っているのも特徴です。
インターネットユーザーの半分以上がFacebookを利用しており、その存在が身近なものとなっていることが分かります。
また、マレーシアではFacebookグループが盛んであるという特徴もあります。
Facebookグループとは、趣味などの特定のトピックについてメンバーを集めてグループを作ることができる機能です。
グループを作れば、グループ内で情報共有やコミュニケーションが可能となります。
マレーシアでは、このFacebookグループが賑わいを見せており、1万人以上のメンバーが参加する人気のFacebookグループが多数存在しています。
企業のSNSマーケティングにおいても、こちらのFacebookのグループ機能の活用はぜひ取り入れたいポイントですね。
出典:DIGITAL 2023: MALAYSIA|DATAREPORTAL
フィリピン
次にご紹介するのはフィリピンです。
フィリピンでは、約 80,300,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの94.3%がFacebookを使用しており、53.4%( 42,880,200 人)が女性、44.6%( 37,419,800 人)が男性となっています。
すべての年代において女性ユーザー数が男性ユーザー数を上回っているのも特徴です。
加えて、フィリピンでは、インターネットユーザーの94.3%がFacebookを使用していることが分かっているため、インターネットを利用している方であればほぼ全員がFacebookを利用しているといっても過言ではないでしょう。
フィリピンのFacebookの普及率は非常に高く、国民にとって身近な存在となっていることが分かります。
フレンドリーで人同士のつながりを大切にするフィリピンの国民性と相まって、友人などと情報を共有することができるFacebookが好まれる傾向にあるように思えます。
また、フィリピンでは、Facebookのアルバム機能がよく利用されているのも特徴の一つです。
自撮り(セルフィー)好き世界一との評判があり、SNSに頻繁に自撮り写真をアップことも多いフィリピンの人々とFacebookの相性がよいと考えられます。
出典:DIGITAL 2023: THE PHILIPPINES|DATAREPORTAL
タイ
次にご紹介するのはタイです。
タイでは、約 48,100,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの78.6%がFacebookを使用しており、51%( 24,531,000 人)が女性、49%( 23,569,000 人)が男性となっています。
タイでは、20代を中心にFacebookが利用されており、30代以降は年齢が高くなるにつれてユーザー数が少なくなっています。
また、男性と女性のユーザー数の間にはあまり大きな差がないこともわかっています。
インターネットユーザーの78.6%がFacebookを利用している点からも、タイの人々にとってFacebookが非常に身近なものであるといえるでしょう。
また、タイでは、メールの代わりにFacebook Messengerを使用して知人と連絡を取るユーザーが多いことも知られています。
Facebook Messengerとは、Facebookのユーザーが使用することができるアプリで、メッセージを送ったり、電話をすることが可能です。
写真や動画を気軽に送ることもでき、日本でいう「LINE」と似た連絡ツールとなっています。
タイではLINEユーザーも増加傾向にありますが、未だ連絡手段としてFacebook Messengerを利用している人々がメインとなっており、コミュニケーションツールになくてはならない存在となっています。
画像:DIGITAL 2023: THAILAND|DATAREPORTAL
ベトナム
次にご紹介するのはベトナムです。
ベトナムでは、約 66,200,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの84.9%がFacebookを使用しており、50.2%( 33,232,400 人)が女性、49.8%( 32,967,600 人)が男性となっています。
インターネットユーザーの84.9%がFacebookを利用しているというデータからも、インターネット利用者のほとんどがFacebookを利用しているといえるでしょう。
20代を中心にFacebookが利用されており、30代以降は年齢が高くなるにつれてユーザー数が少なくなっています。
加えて、男性と女性のユーザー数の間には大きな差異がないこともわかりました。
ベトナムでは、Facebookは非常に身近な存在で、国民の生活に欠かせないツールとなっています。
プライベートやビジネスを問わずに幅広い用途でFacebookが使用されていることが知られおり、スマートフォンのメールや電話機能の代わりにFacebook Messengerが利用されていることも多いようです。
さらに、
- 転職活動
- 恋人探し
- ショッピング
- 商品の販売
などのあらゆる場面でFacebookが多く利用されるといわれています。
ベトナムでは、Facebookが生活になくてはならないツールとなっているといえることから、SNSマーケティングにおいても高いポテンシャルが期待できるでしょう。
出典:DIGITAL 2023: VIETNAM|DATAREPORTAL
シンガポール
次にご紹介するのはシンガポールです。
シンガポールでは、約 3,300,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの56.8%がFacebookを使用しており、48.4%( 1,597,200 人)が女性、51.6%( 1,702,800 人)が男性となっています。
シンガポールでも、インターネットユーザーの半分以上がFacebookを利用しているということになります。
また、30代の層のユーザー数が最も多く、次に20代と40代のユーザーが多いことが分かりました。
ユーザー数においては、男女間で大きな差はないことも示されています。
また、マレーシア同様、シンガポールにおいてもFacebookグループの活動が盛んであるという特徴があります。
シンガポールの人々の多くがFacebookグループに参加しているといわれており、様々なグループが存在しています。
1万人以上のメンバーが参加する人気のFacebookグループが多数存在しており、特定の趣味やトピックに関心を寄せるユーザーで賑わいを見せています。
シンガポールでのSNSマーケティングにおいても、こちらのFacebookのグループ機能は注目するべきポイントであるといえるでしょう。
出典:DIGITAL 2023: SINGAPORE|DATAREPORTAL
インド
次にご紹介するのはインドです。
インドでは、約 314,600,000 人がFacebookを利用しています。
インターネットユーザーの45.5%がFacebookを使用しており、23.7%( 74,560,200 人)が女性、76.3%( 240,039,800 人)が男性となっています。
今回紹介したアジアの11か国の中でも、インドにおけるFacebookのユーザー数の傾向には大きな特徴があります。
まず、インドのインターネット普及率は48.7%にとどまっており、日本のインターネット普及率82.9%と比較すると圧倒的に低いといえるでしょう。
さらに、インターネットユーザーの45.5%がFacebookを使用するにとどまっていることからも、インドのインターネットユーザーのうち半数に満たない人々にしかFacebookが利用されていないとされています。
にもかかわらず、合計ユーザー数が他のアジア10か国を大きく上回ってトップにランクインしているのは、インドの人口が今回集計した11か国の中でも圧倒的に多いという点によるものと考えられるでしょう。
次に、インドのインターネットユーザーのうち、76.3%という大部分を男性が占めている一方で、女性ユーザーの割合が23.7%にとどまっていることからも、男女間のユーザー割合には大きな差があることがわかります。
今回集計したアジア11か国の中では、性別におけるユーザー数にこれほど大きな隔たりがある国が見られなかったことを踏まえると、インドの事例は特殊なケースであるといえます。
そもそも、インドのインターネット普及率については、男性が女性を大きく上回っていることが知られています。
加えて、ソーシャルメディアのユーザー自体においても、男性が73.5%、女性が26.5%を占めており、根本的に男女間のユーザー割合に大きな差があるといわれています。
上記のようなインターネットやSNS利用における男女差は、インドの文化的背景などによるものと考えられます。
Facebookにおいても、安全やプライバシーの面での懸念や、家族からFacebookの利用を反対されることなどから、女性にFacebookが浸透していないとの見方もあります。
Facebookを用いたマーケティングを行う場合は、このような国ごとの背景に踏まえた戦略を検討する必要があるでしょう。
出典:DIGITAL 2023: INDIA|DATAREPORTAL
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事では、アジア11か国のFacebookユーザー数についてご紹介いたしました。
国によって、男女・世代別のユーザー数の割合においてそれぞれの特徴があることがわかりました。
世界各国で多くのユーザー数を獲得し、様々な利用方法で活用されているFacebook。
国ごとに異なる利用者層や活用方法の特徴をつかむことで、Facebookにおけるマーケティングの効率化にもつながるといえるでしょう。
Facebookを活用したマーケティングをご検討の方におかれましては、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
また、Facebookを活用した広告配信やPRを行う上でお困りの方は、ぜひ当社にお問い合わせください。
お気軽にご相談ください
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