近年、1つのジャンルに特化したフードフェスやイベントが全国様々な場所で開催され、SNSでも話題となっている場面が多く見られます。
屋外での出店や大型展示施設のイメージが強い上記のようなイベントですが、百貨店の催事スペースを利用して行われるイベントも人気です。
ユーザーの年齢層が高い印象がある百貨店ですが、上記のような催事・イベントは若年層からの注目も多く、常設店舗と組み合わせることで新規顧客を取り込むことにも貢献しています。
また、フードだけでなく雑貨やアパレルと組み合わせたコンセプトのイベントで集客を狙えるのも、様々な店舗が集約している百貨店ならではの魅力であると言えます。
一方、イベントや催事では普段のユーザー以外の集客を取り込む目的もあるため、SNSを利用して若年層にリーチすることが有効となります。
そこで今回は、百貨店が催事・イベントの集客を目的として行ったInstagramのアカウント運用事例5選をご紹介していきます。
Instagram内の機能を活用した様々な事例をご紹介していきますので、SNSで実店舗への集客を狙いたいという企業のご担当者様はぜひ最後までご一読ください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
百貨店が催事・イベントの集客を目的として行ったInstagramのアカウント運用事例5選
それでは早速、百貨店が催事・イベントの集客を目的として行ったInstagramのアカウント運用事例5選をご紹介していきます。
伊勢丹新宿 伊勢丹英国展
画像:@isetan_shinjuku | Instagram
最初にご紹介する催事・イベントの集客を目的としてInstagramのアカウント運用を行った百貨店は、伊勢丹新宿(@isetan_shinjuku)です。
アカウント:伊勢丹新宿
フォロワー:約9.8万人(※2023年8月現在)
新宿駅東口に位置する伊勢丹新宿店は、本館とメンズ館があり、様々なブランドの洋服や雑貨はもちろん、グルメも堪能できる百貨店となっています。
ユーザーの年齢層が高いのが特徴の百貨店ですが、伊勢丹新宿店は比較的若年層の顧客が多く、様々なブランドのポップアップが頻繁に行われているのも魅力です。
上記は2023年3月15日(水)~3月19日(日)にかけて行われた「伊勢丹英国展」の紹介投稿です。
「伊勢丹英国展」は、イギリスにまつわる食品や雑貨などを集めた人気イベントで、英国菓子やスコーン、本格的な紅茶といったグルメから雑貨や食器などのアイテムまでが取り揃えられました。
会場にはイートインスペースも用意されており、伊勢丹英国展限定スイーツセットなどが展開されSNSでも話題となりました。
上記の投稿では、リール動画を活用することで会場の商品やブース・雰囲気を分かりやすく伝えています。
様々なアイテムを取り扱う催事を紹介する際は、動画を活用することでより多くの情報をユーザーに発信することが可能となります。
また、リール動画はフォロワー外のユーザーにも投稿が閲覧されやすいという特徴があるため、催事やイベントのように普段の顧客以外の集客を狙いたい場合にはとても相性の良い機能であることが分かります。
字幕のフォントカラーでも英国の雰囲気を意識しており、投稿全体でイベントのコンセプトを演出しているのも上記の投稿の良い点ですね。
「詳しくは @isetan_shinjuku ストーリーズへ」と促すことでアカウントの閲覧を訴求するといった工夫も伺えました。
阪神百貨店 阪神のいちごとチョコフェス
次にご紹介する催事・イベントの集客を目的としてInstagramのアカウント運用を行った百貨店は、阪神百貨店【公式】(@hanshin_dept)です。
アカウント:阪神百貨店【公式】
フォロワー:約3.3万人(※2023年8月現在)
阪神百貨店は大阪の梅田に位置する関西トップクラスの百貨店であり、食品に力を入れていることでも有名です。
「お客様の暮らしを楽しく、心を豊かに、未来を元気にする楽しさNo. 1百貨店」をビジョンに掲げ、顧客の生活を豊かにできる様々なコンテンツを提供しています。
この投稿をInstagramで見る
上記は2023年2月1日~14日の期間行われた「阪神のいちごとチョコフェス2023」の紹介投稿です。
バレンタインの期間にはどの百貨店もチョコレートやお菓子の販売に力を入れており、近年は常設店舗以外のブランドを集めてイベントを行う百貨店も増加しています。
阪神百貨店ではあえてチョコレートといちごの2つを掛け合わせたコンセプトを掲げることで他店との差別化を図っており、上記のリール動画でもいちごにピントを当てたアニメーションを作成しています。
#いちごバレンタイン という独自のハッシュタグを作成し、ユーザーに投稿を促すことでイベントを盛り上げていることが分かります。
「詳しくはプロフィール @hanshin_dept のリンクから #阪神のいちごとチョコフェス2023 特設WEBページをご確認ください」と呼び掛け、ホームページへの流入を行っています。
Instagramでは、キャプション内にURLのリンクを添付しても直接アクセスできない仕様となっているため、上記のようにプロフィールにリンクを張ってアクセスを呼び掛けるのが良いでしょう。
また、阪神百貨店のInstagramでは期間中に催事のグルメ・商品のフィード投稿を頻繁に行っています。
特徴的なのは全投稿のトンマナが揃っている点で、プロフィール画面の統一感によってイベントのオシャレさや可愛らしさを印象付けていることが伺えます。
阪神百貨店のアカウントでは、他イベントでも開催中の投稿をイベントにまつわる発信に統一していることが分かりました。
プロフィール画面はInstagram上でアカウントの顔となるため、上記は新規フォロワーを増加させるのにとてもいい方法ですね。
日本橋高島屋S.C.本館 日本橋グルメふぇす
画像:@takashimaya_nihombashi | Instagarm
次にご紹介する催事・イベントの集客を目的としてInstagramのアカウント運用を行った百貨店は、日本橋高島屋S.C.本館 公式アカウント(@takashimaya_nihombashi)です。
アカウント:日本橋高島屋S.C.本館 公式アカウント
フォロワー:約2.4万人(※2023年8月現在)
日本橋髙島屋S.C.は日本橋にある老舗の大型百貨店です。
2018年9月には新館および本館ガレリアが開業し話題となりましたが、上記のアカウントの店舗となる本館は1933年に建てられ、国の重要文化財にも指定されていることから百貨店としての高いブランド力を保持しています。
上記は2023年3月15日~21日の期間に日本橋高島屋の開店90年を記念して行われたイベント「日本橋グルメふぇす」の紹介投稿です。
イベントでは老舗の銘店からSNSで話題の最新店舗まで、日本橋地域の有名グルメが出店を行いました。
日本橋高島屋S.C.本館のアカウントではイベント開催前から開催中の7日間の間、6投稿に分けてイベントの紹介投稿を行っています。
イベント開催前には内容と開催期間などの情報のみを発信し、開催中には出店店舗の商品を少しずつ紹介していることが分かります。
1つの投稿で多くの情報を盛り込むのではなく、日々発信を行うことでユーザーにイベントの存在を思い出してもらう効果や投稿の内容を印象付けやすくする効果などを期待することができます。
また、「出店ブランドなど、詳しくはハイライトからチェック」とアカウントのプロフィールへの流入を促しています。
ストーリーズ・ハイライトを活用することでより多くの情報を動画を利用しながら発信することができるため、フィード投稿では発信しきれない細かな情報に関しては上記のような方法で発信するのも良いですね。
東武百貨店 池袋店 激辛フェス
画像:@tobu_ikebukuro | Instagram
次にご紹介する催事・イベントの集客を目的としてInstagramのアカウント運用を行った百貨店は、東武百貨店 池袋店 TOBU IKEBUKURO(@tobu_ikebukuro)です。
アカウント:東武百貨店 池袋店 TOBU IKEBUKURO
フォロワー:約1.6万人(※2023年8月現在)
東武百貨店池袋店は池袋西口に位置する大型百貨店であり、JRや地下鉄の改札からすぐ訪れることができるのが魅力です。
高層階のレストラン街は親子連れにも楽しむことができる施設となっており、幅広い層から人気の百貨店です。
上記は2023年8月3日~8日に開催された「激辛フェス2023」の紹介投稿です。
「激辛フェス」は全国から夏に食べたくなる激辛グルメが一堂に会するイベントとなっており、上記のフィード投稿ではまず、イベントの告知を目的としたキャンペーン投稿を行っています。
キャンペーンはフォローとハッシュタグによる投稿を行ったユーザーから抽選で10名にプレゼントを行うといった内容となっており、ユーザーに投稿を行ってもらうことでイベントの認知をフォロワー外にも広げるといった効果を見込むことができます。
一方、上記ではイベントの様子をリール動画にまとめています。
動画を活用することでイベント内の様子やフードの詳細、購入できるアイテムを幅広く発信しており、編集でテキストを入れることでそれぞれの商品のポイントや魅力を訴求していることも分かります。
また、店舗のスタッフの顔が分かることでイベントへの安心感や親近感が伝わるのも動画ならではのメリットであると言えますね。
上記の事例のようにフィード投稿・リール動画を使い分けることで、より多くのユーザーからの認知拡大が可能となるでしょう。
あべのハルカス近鉄本店(近鉄百貨店)あいぱく
画像:@kintetsu.abeno | Instagram
最後にご紹介する催事・イベントの集客を目的としてInstagramのアカウント運用を行った百貨店は、あべのハルカス近鉄本店(近鉄百貨店)(@kintetsu.abeno)です。
アカウント:あべのハルカス近鉄本店
フォロワー:約1万人(※2023年8月現在)
あべのハルカス近鉄本店は、大阪の阿倍野のランドマークである超高層ビル、あべのハルカス内にある百貨店であり、衣料品、家庭用品、化粧品や高級レストランから手ごろなレストランまで取り揃えられているのが特徴です。
Instagramアカウントでは催事の情報を中心に発信を行っていることが分かります。
この投稿をInstagramで見る
上記は8月3日~14日まで行われたアイスクリーム万博「あいぱく」の紹介投稿です。
フィード投稿ではイベントで出展されるフードの写真にテキストで編集を加え、それぞれの特徴や魅力を発信しています。
1~4枚目には画像訴求力の高い、"映える"フードの写真を選定することでユーザーの興味関心を引きながら、7枚目以降では懐かしの味やご当地アイスなどユーザーが親近感を感じられるような商品紹介を行っていることが分かります。
複数枚の画像を投稿する際は、投稿の順番にもこだわることでより多くのリーチを狙うことができるでしょう。
この投稿をInstagramで見る
一方、上記のリール動画では1つの商品にターゲットを絞ってイベントの紹介を行っています。
動画では読み上げ機能を活用してナレーションを入れたり、Instagram内にある楽曲を使用するなどの工夫を行っています。
ナレーションや音源は動画のクオリティを上げるだけでなく、音源検索機能からフォロワー外のユーザーに動画を閲覧してもらう効果を期待することも出来るため、是非活用していきたい方法ですね。
上記もフィード投稿とリール動画の使い分けが上手い事例であることが伺えました。
まとめ
以上、百貨店が催事・イベントの集客を目的として行ったInstagramのアカウント運用事例5選をご紹介しましたが、いかがでしたか。
期間限定のイベントや催事の情報発信を行う際には、アカウントのフォロワー以外に情報の認知拡大を図るための工夫や、即時性のある情報発信が重要となります。
フィード投稿以外にもリール動画やスローリーズなど様々なInstagramの機能を活用することでターゲットとなるユーザーに適切にアプローチしていきましょう。
Instagramをはじめとする各種SNSで自社のアカウントを伸ばしたいとお考えのご担当者様はこちらからお気軽にご相談ください。
▼関連記事
百貨店・デパートへ集客!Instagramキャンペーン・プロモーション成功事例まとめ
百貨店・デパートのTwitterキャンペーン成功事例5選と参考になるポイント
▼おすすめ資料をダウンロードする
あなたにおすすめの関連記事