現在、国内外問わず多くのユーザーが利用しているInstagram。
商品からサービスに至るまで、様々な情報収集をInstagramで行うといったユーザーの割合も増加しています。
Instagramを活用することで様々なユーザーに自社の認知拡大やファンの獲得を図ることが可能となりますが、ユーザー数が多い分、ターゲットにリーチするためには様々なポイントを押さえる必要があります。
そこで今回は、SNSマーケティングにおいてInstagramを活用する際の選定ポイントと参考事例5選をご紹介していきます。
主要SNSの中でも、どんな企業や業種がInstagramに向いているのかといった点も踏まえて解説していきますので、ぜひ最後までご一読ください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
InstagramをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイント
まずはじめに、InstagramをSNSマーケティングに活用する際の選定ポイントを解説していきます。
1つでも当てはまる場合には、是非ともInstagramの活用を検討してみましょう。
ビジュアルの訴求力
Instagramの特徴として、他SNSよりも視覚的訴求力が重視される点が挙げられます。
TwitterやFacebookなどのSNSでは、テキストのみの投稿が可能であったり、文章の内容から投稿がバズるといったケースも多く見られますが、Instagramでは投稿の主軸が画像・動画にあり、テキスト(キャプション部分)は補助的なものとなっています。
そのため、商品画像やサービスのイメージをビジュアルで訴求する際に活用していくことが有効であり、写真のクオリティやデザインにこだわることで自社のブランディングを確立させることも可能となるでしょう。
上記の点から、Instagramはビジュアルでの訴求力が高い商品・サービスの企業の適性があるということができるでしょう。
もちろん、画像内のテキストや動画内の字幕に工夫することで機能面においての訴求を行うことも可能となります。
画像や動画の編集にこだわることで上手くInstagramを活用していきましょう。
若年層がターゲットであるか
令和3年度の総務省の調査データによると、年代別のInstagram利用率は15~19歳は72.3%、20代は78.6%、30代は57.1%、40代は50.3%、50代は38.7%となっています。
上記の数値から見て分かるようにInstagramユーザーは比較的若年層のユーザーの割合が高いため、Instagramはターゲットの中に若年層が含まれている企業との相性が良いということができるでしょう。
近年では、若年層はGoogleなどの検索エンジンよりも、InstagramをはじめとするSNSで気になる情報を検索する傾向にあると言われています。
Instagramでは地図機能から気になるスポットの投稿を検索する機能も存在するため、店舗の雰囲気を知りたいと感じたユーザーもInstagramでの情報収集を行うケースは多く見られます。
上記のような面からも、若年層からの注目を狙った商品・サービスを発信する際にInstagramを活用することはとても良い方法であるということができます。
長期的に運用を行えるか
Instagramは活用することで多くのユーザーの認知拡大を狙うことが可能である一方、ターゲットとなる層にリーチを図るためにはある程度のノウハウやナレッジが必要となります。
アカウントの土台を作り、日々の投稿から他企業との差別化を図る・ユーザーとのコミュニケーションを行うといったアクションが必要となることから、長期的にアカウント運用を行っていくことが重要となります。
短期的にバズらせたい・期間限定で運用したいといったニーズをお持ちの場合は活用の難易度が高くなるということができます。
Instagramを運用していく際は、長期的なゴールに対するアクションを積み重ねていくことで効果的に自社の認知拡大を行っていきましょう。
もちろん、費用をかければ、インフルエンサーマーケティングの活用やInstagram広告の出稿など、短期的な認知拡大を狙ったInstagram活用も行うことができます。
SNS運用に予算を使うことができる企業の皆様は、上記のような方法も活用していきましょう。
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実際にInstagramで行われたSNSマーケティングの参考事例5選
それでは、実際にInstagramで行われたSNSマーケティングの参考事例5選をご紹介いたします。
「お、ねだん以上。」ニトリ公式|インテリア・家具
最初にご紹介するInstagramで行われたSNSマーケティングの参考事例は、「お、ねだん以上。」ニトリ公式|インテリア・家具(@nitori_official)です。
画像:@nitori_official | Instagram
Instagramアカウント:「お、ねだん以上。」ニトリ公式|インテリア・家具
フォロワー数:約135万人(2023年7月現在)
家具メーカーニトリのInstagramアカウントでは、自社の商品を使用して、インテリア紹介やジャンルごとの商品紹介などを行っています。
色味や雰囲気の統一感があるインテリア紹介は画像の訴求力も高く、「こんなお部屋作りをしたい」という憧れの気持ちに訴求することができます。
また、商品紹介ではユーザーの悩みに訴求できるようなテキストを上手く利用したサムネイルを使用し、投稿へのリーチを促していることが伺えます。
上記の投稿ではInstagram上のキャンペーンを行っています。
キャンペーンの応募方法は
①Instagramアカウントのフォロー
② #うちの子とニトリ をつけて投稿
となっており、合計50名の当選者にプレゼントが当たるという内容です。
キャンペーン参加を行うユーザーからの新規フォローを図れることはもちろんですが、ハッシュタグを付けた投稿を行ってもらうことで、参加したユーザーのフォロワーにも自社アカウントの存在を知ってもらうことができます。
また、動物関連の写真はSNS上でも性別問わずリーチを集めやすいという特徴があり、自社の製品と関連付けた投稿を行うことで普段はアプローチできない層に訴求することが可能となるのもポイントです。
上記のように、Instagramではキャンペーン投稿を行うことで自社アカウントや製品・サービスの認知拡大を狙うことが可能となります。
一方、キャンペーン参加を目的とした一時的なフォローのみで完結してしまうケースも多く見られるため、新規フォロワーを自社のファンにできるよう、普段の投稿の質を上げる・有益な発信を行うことが重要となるでしょう。
GRL グレイル
次にご紹介するInstagramで行われたSNSマーケティングの参考事例は、GRL グレイル(@grl_official)です。
画像:@grl_official | Instagram
Instagramアカウント:GRL グレイル
フォロワー数:約132万人(2023年7月現在)
GRLは流行のアイテムが低価格で手に入るファストファッション通販サイトであり、10代後半~20代の女性を中心に絶大な人気を得ています。
近年、GRLやSHEINといった価格帯の低い通販サイトの購入品をSNS上で紹介するインフルエンサーが増加しており、SNSでの話題性が高いサイトであるということができます。
GRLのInstagramアカウントはストーリーズの活用を頻繁に行っており、過去のストーリーズはジャンルごとにプロフィール上のハイライトにまとめています。
フィード投稿で投稿をむやみに増やしすぎてしまうと、見てほしい情報が流れてしまうといった懸念がありますが、ストーリーズやハイライトを活用することで情報の特性に合わせて発信方法を変えることが可能となります。
一方フィード投稿では、自社の商品紹介を行っているインフルエンサーの投稿をリポストして紹介しています。
リポストを行うことで、新たに投稿を作成する手間なしでクオリティの高い商品紹介を行うことができます。
また、第三者からのレビュー投稿は広告感が薄くユーザーも説得力を感じやすいというメリットもあるため、活用していきたい方法です。
また、GRLのInstagramでは芸能人や著名人の着用画像も頻繁に投稿しています。
ターゲットとなるユーザーが知っている有名人の写真を投稿することで、ブランドへの安心感や憧れの気持ちを訴求することができます。
また、ハッシュタグの追加やタグ付けを行うことで有名人のファンからの認知拡大や新規フォローを狙うことも出来ますので、積極的に活用していきましょう。
Francfranc フランフラン | インテリア・家具
続いてご紹介するInstagramで行われたSNSマーケティングの参考事例は、Francfranc フランフラン | インテリア・家具(@francfranc_official)です。
画像:@francfranc_official | Instagram
Instagramアカウント:Francfranc フランフラン | インテリア・家具
フォロワー数:約87.8万人(2023年7月現在)
オシャレなインテリアや生活用品の製造・販売を行っているメーカー、FrancfrancのInstagramアカウントでは、商品のデザイン性の高さを活かした画像・動画の投稿を行っています。
上記ではリール動画の機能を活用し、商品であるテーブルグッズを使用してホームパーティーを行うシーンの動画を投稿しています。
カラフルな色味や華やかで楽しい雰囲気を演出することで、商品を購入することで得られる時間や機会を想起させる効果があります。
上記も同様にリール動画を使用し、アイテムを使用したお部屋作りの様子を軽快な編集・アニメーションによって数秒の短い動画に仕上げています。
音源を活用した動画を作成することで、画像のみの投稿よりも具体的な商品の使用シーンを伝えやすい・雰囲気を演出しやすいなどの様々なメリットがあることが分かりました。
リール動画はフォロワー以外のユーザーにも閲覧されやすいといった特徴があるため、短尺でブランドのイメージを想像しやすい投稿を行うことで新たな層への認知拡大も狙っていきましょう。
また、リール動画はサムネイルとしてプロフィールに表示される画面や画像を選択することが可能です。
プロフィールはInstagramアカウントの顔ともなる部分ですので、サムネイルにもこだわっていきましょう。
ホテル椿山荘東京 Hotel Chinzanso Tokyo
続いてご紹介するInstagramで行われたSNSマーケティングの参考事例は、ホテル椿山荘東京 Hotel Chinzanso Tokyo(@hotelchinzansotokyo_official)です。
画像:@hotelchinzansotokyo_official | Instagram
Instagramアカウント:ホテル椿山荘東京 Hotel Chinzanso Tokyo
フォロワー数:約5.9万人(2023年7月現在)
東京都文京区に位置し、美しい自然に覆われていることが魅力の宿泊施設、ホテル椿山荘東京のInstagramアカウントでは、クオリティの高い写真を使用し、施設のサービスを紹介しています。
画像:@hotelchinzansotokyo_official | Instagram
上記では6枚の写真を組み合わせたグリッド投稿を行っています。
グリッド投稿はプロフィールにインパクトを持たせ、ユーザーに情報やアカウントの存在を印象付けるといった効果があるクリエイティブ性の高い手法です。
訴求したいブランドイメージや印象付けたい画像がある場合は上記の方法を取り入れることで他のアカウントとの差別化を図っていきましょう。
上記ではフォトキャンペーンを開催し、ユーザーから提供された写真を使用したフィード投稿を行っています。
ユーザーによる画像提供を募集することで撮影の手間やコストを削減できることに加え、新たなアイデアを取り入れた写真の投稿を行えるといったメリットもあります。
また、ホテル椿山荘東京のInstagramアカウントでは、投稿に施設の位置情報を追加しています。
位置情報を追加することで他ユーザーの投稿を閲覧を促し施設の魅力を知ってもらったり、地図検索からアカウントにリーチしてもらう効果を期待できます。
店舗への集客を行いたい企業は是非活用していきましょう。
Simple NAIKENでお部屋探し🏠✨@大阪
最後にご紹介するInstagramで行われたSNSマーケティングの参考事例は、Simple NAIKENでお部屋探し🏠✨@大阪(@simplenaiken)です。
画像:@simplenaiken | Instagram
Instagramアカウント:Simple NAIKENでお部屋探し🏠✨@大阪
フォロワー数:約3.2万人(2023年7月現在)
Simple NAIKENでお部屋探しさんは、大阪の物件を紹介しているアカウントです。
Instagramから公式LINEへの流入を促し、LINEにて物件の直接的な紹介を行っています。
Simple NAIKENでお部屋探しさんの特徴は、白を基調とした物件の紹介・アカウントづくりを行っている点です。
お部屋探し系のInstagramアカウントは他にも多く存在しますが、サムネイルを統一させアカウントの特色を作ることで差別化を図ることができます。
自身のアカウントのコンセプトを決めることはフォロワー増加につながる重要なポイントであると言えるでしょう。
上記では、リール動画を使用して物件の紹介を行っています。
お部屋紹介は間取りの紹介を行う際に動画との相性が良く、活用することで写真よりも多くの情報をユーザーに知ってもらうことが可能となります。
動画では雰囲気を伝えやすい一方、細かな情報を訴求しずらいという懸念があります。
動画投稿を作成する際は、ナレーションやキャプション内文章を工夫することで情報性を補完していきましょう。
まとめ
以上、【Instagram編】SNSマーケティングに活用する際の選定ポイントと参考事例5選をご紹介しましたが、いかがでしたか。
フィード投稿以外にもリール動画やストーリーズなど、幅広く機能を活用することで様々なユーザーにアプローチが可能であると分かりました。
アカウント数も多いInstagramでは、ターゲット層に上手くアプローチするためには戦略を練ることも必要となりますので、この記事を参考にInstagramの運用を行っていきましょう。
Instagramをはじめとする各種SNSで自社のアカウントを伸ばしたいとお考えのご担当者様はこちらからお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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