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日本の象徴ともいえる「アニメ」。

“アニメは子供が見るもの”という風潮はいつしか消え“アニメ文化”が誕生し、日本の代表的な文化の一つとなりました。

近年では人気アニメのコミュニティ、グッズ、二次創作活動も増えたことにより、二次元から現実世界へ、日本から世界への波及効果がとどまることを知りません。

漫画やアニメ作品を映画化・グッズ化して商品の販促を拡大する「メディアミックス」のアニメキャラクターにおいて、日本のアニメは世界で1位を獲得するほど人気となっています。

今回は、そんな日本のメディアミックスにまつわるアニメと企業がコラボしたTwitterキャンペーン成功事例を5選ご紹介いたします。

事例ごとの特徴や工夫されているポイントも併せてご紹介していますので、新しいTwitterキャンペーン施策を企画・検討する際の参考としてぜひ、ご活用ください。

【アニメ×企業】“異色コラボ”のTwitterキャンペーン企画事例5選

それでは早速、アニメと企業がコラボしたTwitterキャンペーン成功事例を紹介していきましょう。

事例1:鬼滅の刃 in 丸井百貨店

twitter-campaign-marui-kimetsu-no-yaiba画像:マルイノアニメ特集ページ|マルイ|丸井百貨

最初にご紹介するアニメと企業がコラボしたTwitterキャンペーン成功事例は、「鬼滅の刃×丸井百貨店」の事例です。

大手百貨店である「丸井百貨店」が人気漫画作品「鬼滅の刃」とコラボしたTwitterキャンペーンとなっています。

鬼滅の刃とは、妹を鬼にされた青年が、妹を元の人間に戻すため仲間と共に鬼と戦う人気少年漫画。2020年に公開された劇場版は大きな反響を呼び、興行収入は約400億円にのぼる歴代1位の日本アニメ映画として歴史的な記録を打ち立てました。

本Twitterキャンペーンは、丸井百貨店が展開するアニメコラボショップ企画「マルイノアニメ」にて『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開を記念した期間限定ショップの認知拡大および集客を目的として実施されました。

手軽に応募できることが特長の「フォロー&リツイート」をうまく活用した体裁になっており、ハッシュタグ「#鬼滅の刃」を使用することで全国の鬼滅ファンへ情報を届きやすい工夫がされています。

ツイート内容もファーストビューで“情報が簡単に伝わる”いたってシンプルなツイート内容です。

コラボショップの情報、商品フォトスポット情報などがまとめられたWEBページへのURLリンクも記載しており、ショップへの集客も同時に行っています。

Twitterのフォロー&リツイート形式のキャンペーンは爆発的な拡散が見込めるため、認知拡大、話題性の獲得、集客など様々な目的に応用がきく手法ですので是非取り入れてみましょう。

TVアニメ「ポプテピピック」×カラ鉄

次にご紹介するアニメと企業がコラボしたTwitterキャンペーンの成功事例は「ポプテピピック×カラ鉄」です。

カラオケの鉄人こと「カラ鉄」は、関東圏に展開するカラオケボックスブランドです。

コラボしている「ポプテピピック」は、1980年代に流行ったアニメやドラマを元にしたパロディや現代の風刺ギャグなどを展開する4コマ漫画。物語に出てくる言動が度々ネットで話題を呼び、「ネット流行語100 2018」で大賞を受賞しアニメ化にまでいたりました。

こちらのTwitterキャンペーンは「ハッシュタグ投稿キャンペーン」形式にて行われました。実際にユーザー自身がカラ鉄の店舗へ行き「ポプテピピック」とのコラボ写真をハッシュタグ「#カラテツツッツ」付きで投稿するのが条件となっています。

ハッシュタグ投稿キャンペーンは、ユーザーのコラボに関するリアルな声と目線(写真)がSNS上に発信されることで、自然と口コミ形式でPRすることができます。

また、「ポプ子とピピ美の撮影会への招待」というプレゼントは限定性があり、Twitterキャンペーンの注目度を上手く高めています。

ポプテピピック主要キャラのポプ子とピピ美との撮影会は一見“子供向け”な内容に思えますが、“何をしでかすか分からないキャラ”だからこそマニアの関心を引くイベントとして反響を呼びました。

キャンペーン参加条件に加えて特典をも店舗誘導することで、本来アニメ目的だったファンをリピーター強化へ繋げた斬新かつ効果的な手法といえます。

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ライフアフター×進撃の巨人

企業とアニメがコラボしたTwitterキャンペーンの成功事例として続いてご紹介するのは「ライアフター×進撃の巨人」の事例です。

「ライフアフター」は、中国のNetEase Gamesが開発した終末オープンワールドサバイバルゲーム。

「進撃の巨人」は、巨人と人類との壮絶な戦いを描いた日本の人気漫画・アニメ作品です。

ライフアフターのゲーム性と「生きて守って敵を駆逐する」という進撃の巨人の世界観が類似していることが大きな特長のTwitterキャンペーンです。


コラボの認知拡大を目的とした「フォロー&リツイート」形式のキャンペーンとなります。

ハッシュタグ「#生きて奴らを駆逐」もゲームと世界観を繋げる本コラボのテーマワードといえるでしょう。

また、Twitterの「カンバセーショナルカード」を使いユーザーのエンゲージメントや投稿を促している点も参考になります。

カンバセーショナルカードとはTwitterの投稿機能の一つで、いくつかの選択肢を設定し、その選択肢に沿ったハッシュタグをつけた投稿をユーザーに促せる機能です。

twitter-campaign-attack-on-titan画像:@lifeafter_game|Twitter

カンバセーショナルカードは選択肢ボタンを用意することでユーザーのクリック率を高めることができ、さらにハッシュタグ付きの投稿もそのまましてもらえるため、ユーザーの投稿(UGC)をTwitter内に増やして話題を生み出せるメリットがあります。

この取り組みはゲームのアンケートとして実施されており「ライフアフター」ファンの間でも話題となりました。

また、コラボした双方の作品の世界観を上手く取り入れている点も大変参考になります。

たとえば以下のコラボ予告ツイートにある「現在公開可能な情報」とは、進撃の巨人における“物語の補足情報”として展開されるファンなら誰もが知っているキラーワードです。

事前にコラボキャンペーンの詳細を“アニメの世界観を通してPR”していくことで、更なるPR強化とユーザーへの関心を高めました。

アニメ作品とのコラボの場合、「世界観」や「キャラクターイメージ」どちらかが欠落してしまうと企業のイメージダウンに繋がるケースもあるため、作品に対して敬意と愛をもって企画を進めていく必要があります。

その点、本Twitterキャンペーンはコラボしているブランド同士の世界観がマッチし上手く生かされており、さらに作品に対しての敬意と愛も感じられる良い事例と言えるでしょう。

三田製麺所×ソードアート・オンライン

企業とアニメがコラボしたTwitterキャンペーンの成功事例4つめは「三田製麺所×ソードアート・オンライン」の事例です。

三田製麺所は日本の人気つけ麺専門店です。

コラボしているソードアート・オンラインは、仮想現実に閉じ込められた少年が仲間たちと共にゲームクリアを目指す人気アニメーション作品です。

同社は店舗誘導を目的とした企画に組み入れた「フォロー&リツイート」形式のTwitterキャンペーンを実施しました。

また、キャンペーン期間中は

  • キャラクターの名言をプリントした特製のりと、描き下ろしのキャラクターカード付の「SAOセット」を全店で販売
  • コラボ店舗に特設パネルとコラボガチャを設置

など、実店舗へ行きたくなる魅力的な企画が実施され、ファンにはたまらないキャンペーンとなりました。


「ソードアート・オンライン」は20代~40代の男性のファンが比較的多く、三田製麺所の顧客層とマッチしており、ターゲットの親和性が高いコラボ企画といえるでしょう。

店舗へ行くと三田製麺所のユニフォームをまとい、電卓や湯切りを持った主要キャラ(書きおろしイラスト)がお出迎え。注文すると名言をプリントした特製のりと特典がついてくる。キャンペーンの当選プレゼントは、アニメファンには嬉しい声優の直筆サイン入りポスター。

普段手に入らない(コアファンにとっては家宝に匹敵する)プレゼントや体験の数々によって多くの反響と熱狂を呼んだTwitterキャンペーン事例といえるでしょう。

ヒプノシスマイク×マイナビ転職


企業とアニメがコラボしたTwitterキャンペーンの成功事例として最後にご紹介するのは「ヒプノシスマイク×マイナビ転職」の事例です。

「マイナビ転職」は転職求人情報を豊富に掲載している転職支援サイト。

「ヒプノシスマイク」とは、2017年に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト。人気声優が演じる総勢18人の個性豊かなイケメンキャラがラップバトルを繰り広げる作品です。

Twitterキャンペーンは、マイナビ転職の公式Twitterアカウントにハッシュタグ「#ヒプマイ転職」をつけて仕事の悩みを相談(リプライ)すると、マイナビ転職編集部がラップ調で返信してくれるという非常にユニークな内容になっています。

一見すると、転職とキャラや作品の世界観がコラボ向きではないようにみえますが、この意外性が大きな話題を呼びました。

実際、本企画のコラボメインとなったのはアニメ「ヒプノシスマイク」の主要キャラの一人「観音坂独歩(かんのんざかどっぽ)」です。

「観音坂独歩」は超ブラック企業に勤める社畜キャラで、作中でも頻繁に会社への不満をこぼしストレスを訴えています。社畜キャラが転職希望者を応援するという異色の企画に対し、ファンからは「お前が転職しろ」というツッコミがSNS上で飛び交いました。

企業側に作品理解がないと実現できない企画といえるでしょう。

こうした異色の組み合わせは思わぬ化学反応を生み出す可能性を秘めているため、選択肢のアイデアとして持っておくとよいでしょう。

通常のハッシュタグキャンペーンより工数はかかりますが、ただ単純にアニメと商品(企業)を掛け合わせただけにせず、作品・キャラクター・自社の3点を大切にしたPRとなりました。

まとめ

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今回、メディアミックス(アニメと企業のコラボ企画)を5つ紹介いたしました。
「アニメだから有名になって当たり前」「アニメの業種は無関係」とせず、童心に返って“面白さ”を考えてみてはいかがでしょうか。

若年層が考える突拍子もない“非現実的”な発想と、そこから生まれる“共感”こそが現代(SNS時代)の新しいマーケティングに繋がります。

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