TikTokは、ショートムービーを投稿・閲覧できるプラットフォームとして人気のSNSで、15秒から最大10分の動画を簡単に作成することができ、アプリ内で動画編集ができることから気軽に発信ができるのも魅力。
現在は企業がマーケティング目的でTikTokを活用する事例も増加しており、投稿が"バズ"を生んだ商品が「TikTok売れ」する事例も多く存在します。
SNSを運用している企業のご担当者様の中には、新規顧客開拓のために自社の認知拡大を図ったり・ファンを増加させるための目的でTikTokの運用に挑戦したいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、いざTikTokを運用するとなっても、どのように投稿を行っていけばいいか分からないという方も多いでしょう。
そこで本記事では、
- TikTokを運用するコツ
- 企業の投稿事例
- TikTok投稿までの流れ
といった内容についてご紹介していきます。
TikTokの運用に力を入れたい方や、現状の運用にお悩みを抱えている方はぜひ最後までご一読ください。
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目次
TikTokとは
TikTokはショートムービープラットフォームの先駆け的存在のSNSであり、2024年5月時点で全世界に10億5,620万人以上、日本国内では1,700万人以上のユーザーを保有。
ダンス動画から人気に火がつき若年層に人気となったTikTokですが、現在では幅広いジャンルでの投稿が行われており、ユーザーの年齢層も広がっています。
TikTokの特徴・ユーザー層
TikTokには独自のアルゴリズムがあり、投稿に興味を持ちそうなフォロワー外のユーザーに投稿を閲覧してもらいやすいというメリットがあります。
2023年度の総務省の調査では全体の60%が10代のユーザーであり、若年層から多く利用されていることも特徴ですが、今後はさらに上の年齢層のユーザーの利用者数も増えていくことが予想されています。
画面をスクロールするだけで他の投稿の遷移がしやすく、動画の短さも相まって短時間に沢山の投稿を閲覧しやすいことも分かりますね。
トレンドが生まれやすく、フォロワーが少ないアカウントでもバズ投稿を生み出しやすいこともTikTokの大きな強みといえるでしょう。
TikTokのアルゴリズム
TikTokには特有のアルゴリズムがあり、うまく投稿を作成できれば「おすすめ」に掲載され、閲覧数を伸ばすことも期待できるでしょう。
TikTokのアルゴリズムは現在明確に提唱されていませんが、以下のような要素が関係していると考えられています。
- 平均視聴時間・視聴維持率
- 視聴完了率
- エンゲージメント
- リピート再生数
- 投稿のシェア数
平均視聴時間や視聴維持率は、ユーザーが投稿を閲覧している時間の長さや、視聴を維持している割合を示します。
視聴時間が長く、ユーザーが離脱しない動画はユーザー満足度が高い動画でもあるため、良質なコンテンツとみなされアルゴリズム的にも評価されやすくなるでしょう。
視聴完了率は、ユーザーが最後まで投稿を閲覧した割合を表します。
例えば、100人中20人が最後まで動画を視聴したとすれば、投稿の視聴完了率は20%です。
エンゲージメントは、ユーザーによる投稿へのリアクションのことで、具体的には、
- いいね
- コメント
- 保存
といったリアクションが挙げられます。
投稿へのリアクションが多い動画は、ユーザーにとって良質なコンテンツであると評価されるでしょう。
リピート再生数は、動画が繰り返し再生された回数のことを指します。
動画の平均時間が長いことが特徴でもあるTikTok では、何度も見返したくなる動画がユーザーから好まれる傾向にあるでしょう。
投稿のシェア数は、ユーザーが投稿を他プラットフォームなどで共有した数のことを指します。
「シェア」は、ユーザーが動画を気に入ったり他社に共有したいと感じたことを意味するため、TikTokで得られるアクションの中でも高い評価といえるでしょう。
TikTok運用のコツ
ショートムービーをメインコンテンツとしているTikTokでは、画像やテキスト中心の他プラットフォームとは異なる運用の工夫を行う必要性があるでしょう。
そこで本項目では、TikTokの運用を行う際のコツや、バズを生む秘訣をご紹介していきます。
コンスタントな投稿頻度
TikTokだけでなく、SNSにおいてはユーザーとの接触頻度を高めることで親近感を抱いてもらうことができると考えられています。
TikTokの公式サイトでは、2日に1回もしくは週に3回程度の投稿を推奨しており、コンスタントな投稿頻度が動画の再生数を伸ばすために必要なポイントであるといえるでしょう。
流行の音源やハッシュタグを使用する
TikTokでは、常に新しいトレンドが生まれており、TikTokから人気が出た音楽や商品も多く存在します。
投稿を行う際には、最新のトレンドを取り入れることでユーザーの興味関心を引いたり、おすすめ欄に投稿が表示されやすくなるでしょう。
また、トレンド入りしているハッシュタグを使用した投稿をすることで、ハッシュタグの検索から見つけてもらう効果も期待できます。
TikTokを運用していく際には、移り変わりやすいTikTokのトレンドを常にキャッチしていくことが重要となるでしょう。
投稿の冒頭数秒で工夫する
TikTokをはじめとするショートムービーは、気軽に投稿を閲覧しやすい分、ユーザーの興味がほかの投稿に移りやすいことも特徴。
ユーザーは投稿を閲覧する際、冒頭の数秒で動画への興味や有用性を判断すると言われています。
動画を作成する際には、最初の数秒にユーザーの興味を引くようなフレーズを入れたり、オチが気になるようなシーンを入れこむなど、視聴維持率を上げられるような工夫をするようにしましょう。
いいねやコメントを促す
先ほどもお伝えしたように、TikTokのアルゴリズム上では「いいね」や「コメント」といったエンゲージメントの増加が重要であり、おすすめに表示されれば新たな顧客となるユーザーに投稿を見つけてもらうことも期待できるでしょう。
投稿を作成する際には、ナレーションでいいねを促す言葉を入れたり、ユーザーに質問することでコメントを訴求することによってエンゲージメント上昇を図ることができます。
また、コメント欄を盛り上げることで、投稿の再生時間や再生回数を伸ばす効果も期待できるため、積極的に取り入れていきたい手法です。
企業のTikTok運用事例3選
ここからは、実際に企業が行ったTikTokの投稿事例をご紹介していきます。
森永製菓【公式】
画像:@morinaga_seika | TikTok
アカウント:森永製菓【公式】
フォロワー:約13.4万人(2024年5月現在)
食品メーカーの森永製菓では、自社商品を活用したレシピの紹介動画を中心に投稿しています。
@morinaga_seika 揚げたら大体美味しくなるよね @スーのマジパン さんとのコラボ動画♪ #もみもみホットケーキミックス #板チョコアイス #tiktokレシピ #森永製菓 ♬ オリジナル楽曲 - 森永製菓【公式】
上記は10万以上のいいね・280万回以上の再生数を獲得した投稿です。
森永の商品であるアイスを使用したレシピ紹介動画となっており、「アイスを揚げる」というインパクトのある内容となっているのがポイントと言えます。
TikTokでは投稿の冒頭数秒でユーザーの目を引くコンテンツが好まれるため、視覚訴求力がある上記のような動画はバズを生みやすいコンテンツといえるでしょう。
また、動画ではTikTokのナレーション機能を使用しています。
自分でアフレコするのは難易度が高いと感じられた方も、TikTok内の機能を使用することでナレーションを入れることができるのも嬉しいですね。
【公式】ピザハット
画像:@pizza_hut_japan | TikTok
アカウント:【公式】ピザハット
フォロワー:約13.7万人(2024年5月現在)
宅配ピザのメーカーであるピザハットは、コント風の動画や、エンタメ性の高いコンテンツを投稿しています。
@pizza_hut_japan @( ᐛ )に返信 無茶振りしてくるのなぁぜなぁぜ #ピザハット #ピザ #無茶振り #ブロッコリー #tiktokグルメ ♬ Parade der Zinnsoldaten / Hammond Organ(822574) - KeySets
上記ではユーザーからのコメントに答える形でピザを作るシーンを撮影しています。
コメント返信のようにユーザーとのコミュニケーションを行うことで、更に多くのユーザーからのコメント投稿の促進につながるなど、エンゲージメント増加も期待できるでしょう。
また、上記動画ではTikTokやSNSで流行していたネタやフレーズを取り入れており、トレンドに敏感なアカウントであることを示すことにもつながっています。
化粧品会社社員 うたちゃん
画像:@kosecosmeport_utachan | TikTok
アカウント:化粧品会社社員 うたちゃん
フォロワー:約1.1万人(2024年5月現在)
上記は、コーセーコスメポートの宣伝部を担当しているスタッフによるアカウントです。
企業名のアカウントではなく従業員や社員による個人アカウントを開設することで、ユーザーから親近感を感じてのもらう効果が期待できます。
@kosecosmeport_utachan バズったごめんね素肌からアイクリーム出るよ! #ごめんね素肌 #クリアターン #アイクリーム #スキンケア #クマの隠し方 #涙袋 ♬ 不幸になっちゃえ - ru-ruru
上記では企業の商品を実際に使用し、効果を紹介しています。
コスメ系商材では特に、使用感を伝える時に顔出しをできるアカウント運用者がいるのは大きな強みであると言えるでしょう。
また、ユーザーからのコメントに返信を行っているなど、投稿以外にもアカウント運用に力を入れていることが分かります。
コメント返信は、さらに多くのコメントを訴求する効果があるため、エンゲージメント上昇に有効なアクションです。
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TikTok投稿までの流れ
アカウント登録
企業アカウントを開設する際も、一般ユーザーと同様にまずはアプリのダウンロード・登録を行う必要があります。
アプリのダウンロード
アカウント登録
登録の際には、
- 電話番号・メールアドレスのいずれか
- LINEアカウント
- X(旧Twitter)アカウント
- Googleアカウント
- Facebookアカウント
- カカオトークアカウント
上記のいずれかの情報を使って登録することができます。
ビジネスアカウントの切り替え
企業アカウントを運用する際は、ビジネスアカウントに切り替えることが推奨されます。
ビジネスアカウントへの切り替えは、以下のステップで簡単にできます。
- TikTokアプリ内の「マイページ」の右上にある「…」をタップ
- 「アカウント管理」から「プロアカウントに切り替える」オプションをタップ
- 「ビジネス」を選択
ビジネスアカウントに切り替えることで、投稿のインサイトを分析したりフォロワー属性について把握できるため、企業アカウントの場合はぜひ活用したい機能です。
投稿作成方法
登録が完了したら、実際に投稿に挑戦していきましょう。
「+」ボタンをタップすると、投稿作成画面に移ります。
投稿を作成するには、以下3種類の方法があります。
- 既にカメラロールにある画像や動画を使用する
- TikTok上で新たに動画を撮影する
- カメラロールにある画像を選択し、「テンプレート」機能を活用する
自信がやりやすい方法で投稿を作成していきましょう。
また、編集機能としては、
- 楽曲追加
- アフレコ
- テキスト
- エフェクト
- 位置情報
- ハッシュタグ
などを追加することができます。
紹介した運用のコツを基に、自社商品やサービスに適した投稿を作成しましょう。
なお、さらに詳しいTikTokの投稿方法については以下をご参照ください▼
【初心者向け】TikTokに動画を投稿するやり方・手順をわかりやすく解説
まとめ
本記事では、TikTokの運用マニュアルをご紹介していきましたが、いかがでしたか。
TikTokを運用していくことで、他のプラットフォームとは違ったユーザー層にアプローチすることができるため、本記事を参考にTikTokの投稿に挑戦して自社の認知拡大や商品・サービスの購買増加を狙っていきましょう。
なお、TikTokはもちろん、SNSマーケティングやアカウント運用についてお悩みの方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
インスタラボ編集部の公式記事。
支援実績13,700件、最大3.2億リーチ可能なFind Model(ソーシャルワイヤー株式会社)が運営しています。
ILライター:M.N・Y.O・T.S・R.S・K.Mの5名で運用。
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