皆さんは「令和ママ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
文字通り「令和時代に子育てをしているママ」を指す言葉ですが、令和は始まって間もなくコロナ流行の影響を大きく受けていることから、令和ママにはこれまでのママ世代とは異なる特徴があると言われています。
そこで本記事では、令和ママの特徴に触れながら、「令和ママ」をターゲットにしたInstagramマーケティングのポイントを解説していきます。
ママインスタグラマーの活躍などもあり、Instagramは子育て世帯のユーザーが数多く利用しているSNSでもあります。
令和ママをターゲットにした場合の考え方や効果的な手法を学び取ることで、今後のInstagramマーケティングにお役立ていただければ幸いです。
目次
令和ママの背景・特徴
まずはじめに、「令和ママの特徴」について考察していきましょう。
令和ママの背景
2023年現在、令和生まれのお子さんの年齢は0〜4才児となります。
また、日本でのコロナ流行は2020年頃であるため、2015年以降に生まれたお子さんのママは、コロナ禍で5才以下の子育てを経験された令和ママ世代にあたります。
厳しい状況下で妊娠・出産・子育てを経験した令和ママは、常識にとらわれずに自由で新しい価値観を持って子育てや家事に向き合っていると言われています。
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mamatas(ママタス)が発表した「3タイプの令和ママの実像」
ママ向け動画メディアサイトとして知られるmamatas(ママタス)では、全国約1,000人の令和ママにアンケート調査を実施。
『令和ママ DATABOOK2022』で、価値観を紐解いた「3タイプの令和ママの実像」を紹介されています。
今回は「令和ママ」の特徴を掴むべく、同社が発表した3つのママタイプ、
- アットホームママ
- フルコミットママ
- 自己表現ママ
を参考に解説させていただきます。
アットホームママ
- 令和ママ全体に占める割合:41%
- 有職者:45.0%
- 平均個人年収:98万円
- 月のお小遣い平均:13,092円
- 子供の傾向:年齢が低め・一人っ子世帯が6割弱
アットホームママについては、「何よりも子ども優先」という特徴が紹介されています。
令和ママ全体に占める割合が最も高く、子ども優先の特徴を持ちあわせつつも専業主婦と有職者は半々ほどの割合に。
経済状況によって仕事の両立を選択されている方や、産休・育休を活用しているママが多いと推察されます。
また、平均年収が3つのタイプで最も少ない分、子どもと過ごす時間は長く、お金と時間を上手にやりくりしているママが多いようです。
フルコミットママ
- 令和ママ全体に占める割合:29%
- 有職者:92.0%
- 平均個人年収:209万円
- 月のお小遣い平均:17,389円
- 子供の傾向:長子年齢が高め・複数子の世帯が多い
フルコミットママについては、「仕事も育児も頑張りたい」という特徴が紹介されています。
「子どもとの時間を増やしたい」「仕事の時間を増やしたい」どちらに関しても3タイプ内で最多となっており、バイタリティ溢れるママが多い印象を受けます。
有職者は92%と高く、平均個人年収も209万円と3タイプ内で最も高収入です。
働く時間が長い分、「家事はママが一人きりでするものではない」と思っている人が多く、配偶者に今以上の協力を求めていたり、家事の効率化に興味があるママが多いようです。
自己表現ママ
- 令和ママ全体に占める割合:28%
- 有職者:46.2%
- 平均個人年収:135万円
- 月のお小遣い平均:20,690円
- 子供の傾向:年齢が低め・一人っ子世帯が6割以上
自己表現ママについては、「自分の時間も大切(にしたい)」という特徴が紹介されています。
平均個人年収に対する月のお小遣いが3タイプの中で最も高くなっており、後述する内容からも自己研鑽にかけるお金が多いと推察することができます。
趣味を仕事につなげたいと考える人が多く、「子どもには親がイキイキしている姿を見せたい」というママが多いようです。
また、実家からさまざまなサポートがある人が多いのも特徴のようで、子育てに勤しみながらも自分の時間を上手に確保できている印象を受けます。
実際に、Instagramをほぼ毎日閲覧している人が66.1%もあり、さらに検索内容は「ファッション」「メイクアップ」の割合が高く、自身のおしゃれも楽しまれているようです。
令和ママ全体の特徴
mamatas(ママタス)のアンケート調査によると、以下のような令和ママ全体に共通する特徴も浮かび上がっています。
- 「子どもの個性を伸ばしたい」92.1%
- 「ママになってもおしゃれを楽しんでいい」91.6%
- 「ママになってもひとりの時間を楽しんでいい」91.5%
- 「家事も育児も立派な仕事だと思う」88.5%
家族としての役割を果たしながらも、個を尊重する意識が高まっていることが窺えます。
コロナ禍では、保育園・幼稚園の休園や登園自粛により、令和ママの自宅での育児時間が増えました。
自粛制限下で子どもと向き合う中で例えば、
- 外で走り回りたい子どもとの室内での遊び方を模索する
- 育児と家事、そしてママの自分時間を両立させる
などの新たな工夫が必要になりました。
さらには数多くの業界が経済活動に打撃を受ける中で、子どもの将来についての多様な考えや教育方針が芽生えた令和ママも多いでしょう。
そしてこうした状況下では、Instagramを始めとするSNSを積極的に活用する機会も増えました。
令和ママはSNSを駆使することで、自宅にいながら育児アイデアや通販商品、デリバリーなどの情報を得て育児をうまく両立させてきたのです。
中でも、ママインスタグラマーによる発信の影響力は高く、育児やママのライフワークに対し、以前に況して個の多様性を尊重する考え方を持つようになったと考えられるでしょう。
「令和ママ」をターゲットにしたInstagramマーケティングのポイント
次に、「令和ママ」をターゲットにした場合のInstagramマーケティングのポイントを解説していきます。
ママインスタグラマーによるインフルエンサーマーケティングを実施する
まずはじめにおすすめしたいのが、ママインスタグラマーによるインフルエンサーマーケティングです。
そもそも様々なSNSマーケティングの中でも特に優れた効果に期待できるインフルエンサーマーケティングではありますが、「令和ママ」をターゲットにする場合には、ママインスタグラマーを積極的に採用する点がポイントになってきます。
普段からInstagramで様々な情報をリサーチしていることが多い「令和ママ」は、情報の信憑性に対する感覚が非常に敏感です。
そのため、幅広いフォロワーから支持を集める人気先行型のインフルエンサーよりも、専門性に優れ、かつ説得力のある情報を発信するインフルエンサーの方が効果的になります。
中でも、同じく育児経験のあるママインスタグラマーの発信は、実体験による説得力と高い共感性を持ち合わせているため、令和ママからの信頼を獲得しやすいと言えるのです。
よって、「令和ママ」をターゲットにしたタイアップPRやキャンペーンを実施する際には、フォロワーの多さよりも育児経験の豊富さや専門性に優れたママインスタグラマーを中心に検討していきましょう。
インフルエンサーを同時に何人も採用しすぎないこと
前項で触れたように、令和ママは情報の信憑性に対する感覚が敏感であり、企業の目論みなどを察知する心眼を持ち合わせています。
画像:動画メディア「mamatas(ママタス)」が令和ママ5,000人に調査!約8割が「Instagram」の広告に好意的!|PR TIMES
実際に、ママ向け動画メディアサイト、mamatas(ママタス)が実施したSNS広告についての上記アンケートでは、全体の95.7%が「SNS広告を怪しいと思ったことがある」と回答。
その代表的な理由の中で「複数のインフルエンサーが同じ商品を一緒の時期に宣伝し始めた」という声が挙がっていることから、インフルエンサーを同時に何人に採用することで令和ママが広告臭を感じ、逆効果になってしまう危険性があることには留意する必要があります。
令和ママをターゲットにインフルエンサーマーケティングを実施する際には、採用人数を絞り、フォロワー数によるリーチ範囲よりも購入や問い合わせなどのアクション成約率に着目していきましょう。
参考:動画メディア「mamatas(ママタス)」が令和ママ5,000人に調査!約8割が「Instagram」の広告に好意的!|PR TIMES
令和ママにInstagram広告は受け入れられやすい
画像:動画メディア「mamatas(ママタス)」が令和ママ5,000人に調査!約8割が「Instagram」の広告に好意的!|PR TIMES
令和ママが、SNS広告に対して敏感な感覚を持つ一方で、Instagram広告は数あるSNS広告の中でも受け入れられやすい広告であることも分かっています。
上記画像のアンケート結果から分かるように
- 「Instagram広告」79.7%
- 「YouTube」9.2%
- 「Twitter」7.0%
- 「TikTok」4.1%
と、Instagram広告が圧倒的な支持を集めており、令和ママユーザーに受け入れられていることが読み取れます。
さらに「好意的」という質問のフレーズから、よく目にするという理由だけでなく、Instagram広告が前向きに興味を持ってもらいやすいことが窺えます。
令和ママに向けた広告でSNS媒体を選択する際には、まずはInstagram広告を採用してみましょう。
効率化や代行など、コスパだけでなくタイパを重視して訴求する
「令和ママ全体の特徴」の項で触れたように、令和ママの新しい育児・子育ての考え方は、従来の専業主婦的な在り方ではなく、育児・ワーク・自分時間の3つの両立を目指す傾向にあります。
実際に最近では、家事代行サービスや効率化家電などの需要が高まりつつあり、コスパ以上に「タイパ」に注目されています。
Instagramで商品やサービスを紹介する際にも、効率化を押し出せるポイントがある場合には、「たった〇〇分」「時短」などのキャッチコピーでアピールすることで、令和ママの関心を集めることに期待できるでしょう。
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まとめ
今回は、「令和ママ」をターゲットにしたInstagramマーケティングのポイントを解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
同じSNSマーケティングでも、世代とSNSの掛け合わせによって成果は大きく異なります。
令和ママをターゲットにしたSNSマーケティングでは、今回取り上げた
- (ママ)インスタグラマーとのインフルエンサーマーケティング
- Instagram広告
が特におすすめです。
インフルエンサーキャスティングやInstagram広告を実施したい場合には、是非とも実績豊富なFind Modelにお気軽にご相談ください!