TikTokは、スマホ全画面の縦型動画とミュージック、エフェクトが合わさり、その高いエンタメ性は10代~20代を中心に高い支持を得ています。
TikTokをビジネスで活用している企業も増えており、マーケティングの重要な集客チャネルとして位置づけている企業も多くあります。
しかし、TikTokに単に動画を投稿してもなかなかファンは集まりません。
そこでこの記事では、TikTokで人気になるための動画コンテンツの要素を紹介します。
どのような要素を意識して投稿すればユーザーの注目を集められるのかを理解することはフォロワーの獲得への近道になりますので、ぜひTikTok運用の参考にしてみてください。
本記事はTikTok発表の公式情報を参考に執筆しています。原文は以下から閲覧できますので、あわせて参考にしてみてください。
Creative Solutions: The Ultimate How-to Guide|TikTok For Business
TikTokのミッション
TikTokのミッションは「TikTokを通して人々の創造性を刺激し、喜びをもたらすこと」です。
つまり、TikTokの動画を通して、人々が
- 発見「何だこの面白い動画!」
- 興味「自分もこんな面白いことやってみたい!」
- 体験と共有「こんな面白いことやったよ!みんなも試してみて!」
のように楽しさの連鎖が生まれるような場とコミュニティを作ることを目指しています。
他のSNSよりはエンタメ性が強い特徴がありますので、インフルエンサーあるいは企業がTikTokを活用する際は、TikTokのミッションに含まれる「創造性」「喜び」を軸としたコンテンツを作っていきましょう。
TikTokの動画で重要な要素 - 基本 -
「創造性」「喜び」が重要なことはわかりましたが、具体的にどのような要素を動画に含めればよいのでしょうか。
ここではTikTokでおすすめされている動画の要素を解説します。
創造性
新しいダンス、新しいチャレンジ、斬新なアートなど、独自のオリジナルアイデアを使ったコンテンツはTikTokで歓迎されます。
完全オリジナルのアイデアはもちろんOK。
他の人のアイデアを取り入れて自分の「オリジナリティ」を含めたパロディやオマージュ動画も多くの人に歓迎されます。
多様性
人種、性別、年齢、身体的な特徴など、様々な垣根がなく、フラットなコンテンツは歓迎されます。
音楽性
TikTokに欠かせない存在であるミュージックは必ず含めるようにしましょう。
動画と音楽により視覚・聴覚が刺激され、TikTokを見ている人がより多くの刺激を得ることができます。
また、音楽と動画が融合することで動画コンテンツが何倍にも魅力的になります。
音楽を軸に動画をつくり、動画のアクションと一体感を持たせましょう。
エフェクト
TikTokの様々なエフェクトも動画を魅力的に演出します。
ユーザーの注目を集めたり、驚きを与えたり、愛らしさを表現したり、笑いを与えたり、動画を引き立てるエフェクトを活用しましょう。
何もない動画よりもインパクトを生み出し、印象に残りやすくなります。
トレンド
TikTokで人気になるにはトレンドの把握が欠かせません。
「●●ダンス」「●●チャレンジ」など、トレンドになっている動画はシンプルに需要が高く動画も閲覧されやすくなります。
また、人気になっている動画の「成功要因」を学ぶことができる点もポイント。
- 今はどんな人気が注目されているのか
- 今はどんなエフェクトが人気なのか
- 今はどんな見せ方が話題なのか
など成功要因を学び取り、自分の動画に取り込みましょう。
シンプルに短く
TikTokを見ているユーザーは長い動画を求めていません。
次々に、サクッと面白い動画を見たいと思っています。
伝えたいメッセージは最初の数秒に入れて、早いタイミングで動画を転換させるなど、店舗の良さを意識して、間延びした動画にならないようにしましょう。
TikTokの動画で重要な要素 - 動画編 -
TikTokの動画で重要となる基礎を学んだところで、続いて、人気になる動画のアイデアも紹介しておきましょう。
現在のTikTokでは具体的に8種類のテクニックが人気となっており、世界的に取り入れられています。
- Flying Objects(モノ投げ)
- 360 Video(360度ビデオ)
- Changing clothes instantly(着せ替え)
- Camera drop(カメラ落とし)
- Floating effect(浮遊体験)
- Perspective grab(遠近法)
- Sudden reveal(ビックリ切り替え)
- Two pieces of content in one(2動画合成)
それぞれ簡単に紹介しましょう。
どうやってそれぞれの動画をTikTokで作るか、作り方動画(YouTube)もあわせて参考にしてみてください。
Flying Objects(モノ投げ)
「モノ投げ」では、何かモノを投げて画面を全体的に覆いつくし、投げる前後で動画に変化を与えるテクニックです。
たとえば、花びらを投げ画面全体が覆われた後に、投げた人が違う人に変わる、服が変わるなど動画に変化を与えることができます。
360 Video(360度ビデオ)
「360度ビデオ」はカメラを回転させ、180度カメラが回転したタイミングで場面転換し、別の物を映し出すテクニックです。
回転を続けることで次々に変化を起こすことができます。
Changing clothes instantly(着せ替え)
「着せ替え」は、パンッと手をたたく、指パッチンなど何らかのきっかけをした瞬間に、本人の服が変化するテクニックです。
本人の服だけでなく、場面全体、あるいは変化前の人を別人に入れ替えるなど応用の幅が広く、比較的簡単に作れるため使いやすい手法です。
Camera drop(カメラ落とし)
「カメラ落とし」は、撮影しているカメラ(スマホ)を実際に落として一瞬暗転させ、バウンドするようにカメラが元の位置に戻ると変化が起きているテクニックです。
カメラを落とした後に場面ごと切り替えることもでき、特に足元から変化を見せたい場合に有効です。
Floating effect(浮遊体験)
「浮遊体験」は人あるいはモノが浮いている動画をいくつか用意し、つなぎ合わせることであたかも浮いているように見せるテクニックです。
たとえばほうきに乗って浮いたまま移動したり、超能力のようにモノを浮かせるような演出ができます。
Perspective grab(遠近法)
「遠近法」は、写真や紙に描かれているイラスト、あるいは画面の中の物を一瞬にして手元に引っ張り出したように見せるテクニックです。
マジシャンがハンバーガーのメニューの中から本物のハンバーガーを取り出す手品のような演出ができます。
Sudden reveal(ビックリ切り替え)
「ビックリ切り替え」は、複数の動画のスムーズなつなぎ合わせによって、テンポよく作業の行程を紹介できるテクニックです。
たとえば料理をつくるとき、「材料」⇒「カット」⇒「調理」⇒「盛り付け」の行程をテンポよく切り替えて、重要な部分をシンプルに伝えることができます。
料理のほかにも、DIY、メイクなど、時間がかかるものを紹介する際に重宝します。
Two pieces of content in one(2動画合成)
「2動画合成」はTikTokの「グリーンスクリーン機能」をつかって2つの動画を一つの動画に合成するテクニックです。
グリーンスクリーン機能は、テレビなどで見るグリーンの背景で撮影した動画(オブジェクト)を合成素材として別の動画に合成できる機能です。
合成機能は応用性が高いため、いろいろな背景とあわせて今までにない動画を生み出すことができます。
企業がTikTokを活用する際に役立つ公式ツール
TikTokを活用する際に役立つ公式ツールを紹介しましょう。
なお、TikTokのツールを活用するためには、TikTokビジネスアカウントの登録が必要ですので、あらかじめ登録しておきましょう。
TikTokクリエイティブセンター
「TikTokクリエイティブセンター」は効果の高かったTikTok広告のクリエイティブを見つけることができます。
動画の長さやクリック率(CTR)など広告のパフォーマンスも確認できるのでTikTok広告を作成・配信する際の参考にできます。
TikTokクリエイターマーケットプレイス
「TikTokクリエイターマーケットプレイス」はTikTokクリエイターと企業の広告案件をマッチングさせることができるツールです。
TikTokクリエイターのデータ、パフォーマンスの高い動画などの情報を確認できるためTikTokを活用したインフルエンサーマーケティングを行う際に重宝するでしょう。
※現在はベータ版が公開されています。
関連記事
インフルエンサーマーケティングとは? 基礎から応用まで5分で理解!
TikTokビデオエディター
「TikTokビデオエディター」は、TikTokの動画をスムーズに作成するための動画編集ツールです。
動画のトリミング、エフェクト、楽曲などを編集でき、直観的に動画を作成することができます。
参考
TikTok Video Editor|TikTok Business help center
ビデオテンプレート
「ビデオテンプレート」は100を超える広告テンプレートの中から選び、写真、テキスト、ロゴをアップロードするだけで、簡単にTikTokの動画広告を作成できる便利機能です。
楽曲も豊富に選べるため、ブランドオリジナルの広告テンプレートを作成できます。
簡単にTikTok広告を作れるため、動画広告をつくったことがない初心者におすすめの機能です。
参考
Video Template|TikTok Business help center
スマートビデオサウンドトラック
「スマートビデオサウンドトラック」は、TikTokの動画にあわせてマッチするBGMを自動で選んでくれるツールです。
また、TikTok動画の音声ボリュームとBGMボリュームの調整や、さまざまなBGMを試してBGMによる広告パフォーマンスへの影響をテストすることも可能です。
参考
Smart Video Soundtrack|TikTok Business help center
スマートテキスト
「スマートテキスト」は広告に掲載する効果的なテキストを自動的に作成してくれる便利ツールです。
ブランドの業界、広告テキストの言語、キーワードの3つを入力すると広告コピーが自動的に生成されます。
広告のコピーを作成する負担を削減することができるでしょう。
※現在はアメリカ、カナダのみ利用可能
参考
Smart Text|TikTok Business help center
まとめ
TikTokはスマホ縦型のダイナミックな動画を発信できる人気SNSです。
10代~20代の若い世代のユーザーが多く、一度人気に火が付くと瞬く間にバズる可能性も秘めています。
今回紹介したTikTok動画のポイント・テクニックはTikTok動画を魅力的に作るために役立つはずです。
ぜひ参考にしてより多くの人に魅力的なコンテンツを届けましょう。