全世界で20億人を超えるユーザーが動画を楽しんでいるYouTube。
様々な動画を投稿している人も多くいますが、NGワードや不適切な表現をすると、様々なデメリットがあります。
この記事ではYouTube動画を健全にアップロードしたり、他の人とコミュニケーションするためのNGワードや不適切な要素について解説していきます。
YouTubeから不適切だと思われた動画は削除されたり、アカウントが凍結されることもありますので、是非学んでいきましょう。
YouTubeで不適切な表現をするリスク
YouTubeの動画内やコメントでNGワードや不適切な表現をしてしまう、すなわちコミュニティガイドラインを違反すると様々なリスク・デメリットが発生してしまいます。
後から削除することが難しい部分もたくさんありますので注意しましょう。
具体的には以下のような措置が取られる可能性があります。
収益化の停止
YouTubeの規約に違反してしまうと、一定期間収益が得られなくなる可能性があります。せっかく動画を投稿しても収益が得られないともったいないですよね。
半年の期間までに問題が起きることがなければ今後も収益化は続けられますが、他の動画でも違反が重なってしまうとついにはアカウントも削除されてしまう可能性があるので注意しましょう。
また不適切な表現をしてしまった動画単体のみ収益が得られないといった事例もあります。
一度引っかかってしまっただけではそれほどリスクはありませんが、不正が多くなってしまうとより負担するリスクが大きくなっていくので気を付けたいところです。
動画投稿や操作機能の停止
動画内で不適切な表現をしてしまうと、一定期間の動画投稿や操作機能を停止されてしまうこともあります。
具体的には以下の操作が制限されます。
- 動画、ライブ配信、ストーリーのアップロード
- カスタム サムネイルまたはコミュニティ投稿の作成
- 再生リストの作成、編集、共同編集者の追加
- 動画再生ページでの [保存] ボタンを使用した、再生リストの追加または削除
- プレミア公開中の予告編の表示
- ライブ配信からプレミア公開へ、またはプレミア公開からライブ配信への視聴者の誘導
自分の動画だけでなく、YouTube自体を全般的に使えなくなるので注意したいところです。
動画の削除
ある動画に不適切な表現が含まれていると、YouTubeのAI(人工知能)により投稿した動画は即座に削除されてしまうリスクがあります。
どれだけ視聴者を楽しませようと工夫した動画であってもNGワードや不適切な表現が含まれていると投稿した動画を残すことはできません。
また動画の削除が続くようでしたらアカウント事態も削除される可能性もあるので、注意しましょう。
YouTubeチャンネルの凍結・削除
最大の問題はアカウントが凍結・削除されてしまうことです。
一度凍結されたアカウントが二度と使えなくなってしまう可能性はゼロではありません。
そしてチャンネルを削除までされてしまうと、削除されたチャンネルを復活させることはできません。
何度も不適切な表現を投稿しているとアカウント自体が使えなくなる可能性もありますので気を付けましょう。
【重要】コミュニティガイドライン違反による警告は2回まで
YouTubeコミュニティガイドラインを違反すると、YouTubeから合計3回の警告が来ます。
- 1回目の警告
1週間、YouTubeに関するさまざまな操作が制限される。警告を受けてから1週間後に解除される。ただし、違反警告は90日の間残る。 - 2回目の警告
1回目の警告から90日以内に2回目の警告を受けると、コンテンツを2週間投稿できなくなる。2週間の間問題が無ければ自動的に制限が回復する。 - 3回目の警告
最後に警告されてから90日以内に3回目の警告を受けると、YouTubeチャンネルが永久に削除される。
つまり、警告は(一応)2回まで許され、3回目の警告時にチャンネルが削除(BAN)されます。
今まで積み重ねていた動画コンテンツが水の泡になってしまいますので、YouTubeのガイドラインは遵守するようにしましょう。
YouTubeで控えるべきNGワード
続いてYouTubeの動画やコメント内で控えたほうが良いワードについてご説明していきます。
一度投稿してしまった動画は、削除されずに残ってしまうことも少なからずあるので気を付けましょう。
参考:広告掲載に適したコンテンツのガイドライン|YouTubeベルプ
暴力的、死を連想させるワード
ネット上に死を連想させるワードは大変センシティブであり、YouTube内でも「死」や「殺」などの死を連想させるワードは推奨されません。
暴力的なワードを発信したことで見た人が傷つき、また発言を真似していく人も増えてしまうので控えましょう。
アダルト系ワード
アダルト系のワードで制限されてしまうことはYouTubeの中でもとても多い事例です。
YouTubeは未成年のユーザーも数多く視聴しています。未成年の方が不快な気分にならないように配慮しましょう。
よくアダルト系ワードを使って面白く楽しんでいるYouTuberの方をちらほら見ることがありますが、視聴した人全員が良い気分になるとは限らないので制限される前に注意して発信していきましょう。
いやがらせ、いじめ、誹謗中傷、冒涜的なワード
YouTube上であってもネット上であっても、いやがらせやいじめをすることは禁止されています。
ネット上では相手の顔が見えない分言葉を発することは簡単ですが、相手は傷つき不快・悲しい気分になります。
ここ数年頻繁に起きている「誹謗中傷」についても、言葉を発する側も言葉を受ける側も両者にとって良い気分にはならないので絶対に発しないようにしてください。
政治的、選挙の扇動をするワード
政治的な目的で不当に炎上を招く、扇動する、または他者を侮辱するようなワードは禁止されています。
ある人・団体に対して反対的な感情があっても、一つの意見として捉えて建設的な言葉を発信することが大切です。
ウソの情報(事実を誤認させる情報、視聴者が不利益を被る情報)
YouTubeは世界に発信されるツールです。ウソの情報を意図的に発信することでたくさんの人に誤解を与えてしまう可能性があるため控えましょう。
また、自分の利益のために視聴者が不利益を被るような情報発信は詐欺と捉えられトラブルのもとにもなりますので止めましょう。
誤った情報(証拠のない情報、事実と異なる誤解を生む情報)
意図せず誤った情報を発信してしまう可能性もあります。
自分が正しいと確信している内容でも、根拠が乏しく不確かな情報であると視聴者が誤解してしまい、ねじ曲がった常識が生まれたり、本来届けるべき人に正しい情報が届かなくなってしまいます。
確かな根拠があり、確信が持てる情報を発信するように心がけましょう。
下品な表現
一部の下品な表現は18歳未満には不適切な場合があります。
- 露骨な性的表現
- 動画内での冒とく表現の使用
などの内容が見つかってしまうと、YouTubeから制限される可能性があります。また未成年に限らず過度の下品な表現は見ている人を不快にさせてしまうことも多々ありYouTubeチャンネルの品を損ないますので注意しましょう。
YouTubeで避けた方がよいコンテンツジャンル
YouTubeの動画内で避けたほうが良いコンテンツジャンルを整理しておきます。
以下のジャンルはYouTubeのガイドラインに抵触する可能性が高いため、避けましょう。
- 不適切な表現
- 暴力
- アダルト コンテンツ
- 衝撃的なコンテンツ
- 有害または危険な行為
- 差別的または中傷的なコンテンツ
- 危険ドラッグや薬物に関連するコンテンツ
- 銃器に関連するコンテンツ
- 物議を醸す問題
- デリケートな事象
- 不正行為を助長する商品やサービス
- 扇動的、侮辱的なコンテンツ
- タバコに関連するコンテンツ
- ファミリー コンテンツに含まれる成人向けのテーマ
もちろん、学術的な動画などの有益な情報が発信されている動画は例外的に認められるケースもあります。
以下に紹介する行動やコンテンツもあわせて控えましょう。
YouTubeで控えるべきコンテンツや行動
YouTube内で避けなければいけないコンテンツと注意点を紹介します。
虚偽のエンゲージメント
- なりすまし
- 外部リンク
- スパム、欺瞞行為、詐欺
- 再生リスト
- その他のポリシー
これらのように外部リンクをスパムサイトに設定してはならず、また芸能人のふりをして運営するなどは禁止されています。
もちろん、詐欺行為のためにYouTubeを活用するのも禁止されています。
デリケートなコンテンツ
- 子どもの安全
- サムネイル
- ヌードや性的なコンテンツ
- 自殺や自傷行為
- 下品な表現
デリケートなコンテンツを発信してしまうと、視聴した一般の人々は死を悼んだ反応を示したり、感情をあらわにした反応を示したり、また時には実際に真似してしまう可能性もあります。
人が悪く真似してしまうようなデリケートなコンテンツのものは挙げないようにしましょう。
暴力的または危険なコンテンツ
- 嫌がらせやネットいじめ
- 有害で危険なコンテンツ
- ヘイトスピーチ
- 暴力犯罪組織
- 暴力的で生々しいコンテンツ
上記のようにネット上での嫌がらせや暴力的なコンテンツは禁止されています。
見ず知らずの人からの「誹謗中傷」が重なり心身を病んでしっまう人も多くおり、インターネット上で相手を叩いたり不快な気分にさせてしまうことは絶対にしてはいけません。
相手を傷つけるメッセージは一度相手に届いてしまうと消すことはできません。心の傷も消すことはできません。思いやりのある言葉を発信するようにしましょう。
規制品
- 銃火器
- 違法または規制対象の商品やサービスの販売
銃火器や認められていない情報についても禁止されています。
銃器(本物、偽物を問わず)の販売や悪用、濫用が中心的なコンテンツはそもそも動画として挙げられるべき内容ではありません。
生活の中で所持することを認められていないものを所持していることで犯罪にも該当してしまうこともあります。
まず規制品を持つことも動画内で発信することもしてはいけません。
その国・地域の法律に準ずることが多いですが、規制品の含まれる可能性のある動画はアップする前に一度見直してみましょう。
誤った情報
- 選挙の誤った情報
- COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の医学的に誤った情報
選挙や新型コロナウイルスについての情報などはいろいろな場所で情報が飛び交っていますが、だからこそYouTubeで簡単に誤った情報を流してしまうとたくさんの方に誤解を与えてしまいます。
情報を見てしまった方々は発信された情報に対して疑問に思ったり不安になったりしてしまうこともあるので、調査データや根拠となる引用文を基にするなど、必ず確証のある情報を発信するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
YouTubeは以前よりも規制が厳しくなってきており、インフルエンサーも不適切な表現を気軽にできないよう設定されています。
また不適切な表現を使う人が増えてくることで、今後もこういった制限が大きくなっていくでしょう。
制限されてしまう機会が増えるとYouTube自体を使えなくなってしまうことも少なからずあるのでやめておきましょう。
一度掲載されてしまった内容は一生ネット上に残ってしまう場合がほとんどです。
不適切なコンテンツを発信して後戻りできなくならないよう、動画をアップする前に一度内容についてしっかりチェックしておきましょう。