世界最大の動画共有プラットフォームであるYouTube。
個人・法人問わず、数多くの人々が動画を投稿し、そして動画を視聴している、今や生活に無くてはならないとまで言えるサービスとなりました。
YouTubeは収益化を図ることができるSNSでもあり、ユーチューバーをはじめ、多くの人がYouTubeを通じて報酬を受け取り、生活やビジネスを成り立たせています。
そこでこの記事では現在YouTubeでできる収益化の方法について
- YouTubeで収益化する方法
- 収益化方法それぞれの条件
を一挙にまとめました。
あなたがYouTubeを活用して収入を得たい、さらに収入を増やしたいというなら知っておくべき内容となっていますので、ぜひ収益化の方法を学び自身の情報発信に取り入れてみてください。
YouTubeでの収益化の方法一覧
まず、YouTubeで収益化する方法を一覧で紹介しておきましょう。
YouTubeで収益化する方法に以下があります。
- YouTube広告
- YouTubeショート
- YouTubeプレミアム
- YouTubeチャンネルメンバーシップ
- スーパーチャット
- スーパーステッカー
- スーパーサンクス
- グッズシェルフ(商品棚)
- チケット販売(※アーティストのみ)
- YouTubeブランドコネクト(企業とのタイアップ)
これらの収益化の方法をフルに活用することで、収入の入り口が増え、YouTubeチャンネルを効率的に運営できるようになります。
以下、それぞれの収益化方法について紹介していきましょう。
1. YouTube広告
画像:広告掲載|YouTube
YouTube広告は、YouTubeで動画が再生される前や再生中などに表示される広告が表示・クリックされることで、自身に広告収入が入ります。
クリエイターが収益を得るうえでYouTube広告は最も基本的な収益化方法です。
YouTube広告による収益化の最低条件
- 18歳以上である、もしくはAdSense経由での支払いに対応できる18歳以上の法的保護者がいる
- YouTube広告のガイドラインに沿ったコンテンツを作成している
2. YouTubeショート
YouTubeショートは、YouTubeのショートムービー共有機能です。
スマホ縦型全画面でのダイナミックな動画を共有でき、InstagramストーリーズやTikTokなど、短尺動画が人気となっている中、YouTubeにおけるショートムービー機能としてリリースされました。
YouTubeショートは「ショーツファンド」と呼ばれる専用の基金が準備されており、YouTubeショート動画の視聴率とエンゲージメント率に応じてクリエイターは毎月100ドル~10,000ドル(1USD=100円として1万円~100万円)が支払われます。
YouTubeショートによる収益化の最低条件
- YouTubeチャンネルが過去180日間にガイドラインに準拠したショート動画を1つ以上アップしている
- YouTubeチャンネルがYouTubeのガイドラインやポリシーをすべて満たして運営されている
- オリジナルの動画である(他SNSあるいは他クリエイターの動画の転載、他SNSロゴの透かしが入った動画はNG)
- 13歳~18歳の場合、法的な保護者がいること
参考
It’s here! The YouTube Shorts Fund|YouTubeヘルプ
3. YouTubeプレミアム
YouTubeプレミアムは動画視聴者向けの月額課金型のサブスクリプションサービスです。
YouTube動画・YouTubeミュージックの視聴時に広告が表示されなくなる、オフライン環境やバックグラウンド再生が可能になるなどのメリットがあります。
動画に広告が表示されなくなるためクリエイターにとっては不利になると思われますが、YouTubeプレミアム登録ユーザーが動画を視聴した場合は、その視聴時間に応じて報酬がクリエイターに支払われます。
YouTubeプレミアムによる収益化の最低条件
- YouTubeプレミアムユーザーに視聴されるコンテンツを作成していること
4. YouTubeチャンネルメンバーシップ
YouTubeチャンネルメンバーシップとは、チャンネル登録者が月額料金を支払うことで、限定動画、バッジ、絵文字、その他のアイテムなどメンバーシップ限定のメリットを得られる仕組みです。
YouTubeのチャンネルメンバーシップを獲得することで継続的なストック型の収益化が可能となります。
YouTubeチャンネルメンバーシップによる収益化最低条件
- 18歳以上である
- チャンネル登録者数が1,000人以上である
参考
チャンネル メンバーシップで収益を得る|Creator Academy
5. スーパーチャット
YouTubeのスーパーチャット(通称:スパチャ)は、ライブ配信時に目立つように固定表示されるチャットコメントのことです。
ライブ視聴者が金銭を支払うことでスーパーチャットを使うことができ、優先的にコメントを表示できるためファンとして意識してもらったり「投げ銭」としても活用されています。
YouTubeクリエイターは購入されたスーパーチャットの金額に応じて報酬を得ることが可能です。
YouTubeスーパーチャットによる収益化の最低条件
- 18歳以上である
- スーパーチャットを利用できる国や地域に住んでいる
参考ページ
Super Chat と Super Stickers の利用資格、利用可能な地域、ポリシー
6. スーパーステッカー
スーパーステッカーは、YouTubeライブ視聴時に、ライブ配信者に送ることができるデジタルアニメーション画像です。
スーパーチャットと同様に、金銭で購入でき、ライブ配信者に目立つ形で表示・アピールすることができます。投げ銭としても活用されます。
YouTubeクリエイターは購入されたスーパーステッカーの金額に応じて報酬を得ることが可能です。
YouTubeスーパーステッカーによる収益化の最低条件
- 18歳以上である
- スーパーチャットを利用できる国や地域に住んでいる
参考ページ
Super Chat と Super Stickers の利用資格、利用可能な地域、ポリシー
7. スーパーサンクス
スーパーサンクスは、YouTubeの動画視聴者がクリエイターに感謝の気持ちを送ることができる機能です。
金銭を支払うことでスーパーサンクスを購入することができ、クリエイターに特別なアニメーション画像を送ることができる、いわゆる「投げ銭」機能です。
スーパーチャットやスーパーステッカーはライブ配信やプレミアム公開の動画で購入できますが、スーパーサンクスは通常のYouTube動画で購入できるため、収益化の幅が広がります。
スーパーサンクスによる収益化の最低条件
※現在はベータ版のため一部クリエイターにのみ公開。2021年内を目途に利用資格を満たすすべてのクリエイターに対して機能を拡張予定。
参考
Super Thanks の利用資格、利用可能な地域、ポリシー|YouTubeヘルプ
8. グッズ(商品紹介)
グッズは、YouTubeのページにて公式ブランドの商品を紹介できる機能です。
例えば自分のオリジナルグッズを作成してYouTube上で販売することができます。
グッズシェルフによる収益化の条件
- 18歳以上である
- チャンネル登録者数が1万人以上である
- YouTubeパートナープログラムのメンバーである
参考
YouTube でグッズを紹介する|YouTubeヘルプ
9. チケット販売(※アーティストのみ)
YouTubeの音楽アーティストの場合、開催予定のコンサートイベントのチケットの販売リンクを動画視聴者に表示できるようになります。
動画を視聴しているユーザーの地域データをもとに、最も近い場所で開催されるイベントが一番上に表示されるなど、イベントチケットの販売を効率的に進めることができます。
チケット販売による収益化の最低条件
- YouTubeの公式アーティストチャンネルである
- 子供向けチャンネルではない
- サポートされているプレイガイドの音楽トラクションIDを取得している
- チケット販売できる地域でコンサートの予定がある
10. YouTubeブランドコネクト 企業とのタイアップ(※日本未実装)
YouTubeブランドコネクトでは、企業とYouTubeクリエイター(ユーチューバー)がタイアップすることで訴求力の高いブランドコンテンツを作成できます。
現在はアメリカ、カナダ、イギリスで利用が可能です。順次世界に機能が拡張されていくでしょう。
クリエイターはブランドコネクトを通して収益化が可能となり、企業とのコラボが促進されることが期待されています。
なお、ブランドコネクトを利用せずに企業とタイアップしたインフルエンサーマーケティングは現在も積極的に行われています。
ブランドコネクトによる収益化の最低条件
- 18歳以上であること
- YouTubeパートナープログラムに参加していること
- アメリカ、カナダ、イギリスを拠点に活動していること
- コミュニティガイドラインの違反警告を現在受けていない事
参考
YouTube BrandConnect の概要|YouTubeヘルプ
関連記事
インフルエンサーマーケティングとは? 基礎から応用まで5分で理解!
YouTube動画を収益化するための基本設定
YouTubeでの収益化の方法を紹介してきました。
YouTubeの収益化に必須となる基本設定がありますので、まだ収益化を進めていない方は、まずこちらを押さえておきましょう。
YouTbeパートナープログラム(YPP:YouTube Partner Program)
YouTubeパートナープログラムは、YouTubeで収益化をするうえで欠かせない設定です。
YouTubeパートナープログラムを利用することで、
- 広告掲載から得られる収益を得る
- クリエイターのサポートチーム問い合わせができる
- コピーライトマッチツール(重複動画の検出ツール)
など、クリエイターとして役立つ機能が拡張されるメリットがあります。
YouTubeパートナープログラムを利用する最低条件
- すべてのYouTubeチャンネル収益化ポリシーを遵守していること
- 利用可能な地域に住んでいること
- コミュニティガイドラインの違反警告がない
- 公開した動画の総再生時間が直近過去1年間で4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
- リンクされているAdSenseアカウントをもっている
自分のYouTubeチャンネルがYouTubeパートナープログラムの利用要件を満たしているかは以下のページにて確認できます。
YouTubeパートナープログラムの申込手順
- YouTubeにサインイン
- 右上プロフィール写真 ⇒「YouTubeスタジオ」をクリック
- 左側メニューの「収益化」をクリック
- 条件を満たしている場合「パートナープログラムの利用規約を確認する」のカードの「開始」をクリック
- 利用規約に署名する
参考
YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格|YouTubeヘルプ
Googleアドセンス
GoogleアドセンスはGoogleの広告収益化機能です。
自分の持つサイトやアプリ、YouTube動画などにアドセンス広告を設置でき、自動的に表示された広告がクリックされることで収益が発生します。
GoogleアドセンスもYouTubeの収益化に必須となりますので、必ず設定するようにしましょう。
以下のリンクからアドセンスの申込ができます。
※アドセンスの利用には審査があります。
まとめ
YouTubeでは収益化の方法が幅広く用意されているため、個人でも企業でも上手く活用できれば大きな収益を獲得できます。
今回紹介したYouTubeの収益化方法でまだ導入していないものがありましたら、ぜひ取り入れてみてください。
参考
・10 ways to monetize on YouTube|YouTube Official Blog
あわせて読みたい