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Instagramで新規ユーザーにアプローチする方法として、インフルエンサーマーケティングが挙げられます。

自社と合ったインフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらうことで、今までリーチできなかった層に認知拡大を図ることが可能となります。

インフルエンサーの影響力を知る指標としてはまず、フォロワー数やいいね数などが思い浮かべられますが、インサイト分析も重要なポイントとなります。

外部から見えないインサイトデータをインフルエンサーに開示してもらうことで、投稿やインフルエンサーに関する様々な分析が可能となります。

今回は、旅系インフルエンサーの旅する2人さんを招き、インサイトを上げる投稿のポイントやコツ、PR投稿の失敗談やエピソードなどを含めた対談セミナーを行いました。

 

インフルエンサーマーケティング及びInstagramの投稿に力を入れていきたいSNSのご担当者様は、ぜひ最後までご一読ください。

※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。

旅インフルエンサー・旅する2人(@futaritrip_travel)さん

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旅する2人(@futaritrip_travel)さんは、47都道府県を制覇したゆうきさん・きょうかさんのおふたりによる旅インフルエンサーで、旅行のインフルエンサーコミュニティ”旅ジョブ”を運営しながら、観光地を巡って日々フォロワーさんにためになる情報を発信されています。

総フォロワー数は75万人(Instagram下記アカウント17万・別アカウント10万人、Twitter38万、YouTube3.9万、TikTok5.6万、全て2023年5月時点)となっており、フォロワーとしては18歳~40歳くらいの方が8割で女性が6割、男性が4割となっています。

画像:@futaritrip_travel | Instagram

アカウント:旅する2人〜趣味も仕事も旅行のカップル〜

フォロワー:17.4万人(2023年5月現在)

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―旅インフルエンサーになろうと思ったきっかけはどういったところですか? 

ゆうきさん:YouTubeをやりたいなと思っていたことと、旅行が好きだったので旅行についてやりたかったんですけど、コロナがきまして、YouTubeはいろんな人が参入していて難しいなと思っていたので、他のSNSで数字をもっていこうかなというところで始めたのがTwitterでした。Twitterを初めて2か月くらいで16万フォロワーになりまして、そこからいろんなSNSを拡大していったら今のような状況になっていたという感じです。

そのTwitterが2か月で増えていったのは何か「バズリ」があったんですか? 

ゆうきさん:そうですね。当時は全部がバズっていました。

―旅系のインフルエンサーをしていてよかったことはありますか? 

きょうかさん:旅行好きとして好きな時に好きな場所に行きながらもお仕事ができることは幸せですし、発信していく中でフォロワーさんとかに感謝してもらえることです。自分の好きなことを発信しながらも何かに貢献できているというのはすごくやりがいを感じています。

旅する2人さん 実際の投稿事例4選

つぎに実際に2人の投稿事例を見ながらどんなプロモーションが効果的なのか見ていきましょう。

事例① 東京おかしランド

 

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ーまずこちらのインサイトについて、リーチ率が2,259%となっているのですが、これがいわゆるバズですよね。Instagramのフォロワー数が17.4万人(2023年5月現在)でいらっしゃるんですけど、そこで投稿して発見タブに露出されるとすごくリーチが伸びるアルゴリズムになっています。そこで384万リーチと数字がでています。且つ保存率の平均が大体0.2%なんですけど、それが3%とすごくユーザーのためになったということで保存されたという投稿になっています。
こちらの投稿のバズった要因としてどんなところでお考えですか? 


ゆうきさん:SNSの動画なんですけど、まったく知らないスポットとか、おかしランドであれば有名なおかしが出来立てで食べられたりとか、ちょっと大きくなってたりみたいなスポットなんです。頭の片隅に認知があったからこそ、普段と違う、少し大きくなっている、出来立てになっている違和感がいい意味で引っかかって再生維持率が上がっておすすめされたのかなと思います。

―再生維持率の数字は気にされて分析されているんですか?

ゆうきさん再生維持率が良いとおすすめされやすいです。

―では今ある既存のスポットで何か違和感を感じるような何かがあるとこういったところも見えてくるかもしれないですね。

事例② 川越れとろトリップ切符【PR投稿

 

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―こちらのインサイトですが、リーチ率60%とこちらも平均が10~15%のところを大きく上回っています。また、保存率に関しても1.4%とすごくいい数字になっています。 こちらの投稿で工夫されたポイントは何かありますか? 

ゆうきさん:先ほどの投稿と比べると平均的な再生数ではあるんですけど、DMやコメント数がそこそこきていて、興味をもってもらえたのかなと思います。 川越れとろ切符というのが東武東上線と川越の飲食店がセットになっていてお得というチケットなんですけど、ただただこの切符を紹介するだけだと案件が落ちるかなと思ったので、対象の飲食店を〇選みたいな切り口にして続けて投稿すると最後まで見たくなるということがあるので、そこを意識して動画をつくりました。 

―対象の店舗はたくさんあってその中から4つお二人が選んだんですか? 

ゆうきさん:そうですね。

―動画映えしそうだなというところで選んでって感じですかね。 

ゆうきさん:そうです。 

事例③ ととのう宇宙ラウンジ【PR投稿

 

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―次は動画ではなくてフィード投稿のお写真で説明する投稿の事例になっています。 こちらはととのう宇宙ラウンジというところのタイアップ投稿になっていまして、静止画と動画の組み合わせになっています。瞑想タイムやリラックスタイムではきょうかさんが歩いている動画が流れていて、雰囲気が伝わるような投稿です。 こちらはリーチ率が31万リーチの183%で、さらに保存率が4.3%とかなり高く、見ていただいた方が保存する割合がすごく高いという部分で特徴のあるPR投稿だなと思っています。 こちらの投稿の工夫されたポイントや保存に繋がったのはこんな要因があればお伺いしたいです。 

ゆうきさん:もともと依頼されたときに画像投稿で依頼されていたんですけど、画像の投稿だけだと情報量が少なくなってしまうので、僕たちや最近の旅行インフルエンサーは文字入れの投稿をすることが多いです。ただ、それでもまだまだ情報量は動画と比べると少ないです。1つ10枚まで投稿できるので編集した動画を入れ込むことで、画像の投稿だけど動画でも見られて全体像が把握できるというというのがあります。行きたい欲求というのはある程度理解してから保存するのかな?と思うので、それで保存数が伸びたんだと思います。 

―投稿の枚数とかも気にされていますか?なるべく多くするとか、何枚にするとか。

きょうかさんできるだけ最大の10枚を意識してつくっているのと、動画を埋め込むことによって投稿の滞在時間が伸びるので、滞在時間が長いほうがおすすめに載りやすいということもあって、できるだけ動画を埋め込んで作成するようにしています。

事例④ アンダリゾート 伊豆高原【PR投稿

 

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―こちらはタイアップ投稿にも関わらずリーチ率775%というところで、128万人の方にみていただけた投稿となりました。また保存率も3%というところで、こちらも平均を大幅に上回るような結果になった事例になります。
PR投稿なのにここまでバズったというのは結構珍しいと感じているんですけど、驚異的な数字がでる投稿にするにはどういった工夫があるとかありますか? 

ゆうきさん:今回、宿なんですけど、宿だったり紹介する対象のSNS受けする魅力とリアルでいった魅力は別なのかなと思うので、他のインフルエンサーさんをみていても、SNS受けする紹介対象の要素を抜き出すのが上手いのかなと思っていて、興味をひくようにしました。 

―単にこの場所が行ったらいいところというよりSNS映えするかなとは少し違った感じなんですか? 

ゆうきさん:動画なんですけど、大体30秒前後なのでそこにどれだけ詰め込めるかという話になってくる、、、実際リアルに行って、よかったけどこれは映えない、反響が薄そうだなっていうのは投稿の反響増やすという意味で切ってしまうこともあります。

―やっぱり見続けれらるということが重要なので、いかに気づきを与え続ける動画にしていくかどうかが大事なんですかね。 

ゆうきさん:そうですね、離脱させないってところはありますね。

PR投稿の成功ポイントやコツ、失敗談について

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親和性が高いPR商材とは?

― 実際に親和性が高かったり自分たちに向いているなと思った商材はどんなところですか? 

ゆうきさん:親和性が高いでいうと、旅行系全般で親和性が高いと思っておりまして、SNS上でよく挙げられているジャンル上位に旅行系が入ってくること、旅行インフルエンサー自体がセグメント分けされていて、フォロワーが旅行好きな方が多いので、親和性というよりジャンルに特化していれば全てに対して親和性が出せるのかなと思います。

過去に行ったPRで一番反響の良かった商材とは?

― 過去に印象に残っている一番反響が良かったPRのものってどんなものだったんですか?

ゆうきさん:先ほど紹介していただいたアンダリゾートさんはInstagramでもTikTokでも投稿していて反響が良かったんですけど、Twitterでもフォションホテルの百貨店で洋菓子とかを置いているブランドのホテルがありまして、価格帯は5万円くらいなんですけど、投稿したらインプレッションでいうと1000万回を超えるみたいなこともありました。ホテルは価格帯が少し高くても反響が出せるので、いい商材・対象なのかなと思います。

―Twitterで宿泊単価が高いホテルだったから反響が良かったのか、写真がすごく効果的でそこまでのインプレッションがでたのかだとポイントはどんなところでしたか? 

ゆうきさん:その施設から自分たちの魅力がわからないと相談をいただいて、僕からみたらすごく魅力的な宿だったので、要素の抜き出しから一緒に話して、紹介させていただいて反響があったというところになります。 

―実際にホテル側からここを紹介してくださいではなく、改めてみてくださいというような、そこで気に入ったところを紹介してくださいというようなやり方だったんですね。そういった自由度の高いところもよかったポイントですね。 

PRの撮影や投稿で大変だった出来事は?

ー撮影や投稿で大変だった出来事はどういったことがありますか? 

ゆうきさん:大変だったことですと、案件に参加させていただく前にある程度摺り合わせさせていただくのですが、あらかじめこの時間にここに行く、といったことが全て決まっていることがまれにありまして、行く前と行った後だと感じるものや魅力的に思うことが違うかなと思っておりまして、余白がないので現地に行ったときに気づいた魅力が入れられない、スケジュールが決まっているのでハードということはあります。 

―時間やスケジュールが決まりすぎていると、あとから編集するときにもっとこれが入れたかったなっていうことも大きいということですね。ある程度は余白のあるスケジュールが良いと。ではどれくらいの決め切り方、自治体やホテルもここは紹介してほしいという部分はあると思うのですが、どれくらいだとやりやすいとかありますか? 

きょうかさん:PRしたいポイントはあると思うので、そちらは伝えていただけると助かります。ただ、SNS映えするものとかはインフルエンサーのほうが分かっている部分かと思うのでそこは委ねていただいて、一緒に考えていけたらいいなと思います。

―一緒に考えていくというのはすごく大事ですよね。私のお客さんでもインフルエンサーさんとミーティングしたいですと言われることも増えてきたので、これから企業とインフルエンサーが一緒にいいものをつくって話題にしていくことが増えていきそうだなと思います。                     

PR投稿での失敗談

成功の事例はたくさんあったと思うのですが、失敗した経験やあまりうまくいかなかった経験はどんなところですか?

ゆうきさん:失敗した経験だと、SNSで受けやすい要素を入れられる余白がないことですかね。あらかじめ決まっていてスポット出ししてもらっているんですけど、1つくらいフックとしてSNS映えするところを入れたほうがいいです。例えば最近だと表紙を付けたりするときに写真で目を惹くといったことがあると思うのですが、その提案すらできずに企画書が固まりきっていると、「これだと反響でないかもしれないな」と思いながらも、依頼されている側なのでそのまま話を進めてしまい、いざ投稿するとやっぱり反響があまりないということがあります。

―悔しいですね。先ほど表紙ってお話出たんですけど、フィードの投稿であれば1枚目、リールの投稿であればカバー画像ということですよね。そこで目を惹くポイントを表紙で打ち出すことが大事ということですかね? 

ゆうきさん:すごく大事ですね。

―選び方や選定の仕方はありますか?

きょうかさん:写真映えもそうですし、文字入れしているのでテキストを大きめにして文字数は多くしないで、目をひくポイントを大きくして意識しています。クライアントの希望で入れてほしいもの、有名観光地の地名を入れたりしています。

PRする上での注意点

―PRする上で一番気を付けていることはどういったところですか? 

ゆうきさん:旅する2人のアカウントの特性上、インフルエンサーの中にはエンタメ要素がある方もいるとは思いますがどちらかというと少なめで正確な情報をできるだけ情報量多く盛り込んで増やして届けるということは意識しています。

―エンタメ感ではなく、旅する2人さんは情報を詰め込むところを大事にされているんですね。 

ゆうきさん:特徴としては保存数が多いというところは旅する2人の特徴なのかなと思います。 

―情報量が多いから保存してあとで見返して検討しようという人が多くなるということですね。ということはエンタメだとリーチとかには向いているけれど、そこまで保存されるかでいうと情報量がちゃんとないといけないということですね。 

ゆうきさん:映りこむ程度のPRだと認知はされるかもしれないけど、その先に繋がるのかというと人それぞれな部分はあると思います。世の中の移り変わりも激しいのですぐ忘れさられてしまいますよね。話題性にはなるけど、プラスで保存とかも重要になってくるということですね。    

ー普段の画像とか動画の投稿の文章とかでPRの投稿のときにこんなこと入れてる、フォロワー増やすためにこんなことしているというコツがあれば教えていただきたいです。 

きょうかさん:基本的に親しみやすさを意識しているのと、(アンダリゾートの投稿をみながら)この場合だとサービスがすごくたくさんあったので動画で伝えきれない情報を改めてまとめてみたり、固定文として自分たちの自己紹介をいれていて、私たちはこういう投稿をしてますよっていうのを入れることとアカウントをタグ付けしているので、そこからフォローに繋げる導線づくりというものをしています。

―投稿しているからみてねでアカウントのタグをクリックしてもらうということが循環として作れているということですね。 動画とかも縛りが多いと困ってしまうということだったのですが、文章は定型文これいれてくださいとかあると困ってしまいますかね?

きょうかさん文章は依頼があれば、定型文でも入れさせていただいています。

ーリールの尺とかってどれぐらいがいいのかって、気にされていることあったりしますか? 

ゆうきさん:基本的に旅行系は30秒前後が多いのかなと思います。 SNSごとにアルゴリズムという動画の良し悪しをきめる基準があるので、今長尺の動画を推しているだったり、短めの動画を推しているとかあるので、そこを追いながらもインフルエンサーに委ねるのもいいかもしれないです。

―絶対に1分の動画作ってくださいというよりは今のトレンドに合わせて、例えば30秒ぐらいが伸びやすいからこれくらいでいきましょうみたいなところをご提案していただけるという感じですかね。 

ゆうきさん:感覚でやられている方もいると思うのですが、そのインフルエンサーごとに適したとかのほうがいいのかと思います。 

投稿するスポットの探し方

―いろんな場所に出かけたり泊まったりしていると思うのですが、そちらはどのように探していますか?

ゆうきさん:動画の投稿がメインなので動画で探すことが増えてきています。最近はTikTokで一番最初に探していまして、それでも見つからない際にInstagramの動画の投稿をみて、そのあとに画像の投稿を見る流れになっています。

―TikTokのほうもやっておくと企業様はいいかもしれないですか? 

ゆうきさん:何かしらの動画がタグとかでストックされているような考え方でいいと思うんですけど、 まだその商材に対して動画の投稿がないとかとなるとインフルエンサーも見つけにくいようにどんどんこれからもなっていくのかなと思います。まずは動画を1つでも2つでも、気づいてもらう要素としておいておくのはいいのかなと思います。 

―動画もYouTubeよりはショート動画のほうが今はみていますか?

きょうかさん:そうですね。ショート動画ですね。 

―ということはショート動画作っておかないとまずは見つけてもらえないということですね。 

今後の活動について

ー最後に今後の2人の活動についてお伺いしたいと思います。今後2人でこんなところいきたいなというスポットは何かありますか? 

きょうかさん:私たち軽バンで47都道府県を日本一周で巡ってきたので、これからはまだいけていない離島とかを巡ってみたいなと思っています。 

ゆうきさん:僕はコロナ前から海外旅行が好きで、コロナで行けていなかったのでこれからは海外の発信も力を入れていこうと思っています。それこそ先週、プーケットとバンコクの飛行機を予約しました。 

まとめ

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以上、旅する2人さんのインタビューをご紹介いたしましたが、いかがでしたか。

バズる投稿を作るポイントから、インフルエンサーと企業が一緒にPR投稿を作成する際のエピソードまで、参考になる点が多くあったのではないでしょうか。

最適なインフルエンサーを選定するだけでなく、インフルエンサーとの連携をしっかり図ることが投稿のリーチを伸ばすためのポイントであるということが分かりました。

インフルエンサーマーケティングを行う場合には、インフルエンサーの普段の投稿やインサイトなどからインフルエンサーの強みを把握し、PR投稿を作成していきましょう。

また、各種SNSで自社のアカウントを伸ばしたいとお考えのご担当者様はこちらからお気軽にご相談ください。

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