皆さんは何種類のSNSを利用していますか?
日本国内においては、6大SNS(Instagram・X(旧Twitter)・Facebook・TikTok・YouTube・LINE)が席巻し続けており、多く人が複数のSNSアカウントを利用していると思います。
一方で2022年10月。実業家のイーロン・マスク氏がX(旧Twitter)を買収した大きな話題となりました。
その後は現在に至るまで、マスク氏のX(旧Twitter)の革新は賛否両論を生んであり、X(旧Twitter)に代わるSNSを求める「ユーザー離れ」の動きも見られます。
そして、X(旧Twitter)からの引越し先として特に注目を集めているのが、今回取り上げる「Bluesky(ブルースカイ)」です。
「Bluesky」は、X(旧Twitter)の共同創業者であるジャック・ドーシーらが発案したこともあり、X(旧Twitter)に代わるSNSとして、ユーザーは強い関心を寄せています。
本記事では、
- Blueskyの特徴
- Blueskyの特徴やX(旧Twitter)との違い
- Blueskyの登録方法
などを解説していきますので、登録を迷っている・企業のSNSとして採用するか検討中であるという方はぜひ最後までご一読ください!
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目次
Bluesky(ブルースカイ)とは?
Bluesky(ブルースカイ)は、Twitterの共同創業者であるジャック・ドーシーらが発案した新たな分散型SNS・プロジェクトです。
元々はX(旧Twitter)の社内プロジェクトとして組織されましたが、完全にX(旧Twitter)から独立。2023年1月に、アプリの配信が開始されました。
日本語には対応しているもののβ版のテスト中で、招待制での利用に限られています。
Bluesky(ブルースカイ)の主な特徴
Bluesky(ブルースカイ)の主な特徴として、以下3点を解説します。
- アカウントの移動が可能
- ユーザーがアルゴリズムを選択できる
- 相互運用性に優れる
アカウントの移動が可能
SNSの多くでは、アカウントが削除されれば投稿履歴やフォロワーといったデータが全て失われてしまいます。
しかしBlueskyでは、分散型SNSの特徴的技術である「ActivityPubプロトコル」が、インスタンス間でのデータのやり取りを可能にすることで、プラットフォーム上ではなくユーザー自身が情報を管理することができます。
つまりは、投稿やフォロー・フォロワー・履歴などを引き継ぎながらアカウントを移動させることができるということになります。
広告・スパムがない
現在、Blueskyには広告がありません。
広告の存在が煩わしいと感じているユーザーにとってはとても嬉しいポイントであるでしょう。
BlueskyのCEOであるジェイ・グレイバーは、”広告まみれ”のアプリになることは避けたいという旨の発言もしています。
また、スパムやインプレッション稼ぎのリプライが不可能となっていることも、快適にアプリを使用できることに繋がるでしょう。
引用:「Bluesky」はユーザー体験を重視し、“広告まみれ”にはならない:CEOが語る新しいソーシャルメディアのこれから
フィードをカスタムできる
Blueskyのホーム画面は、フォローしている投稿一覧、全ユーザーの人気投稿一覧・フォロー中ユーザーの人気投稿一覧などから自身の見たい投稿に切り替えることができます。
Bluesky上の投稿を対象として、キーワードや画像の枚数、いいねの数などの多くの要素で絞り込むことが可能です。
他にも、特定の内容に絞り込んだフィードを表示させることができるなど、ユーザーの興味や趣味に合わせてフィードをカスタムできるのは他SNSと異なる大きな魅力であると言えるでしょう。
相互運用性に優れる
SNS間での相互運用性もBlueskyの大きな特徴です。
相互運用性は、異なるシステム間で情報を共有・交換できる機能を指します。
一般的にSNSでは、ユーザーが投稿した情報は同じSNSサービスプラットフォームでしか共有されませんが、Blueskyでは異なるSNSサービス間で情報を共有できます。
これによりユーザーは自分が使い慣れているSNSサービスを続けながら、異なるSNSサービスのコンテンツにもアクセスできるようになります。
Bluesky(ブルースカイ)とX(旧Twitter)を比較
それでは実際に、BlueskyとX(旧Twitter)比較し、その違いなどを探っていきましょう。
まず、BlueskyではX(旧Twitter)と似た機能に関して、以下のように呼称しています。
Blueskyでの名称 | X(旧Twitter)での名称 |
Post | ツイート |
Feed | タイムライン |
Repost | リツイート |
Quote Post | 引用リツイート |
また、機能面での違いとしては以下のようになっています。
Bluesky | X(旧Twitter) | |
文字数 | 300文字 | 140文字(無料) |
DM | なし | あり |
画像枚数 | 4枚まで | 4枚まで |
アカウントの公開設定 | なし | 公開/非公開 の選択が可能 |
検索機能 |
|
|
さらに細かい点を見ていきましょう。
プロフィール・設定
プロフィールでは、X(旧Twitter)と同様にアイコンとヘッダーの写真を設定することができます。
また、簡単なプロフィールも記載することができます。
現状はプロフィール・設定においてはX(旧Twitter)とほぼ変わらない印象です。
Feed(タイムライン)
Feed(タイムライン)に関しても、見た目はX(旧Twitter)のタイムラインとほぼ変わりません。
しかしながら、コンテンツの表示順位に関しては、ユーザー独自にカスタマイズできるということで、使用感よりもユーザーが得る情報に違いが見られそうです。
Post(ツイート)
投稿できる最大文字数は300文字で、アルファベットでも日本語でも1文字は1文字としてカウントされます。
URLリンクの設定や画像の貼り付けは可能ですが、動画投稿はまだ実装されていません。
検索
現状Blueskyでは、ユーザー名でユーザーを検索できる機能だけが提供されています。
X(旧Twitter)といえばハッシュタグ検索のイメージが強く、X(旧Twitter)から広まったこの文化は他のSNSにも浸透した便利な機能です。
Blueskyにおいても導入が期待されますが、過去にジャック氏が、ハッシュタグによる風説の流布の危険性を訴えていた経緯もあり、場合によっては導入されない可能性もあります。
いずれにしても今後の機能リリースに引き続き注目したいですね。
Blueskyの登録方法
それでは、Blueskyの登録方法を分かりやすくご紹介していきます。
以下ではiOS版を例に解説していきますが、Web経由やAndroid版でもステップや内容は同じですので、iOS版を参考に登録を行ってみてください!
1.ストアでBlueskyを検索して入手(ダウンロード)し、「新しいアカウントを作成」をタップします。
2.メールアドレス、パスワード、生年月日、ユーザーハンドル名を入力します。
すべての項目を入力すると、画面右下に「次へ」が表示されますのでタップします。
3.アプリからの通知受け取り設定を行い、興味のあるジャンルを選択します。
4.興味のあるジャンルを基におすすめのアカウントが表示されますので、すべてのおすすめアカウントをフォローしたい場合は「Follow All +」をタップします。
いくつかのアカウントのみフォローしたい場合には、アカウント名右横のチェックを入れて上記ボタンを押下します。
フォローしたくない場合には、上記工程をスキップすることも可能です。
次のステップ(画像右)では、
- フォロー中の返信を表示
- フォロー中の再投稿を表示
- フォロー中の引用を表示
の設定ができますので、必要な機能にチェックを入れて「続行」をタップします。
5.「メインのフィードを選択してください」というステップが表示されます。
デフォルトでは「発見」フィードや「あなたへのおすすめ」フィードにチェックがついていますが、「フォローしている人のトップコンテンツ表示」や「直近24時間で最も人気のポスト表示」など好みのものを追加することもできます。
6.興味のあるジャンルに基づいたトピックフィードが表示されます。興味のあるトピックを追加することが可能です。
次のページでは、非表示にしたいコンテンツを設定できます。
- ヘイトグループ(人種、民族、性別、宗教、性的指向など憎悪や偏見を持つ組織・集団)
- スパム
- なりすまし
について、非表示/警告/表示など好みの段階を設定し「続行」をタップしましょう。
7.これですべての設定が完了しました。
「Let’s go!」をタップすればBlueskyを利用開始できます。
Blueskyの使い方
登録が完了したら、実際に投稿を行っていきましょう。
1.右下の編集マークを押し、テキストを入力
右下にある青い編集ボタンをタップします。
編集画面を開いたら、投稿したい内容をテキストで打ち込みましょう。
2.画像を追加する(任意)
任意で、画像を4枚まで投稿することが可能です。
左下にある写真アイコンをタップすれば、自身の写真フォルダから投稿したい画像を選ぶことができます。
また、カメラアイコンをタップすれば、その場で撮った写真を投稿することも可能です。
3.返信できるユーザーを設定(任意)
投稿に返信できるユーザーを選択することができます。
デフォルトの設定では全員が返信できる設定になっていますので、返信されたくない・返信できるユーザーを絞り込みたいという方は設定を変更しましょう。
投稿する
投稿内容・設定が完了したら、右上の「投稿」ボタンで投稿を完了させましょう。
「Bluesky」でよくある質問
続いて、「Bluesky」登録・利用に当たってよくある質問をご紹介していきます。
Blueskyは無料?
2024年7月現在、Blueskyの利用料金は無料です。
アプリにコストをかけたくないという方も安心して利用しましょう。
「招待コード」は必要?
以前まで、Blueskyを始めるには「招待コード」が必要であり、既に登録しているユーザーに招待してもらったり、公式の待機リストに登録してコードが発行されるのを待つ必要がありました。
しかし、上記の招待システムは2024年2月に廃止されたため、現在は招待コードなしで登録することが可能となっています。
先述して解説した手順で、登録を行いましょう。
日本語は対応している?
Blueskyは現在、日本語にも対応しています。
2024年2月の招待コードが撤廃されたタイミングで、日本語にも対応できるようになりました。
使用していて日本語設定にならない場合、アプリのバージョンが古い可能性がありますので、アプリが最新バージョンになっているかを確認しましょう。
まとめ|「Bluesky」創業者 ジャック・ドーシー氏が目指す理想のSNS
今回は、ポストX(旧Twitter)として期待される新たなSNS「Bluesky」について、特徴や違いを解説させていただきました。
Blueskyについて一言でまとめれば、「X(旧Twitter)の良いところを中心に再構築しようとしている新たなSNS」という印象を受けます。
BlueskyプロジェクトがX(旧Twitter)独立には、2021年にドナルド・トランプ氏のX(旧Twitter)アカウントをバンしたことが影響していると言われています。
さらに分散型SNSの形が取られた背景には、自社のサービスにより開かれた便利な世界が構築されることを望む一方、そのサービスで誰かが憂さを晴らしたりユーザーを傷付けたりするようなことにはなってほしくない、というジャック氏の思いが色濃く反映されています。
また、過去にジャック氏は「X(旧Twitter)が企業化してしまったこと」への後悔も述べており、彼の意志に共感した開発者たちが、X(旧Twitter)を本来のあるべき姿に戻そうとしていることも窺えるでしょう。
参考:Twitter創業者ジャック・ドーシー前CEO、「最大の後悔は企業化」とツイート|IT mediaビジネス
こうした背景から、Blueskyには、あくまでX(旧Twitter)と全て同じ機能が導入されるわけではないと予想できます。
しかしながら、X(旧Twitter)の機能の変化に辟易している方も多く、今後Blueskyがオープン制としてリリースされれば、X(旧Twitter)からの流入も一気に増えるかもしれません。
いずれにしても人気になるならば、企業のSNSマーケティングおいて、Blueskyの運用をいち早く始めることは大きなアドバンテージになることでしょう。
今後も引き続き、X(旧Twitter)、そしてBlueskyの動向に注目していきたいですね。
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