近年、コロナ禍においてリモートワークを行う方が増加した影響から、都内を離れて生活を行う人口が増加しています。
内閣府が2020年5・6月に実施した調査では、東京23区に住む20代の人のうち3分の1以上の人が地方移住に関心が高まっているということも明らかになりました。
通勤ラッシュのストレスを無くしたり、自然を満喫できる、物価が都内よりも安いといったメリットもあるため、Uターン・Iターン現象がコロナ禍以前よりも増加しています。
これらの影響から、移住先を探しているユーザーに地域の魅力を知ってもらうためにSNSを利用してPRを行う地方のSNSアカウントも増加しています。
Instagramは拡散機能が無いため、インフルエンサーとのタイアップやPR投稿を活用してフォロワー外のユーザーにリーチするアカウントも多いのが特徴です。
本記事では、地域への移住を促すため、Instagramインフルエンサーとのタイアップを行った投稿の成功事例5選をご紹介していきます。
インフルエンサーマーケティングをご検討中の企業のSNSご担当者様は、ぜひ最後までご一読ください。
目次
地域への移住を促すInstagramインフルエンサーとのタイアップ成功事例5選
それでは早速、「地域への移住を促すInstagramインフルエンサーとのタイアップ成功事例5選」を順番にご紹介していきます。
ミツコ(@__3__2__5__)さん
最初にご紹介するのは、ミツコさんです。
画像:(@__3__2__5__) | Instagram
アカウント:ミツコ
フォロワー:19.5万人(2023年4月現在)
漫画家・イラストレーターであるミツコさんは、日常の出来事や旅の出来事、購入した物についてのレポートなどの様々な情報を漫画にして投稿しています。
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上記のように普段の投稿では、ミツコさんの日常での出来事をユーモアを交えて優しいタッチのイラストや漫画で発信しています。
ユーザーは身近に感じられる内容に親近感を感じながらも、有益な情報を得られる投稿としても楽しめる内容となっていることが伺えます。
縦長の漫画ではなく正方形の画角に合わせて1枚ごとに出来事がまとめた複数投稿を行われているため、Instagramでも読みやすくなっていることが特徴的です。
タイアップ事例:ミツコさん×こうち二段階移住
こちらの投稿では、高知市が提案している移住サービスの「こうち二段移住」とタイアップし、漫画を活用して高知県の魅力をPRしています。
「こうち二段生活」は高知が提案する新しい移住のかたちとして提案している移住サービスです。
いきなり田舎暮らしをはじめるのではなく、まずは比較的都市部の高知市に移住・滞在(1ステップ)、そこを拠点に高知県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのちに最終的な移住(2ステップ)を決めることができるという移住者にとって安心できるサービスとなっています。
上記のPR投稿では、実際に高知県で行った4日間のプチ移住旅を、4投稿に分けて漫画にしています。
"二段階移住とは何か?"といった基本的な情報から、高知県の名産品・景色の良さや旅先での発見、人の温かさといった実際に行ってしか分からない情報を、ミツコさんならではの視点で細かく解説しています。
所々で実際の写真を用いることで、ユーザーに高知県のイメージを訴求しやすくなっているのもポイントです。
また、高知県から東京に帰ってきた際に感じたギャップや、比較してこそのメリットまでを漫画にしていることで、都内疲れを感じているユーザーから共感を生みやすく、自分も移住したい、と感じさせる内容となっています。
現地在住ではないインフルエンサーだからこそPRできる内容となっていることが分かりますね。
漫画を活用した投稿はコンテンツとしても楽しめるため、ユーザーにもリーチしやすい点が強みといえるでしょう。
PITO✈︎Travel writer (@pito_820)さん
次にご紹介するのは、PITO✈︎Travel writerさんです。
画像:(@pito_820) | Instagram
アカウント:PITO✈︎Travel writer
フォロワー:5.3万人(2023年4月現在)
PITOさんは、東京を拠点に全国・海外を旅している旅行系インフルエンサーです。
統一感のある色味でオシャレさが感じられるアカウントとなっているため、若い女性からも閲覧されやすい投稿となっていることが予測されます。
上記では、旅行に頻繁に行かれているPITOさんならではの情報発信をリール動画によって投稿しています。
有益な内容でありながらも、オシャレな音楽や編集を行われているのがポイントです。
旅行への興味・関心が低いユーザーであっても、思わず見てしまうようなクオリティの高い画像・動画を投稿しているため、幅広いユーザー層にリーチできる点が魅力のインフルエンサーです。
タイアップ事例:PITO✈︎Travel writerさん ×TURNS
上記のPR投稿では、TURNSとコラボし、千葉県と東京で実際に行った1週間の2拠点生活について投稿しています。
TURNSは、日本の”地域”をテーマに、雑誌、ウェブ、リアルな場を通してさまざまな情報を発信し、地域や移住に関心がある人と地域をつなぐローカルライフマガジンです。
1週間の2拠点生活についての投稿は、3つに分けて行われています。
都内近郊である千葉だからこそ行える2拠点生活の情報を時系列に沿って細かく記すことで、実際に都内で仕事を行いながらも移住が可能であるということが感じられる内容となっています。
千葉の観光スポットやグルメ・風景を映した写真をPITOさんらしいオシャレな画角や色合いを交えて投稿していることで、ユーザーが2拠点生活への憧れの気持ちを抱くような効果があります。
仕事の都合上リモートワークが行えない・週に何度かは出社が必要という方も多くいることが予測される中、2拠点生活という新しい移住の方法を実際に都内で仕事をされているPITOさんが紹介することは、とても有効な発信であるでしょう。
実際にインフルエンサーに体験してもらうPR方法はコストや時間が発生しますが、その分ユーザーにとって説得力のあるPR投稿を行えることが伺えますね。
中島侑子 / 2歳&6歳連れて月2✈️招待旅行(@yuko__nakajima)さん
続いてご紹介するのは、中島侑子 / 2歳&6歳連れて月2✈️招待旅行さんです。
画像:(@yuko__nakajima) | Instagram
アカウント:中島侑子 / 2歳&6歳連れて月2✈️招待旅行
フォロワー:7.5万人(2023年4月現在)
現在2歳と6歳の2人のお子様を育てながらも月に2回旅をしているという中島さんは、「インスタで夢を叶える学校」を主催し、様々な環境にある生徒さんがInstagramを活用して自身の目標を実現できるような活動のコーチをされています。
普段の投稿では、お子様の子育てをされている姿を垣間見せながらも、仕事や旅などご自身の人生を満喫されていることが分かる内容を多く投稿されています。
夢を実現するためのテクニックについても言及することで、同世代の女性を中心に多くの支持を集め、憧れられるような存在のインフルエンサーであることが伺えます。
タイアップ事例:中島侑子さん×のじまスコーラ
PR投稿では、淡路島にある島のじまスコーラとコラボし、届いた商品と共に施設を紹介しています。
のじまスコーラは、2010年に閉業した小学校をリノベーションした複合施設であり、カフェ・動物園やイタリアンレストランといった様々なジャンルの施設が集まっています。
この投稿をInstagramで見る
PR投稿では、中島さんが以前にのじまスコーラに訪れたことに言及しながら、のじまスコーラから届いた野菜を紹介しています。
キャプション内にはのじまスコーラの施設について細かく記載することに加え、淡路島の魅力についても言及しています。
上記の投稿は直接淡路島の移住について言及した例ではありませんが、実際に訪れたことのある中島さんが土地の魅力について発信することで、地方への移住を検討するユーザーに対して淡路島をプロモーションすることができます。
実際に、投稿には #地方移住 のハッシュタグを付けることで投稿を見つけてもらう工夫を行っています。
また、新たな目標に向かっての活動を応援する活動を行っている中島さんのフォロワー層は、地方移住への興味関心も高いことが予測されるため、効果的なアプローチであるということができます。
PRするインフルエンサーを選定する場合は、フォロワー層の年齢や性別といった区分だけでなく、普段の発信方法から興味関心の方向を探っていきましょう。
福井にUターンしてスピード婚した愛され妻♀️MISATO(@3310insta11)さん
続いてご紹介するのは、福井にUターンしてスピード婚した愛され妻♀️MISATOさんです。
画像:(@3310insta11) | Instagram
アカウント:福井にUターンしてスピード婚した愛され妻♀️MISATO
フォロワー:1万人(2023年4月現在)
MISATOさんは、実際に大阪から地元福井県にUターンして生活を行い、福井県で"マッチングアプリ婚"をしたことを発表しているインフルエンサーです。
美容・グルメ・観光・デートスポットなどの様々なジャンルでPR投稿を行っていますが、そのほとんどが福井県にまつわる発信であるのが特徴です。
実際にUターン生活を行い幸せな暮らしを空いていることが伺えるインフルエンサーであることから、大阪での暮らしとの違いやUターンで新たに生活を行うことの発見など、地方移住を検討するユーザーにはとても参考になる情報を多く発信しています。
福井県の様々なスポットについて投稿を行っているMISATOさんですが、上記の投稿ではリール動画を活用して福井県のスイーツビュッフェについてをまとめています。
サムネイルでパッと見て投稿の内容が分かりやすく、ナレーションや字幕で情報をしっかりと伝えており、サービスや商品の紹介投稿に慣れていることが伺えます。
タイアップ事例:MISATOさん×農林水産省
PR投稿では、農林水産省とコラボして、福井県の郷土料理「すこ」の魅力を伝えています。
実際に「すこ」を料理して食べるまでの様子を、動画や画像を活用しながら細かく伝えており、「すこ」がどんな食品であるか、どんな効能があるのかといった点まで画像内で分かるような編集を行っているのがポイントです。
キャプション内では福井県での生活についてや、郷土料理にまつわる幼いころのエピソードも加えて記載しており、閲覧したユーザーが商品のみならず福井県の暮らしに対して魅力を感じられるような投稿づくりを行っています。
一つの地域に特化して発信を行っているMISATOさんのようなユーザーは、フォロワー自体の数がそこまで多くない場合であっても、その地域に対する関心度がかなり高いユーザーが多いことが予測されるため、PRを行う効果が高くなることが魅力です。
また、PR投稿に慣れているユーザーとのタイアップは、訴求したいポイントについてしっかりと言及してくれるのも嬉しいポイントですね。
てい えみ|自然とお出かけ(@emitei)さん
フォロワー:1773人(2023年4月現在)
編集、被写体、写真撮影までをこなすWebフリーランスとして活動を行っているていえみさんは、「自然と繋がるやさしい暮らし」をコンセプトに、自然を感じられるような様々な場所・モノの発信を行っています。
現在は千葉の南房総山で生活されているとのことで、実際に働きながら地方での生活を行っているインフルエンサーです。
普段の投稿では、自身が在住している千葉県をはじめとして、古民家といった施設や地元の食品を使用したカフェのレポートなど、東京都心では味わえないような自然を満喫できる悠々自適な暮らしについて質の高い写真と共に発信しています。
地方移住を考えているユーザーは都心のデジタルな暮らしにはないものを求めていることが予測されるため、ていえみさんの発信に魅力を感じるユーザーも多いのではないでしょうか。
タイアップ事例:ていえみさん×山口県宇部市 宇部移住計画
PR投稿では、雑誌「GENIC」の企画にて、山口県宇部市 宇部移住計画とコラボした投稿を行っています。
記事はGENICのホームページにも掲載されており、Instagramの投稿以外でも内容を閲覧できるようになっています。
宇部移住計画は宇部への移住を促進するためのプロジェクトとして、宇部の魅力を伝えたり、宇部での仕事探し・家探しに関する情報を発信しています。
本例のコラボ投稿では宇部市の小野茶畑(藤河内茶園)を取り上げ、大自然の壮大な景色やグルメを美しい写真と共に紹介しています。
自然にまつわる情報を発信しているていえみさんとは相性の良いスポットであり、フォロワーも魅力を感じられる内容となっています。
投稿には山口県宇部市 宇部移住計画のアカウントをタグ付けしており、ユーザーにアカウントや宇部市についての認知拡大を図る狙いがあります。
また、今回はInstagramのPR投稿と並行して雑誌「GENIC」内の記事として取り上げられているため、同時にInstagram以外のフォロワーにも訴求できているのもポイントです。
まとめ
以上、地域への移住を促すInstagramインフルエンサーとのタイアップ成功事例5選をご紹介しましたが、いかがでしたか。
インフルエンサーとのPR投稿では、フォロワーの数字にとらわれすぎず、インフルエンサーが普段どういった投稿を行っているか、フォロワーの興味関心はどういった方向であるかを普段の投稿から探っていくことが重要です。
地方移住の促進のように一定の商品やサービスにとらわれない分野では様々な方法でアプローチすることが可能ですので、幅広い目線からインフルエンサー選定を行っていくことが有効となりますね。
インフルエンサーマーケティングをご検討中のご担当者様におかれましては、こちらからぜひお気軽に当社にご相談ください。
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