SNSマーケティングを活用する際、どのSNSを利用するかが成果に大きく影響します。
さらに、SNSマーケティングを導入する初段階では、コストや人的資本なども加味しながら継続的に運用していける体制を整えることも重要です。
例えば導入しやすいSNSの1つに、「LINE」が挙げられます。
「LINE」は、身近な連絡ツールとしても浸透しているため、親しみやすさ・扱いやすさに強みを持ち、初めに導入するSNSツールとしても非常におすすめです。
そこで今回は、LINEをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイントと参考事例5選をご紹介していきます。
LINEは、他のSNSとは異なる特徴が多い媒体でもあるので、是非とも本記事でポイントを抑えていきましょう!
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
LINEをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイント
それでは早速、LINEをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイントを解説していきます。
1つでも当てはまる場合には、是非ともLINEの活用を検討してみましょう。
「幅広い年齢層にアプローチしたい」=利用率の高さと登録の手軽さを活かす
まず、LINEの最大の長所は、他のSNSを圧倒するユーザー数の多さです。
日本国内でスマホ・ケータイ所有者する人のLINE利用率は80%を超えており、70代でも70%超えと、高年齢を含む幅広い年齢層で利用されています。
参考:LINE利用率83.7%:10~60代まで8~9割が利用|モバイル社会研究所
これには、登録の手軽さや操作性の高さも影響していると考えられ、他のSNSは利用していないがLINEなら使えるというユーザーが多いことも窺えます。
こうした背景からも「幅広い年齢層にアプローチしたい」場合には、LINE公式アカウントを活用することで、満遍なく情報をリーチさせることが効果的と言えるでしょう。
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「店舗の来店・販促を強化したい」=クーポン配信や予約機能を活用する
LINEによるSNSマーケティングは、「店舗の来店・販促を強化したい」場合にも非常に効果的です。
特に、友達登録済みの顧客に対しては、
- クーポンやセールといったお得情報
- 新商品や限定商品のPR
などを定期的に配信することで、リピート来店や販促を長期的に強化していくことに期待できます。
また、予約機能を設定することで、LINEから簡単にサービスの来店予約ができるようになるため、ユーザーの利用ハードルを大きく下げることができるでしょう。
お得な情報→予約獲得の流れは、店舗のLINE公式アカウントの定石の形でもあるので、是非とも活用していきたいですね。
「質問や問い合わせに素早く対応したい」=「(AI)応答メッセージ機能」を活用する
SNSマーケティングを活用する上での課題の1つに、人的リソース不足が挙げられます。
投稿するクリエイティブ作成以外に、コメントでのコミュニケーションやDM対応といった反応的に発生するタスクに追われることで、更新が疎かになったり、対応が遅れて信頼を失うことは避けなくてはなりません。
その点で、LINEに「(AI)応答メッセージ」という自動でレスポンス可能な機能が搭載されている点は、大きなメリットになります。
例えば「応答メッセージ機能」では、営業時間・アクセス・電話番号といった問い合わせに対する返答をあらかじめ設定することで、問い合わせ対応にかかるリソースを軽減することができるでしょう。
また、営業時間外にメッセージが確認できない場合にも、ユーザーを待たせずにレスポンスすることが可能になります。
さらに、「AI応答メッセージ機能」では、問い合わせ内容をAIが判別し、よりカスタマイズされたキーワードピックにより、適切なメッセージが自動返信されます。
最近では、ChatGPTの発表もあり、AIチャットによる業務効率化がトレンド化し始めています。
まずは、LINE公式アカウントの「AI応答メッセージ機能」を用いることで、リソース不足やレスポンス力強化を図ってみましょう。
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「費用を抑えて運用したい」=無料プランで全ての機能を利用可能
前述では、人的リソース不足に対するLINEのメリットに触れましたが、LINEはコスト面のリソース不足おいても強みを持ちます。
LINE公式アカウントは、無料プランでも有料プランと変わらない全ての機能を利用することが可能です。
では、無料プランと有料プランの違いは何か?というと、送信できるメッセージ通数の違いです。
無料で使えるコミュニケーションプランは月額固定費0円。無料で200通までメッセージを送ることが出来ます。
200通を超えるメッセージを配信する場合には、有料プランへの課金が必要になりますが、コスト面を抑えたい段階というのは、新規事業であったり、LINE公式アカウントの導入初期にあたることが多いため、無料で全ての機能が使える点は、多くのケースで嬉しいメリットになるでしょう。
実際にLINEで行われたSNSマーケティングの参考事例5選
最後に、実際にLINEで行われたSNSマーケティングの参考事例5選をご紹介します。
LINE公式アカウントを上手く活用している事例をご紹介しておりますので、是非とも運用のご参考にしてください。
なんぼや|LINEで写真を送るだけで買取査定
画像:なんぼや|LINE
まずご紹介するLINEで行われたSNSマーケティングの参考事例は、ブランド買取を行う「なんぼや」のLINE公式アカウントです。
同社のアカウントのリッチメニューは、買取・査定をスムーズに行うためのメニューが豊富に取り揃えられています。
画像:なんぼや|LINE
店舗検索や出張依頼などのサービスがある中で、特に注目したいのが、「LINEで査定」というサービスです。
画像:なんぼや|LINE
本サービスは、売りたい商品の写真を撮ってLINEで送るだけで査定が行えるサービスになっており、LINE公式アカウントを介することでユーザーとの取引を円滑化しています。
買取サービスは査定額を知った上で売却を検討したいユーザーがほとんどであるため、簡単に依頼できて、すぐに結果がわかるサービスは、利用ハードルを大きく下げることに成功していると言えるでしょう。
また、LINE査定を利用すると「買取金額10%UP」になるという特典で、買取獲得に向けた訴求にも力を入れています。
まさに写真の送受信が手軽にできるLINEの強みを活かした事例と言えるでしょう。
@cosme|キーワードを送るとコスメランキングをチェックできる
画像:@cosme|LINE
次にご紹介するLINEで行われたSNSマーケティングの参考事例は、コスメ・美容の総合情報サイト「@cosme」のLINE公式アカウントです。
同社は、コスメの最新情報やランキング、口コミを紹介するメディアサイトをチャネルとした、通販サイトでの販促を確立されており、LINE公式アカウントでも、コスメ・美容に関する情報発信でユーザーの関心を集めることに成功しています。
画像:@cosme|LINE
中でも、特に注目したいLINE公式アカウントの仕組みとして、キーワードを送信するとコスメカテゴリーのランキングをチェックできるサービスが挙げられます。
画像:@cosme|LINE
上記画像では、例として「アイシャドウ」と入力。するとすぐにアイシャドウの最新ランキングを紹介するWebページの案内が届きました。
LINEでキーワードを入力するだけなので、ユーザーがふと気になったタイミングで簡単に利用しやすいサービスになっています。
また、キーワードを入力するアクションから、そのカテゴリーの商品に興味を持っていることが分かるため、より購買意欲の高いユーザーを自社サイトに流入できる点も本サービスの強みと言えるでしょう。
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アサヒ飲料|リッチメニューをお得なキャンペーンに活用
画像:アサヒ飲料|LINE
続いてご紹介するLINEで行われたSNSマーケティングの参考事例は、大手飲料メーカー「アサヒ飲料」のLINE公式アカウントです。
アサヒ飲料のLINE公式アカウントのリッチメニューでは、あえてキャンペーンページのみを設定。
お得な情報を推し出すことで、友だち登録する旨味をユーザーにもたらしています。
2023年7月現在は、以下の2つのキャンペーンが実施中でした。
画像:アサヒ飲料|LINE
上記キャンペーンは、カルピス商品が自分と友だちに抽選であたるキャンペーンです。
すぐに結果がわかるので参加しやすく、友達にもシェアしたくなるお得なキャンペーンになっていますね。
また、外れた場合にも残念賞として全員にオリジナルの壁紙画像がプレゼントされるなど、ファンを離さない工夫もみられます。
画像:アサヒ飲料|LINE
もう1つの上記キャンペーンは、アンケート回答で参加できるキャンペーンです。
豪華景品として、人気バスケットボール選手「八村 塁」選手サイン入りグッズなどが用意されており、参加意欲を掻き立てる魅力的なキャンペーンになっています。
また、初回のアンケート回答で、全員にLINEポイントをプレゼントされるようになっています。
電子マネーやスタンプ購入に使えるLINEポイントをプレゼントできる仕組みは、LINEならではのメリットなので、是非とも押さえておきたいですね。
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LINE公式アカウントの友達(フォロワー)の増やし方をわかりやすく解説
WeMeet|オンライン診療のサービス認知と予約管理に活用
続いてご紹介するLINEで行われたSNSマーケティングの参考事例は、オンライン完結型の精神科・心療内科「WeMeet」のLINE公式アカウントです。
同サービスは、LINEを活用することによって、予約から診療、処方箋までの全てをオンラインで完結させることを可能にしています。
プロフィールページでは、サービスの使い方を詳しく紹介。
最初に目にするプロフィールで使い方を丁寧に説明することで、ユーザーに利便性やメリットを理解してもらうことができていますね。
リッチメニューでは、医師の検索や診療予約、予約状況の確認などを行うことができます。
中でも、診療予約では、日付や時間、医師の空き情報などを詳細に確認することができます。
全てがオンラインで完結する医療サービスだからこそ、希望する先生の予約状況を確認できる点が嬉しいですね。
精神科・心療内科というセンシティブな医療ジャンルとの相性も非常にいいことがわかります。
LINEを活用することで、店舗を持たないサービス展開を可能にしている事例として、事業展開においても非常に参考になるでしょう。
ヤマダデンキ|人気キャラクターとのコラボスタンプでファン化促進
画像:ヤマダデンキ|LINE
最後にご紹介するLINEで行われたSNSマーケティングの参考事例は、大手家電量販店「ヤマダデンキ」のLINE公式アカウントです。
2023年7月現在、同社のLINE公式アカウントは、630万人を超える友だちを獲得しており、同業種の中でもトップクラスの人気を誇ります。
画像:ヤマダデンキ|LINE
リッチメニューでは、お得なチラシが毎週更新されているほか、Web限定のセール情報も配信されています。
そして中でも注目したいのが、右下にあるLINEスタンプの無料配布です。
画像:ヤマダデンキ|LINE
LINEスタンプはブランドの認知度・好感度の向上に効果を発揮します。
「友人から送られてきた可愛いスタンプが気になり、スタンプを自分でもダウンロードする」というように、認知を拡大させながら新たなユーザーを巻き込んでいくことができるのです。
特に本事例のスタンプは、人気キャラクター「いぬまっしぐら」とのコラボスタンプということもあり、注目度の高さにも期待できます。
オリジナルのLINEスタンプを上手に活用していくことで、同社のように多くの友だちを獲得し、人気アカウントを目指していきましょう。
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【かんたん解説】企業のLINEスタンプ活用メリットと作成方法、成功事例を解説
まとめ
「【LINE編】SNSマーケティングに活用する際の選定ポイントと参考事例5選!」はいかがでしたでしょうか?
LINEは他のSNSとは異なる機能も多く、特に、顧客獲得やサービスの円滑化に強みを持つことが分かりましたね。
国内で圧倒的な利用率を誇ることからも、ぜひ積極的に活用していきたいですね!
尚、SNSの公式アカウント運用でお困りの際は、是非ともサポート実績豊富な「Find model」にお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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