多くの世代で使われているSNSといえばX(旧Twitter)やInstagramが挙げられますが、大学生をはじめとした若い世代は様々なSNSを使用し、同世代と繋がっています。
そして若い世代が使用しているSNSの中でも人気なのが、今回紹介する「Snapchat」と「BeReal」の2つです。
ではこの2つのアプリにはどういった特性があり、なぜ人気なのでしょうか?
本記事では、その理由に迫っていきたいと思います。
目次
SnapchatとBeRealの特徴
Snapchat
Snapchatは日本では「ARフィルター機能で、写真や動画に様々なエフェクトを加えて楽しむカメラアプリ」として知られています。
さらに、スナップと呼ばれる写真や動画を、登録した友達やグループ(チャット)や位置情報に紐づけたマップ(地域)に共有することも可能です。
そして、友達に登録したユーザーとチャット上で、スナップやメッセージでのやりとりを行うことができるのですが、スナップ・メッセージともに一定時間が経つと消えてしまいます。
Snapchatのロゴに用いられているオバケは、スナップやメッセージが消えることを象徴しているのです。
その他、Snapchatについての詳細は、以下の関連記事をご覧ください。
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BeReal
Be Realは、リアルな日常の風景を投稿するアプリです。
1日1回、ランダムな時間にアプリからの通知が来る仕組みになっており、制限時間2分以内に写真を撮って投稿する必要があります。
写真はいつ来るかわからず、さらにインカメラとアウトカメラの両方が撮影されるため、着飾らない素の表情を撮影することになります。
また、BeRealでは連絡先から友人とつながることが出来るようになっていますが、1日に1回の投稿を行わない限り友人の投稿を閲覧することが出来ない仕組みになっており、積極的な参加が求められるのも特徴です。
その他、BeRealについての詳細は、以下の関連記事をご覧ください。
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SnapchatとBeRealが大学生に人気の理由とは?
SnapchatとBeRealは特に大学生を中心として人気を博しています。
では、その理由とはいったい何なのでしょうか?
位置共有アプリとして優秀(主にSnapchat)
Z世代の特徴として、リアルな友人間で現在の位置情報を共有したいという需要があります。
かつては位置情報共有アプリとして「Zenly」が有名でしたが、2023年2月にサービスが終了しました。
そして終了の際、Zenly公式が後継機能としておススメしたのが「Snap Map」でした。
これはSnapchatとZenlyの親会社がどちらもSnap lnc.だという背景があったからです。
そのため、多くのZenlyのユーザーがSnapchatに流れていきました。
zenlyとはもう少しでお別れだけど、
2023年はSnap Mapでよろしくね https://t.co/XXoMTSBdi2— zenly japan (@ZenlyJP) January 1, 2023
さらにSnapchatには、位置情報を共有した瞬間にその場に集まっているユーザーのグループを作ることができます。
そのため、たとえば同じ授業を受けるメンツが集まってグループを作り、授業に関しての会話をそこで行う、ということができるのです。
友人との会話を長く続けたくなる(Snapchat)
Snapchatで人気の機能の一つに、ストリーク機能があります。
Snapchatにはチャット機能があり、チャット画面でフレンドの名前の横に 🔥 が表示されている場合は、フレンドとストリーク中であること、つまり24時間内に3日間より多く連続してお互いにSnapしたことを意味します。
たとえば🔥の横に(5)と表示されている場合、5日連続でSnapを送りあったことになります。
最近では親友とのチャットの連続日数を途切らせないために送りあう、ということも多く、途切れても課金で復活できる機能が導入されてからは、課金してでも続けたいというユーザーもいるようです。
最近では友人関係の連絡はSnapchatで取り合い、事務関係の連絡はLINEで送る、と割り切って使い分けている大学生も増えてきています。
一定時間で消える(Snapchat)
Instagramではストーリーが人気ですが、これは「24時間で消えるから気軽に投稿しやすい」という理由があります。
そしてSnapchatも同様、投稿した写真や動画、あるいはメッセージが一定期間で消えます。
従来のようにいいね数などがオープンに評価され、発信した情報が残り続けるSNSではなく、フレンド登録した近しい友人や家族といった安心できる環境で習慣的なコミュニケーションに使える点が、Z世代のニーズにマッチしているのです。
気負わずに続けられる(BeReal)
これまで写真の共有アプリといえばInstagram、というイメージでしたが、「インスタ映え」という言葉通り、映えを意識する投稿が次第に増えていきました。
しかしこの風潮は同時に「Instagramに載せる写真はおしゃれなものでなければならない」という固定概念を生み出し、写真をアップするほうも見る方も気負って疲れてしまうというユーザーを生み出し始めています。
その点BeRealは、承認欲求を満たすというよりも感情の吐露で使われることも多く、ごく親しい友人だけに公開する「Instagramの裏垢」という側面も持ち合わせています。
Instagramであればスクショが不安ですが、BeRealはスクショされると記録に残るため、漏洩がされにくいのも人気の秘訣です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
SnapchatもBeRealもZ世代に人気のアプリですが、どちらもX(旧Twitter)やInstagramでは埋められなかったところや、不満だった点のカウンターとしての役割も果たしているようです。
最近ではスマホで写真や映像を撮る際にも「過剰に盛らない」ようになってきていますが、これは「自分のリアル」や「変わらない姿」を見せられることにもつながり、そういった需要を満たすSNSが今後も人気になっていくのではないでしょうか?
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