顧客とのコミュニケーションや情報発信を目的に、LINE公式アカウントを始めたという企業も多くなっているのではないでしょうか。
そんな中、始めてみたはいいものの、友だちの獲得に苦戦しているという企業担当者の方も多いのではないかと思います。
本記事では、
- LINE公式アカウントの友だちを増やすメリット
- 友だち追加に必要な3つの要素
- 友だち追加してもらう方法
- 友だち追加の成功事例
についてご紹介しますので、ぜひ今後のマーケティング戦略にお役立てください。
目次
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントとは、有名人や企業が運営するアカウントです。
LINE公式アカウントを開設すると、「友だち」になったユーザーへ直接、トーク機能を使って情報発信が出来るようになります。
商品紹介やクーポンの配布などがLINEを通じて行えるようになりますので、企業としてはぜひ活用したいサービスです。
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LINE公式アカウントの友だち(フォロワー)を増やすメリット
公式アカウントの友だちを増やすメリットは大きく分けて以下の3つです。それぞれご紹介していきます。
- 情報を効率よく発信出来て、集客に繋がる
- 見込み客にリーチ出来る
- リピート客の増加に繋がる
情報を効率よく発信出来て、集客に繋がる
公式アカウントを活用すれば、キャンペーンや新商品、クーポンなどの情報をユーザーに直接届けることが出来ます。
また、公式アカウントからのメッセージは、企業が顧客に配信するメールマガジンと比べて、開封してもらえる可能性が高いです。
Webショップのセールの案内や、来店時に使えるクーポンをトーク画面を通じて効率よく発信することが出来ますので、集客率の向上が期待できます。
見込み客にリーチ出来る
企業の公式アカウントを友だちに追加するユーザーの多くは、その企業のサービスや商材を認知しているユーザーです。
なぜなら、LINE公式アカウントを登録する際に、ユーザーは自らその企業のアカウントを検索して、探し出さなければいけないからです。
これが、LINEの企業アカウントと、TwitterやInstagramの企業アカウントとの違いです。
つまり、LINE公式アカウントの友だちになっているということは、その企業の商材やサービスに興味があるユーザーや、利用歴のあるユーザーである可能性が非常に高いということです。
公式アカウントを利用すれば、そのような、サービス・商材に対して興味関心度の高いユーザーに直接アプローチ出来ます。
リピート客の増加に繋がる
先述したように、公式アカウントの友だちの中には利用歴のあるユーザーも多く含まれています。
ユーザーの利用状況に応じたメッセージ、キャンペーンを実施することで、顧客のリピート率を向上させることが出来ます。
例えば、サービスの利用歴のあるユーザーのみが使えるクーポン等のお知らせを公式アカウントで発信すれば、利用歴のあるユーザーにもう一度来店してもらえたり、商材を購入してもらえたりする可能性が高くなります。
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LINE公式アカウントの友だち(フォロワー)追加されるために必要な3つの要素
ユーザーに友だち追加してもらえるかどうかを決める要素は3つあります。
それが、以下の3つです。
- LINE公式アカウントの認知
- ノベルティのデザイン
- 友達追加のインセンティブ
それぞれ順にご説明します。
LINE公式アカウントの認知
一つ目は、ユーザーにLINE公式アカウントがあることを認知してもらうことです。
はじめにお伝えした通り、LINE公式アカウントの友だちになるためには、ユーザーは企業の公式アカウントを自ら探す必要があります。
ですので、ユーザーがLINE公式アカウントの存在を知らなければ、当然友だちになってはくれません。
知ってもらえていなければ、何も始まりませんので、まずはLINE公式アカウントの認知拡大を目指しましょう。
ノベルティのデザイン
二つ目は、ノベルティのデザインです。
ノベルティとは、LINE公式アカウント登録を促すポップやショップカードのデザインのことです。
LINE公式がオリジナルの有償ノベルティを販売していますが、出来れば自社で作ったオリジナルのノベルティを用意しましょう。
高級感があるデザインや、シックなデザイン、インパクトがあるデザインなど、店舗やブランドの雰囲気に合わせた、目を引くようなデザインのノベルティを作成することでターゲットの興味を引きやすくなります。
WebサイトでLINE公式アカウントを宣伝する場合は、クリエティブ(バナー画像等)をしっかりと作り込みましょう。
視覚情報はユーザーの心理に大きなインパクトを与えますので、工夫を凝らすことが重要です。
友だち追加のインセンティブ
三つ目は、友だち追加のインセンティブです。
インセンティブとは、LINEアカウントを登録したユーザーに与えられる報酬です。
例えば、「友だち追加すると、Webショップで使える10%オフクーポンをプレゼント」等のインセンティブは、メリットが分かりやすいため、友だち追加してもらえる可能性が高くなります。
また、インセンティブを設定する際には、企業の主力商品に関するインセンティブを用意して、商品・サービスの良さをユーザーに認知してもらうと良いでしょう。
顧客の定着に繋がるようなインセンティブを設定することが大切です。
LINE公式アカウントの友だち(フォロワー)追加してもらう方法
次に、より多くの人に友だち追加してもらう方法をご紹介します。
友だち追加を促す施策は、オフラインで行うものと、オフラインで行うものに分かれますので、それぞれご紹介致します。
オフライン施策
最初にオフラインで実施する方法についてご紹介します。
オフライン施策とは、紙やステッカー等の実物を用いて公式アカウントの宣伝を行う方法です。
店頭にQRコードを掲示・スタッフからの声かけ
はじめにご紹介する方法は、店頭へのQRコードの掲示、スタッフからの声かけです。
実店舗のある形態の業種であれば、最も確実に公式アカウントの存在を認知してもらえる方法です。
ポスター、ポップ、ステッカー、ショップカード等、設置する場所に合わせたノベルティを選んで、顧客の目に入りやすい様々な場所にQRコードを掲示しましょう。
また、レジや接客中など、顧客と対面する際に、スタッフから直接声かけをするのも一つの方法です。
その際には、友だち追加のインセンティブについても同時に案内するようにしましょう。
ポスティングチラシにQRコードを掲載
次にご紹介する方法は、ポスティングチラシにQRコードを印刷するという方法です。
ポスティングチラシで友だち追加を促す場合にも、友だち追加のQRコードを分かりやすい場所に掲載しましょう。
また、周囲の色合いとは異なったトーンの色味を利用する等、QRコードの存在を強調するようなデザインも効果的です。
チラシを利用する際にも、友だち追加のインセンティブがはっきりと分かるようにしておきましょう。
名刺にQRコードを添付
美容室等、スタッフが顧客へ名刺を渡す機会がある業種では、名刺に公式LINEアカウントのQRコードを添付しておくのも有効な手段の一つです。
名刺を渡されて断る顧客はほぼいませんので、高い確率で持ち帰ってもらうことが出来ます。
公式LINEアカウントで繋がることが出来れば、顧客ごとに1対1で対応することが出来ますし、来店のお礼をかねたメッセージでサービスや商品の案内をすることも可能です。
オンライン施策
次にオンラインで実施する方法についてご紹介します。
オンライン施策とは、WebサイトやSNSを用いて公式アカウントの宣伝を行う方法です。
WebサイトにQRコードを掲示
まずご紹介する方法は、Webサイトに「友だち追加ボタン」や「QRコード」を添付する方法です。
友だち追加ボタンをユーザーがタップすると、LINE公式アカウントがユーザーの友だちに追加されます。
友だち追加ボタンの設置は、Webサイトで友だち追加を促すのであれば、ユーザーの利便性を高めるためにもぜひ取り入れたい機能ですね。
説明するまでもありませんが、企業のWebサイトの来訪者には、
- すでに企業を認知している顧客
- あるワードで検索をしてたどり着いたユーザー
が混在しています。
Webサイトに「友だち追加ボタン」や「QRコード」を掲載することで、そのどちらのユーザーにもLINE公式アカウントのことをアピールすることが出来ます。
また、WebサイトにQRコードを掲示する際には、1カ所だけではなく、目に留まる様々な場所に掲示するようにしましょう。
スマートフォン向けのWebサイトでは、追尾ボタンを利用して、ユーザーが画面をスクロールしても、常に友だち追加のボタンがタップ出来るようにしておくのも一つのアイデアです。
ただし、友だち追加ボタンやQRコードを鬱陶しいほど設置するとユーザーの邪魔となり、悪い印象を持たれてしまうので注意しましょう。
メールマガジンに友だち追加URLを添付
情報配信をメールマガジンからLINE公式アカウントに切り替えていきたいと考えている企業も多いのではないでしょうか。
Webサイトとは違って、メールマガジンやSNSでは、友だち追加ボタンを設置することが出来ないケースが多いです。
ですので、メールマガジンで友だち追加を呼びかける際には、友だち追加用のURLを記載するようにしましょう。
SNSでLINE公式アカウントを宣伝
TwitterやInstagram等、他のSNSで一定数のフォロワーがいる場合は、ぜひそちらでもLINE公式アカウントの宣伝をしておきましょう。
SNSにも友だち追加ボタンを設置することが出来ませんので、メールマガジンと同じように友だち追加URLを記載する必要があります。
複数のSNSで公式アカウントの宣伝をした場合、どのSNSからの友だち追加が最も多いかを計測することも出来ますので、宣伝に効果的なSNSを把握することも可能です。
LINEの「友だち追加広告」を利用
最後にご紹介するのが、LINEの「友だち追加広告」の利用です。
友だち追加広告とは、LINE株式会社がビジネス向けに提供している広告機能で、LINEアプリに広告を出しターゲットに友達追加を促すことができるサービスです。
LINEは幅広い年代に利用されており、また、日常的なコミュニケーションツールであることから、かなり高頻度で利用されるアプリです。
そこに広告を掲載出来る訳ですから、かなり魅力的なサービスだと言えます。
LINE広告を利用すると、企業の広告がLINEのトークリストやLINE NEWS等に配信されます。
LINEの友だちは、既存顧客や、すでに商材に興味のあるユーザーが多いとお伝えしましたが、LINEの友だち追加広告を利用すれば、新規のユーザーにリーチして、友だち追加を促すことが出来ます。
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LINE広告とは?メリットや課金形態、成功のポイントまでまるっと紹介
LINE公式アカウントの友だち(フォロワー)を増やした成功事例
ここまでで、友だちを増やすメリットや、友だちを増やす方法についてご紹介しました。最後に成功事例を2つご紹介します。
JPCスポーツ教室安城店
一つ目の成功事例は「JPCスポーツ教室安城店」です。
JPCスポーツ教室は、東海地方を中心に、体操教室や体幹トレーニングを教室を展開しています。
その中の一店舗であるJPCスポーツ教室安城店では、LINE公式アカウントを、新規顧客の獲得や、顧客とのコミュニケーションに活用しています。
同教室では、入会時に配布する入会キットに、LINE公式アカウントの QRコードを印刷したフライヤーを添付し、LINE公式アカウントへの登録を促しています。
LINE公式アカウントが、教室と生徒をつなぐ連絡網として使用されているのです。
また、月に1回の頻度で行われる施設見学会や、その他のイベントに関する情報をLINE公式アカウントで発信。
これらのイベントには、既存顧客の口コミをきっかけに参加するユーザーが多くおり、施設見学後の入会率は70%と高い数字を誇っているそうです。
LINE公式アカウントの活用が、友だちの増加や新規顧客獲得に繋がっている好事例だと言えるでしょう。
詳しい内容を知りたい方は以下の参考記事をご覧ください。
参考:既存ユーザーからの紹介で新規を集客!地域密着型の体操教室によるLINE公式アカウント活用|LINE for Business
株式会社ヤッホーブルーイング
二つ目の成功事例は、「株式会社ヤッホーブルーイング」です。
「よなよなエール」「水曜日のネコ」等の、クラフトビールの製造・販売を行う株式会社ヤッホーブルーイングは、LINE広告を活用することによって、友だちの数を大幅に増加させることが出来ました。
同社は、ビール愛好家の多い30代後半から40代の男性をターゲット層に設定し、LINE広告を配信しました。
また、「購入したことはないが、店頭で商品を見たことがある」という声や「パッケージが気になっていた」という声があったことから、配信に使用するクリエイティブ(バナー画像等)は缶のデザインが一目で分かるものにしたそうです。
クリエイティブを作り込むことによって、同社の製品に以前から興味を持っていたユーザーに対して、製品を効果的にアピールすることが出来ました。
このように、広告クリエイティブ(実店舗であればノベルティ)を工夫することで、友だち追加してもらえる可能性を高めることが出来ます。
詳しい内容を知りたい方は以下の参考記事をご覧ください。
参考:潜在顧客からファンへ――ヤッホーブルーイングが考える友だちの価値とは|LINE for Business
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、LINE公式アカウントの友だちの増やし方についてご紹介しました。
LINE公式アカウントを上手に宣伝し、友だちを増やすことが出来れば、見込み客や新規顧客に直接リーチすることが出来ます。
今回ご紹介した方法やポイントを参考に、友だちを増やし、今後の売り上げ拡大に繋げていってもらえればと思います。
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