2023年6月、ショートムービープラットフォーム「TikTok」は、10代向けの広告表示を制限することを目的としたアップデートを発表しました。
また、さらなる透明性とデータ制御を提供できる機能もアップデートされます。
従来までは、フォローしているアカウント、好きな動画、プロフィール情報など、TikTok でのアクティビティに基づいて広告が表示される場合がありました。
本アップデート後からは、10代の若者に広告を表示するために使用できるデータの種類を地域ごとに制限するとのこと。
米国では13~15歳、欧州経済領域、英国、スイスでは13~17 歳を対象に、TikTok 上でパーソナライズされた広告が表示されなくなります。
さらに、透明性を高め、ユーザーがデータをより細かく制御できるようにすることを目的とした、以下のような機能も発表されました。
■アクティビティのクリア
TikTokのユーザーがTikTokと共有したアクティビティの詳細をクリアできる「アクティビティをクリア」機能が新たに導入されます。
アクティビティの詳細には、
- 広告を表示するために使用された可能性のある広告パートナーのアプリ
- Webサイトとのやり取り
などが含まれます。
■コンテンツの透明性
ブランド、製品、サービスを宣伝するコンテンツを「広告/スポンサー」または「有料パートナーシップ」などのラベルを使用してラベル付けをより精密に行えるようになります。
■データ使用の制限
TikTokの広告主が、個人データの不当な販売・共有をして広告表示をすることを防ぐため、データ使用制限 (LDU) 機能を開始しました。
PixelおよびEvents APIのLDUは、企業がTikTokのシステムでイベントデータがどのように使用されるかをより詳細に制御できます。
また、本機能は、米国のカリフォルニア、バージニア、コロラド、コネチカット、ユタ州で利用可能です。
本アップデートによって、TikTokユーザーは、広告表示に関してより安全かつ快適にTikTokを楽しむことができるようになるでしょう。
今後の日本におけるアップデートにも期待が寄せられます。
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